168 / 425
9.先駆者
3.波と吹雪と子と親と
しおりを挟む
アシドは漁師の家系だ。
200年前から続く由緒ある漁師らしく、とても長く感じる。父はアシドの幼少期には漁師ではなかったらしいが、10年前に漁師になった。
アシドにとって父はかっこいい憧れの存在だった。強く、かっこよく、優しい。すべてにおいて父はアシドの理想であり、目指すべき目標だった。3年前、勇者の仲間に選ばれたとき、父は自身もかつて勇者の仲間だったことを明かした。その日からアシドの中では、父は父ではなくゾースになった。それはつまり、家族ではなく超えるべき目標。倒すべき敵。
家に着くときには打倒ゾースを掲げていた。
「おう。おかえり」
日焼けした肌を惜しげもなく晒した細身の男が皿洗いしていた。アシドと同じ蒼髪に金の眼、アシドをそのまま老けさせたような男、ゾースがいた。
「ただいま、父さん」
アシドは父子家庭だ。昔にアシドを産んだことで体力を使い果たした母は、そのまま衰弱死したそうだ。そのせいもあってかゾースとアシドの仲は15年以上たった今でもギクシャクしている。
「茶、飲むか?」
「もらおうかな」
それ以上の会話はない。コポコポと湯を沸かす音だけがしている。
「ほら」
「ん」
…………。
「今日はもう寝るよ」
「そうか」
アシドは悶々としながらベッドに入る。くそぅ。どうしていっつもこうなんだ。
?
もぞもぞとベッドの中が動いた。
オレは動いてないぞ?え、オレ以外に誰かいるのか?
オレこういうの苦手なんだよな。確認しなきゃダメ?駄目だよな。
アシドはそーっと目を薄く開ける。視界内に何もいない、アシドの寝ているベッドのふくらみ以外は。なんだよ、このふくらみ。温かいな。少し高めの体温って感じか。
アシドはさらにそーっと掛布団をめくる。アシドは掛布団を戻し、額を手で覆った。
「吸血鬼姉妹じゃねェか」
ベッドの中には見覚えのある金髪が2つ見えた。
「あら、起きたのね」
紅赤色のドレスを着た姉が妖艶な笑みを浮かべ、抱き着く力を強めた。
「寒いものね」
「なぜここに?」
聞くと唇に指を当てられた。
「アルがまだ寝ているから静かにね」
もう一方の金髪は規則正しい寝息を立て、涎をアシドの服に染み込ませていた。アシドは嫌そうに顔を歪める。
「服は後で買ってあげるわ。それと、さっきの疑問の答えなんだけど、魔王討伐おめでとうを言いに来たのよ」
「それだけ?」
「えぇ。貴方は今やアルのお気に入りなんですもの。私のこと以上に楽しそうにするのよ、嫉妬しちゃうわ」
「痛」
チラスレアの爪が少し食い込む。
「アルが来たいって言ったのよ。来ないわけにはいかないじゃない。私はアルに嫌われたくないもの」
「シスコン」
「甘んじて受け入れるわ」
誹ったと思ったら誇られた。前会ったときはこんな感じだっただろうか。
「貴方達に負けてから壁が壊れた気がするわ。アルが甘えてきてくれるようになったの。お礼を言うわ」
「来た理由の本命、そっちだろ」
「ええ」
悪びれることなく認めていく。アシドはその潔さに尊敬の念を抱き始める。
「ん~~?お姉、様?」
「あら、アル。お寝坊さん」
「ん~~」
寝ぼけ眼を擦るアルバトエルの顎をチラスレアが撫でる。アルバトエルは気持ちよさげに猫のような声を出す。
「アル、言うんでしょう?」
「ん、アシド、おめでとう」
アシドは力が抜けたように起こしていた上体を倒す。
「まだ眠いから寝かせてくれ」
「ええ、私達の体温であったまるといいわ」
「私も寝る」
アシドは2人に聞こえないかどうか微妙な大きさの嘆息を吐いた。
「いいのか?」
ゾースは目の前の執事に聞く。
「はい。一時的とはいえ、住まわせてもらうのです。お任せください」
「やるの私なんだけど」
リックの言葉にサナエラが反応した。
訪れてきたのが吸血鬼と看破していたが、敵意がないので受け入れていた。目の前で家事が行われているのは予想外だ。しかも、上手い。ちょっと嫉妬するが、よしとしよう。ゾースにとってそこは本質ではない。
茶を一口。う、美味い。咳払いを一つ。
「何が目的なんだ。私の首ではなさそうだな。アシドか?」
「はい。我等が主様はアシド様に負けました。ゆえに今回のことは本人に伝えたかったようです」
