143 / 427
8.魔王インサーニアを討て
17.勇気を出すのも烏滸がましい
しおりを挟む
ロッドはとある盗賊団の団長を務めていた。強盗、殺人、強姦。好きに生き、好きに過ごした。その結果起こされた事件の大半は国全土に知れ渡っていた。その程度で自粛するロッドではない。好きに生きるという信条に反してしまう。
もっとも、その盗賊団も活動していた国ももう滅んでいる。ロッドが何かしでかしたのではなく、国が魔物にちょっかいを出し、返り討ちにあい蹂躙されたのだ。ちなみにロッドはそうなる前に国外に逃亡していた。引き際を弁えるのも重要な能力だ。
だからこそロッドは現在、荷物を纏えていた。そもそもロッドが魔王軍に入り、なおかつ幹部にまでなったのは、好き勝手に生きられるからだ。残虐非道、婬虐暴戻と言われるロッドは、金と女が欲しいだけの男だった。
「戦ったところで勝てねェなァ。小手先の手段が通じるかもしれねェが必死になって倒さなきゃいけねェ相手でもねェ。逃げた方が得だろこんなん」
先程、勇者一行が塔内に侵入したのを確認するやいなや逃げる支度をしていた。とっとと逃げよう。バックパックに荷物を詰め込むと、背負い込み窓に手をかける。
バンと扉が開けられた。
「いた」
「え?早くね?もっとかかると思ったのに。え?罠、どうしたの?」
「そんなの突破してきたわ」
想定よりもだいぶ早く突破されたので動揺してしまう。見つかる前に消える予定だったのに。
「逃げる気か」
こげ茶色の髪に茶色い目。確か名前はアレンだったか。
「そうさ。逃げるのさ」
国から逃亡した時、ロッドはすでに盗賊団から抜けていた。
当時、最も信頼していた男とその恋人である男に団長の座を譲っており、後顧の憂いはなかった。コレイニは戸惑っていたが、関係ないとばかりと姿を消した。
なぜ消えたのか。
コレイニ達盗賊団も愛人たちも知らなかった。知らないからこそ、様々な噂がたった。女の尻を追った。この国に愛想が尽きた。足を洗って新天地で真面目に働いている。様々な噂だ。否定も肯定もできる筈のロッドがいないので噂の域を出なくなった。
その真実は逃亡するする少し前に一人の女に会ったのが原因だった。目に光がなく虚空を見つめており、唇はカサカサで罅割れていた。これまでのロッドなら決して関わろうとしないタイプだ。心が壊れている。スラムを生きたロッドには見慣れた姿だ。好むような光景ではない。
ロッドの目を引いたのはそこではなかった。そんな状態でなお、その女は美しかった。突出した美人だ。美人コンテストをしたのならぶっちぎりで優勝するだろう。
ふと思いついたことがあった。この状態なら別にヤッてもいいんじゃないか?ロッドは実行することにした。
「やぁ、今一人かい?」
「…………」
答えが返ってこない。ロッドにとって沈黙は肯定だ。しかも話せないのなら叫んでこないだろう。しめしめと内心で喜ぶ。
「今、暇かい?」
「…………」
「じゃあ、オレと遊ぼうよ」
「…………」
「よし、こっちの路地裏に来てよ」
「…………」
ロッドが少女の手を握り、立ち上がらせようと引っ張ると、少女は従順に立ち上がる。そのまま手を引くと、少女は歩いてくれた。ぺろりと自身の唇を舐め、少女の服に手を伸ばす。乱暴にしてもいいが、優しく脱がしてやる。気が付いた時に強姦だと思われないようにしなければ、自分のものにできない。いざとなれば快楽で堕としてやればいい。
釦の一つに手をかけた時、左頬に衝撃が貫いた。しかし、吹っ飛んだのは左側。どうやら攻撃を受けたのは右頬らしい。
「うちの妹に何をしている」
見ると右手を固く握りしめた男が立っていた。身内が近くにいたのか。どうする。得意の嘘で切り抜けるしかない。
「私はこの心の壊れた少女を見て、手持ちの薬で何とかならないか。そう思った私は出来るのかどうか調べたくなってしまったんだ。誘拐するような真似をしてしまって申し訳ない」
値踏みするような目を向けられる。嘘がバレた瞬間死ぬのは確実か。
「で、どうなのだ?」
どう?あぁ、治せるかどうかか。そんな眼で見ているわけではないので分かるわけもなく、そもそもロッドは医者ではない。
