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8.魔王インサーニアを討て
37.とめどない進化
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魔王とインサーニアの二つの名前がある。
魔王とは魔王因子を持っている者のことだ。人間の王と同じなので複数存在している。魔王は成る時に名を捨てる。過去の自分を名に込めて捨て、新たな名をもらう。一度魔王になったならば自分も周りも捨てた名を呼んではならない。
新たな名は他の魔王が考える。
最も新しき魔王が襲名したのは”インサーニア”。古き言葉で異端児。
自己中心的な魔王ばかりな中、他の魔族のために奔走するその姿は異端児と呼ぶに相応しい。強欲を意味するメニスと呼ばれた祖父と、後追いという意味を持つアメアリンドと呼ばれる父とは違い、明確に他者のために動くインサーニアを他の魔王はにやにやしている。いや、にやにやしているのは1人だけか。
奴らはインサーニアで賭けをしようとしていた。計画が成功するのかどうか。ちなみに全員が失敗に投票し、賭けが成立しなくなってほぼ興味がなくなったのだ。
淡い光がコストイラを包む。
「よく生きてますね」
「すげぇだろ。根性って言うんだぜ」
「喋らないでください!」
「あ、すいません」
治療中、しかも死ぬ直前ぐらいのコストイラが話し始めたのでエンドローゼが強い語気でコストイラを黙らせる。
ドン、と唐突にコストイラがエンドローゼを突き飛ばす。
「え?」
エンドローゼが怒ろうと顔を上げると、コストイラが巨大な岩を刀で弾いていた。流星群だ。巨巌の塔で術士が吐きまくっているのを知らないアレン達には、どれほど降り注ぐのか分からず恐怖しかない。あと何発打てるのか上限さえ分かればビクビクしなくて済むのだが、バキベキと木々のへし折れる音も恐怖を助長していた。
しかし、木々の折れた原因は流星群だけじゃなかった。目の前にはインサーニアがそこにいた。
「アレンッ!」
アレンは名を呼ばれ、意図を察する。アレンはエンドローゼを抱えて走る。
「え?あ、れ、レイドさんは!?れ、れ、レイドさんも一緒に!」
「駄目です」
「あ、な、何で?なな、何で駄目なんですか!?」
「レイドさんは自分の身でもって僕達を逃がしてくれたんです。無駄にしてはいけません」
「っ!」
エンドローゼも納得していないが飲み込んではくれたようだ。アレンの両足を淡い光が包む。足が回復する。疲労が取れていく。まだ走れる。
「私にで、で、で、出来ることはこ、こ、これくらいなので」
走れるし、疲れも取れていっているのだが、エンドローゼが地味に重いことは隠しておいた方がいいだろう。
「なぜ」
シキは問う。なぜ自分を庇うのか、と。シキに覆い被さるように四つん這いになっているアシドは血まみれになっている。先ほどの流星群からシキを護った代償だ。シキの印象ではアシドはこんなことをするような者ではないと思っていた。
アシドはゴロリと横に転がる。
「オレは勇者だ。勇者なんだよ。勇者ってのは人を救えるもんだと思っている。悔しいが、オレじゃ勝てない。だからオレはお前に意思を託すために救った。頼んだぞ」
血に濡れた眼はそれでも鋭さを消していない。
シキが立ち上がる。
「分かった」
シキは振り返ることなく走り去る。
「心配してくれてもいんじゃねェのか?」
「大丈夫だと思ったんでしょ?」
「アストロ」
木から身を出し、アシドに近づくアストロはアシドの頭を自身の膝に乗せる。
「お、これは快適だね」
「馬鹿なこと言ってると頭落とすわよ」
「恐っ!」
アストロはフンッと鼻を鳴らした。
それは呪いだった。
インサーニアの知らぬことを延々と聞かされ続けた。ヂドルを取り戻せと。インサーニアはヂドルが魔物の領だったころを知らない。ただの歴史の話だ。ヂドルなどなくとも今ある土地を工夫して生きていくのでは駄目だったのか。
しかし、それは呪いとなっていた。