「………。そうなのか」
沈黙が流れ、翌日まで破られることはなかった。
次の日、アシドは庭で素振りをしていた。汗を散らし、息を切らせ、槍を振るう。
チラスレアとアルバトエルは部屋の中からその様子を眺めていた。
「アシド」
名を呼ばれ、動きを止める。
「父さん」
「アシド。手合わせをしないか」
ゾースの手には槍があった。本気だ。
槍を構え、肯定の意思を見せる。ゾースも首を縦に振り、同様に構える。
地面が爆発する。
初めての感覚だ。ゾースの方が速い。勇者の脚として存在する足の速さが自慢のアシドより速い。この時点でアシドがゾースよりも優れているものは何もない。
槍が交差し、アシドは一瞬で力負けする。立て続けに突きが繰り出されるのに対し、アシドは蒼いオーラを放ち応じる。
サナエラと違い、ただの人間であるリックには最初から何も見えない。
「何がどうなっているのでしょうか」
「アシドが押されているね。まぁ当然かな。レベルに差が大きいからね。むしろアシドは粘ている方よ」
リックは解説してくれる主に慈悲深さを感じ、また、自分は主の視点には立てていないことを知り、気分を落ち込ませる。
「技を切らされているのは痛いですね」
「そうだね。当面のアシドの目標は父親に技を使わせることかな」
サナエラの言葉に返すようにチラスレアが言い終えると、アシドは芝生に大の字になった。
アシドが帰ってきてから3日。昨日と同じように大の字になった。倒れているとアルバトエルは馬乗りになってきて、顔をつついてくる。正直痛いので止めてほしいが止めるだけの体力も残っていない。チラスレアも姉として止めてほしいが愛おしそうな顔でこちらを見ている。止める意思はないようだ。
帰ってきて7日。ゾースは初めて技を使った。アシドとしてはゾースと戦えるのは楽しくて嬉しい。自分が成長できているのが分かる。
14日目。
蒼いオーラを放つ2人が槍をぶつける。
「う」
「ぬ」
アシドは吐き気を催し、ゾースは身体能力の減少と頭痛を発生させる。アシドの一撃はゾースを掠めた。ゾースはアシドの槍をかち上げ、石突で胸を突き、距離を取らせる。
「かっ」
アシドは痛みに目を剥く。
「ふん」
振るわれる槍から冷気が溢れ、アシドの体を鈍らせていく。眉毛や産毛に霜がつく。吐く息が白い。
「成長したな。アシド」
「何だよ、今更」
「私はアシドと会話をしてこれなかった。取り戻そうにも今までできなかったことをそう簡単にいきなりできるものではない。お前が吸血鬼を倒した聞いてな。どれほど強くなったのか知りたかったんだ」
「親父にしては静かに喋るじゃないか」
「どう接していいか分かんねェんだよ」
ゾースは目を逸らし、乱暴に頭を掻く。
「難儀な2人」
チラスレアは膝に頭をのせるアルバトエルの頭を撫でながら溜息を吐いた。
200年前から続く由緒ある漁師らしく、とても長く感じる。父はアシドの幼少期には漁師ではなかったらしいが、10年前に漁師になった。
アシドにとって父はかっこいい憧れの存在だった。強く、かっこよく、優しい。すべてにおいて父はアシドの理想であり、目指すべき目標だった。3年前、勇者の仲間に選ばれたとき、父は自身もかつて勇者の仲間だったことを明かした。その日からアシドの中では、父は父ではなくゾースになった。それはつまり、家族ではなく超えるべき目標。倒すべき敵。
家に着くときには打倒ゾースを掲げていた。
「おう。おかえり」
日焼けした肌を惜しげもなく晒した細身の男が皿洗いしていた。アシドと同じ蒼髪に金の眼、アシドをそのまま老けさせたような男、ゾースがいた。
「ただいま、父さん」
アシドは父子家庭だ。昔にアシドを産んだことで体力を使い果たした母は、そのまま衰弱死したそうだ。そのせいもあってかゾースとアシドの仲は15年以上たった今でもギクシャクしている。
「茶、飲むか?」
「もらおうかな」
それ以上の会話はない。コポコポと湯を沸かす音だけがしている。
「ほら」
「ん」
…………。
「今日はもう寝るよ」
「そうか」
アシドは悶々としながらベッドに入る。くそぅ。どうしていっつもこうなんだ。
?
もぞもぞとベッドの中が動いた。
オレは動いてないぞ?え、オレ以外に誰かいるのか?