「…………難しいですね」
「なぜそう思った」
ロッドは医者になり切って答える。
「まず大前提として私はプロの中のプロというほどの熟練者ではありません。なので間違うこともあります。今、私が所持しているものは毒になりうる可能性があります」
「ふむ」
「次に、回復術士が欲しいです。彼らの中には心の病を治せるものがいると聞いています。もしかしたら薬がなくても回復術士一人で事足りるかもしれません」
「ふむ」
ロッドは責任を負いたくなかったので可能性の一つとして示し、保険をかけまくった。
「どこにいるのか分かるか?」
「私にはなんとも」
またぼかしておく。
「そうか」
男は顔を下に向け、顎を触り、眼を細める。この後のことでも考えているのだろう。もうロッドの力はいらないだろう。
「では私はこれで」
「待て」
呼び止められた。今度は何だ?
「いつか必ず礼がしたい。オレはコウガイ。アンタは?」
ロッドは迷った。実名を言うべきか、偽名を名乗るか。
「私はロッドです」
この時は何故か、実名を名乗りたい気分だった。
国を飛び出したのに理由はなかった。しいて言うなら別の国に行ってみたかった。そんな折、国境で問題が起きた。そもそもロッドは大盗賊の団長をしていた時点で犯罪者だ。そう簡単に逃亡などさせてくれる筈がない。
「はぁああ!」
「くっ」
裂迫した剣戟をナイフで何とか受け流す。
ロッドは強い。盗賊団などに入ることなく真面目に生きていれば、今頃騎士団の中でも頭角を現し、トップクラスの実力者として畏怖の念をかき集めていただろう。しかし、そんな強さも人間基準であり、英雄のような強さを持っているわけではない。数で押されれば負けてしまう。すでに3人は倒すのに成功したが、まだ10人はいる。
「フンッ!」
「なっ」
型通りのつまらない剣でナイフが飛ばされる。武器が今手元にない。まずい。戦えない。これまでか?
そう思った時、最期くらいは自分の目で見てやろうと目を見開く。
目の前にいた剣を振りかぶっていた騎士が消えた。いや、今度は気付いた。殴り飛ばされたのだ。
「コウガイ」
呟きを掻き消す音と共に戦闘が始まり、すぐに終わった。語彙力を失うほどに凄い戦いだった。強い。攻撃を一撃も受けず、拳一発で相手の鎧を砕いた。
決めた。オレはこのヒトに付いていこう。このヒトに付いていけば何もかもうまく行く気がしてきた。
「コウガイさん」
「ん?」
「付いていってもいいですか?」
「オレは構わんが」
「が?」
「アスミンにも聞いてみなければ」
コウガイは近くの岩に寄りかかっていた女性の手を取り、質問している。妹の名前はアスミンと言うのか。ロッドはコウガイについていくことになった。
ロッドは魔王に忠誠を誓っていない。コウガイが魔王軍に入ったからこそ後を追ったに過ぎない。魔王のために戦おうとも思わないし、死ぬような思いをしたいと思わない。暇で気が向いたら戦う。しかし、今回は戦いたくない。こんな緊急事態というか有事の際はコウガイの為に動くと決めている。
「待てっ!」
「待つわけないじゃん。それと、君達の探し物はあっちだよ」
ロッドは宝玉の方を指さす。アレン達がそちらを見た瞬間、窓から飛び降りた。
「あっ!」
アレンが慌てて窓に近寄り、下を覗くと色のついた液体を顔にぶっかけられた。
「馬ァ鹿!もっと警戒しろよ!オレからのアドバイスだぜ。ありがたく受け取りな!」
ロッドは塀の上からアレンを嘲笑い、囲いの向こう側に行ってしまった。
もっとも、その盗賊団も活動していた国ももう滅んでいる。ロッドが何かしでかしたのではなく、国が魔物にちょっかいを出し、返り討ちにあい蹂躙されたのだ。ちなみにロッドはそうなる前に国外に逃亡していた。引き際を弁えるのも重要な能力だ。
だからこそロッドは現在、荷物を纏えていた。そもそもロッドが魔王軍に入り、なおかつ幹部にまでなったのは、好き勝手に生きられるからだ。残虐非道、婬虐暴戻と言われるロッドは、金と女が欲しいだけの男だった。