呪いとして体も心も支配されていき、絡め取られていく。呪いがあっては生を享受できない。だからこそ解放されなくてはいけなかった。呪いが解けて初めて生が始まる。
他人に尽くして、優先して見えるのはただのポーズだ。そうすることが呪いを解く鍵だと思っている。他の魔王の一部しか気付いていない、インサーニアの自己中な部分。
『フンッ』
地面を舐めるようにレイドに迫る右手。張り手ではなく、拳。その拳には呪いに対する苛立ちや怒りといった感情が入っている。
『フッ』
ゴォンと拳が止められる。大剣での完全防御。拳を振り抜くこともできない。血管を幾重にも浮き上がらせながら、拮抗する。インサーニアは魔力の塊をぶつける。煙が一気に上がる。インサーニアは煙を突き抜けようとする。
マントの上から大剣が叩きつけられ、右足の骨に罅が入る。右目を赤くして、鬼の形相をしたレイドがいた。上半身は裸となり、血を滲ませ、痛々しい様相となっているが油断できない。
『フンッ』
気合と魔力を込めた左手を叩き込む。大剣で防ぐが、先の攻撃のダメージが残っていたのか、大剣が砕ける。地面を押し付けるように拳を叩き込む。魔力が爆発する。地面にはクレーターができており、底にはレイドがボロボロの雑巾のように沈んでいる。
インサーニアが顔を上げる。コストイラがいない。
『また奴か』
苛立ちを隠さずに舌を打つ。
「コストイラ」
「何も言うなよ、シキ。それよりも、こいつだ」
シキはそんなコストイラに嫌な脂汗が浮かんでいるのを見逃さないが、言われたようにあえて見逃す。痛々しく折れ曲がった指で祠を叩く。他が痛すぎて、鈍感になっている。
「祠」
「しかも下は魔法陣。怪しまない方がおかしい」
シキの視線もコストイラ同様、下を向く。ベキと音を立てながら刀を握り、居合で後ろを斬りながら振り返る。ズバリとインサーニアが切られる。
「ぐっ」
『ぐむっ!』
両者は痛みに顔を歪める。インサーニアは腕を振るい、コストイラをはたく。それに合わせて祠が壊れる。
コストイラがにやりと口角を上げる。だが。
『この程度では計画は狂わん。むしろ加速する。祠など、意味のない記号に過ぎない』
魔法陣が明るく輝いた。すでに夜といって差し支えない時間帯の大発光は周囲にいた者、望遠鏡を覗いていた者、使用していなかったアスミンでさえ視界が白み、両目を押さえる。
『計画は成功だ。これで攻め落とせる』
光はインサーニアに収束していき、包み込む。
『すでにこれは奪還ではない!凱旋だ!』
誇るインサーニアにシキは引かない。ナイフをナイトメアスタイルで構え、対峙する。
この瞬間、彼女は勇者となった。
『いない!』
ショカンは深淵の塔にて苛立っていた。
父に言われ、幹部を倒そうとして仲間を呼び寄せ、ここに赴いたのだが、誰もいない。ここに住まうロッドは幹部の中では一番レベルが低い。とっとと倒し、父に進言しようと来たのだが、蛻の殻だった。
「で、どうすんだよ、大将。他の塔に行くのか?」
着物を着た男が蒼髪をがりがりと掻きながらショカンに尋ねる。
『そうだな…………』
何かを話そうとすると、窓の外がカッと光る。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「どうした」
声変わりのしていない子供の叫び声が響き、絶世の美女が介抱する。
「羨ましいな、くそっ」
上裸の男が子供を睨みつける。
「フン。ヴェーに介抱されたくば、も少し可愛くなれ」
美女は子供を胸に抱き寄せ、妖艶に笑う。子供は無抵抗にぶらぶらとしている。
「んでっ!今光ったのは何だよっ」
「自分で確認しろよ」
「んだとっ!」
侍と格闘家が額を合わせ、ガルルルルと互いに牙を見せて唸る。
「あ奴らの肩を持つわけではないが、結局あの光は何じゃったのじゃ」
『…………僕のお父さんだよ』
「ほぉ。向かうのか?」
『……そうだね。でも助けはしないよ。助ける意思なんてないしね』
ショカンの哀しそうな顔に気付かず蓄えられた髭を撫でる、ずんぐりとした体形は典型的なドワーフのものだ。
ショカンが塔を下り始めるとその後ろからドワーフ、侍、格闘家、そして子供を抱え、項に鼻を突っ込む美女と続く。子供は過去の経験から抜け出せないことが分かっているので抵抗しない。男も女も魅了する美女の胸に集中することにした。