オレこういうの苦手なんだよな。確認しなきゃダメ?駄目だよな。
アシドはそーっと目を薄く開ける。視界内に何もいない、アシドの寝ているベッドのふくらみ以外は。なんだよ、このふくらみ。温かいな。少し高めの体温って感じか。
アシドはさらにそーっと掛布団をめくる。アシドは掛布団を戻し、額を手で覆った。
「吸血鬼姉妹じゃねェか」
ベッドの中には見覚えのある金髪が2つ見えた。
「あら、起きたのね」
紅赤色のドレスを着た姉が妖艶な笑みを浮かべ、抱き着く力を強めた。
「寒いものね」
「なぜここに?」
聞くと唇に指を当てられた。
「アルがまだ寝ているから静かにね」
もう一方の金髪は規則正しい寝息を立て、涎をアシドの服に染み込ませていた。アシドは嫌そうに顔を歪める。
「服は後で買ってあげるわ。それと、さっきの疑問の答えなんだけど、魔王討伐おめでとうを言いに来たのよ」
「それだけ?」
「えぇ。貴方は今やアルのお気に入りなんですもの。私のこと以上に楽しそうにするのよ、嫉妬しちゃうわ」
「痛」
チラスレアの爪が少し食い込む。
「アルが来たいって言ったのよ。来ないわけにはいかないじゃない。私はアルに嫌われたくないもの」
「シスコン」
「甘んじて受け入れるわ」
誹ったと思ったら誇られた。前会ったときはこんな感じだっただろうか。
「貴方達に負けてから壁が壊れた気がするわ。アルが甘えてきてくれるようになったの。お礼を言うわ」
「来た理由の本命、そっちだろ」
「ええ」
悪びれることなく認めていく。アシドはその潔さに尊敬の念を抱き始める。
「ん~~?お姉、様?」
「あら、アル。お寝坊さん」
「ん~~」
寝ぼけ眼を擦るアルバトエルの顎をチラスレアが撫でる。アルバトエルは気持ちよさげに猫のような声を出す。
「アル、言うんでしょう?」
「ん、アシド、おめでとう」
アシドは力が抜けたように起こしていた上体を倒す。
「まだ眠いから寝かせてくれ」
「ええ、私達の体温であったまるといいわ」
「私も寝る」
アシドは2人に聞こえないかどうか微妙な大きさの嘆息を吐いた。
「いいのか?」
ゾースは目の前の執事に聞く。
「はい。一時的とはいえ、住まわせてもらうのです。お任せください」
「やるの私なんだけど」
リックの言葉にサナエラが反応した。
訪れてきたのが吸血鬼と看破していたが、敵意がないので受け入れていた。目の前で家事が行われているのは予想外だ。しかも、上手い。ちょっと嫉妬するが、よしとしよう。ゾースにとってそこは本質ではない。
茶を一口。う、美味い。咳払いを一つ。
「何が目的なんだ。私の首ではなさそうだな。アシドか?」
「はい。我等が主様はアシド様に負けました。ゆえに今回のことは本人に伝えたかったようです」
「………。そうなのか」
沈黙が流れ、翌日まで破られることはなかった。
次の日、アシドは庭で素振りをしていた。汗を散らし、息を切らせ、槍を振るう。
チラスレアとアルバトエルは部屋の中からその様子を眺めていた。
「アシド」
名を呼ばれ、動きを止める。
「父さん」
「アシド。手合わせをしないか」
ゾースの手には槍があった。本気だ。
槍を構え、肯定の意思を見せる。ゾースも首を縦に振り、同様に構える。
地面が爆発する。
初めての感覚だ。ゾースの方が速い。勇者の脚として存在する足の速さが自慢のアシドより速い。この時点でアシドがゾースよりも優れているものは何もない。
槍が交差し、アシドは一瞬で力負けする。立て続けに突きが繰り出されるのに対し、アシドは蒼いオーラを放ち応じる。
サナエラと違い、ただの人間であるリックには最初から何も見えない。
「何がどうなっているのでしょうか」
「アシドが押されているね。まぁ当然かな。レベルに差が大きいからね。むしろアシドは粘ている方よ」
リックは解説してくれる主に慈悲深さを感じ、また、自分は主の視点には立てていないことを知り、気分を落ち込ませる。
「技を切らされているのは痛いですね」
「そうだね。当面のアシドの目標は父親に技を使わせることかな」
サナエラの言葉に返すようにチラスレアが言い終えると、アシドは芝生に大の字になった。
アシドが帰ってきてから3日。昨日と同じように大の字になった。倒れているとアルバトエルは馬乗りになってきて、顔をつついてくる。正直痛いので止めてほしいが止めるだけの体力も残っていない。チラスレアも姉として止めてほしいが愛おしそうな顔でこちらを見ている。止める意思はないようだ。
帰ってきて7日。ゾースは初めて技を使った。アシドとしてはゾースと戦えるのは楽しくて嬉しい。自分が成長できているのが分かる。
14日目。
蒼いオーラを放つ2人が槍をぶつける。
「う」
「ぬ」
アシドは吐き気を催し、ゾースは身体能力の減少と頭痛を発生させる。アシドの一撃はゾースを掠めた。ゾースはアシドの槍をかち上げ、石突で胸を突き、距離を取らせる。
「かっ」
アシドは痛みに目を剥く。
「ふん」
振るわれる槍から冷気が溢れ、アシドの体を鈍らせていく。眉毛や産毛に霜がつく。吐く息が白い。
「成長したな。アシド」
「何だよ、今更」
「私はアシドと会話をしてこれなかった。取り戻そうにも今までできなかったことをそう簡単にいきなりできるものではない。お前が吸血鬼を倒した聞いてな。どれほど強くなったのか知りたかったんだ」
「親父にしては静かに喋るじゃないか」
「どう接していいか分かんねェんだよ」
ゾースは目を逸らし、乱暴に頭を掻く。
「難儀な2人」
チラスレアは膝に頭をのせるアルバトエルの頭を撫でながら溜息を吐いた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません

チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる