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9.先駆者
2.熱く熱く燃えて
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家に戻ったコストイラは泥のように眠った。
家に帰ってきても出迎えてくれる人がいないのは、少し寂しいものが胸に来たが、仕方ない。
コストイラは母の死を詳しく知らない。感覚的には気付いた時には亡くなっていたという感じだ。墓の場所を教えてくれたカーベラも何も言わずにいなくなった。
悲しいことだ。しかし、泣くことはない。なぜかは分からないが、また会える気がするからだ。久しぶりの帰還なのだ。報告も兼ねて墓参りに行こう。
コストイラは翌日、すぐ後ろの森に入っていく。25分ぐらい歩くと目的地に辿り着いた。森の中にぽっかりと林冠ができていて、そこだけ日の光が当たっている。母の墓がライトアップされている。
涙が出そうになるほどの感慨無量を抱き、立ち竦む。数十秒後に歩き始め花を供える。
「母さん。オレ、魔王を倒したよ」
墓の前で胡坐をかく。
墓に語る。そこに母がいるかのようにこれまでを語る。母が亡くなってからの八年間を熱心に語る。
アシドとアストロとの出会い。
成人の儀後の修行。
勇者一行での旅。
苦悩。
痛み。
全てを語った。
次の日も墓に来た。花が増えている。誰か来ていたのか。
「おや、墓参りに来るのはオレだけだと思ってたんだがな」
コストイラは振り向く。同じくらいの身長をした男が立っていた。橙の髪に覆われた頭を掻く男は上裸になっており、その腰には剣が装備されている。
コストイラが刀に手を伸ばす。
「待て。戦うつもりはない」
両手を前に出し、男が制止させてくる。
「刀を抜くなよ。オレはフラメテさんに助けられたんだ。あの時のオレはひよっこだったが、フラメテさんに頼まれたんだ。そのために人を探しているだけ何だよ。ここはフラメテさんの墓だろ。ここに来れば会えるだろうと思ってな」
「母さんに?」
「母さん、か。てことは君は息子ってことか。コストイラだっけか、名前は。じゃあ、オレも名乗らなきゃな」
男は親指を立てた左手を自身の胸に当てる。
「オレはグリード。<英俊豪傑>の第16代勇者、グリードだ。よろしくな、コストイラ君」
コストイラはただただ驚くことしかできなかった。
「君は、フム、強そうだね」
グリードはコストイラの全身を値踏みするように眺める。
「でも、強そう。それだけだ。君は強くないだろうし、勝てない。見た目だけだな」
「あ!?」
グリードの言葉にコストイラは殺気で返す。
「今代の勇者も魔王を討ったそうだね。聞いたよ。いや、見たよ。で、君は活躍できたのかい?最後、君はその2本の脚で立っていたのかい?」
コストイラは思い出す。あの時、最後は立ってはいたが、活躍、参加できていない。
「その反応、出来ていないな」
「でも」
「でもも何もない。最後の最後で倒れてなんて、過程がどれだけの活躍ができていようと迷惑をかけることになる。回復魔法は消耗する。同時に回復魔術師も消耗する。使い続けるといずれ使えなくなるぞ」
初めて知った。使えなくなるなんて。エンドローゼは知っているのだろうか。
「初めて知ったようだね。魔術師ならまだしもオレ達は戦士だ。前に出る役職だ。怪我は付き物だろうね。消耗を押さえるためには減らさなければならない。だから、オレの番だ」
「?」
話が見えてこない。何がだからに繋がったんだ?