魔王とは魔王因子を持っている者のことだ。人間の王と同じなので複数存在している。魔王は成る時に名を捨てる。過去の自分を名に込めて捨て、新たな名をもらう。一度魔王になったならば自分も周りも捨てた名を呼んではならない。
新たな名は他の魔王が考える。
最も新しき魔王が襲名したのは”インサーニア”。古き言葉で異端児。
自己中心的な魔王ばかりな中、他の魔族のために奔走するその姿は異端児と呼ぶに相応しい。強欲を意味するメニスと呼ばれた祖父と、後追いという意味を持つアメアリンドと呼ばれる父とは違い、明確に他者のために動くインサーニアを他の魔王はにやにやしている。いや、にやにやしているのは1人だけか。
奴らはインサーニアで賭けをしようとしていた。計画が成功するのかどうか。ちなみに全員が失敗に投票し、賭けが成立しなくなってほぼ興味がなくなったのだ。
淡い光がコストイラを包む。
「よく生きてますね」
「すげぇだろ。根性って言うんだぜ」
「喋らないでください!」
「あ、すいません」
治療中、しかも死ぬ直前ぐらいのコストイラが話し始めたのでエンドローゼが強い語気でコストイラを黙らせる。
ドン、と唐突にコストイラがエンドローゼを突き飛ばす。
「え?」
エンドローゼが怒ろうと顔を上げると、コストイラが巨大な岩を刀で弾いていた。流星群だ。巨巌の塔で術士が吐きまくっているのを知らないアレン達には、どれほど降り注ぐのか分からず恐怖しかない。あと何発打てるのか上限さえ分かればビクビクしなくて済むのだが、バキベキと木々のへし折れる音も恐怖を助長していた。
しかし、木々の折れた原因は流星群だけじゃなかった。目の前にはインサーニアがそこにいた。
「アレンッ!」
アレンは名を呼ばれ、意図を察する。アレンはエンドローゼを抱えて走る。
「え?あ、れ、レイドさんは!?れ、れ、レイドさんも一緒に!」
「駄目です」
「あ、な、何で?なな、何で駄目なんですか!?」
「レイドさんは自分の身でもって僕達を逃がしてくれたんです。無駄にしてはいけません」
「っ!」
エンドローゼも納得していないが飲み込んではくれたようだ。アレンの両足を淡い光が包む。足が回復する。疲労が取れていく。まだ走れる。
「私にで、で、で、出来ることはこ、こ、これくらいなので」
走れるし、疲れも取れていっているのだが、エンドローゼが地味に重いことは隠しておいた方がいいだろう。
「なぜ」
シキは問う。なぜ自分を庇うのか、と。シキに覆い被さるように四つん這いになっているアシドは血まみれになっている。先ほどの流星群からシキを護った代償だ。シキの印象ではアシドはこんなことをするような者ではないと思っていた。
アシドはゴロリと横に転がる。
「オレは勇者だ。勇者なんだよ。勇者ってのは人を救えるもんだと思っている。悔しいが、オレじゃ勝てない。だからオレはお前に意思を託すために救った。頼んだぞ」
血に濡れた眼はそれでも鋭さを消していない。
シキが立ち上がる。
「分かった」
シキは振り返ることなく走り去る。
「心配してくれてもいんじゃねェのか?」
「大丈夫だと思ったんでしょ?」
「アストロ」
木から身を出し、アシドに近づくアストロはアシドの頭を自身の膝に乗せる。
「お、これは快適だね」
「馬鹿なこと言ってると頭落とすわよ」
「恐っ!」
アストロはフンッと鼻を鳴らした。
それは呪いだった。
インサーニアの知らぬことを延々と聞かされ続けた。ヂドルを取り戻せと。インサーニアはヂドルが魔物の領だったころを知らない。ただの歴史の話だ。ヂドルなどなくとも今ある土地を工夫して生きていくのでは駄目だったのか。
しかし、それは呪いとなっていた。
呪いとして体も心も支配されていき、絡め取られていく。呪いがあっては生を享受できない。だからこそ解放されなくてはいけなかった。呪いが解けて初めて生が始まる。
他人に尽くして、優先して見えるのはただのポーズだ。そうすることが呪いを解く鍵だと思っている。他の魔王の一部しか気付いていない、インサーニアの自己中な部分。