「戦ったところで勝てねェなァ。小手先の手段が通じるかもしれねェが必死になって倒さなきゃいけねェ相手でもねェ。逃げた方が得だろこんなん」
先程、勇者一行が塔内に侵入したのを確認するやいなや逃げる支度をしていた。とっとと逃げよう。バックパックに荷物を詰め込むと、背負い込み窓に手をかける。
バンと扉が開けられた。
「いた」
「え?早くね?もっとかかると思ったのに。え?罠、どうしたの?」
「そんなの突破してきたわ」
想定よりもだいぶ早く突破されたので動揺してしまう。見つかる前に消える予定だったのに。
「逃げる気か」
こげ茶色の髪に茶色い目。確か名前はアレンだったか。
「そうさ。逃げるのさ」
国から逃亡した時、ロッドはすでに盗賊団から抜けていた。
当時、最も信頼していた男とその恋人である男に団長の座を譲っており、後顧の憂いはなかった。コレイニは戸惑っていたが、関係ないとばかりと姿を消した。
なぜ消えたのか。
コレイニ達盗賊団も愛人たちも知らなかった。知らないからこそ、様々な噂がたった。女の尻を追った。この国に愛想が尽きた。足を洗って新天地で真面目に働いている。様々な噂だ。否定も肯定もできる筈のロッドがいないので噂の域を出なくなった。
その真実は逃亡するする少し前に一人の女に会ったのが原因だった。目に光がなく虚空を見つめており、唇はカサカサで罅割れていた。これまでのロッドなら決して関わろうとしないタイプだ。心が壊れている。スラムを生きたロッドには見慣れた姿だ。好むような光景ではない。
ロッドの目を引いたのはそこではなかった。そんな状態でなお、その女は美しかった。突出した美人だ。美人コンテストをしたのならぶっちぎりで優勝するだろう。
ふと思いついたことがあった。この状態なら別にヤッてもいいんじゃないか?ロッドは実行することにした。
「やぁ、今一人かい?」
「…………」
答えが返ってこない。ロッドにとって沈黙は肯定だ。しかも話せないのなら叫んでこないだろう。しめしめと内心で喜ぶ。
「今、暇かい?」
「…………」
「じゃあ、オレと遊ぼうよ」
「…………」
「よし、こっちの路地裏に来てよ」
「…………」
ロッドが少女の手を握り、立ち上がらせようと引っ張ると、少女は従順に立ち上がる。そのまま手を引くと、少女は歩いてくれた。ぺろりと自身の唇を舐め、少女の服に手を伸ばす。乱暴にしてもいいが、優しく脱がしてやる。気が付いた時に強姦だと思われないようにしなければ、自分のものにできない。いざとなれば快楽で堕としてやればいい。
釦の一つに手をかけた時、左頬に衝撃が貫いた。しかし、吹っ飛んだのは左側。どうやら攻撃を受けたのは右頬らしい。
「うちの妹に何をしている」
見ると右手を固く握りしめた男が立っていた。身内が近くにいたのか。どうする。得意の嘘で切り抜けるしかない。
「私はこの心の壊れた少女を見て、手持ちの薬で何とかならないか。そう思った私は出来るのかどうか調べたくなってしまったんだ。誘拐するような真似をしてしまって申し訳ない」
値踏みするような目を向けられる。嘘がバレた瞬間死ぬのは確実か。
「で、どうなのだ?」
どう?あぁ、治せるかどうかか。そんな眼で見ているわけではないので分かるわけもなく、そもそもロッドは医者ではない。
「…………難しいですね」
「なぜそう思った」
ロッドは医者になり切って答える。
「まず大前提として私はプロの中のプロというほどの熟練者ではありません。なので間違うこともあります。今、私が所持しているものは毒になりうる可能性があります」
「ふむ」
「次に、回復術士が欲しいです。彼らの中には心の病を治せるものがいると聞いています。もしかしたら薬がなくても回復術士一人で事足りるかもしれません」
「ふむ」
ロッドは責任を負いたくなかったので可能性の一つとして示し、保険をかけまくった。
「どこにいるのか分かるか?」
「私にはなんとも」
またぼかしておく。
「そうか」
男は顔を下に向け、顎を触り、眼を細める。この後のことでも考えているのだろう。もうロッドの力はいらないだろう。
「では私はこれで」
「待て」
呼び止められた。今度は何だ?