「フラメテさんはオレに、君を鍛えるように言っていたのさ。話はこれぐらいにしよう。さぁ、刀を抜くタイミングは今だぜ」
グリードは剣を抜いた。コストイラには分かる。グリードは相当強い。実績に裏付けされた自信のある強さだ。
「まずは、自分を知れ。次に過去の自分を思い出せ。最後に未来の自分を創造しろ。あとは見て盗め。オレは教えるのが苦手なんだ」
グリードの持っていた木剣が、コストイラの脇腹を叩いた。速い。しかし、見えた。でも、追いつけない。次が来る。
「抜き身でいいぜ。致命傷は負わないぜ」
その一言はコストイラに火をつけた。
「おぉっ!」
短い雄叫びとともに物理的に燃えるコストイラは刀を振り上げた。振り下ろされる木剣と交差し、競り合う。両者の間に火の粉が舞い、二人の肌を焼く。痕は残らない。
振り下ろし、切り上げ、薙ぎ、袈裟懸け、突き。すべてが簡単に対応される。
オレはこんなにも弱かったのか。
初日はフルボッコにされた。
4日目、攻撃を掠めることに成功する。
7日目、グリードに技を引き出すことに成功する。
14日目。
炎を纏う刀が空気を斬る。グリードは跳んで躱した。空中では自由には動けない。コストイラは落下速度から着地時間を予想して刀身を光らせ、横に薙ぐ。
またも空気を斬る。空振った。空を見る。グリードは人の身ながら空を飛んでいた。
「ここまで使わされるとはな。成長力えげつないな」
空を飛ばれていては攻撃できない。
「あれ?君は、そうか、空を飛ぶ敵に対する技を持ち合わせていないのか」
グリードはそうかそうかと顎を撫でながら何度も頷く。
「フラメテさんも空を飛ぶ敵に対してはよくキレていたな」
コストイラは一回転して炎を纏め、昇る龍が如き炎がグリードに向かう。
「うおっ!?」
対空攻撃が予想外に向かってきたことに驚いたが、一回の羽ばたきで完全に躱す。グリードも炎を纏い、木剣も炎を纏う。木剣は燃えていないんだなぁと軽く現実逃避してすぐに相対する。
「いくぜ!」
合図を出すとグリードは一気に降下する。着弾時の風圧で墓に供えた花弁が舞う。
大の字に転がるコストイラの前で、グリードはポンポンと焦げた木剣で肩を叩く。
「あぁいうのはいったん回避してもいいんだぜ」
「いけると思ったんだよ」
「ま、そういうものも大事だわな」
でも、と男は続ける。
「時と場合の判断だな」
コストイラは次は斬ると気合を入れて立ち上がった。
家に帰ってきても出迎えてくれる人がいないのは、少し寂しいものが胸に来たが、仕方ない。
コストイラは母の死を詳しく知らない。感覚的には気付いた時には亡くなっていたという感じだ。墓の場所を教えてくれたカーベラも何も言わずにいなくなった。
悲しいことだ。しかし、泣くことはない。なぜかは分からないが、また会える気がするからだ。久しぶりの帰還なのだ。報告も兼ねて墓参りに行こう。
コストイラは翌日、すぐ後ろの森に入っていく。25分ぐらい歩くと目的地に辿り着いた。森の中にぽっかりと林冠ができていて、そこだけ日の光が当たっている。母の墓がライトアップされている。
涙が出そうになるほどの感慨無量を抱き、立ち竦む。数十秒後に歩き始め花を供える。
「母さん。オレ、魔王を倒したよ」
墓の前で胡坐をかく。
墓に語る。そこに母がいるかのようにこれまでを語る。母が亡くなってからの八年間を熱心に語る。
アシドとアストロとの出会い。
成人の儀後の修行。
勇者一行での旅。
苦悩。
痛み。
全てを語った。
次の日も墓に来た。花が増えている。誰か来ていたのか。
「おや、墓参りに来るのはオレだけだと思ってたんだがな」
コストイラは振り向く。同じくらいの身長をした男が立っていた。橙の髪に覆われた頭を掻く男は上裸になっており、その腰には剣が装備されている。
コストイラが刀に手を伸ばす。
「待て。戦うつもりはない」
両手を前に出し、男が制止させてくる。
「刀を抜くなよ。オレはフラメテさんに助けられたんだ。あの時のオレはひよっこだったが、フラメテさんに頼まれたんだ。そのために人を探しているだけ何だよ。ここはフラメテさんの墓だろ。ここに来れば会えるだろうと思ってな」
「母さんに?」
「母さん、か。てことは君は息子ってことか。コストイラだっけか、名前は。じゃあ、オレも名乗らなきゃな」
男は親指を立てた左手を自身の胸に当てる。
「オレはグリード。<英俊豪傑>の第16代勇者、グリードだ。よろしくな、コストイラ君」
コストイラはただただ驚くことしかできなかった。
「君は、フム、強そうだね」
グリードはコストイラの全身を値踏みするように眺める。
「でも、強そう。それだけだ。君は強くないだろうし、勝てない。見た目だけだな」
「あ!?」
グリードの言葉にコストイラは殺気で返す。
「今代の勇者も魔王を討ったそうだね。聞いたよ。いや、見たよ。で、君は活躍できたのかい?最後、君はその2本の脚で立っていたのかい?」
コストイラは思い出す。あの時、最後は立ってはいたが、活躍、参加できていない。
「その反応、出来ていないな」
「でも」
「でもも何もない。最後の最後で倒れてなんて、過程がどれだけの活躍ができていようと迷惑をかけることになる。回復魔法は消耗する。同時に回復魔術師も消耗する。使い続けるといずれ使えなくなるぞ」
初めて知った。使えなくなるなんて。エンドローゼは知っているのだろうか。
「初めて知ったようだね。魔術師ならまだしもオレ達は戦士だ。前に出る役職だ。怪我は付き物だろうね。消耗を押さえるためには減らさなければならない。だから、オレの番だ」
「?」
話が見えてこない。何がだからに繋がったんだ?
「フラメテさんはオレに、君を鍛えるように言っていたのさ。話はこれぐらいにしよう。さぁ、刀を抜くタイミングは今だぜ」
グリードは剣を抜いた。コストイラには分かる。グリードは相当強い。実績に裏付けされた自信のある強さだ。
「まずは、自分を知れ。次に過去の自分を思い出せ。最後に未来の自分を創造しろ。あとは見て盗め。オレは教えるのが苦手なんだ」
グリードの持っていた木剣が、コストイラの脇腹を叩いた。速い。しかし、見えた。でも、追いつけない。次が来る。
「抜き身でいいぜ。致命傷は負わないぜ」
その一言はコストイラに火をつけた。
「おぉっ!」
短い雄叫びとともに物理的に燃えるコストイラは刀を振り上げた。振り下ろされる木剣と交差し、競り合う。両者の間に火の粉が舞い、二人の肌を焼く。痕は残らない。
振り下ろし、切り上げ、薙ぎ、袈裟懸け、突き。すべてが簡単に対応される。
オレはこんなにも弱かったのか。
初日はフルボッコにされた。
4日目、攻撃を掠めることに成功する。
7日目、グリードに技を引き出すことに成功する。
14日目。
炎を纏う刀が空気を斬る。グリードは跳んで躱した。空中では自由には動けない。コストイラは落下速度から着地時間を予想して刀身を光らせ、横に薙ぐ。
またも空気を斬る。空振った。空を見る。グリードは人の身ながら空を飛んでいた。
「ここまで使わされるとはな。成長力えげつないな」
空を飛ばれていては攻撃できない。
「あれ?君は、そうか、空を飛ぶ敵に対する技を持ち合わせていないのか」
グリードはそうかそうかと顎を撫でながら何度も頷く。
「フラメテさんも空を飛ぶ敵に対してはよくキレていたな」
コストイラは一回転して炎を纏め、昇る龍が如き炎がグリードに向かう。
「うおっ!?」
対空攻撃が予想外に向かってきたことに驚いたが、一回の羽ばたきで完全に躱す。グリードも炎を纏い、木剣も炎を纏う。木剣は燃えていないんだなぁと軽く現実逃避してすぐに相対する。
「いくぜ!」
合図を出すとグリードは一気に降下する。着弾時の風圧で墓に供えた花弁が舞う。
大の字に転がるコストイラの前で、グリードはポンポンと焦げた木剣で肩を叩く。
「あぁいうのはいったん回避してもいいんだぜ」
「いけると思ったんだよ」
「ま、そういうものも大事だわな」
でも、と男は続ける。
「時と場合の判断だな」
コストイラは次は斬ると気合を入れて立ち上がった。
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