『フンッ』
地面を舐めるようにレイドに迫る右手。張り手ではなく、拳。その拳には呪いに対する苛立ちや怒りといった感情が入っている。
『フッ』
ゴォンと拳が止められる。大剣での完全防御。拳を振り抜くこともできない。血管を幾重にも浮き上がらせながら、拮抗する。インサーニアは魔力の塊をぶつける。煙が一気に上がる。インサーニアは煙を突き抜けようとする。
マントの上から大剣が叩きつけられ、右足の骨に罅が入る。右目を赤くして、鬼の形相をしたレイドがいた。上半身は裸となり、血を滲ませ、痛々しい様相となっているが油断できない。
『フンッ』
気合と魔力を込めた左手を叩き込む。大剣で防ぐが、先の攻撃のダメージが残っていたのか、大剣が砕ける。地面を押し付けるように拳を叩き込む。魔力が爆発する。地面にはクレーターができており、底にはレイドがボロボロの雑巾のように沈んでいる。
インサーニアが顔を上げる。コストイラがいない。
『また奴か』
苛立ちを隠さずに舌を打つ。
「コストイラ」
「何も言うなよ、シキ。それよりも、こいつだ」
シキはそんなコストイラに嫌な脂汗が浮かんでいるのを見逃さないが、言われたようにあえて見逃す。痛々しく折れ曲がった指で祠を叩く。他が痛すぎて、鈍感になっている。
「祠」
「しかも下は魔法陣。怪しまない方がおかしい」
シキの視線もコストイラ同様、下を向く。ベキと音を立てながら刀を握り、居合で後ろを斬りながら振り返る。ズバリとインサーニアが切られる。
「ぐっ」
『ぐむっ!』
両者は痛みに顔を歪める。インサーニアは腕を振るい、コストイラをはたく。それに合わせて祠が壊れる。
コストイラがにやりと口角を上げる。だが。
『この程度では計画は狂わん。むしろ加速する。祠など、意味のない記号に過ぎない』
魔法陣が明るく輝いた。すでに夜といって差し支えない時間帯の大発光は周囲にいた者、望遠鏡を覗いていた者、使用していなかったアスミンでさえ視界が白み、両目を押さえる。
『計画は成功だ。これで攻め落とせる』
光はインサーニアに収束していき、包み込む。
『すでにこれは奪還ではない!凱旋だ!』
誇るインサーニアにシキは引かない。ナイフをナイトメアスタイルで構え、対峙する。
この瞬間、彼女は勇者となった。
『いない!』
ショカンは深淵の塔にて苛立っていた。
父に言われ、幹部を倒そうとして仲間を呼び寄せ、ここに赴いたのだが、誰もいない。ここに住まうロッドは幹部の中では一番レベルが低い。とっとと倒し、父に進言しようと来たのだが、蛻の殻だった。
「で、どうすんだよ、大将。他の塔に行くのか?」
着物を着た男が蒼髪をがりがりと掻きながらショカンに尋ねる。
『そうだな…………』
何かを話そうとすると、窓の外がカッと光る。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「どうした」
声変わりのしていない子供の叫び声が響き、絶世の美女が介抱する。
「羨ましいな、くそっ」
上裸の男が子供を睨みつける。
「フン。ヴェーに介抱されたくば、も少し可愛くなれ」
美女は子供を胸に抱き寄せ、妖艶に笑う。子供は無抵抗にぶらぶらとしている。
「んでっ!今光ったのは何だよっ」
「自分で確認しろよ」
「んだとっ!」
侍と格闘家が額を合わせ、ガルルルルと互いに牙を見せて唸る。
「あ奴らの肩を持つわけではないが、結局あの光は何じゃったのじゃ」
『…………僕のお父さんだよ』
「ほぉ。向かうのか?」
『……そうだね。でも助けはしないよ。助ける意思なんてないしね』
ショカンの哀しそうな顔に気付かず蓄えられた髭を撫でる、ずんぐりとした体形は典型的なドワーフのものだ。
ショカンが塔を下り始めるとその後ろからドワーフ、侍、格闘家、そして子供を抱え、項に鼻を突っ込む美女と続く。子供は過去の経験から抜け出せないことが分かっているので抵抗しない。男も女も魅了する美女の胸に集中することにした。
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