「いつか必ず礼がしたい。オレはコウガイ。アンタは?」
ロッドは迷った。実名を言うべきか、偽名を名乗るか。
「私はロッドです」
この時は何故か、実名を名乗りたい気分だった。
国を飛び出したのに理由はなかった。しいて言うなら別の国に行ってみたかった。そんな折、国境で問題が起きた。そもそもロッドは大盗賊の団長をしていた時点で犯罪者だ。そう簡単に逃亡などさせてくれる筈がない。
「はぁああ!」
「くっ」
裂迫した剣戟をナイフで何とか受け流す。
ロッドは強い。盗賊団などに入ることなく真面目に生きていれば、今頃騎士団の中でも頭角を現し、トップクラスの実力者として畏怖の念をかき集めていただろう。しかし、そんな強さも人間基準であり、英雄のような強さを持っているわけではない。数で押されれば負けてしまう。すでに3人は倒すのに成功したが、まだ10人はいる。
「フンッ!」
「なっ」
型通りのつまらない剣でナイフが飛ばされる。武器が今手元にない。まずい。戦えない。これまでか?
そう思った時、最期くらいは自分の目で見てやろうと目を見開く。
目の前にいた剣を振りかぶっていた騎士が消えた。いや、今度は気付いた。殴り飛ばされたのだ。
「コウガイ」
呟きを掻き消す音と共に戦闘が始まり、すぐに終わった。語彙力を失うほどに凄い戦いだった。強い。攻撃を一撃も受けず、拳一発で相手の鎧を砕いた。
決めた。オレはこのヒトに付いていこう。このヒトに付いていけば何もかもうまく行く気がしてきた。
「コウガイさん」
「ん?」
「付いていってもいいですか?」
「オレは構わんが」
「が?」
「アスミンにも聞いてみなければ」
コウガイは近くの岩に寄りかかっていた女性の手を取り、質問している。妹の名前はアスミンと言うのか。ロッドはコウガイについていくことになった。
ロッドは魔王に忠誠を誓っていない。コウガイが魔王軍に入ったからこそ後を追ったに過ぎない。魔王のために戦おうとも思わないし、死ぬような思いをしたいと思わない。暇で気が向いたら戦う。しかし、今回は戦いたくない。こんな緊急事態というか有事の際はコウガイの為に動くと決めている。
「待てっ!」
「待つわけないじゃん。それと、君達の探し物はあっちだよ」
ロッドは宝玉の方を指さす。アレン達がそちらを見た瞬間、窓から飛び降りた。
「あっ!」
アレンが慌てて窓に近寄り、下を覗くと色のついた液体を顔にぶっかけられた。
「馬ァ鹿!もっと警戒しろよ!オレからのアドバイスだぜ。ありがたく受け取りな!」
ロッドは塀の上からアレンを嘲笑い、囲いの向こう側に行ってしまった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

【完結】平民聖女の愛と夢
ここ
ファンタジー
ソフィは小さな村で暮らしていた。特技は治癒魔法。ところが、村人のマークの命を救えなかったことにより、村全体から、無視されるようになった。食料もない、お金もない、ソフィは仕方なく旅立った。冒険の旅に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる