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騎士団長
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騎士団長室は詰所の二階の奥まったところにある。騎士たちの居住区とは少し離れており、その区画に大したものはない。部屋の小窓から見える空はうす暗く、魔導匠のこしらえたランプがちろちろと光を吐き出している。年季を感じさせる石造りの壁は隙間に沿ってひんやりした空気が流れ、壁には下賜された勲章や演舞用の盾や剣と並んで、古びた斧が置いてある。ここでは時間がゆっくりと流れるような気がする。老いた騎士団長はその日執務机で羽ペンを持って、僻地に控える部下に宛てた手紙をしたためていた。時折来襲する海賊や隣国のはぐれものの対処に頭を悩ませる砦の兵士たちに、激励の言葉と僅かばかりの資金を送るためだ。彼はその費用を自身の給料から出すことに決めていた。けちな国だという印象を与えたいわけではない。イルノリア王国は戦乱の時代にあるが、悪い国ではない。彼が懇意にしている大臣に話を回すか、あるいは王に報告書を三通書けばすぐにそれだけの資金は降りることだろう。もしこれが僻地にいる騎士本人からの要望であったり、あるいはその地の農民の要望であれば議題にはなりえない。しかしそれを非情だと思うべきでもないだろう。他の国でも外れの土地は往々にしてそんなものだし、中央では命よりも金と面子のほうが遥かに重いのだから。王国はむしろ温情ある措置を講じている。彼が自身の財布を開けているのは、彼自身の出自のためだと言われていた。
ノックの音が聞こえて顔をあげると、ドアが開き、騎士たちが入ってきて敬礼した。若い騎士が男女一人ずつ、そして中堅の騎士と隊長だった。隊長と中堅はつつがなく話を終えた。若い騎士が昨夜から今朝にかけて起こった事件のあらましを報告するが、その顔は緊張の色に染まっている。大した事件ではなかった。報告が終わると騎士団長は労うように言った。
「ご苦労だった。下がってよろしい」
しかし若い騎士はまだ何か言いたいことがあるらしく、躊躇いながら口を開く。
「あの……団長閣下、実は一つお伺いしたいことがあるのですが」
隊長が眉根を寄せたが、若い騎士はそれに気づかず言葉を続けた。緊張のせいかどうも要領を得ないので、騎士団長は四人に椅子を勧めることにした。執務室ではあるが、応接間として最低限使えるだけの格式が保たれていた。腰掛けた若者の顔色は悪く、目の下に隈が出来ている。王都の騎士団の訓練は厳しい。騎士団長は、彼はたしか最近ここに移ってきたのだったな、と思い出した。最近疲れ果てているという様子だが、それでもまだ話しておきたいという気持ちがあるらしい。騎士団長は手ずからお茶を入れてやることにする。海向こうの王国から仕入れたという茶葉だったのを思い出したが、四人全員に気前よく淹れてやった。心穏やかになるような香りが部屋を満たしていく。季節は秋。だが、気が急いた冬の風が吹き始めている。都市と都市をつなぐ街道に葉が落ち始める頃だ。カップを差し出すと、若者はそれを両手で受け取って一息に飲み干した。騎士団長は少しだけ頭に来たが、やがて自らの若いころと重なったところでその表情を和らげた。若い騎士はようやく落ち着いたのか、ぽつぽつと話し始めた。
「団長閣下が執務室に飾っておられる斧なのですが……」
若者は執務机の後ろの壁を見た。そこには金と緑で飾られた剣と盾や仰々しくも威厳のある甲冑とともに、やはり古びて鈍く輝く斧があった。この部屋にいる全員が見慣れたものだ。そう言われても、と皆一様に首を傾げるばかりだった。ただの古ぼけた斧にしか見えないからだ。それは飾りのようなものだろうと誰もが思っていた。なぜ飾っているのかは分からないが、わざわざ聞くようなものでもない。しかし若者にとっては意味が少し違った。
「あれは何なのでしょうか?」
若者の声には真剣さが滲んでいた。しかし他の三人は戸惑った顔をしている。騎士団長は紅茶を飲みながら答えた。胸いっぱいに広がる香りが彼の心を
落ち着けてくれる。
「見ての通り、古いものだよ」
四人の騎士はなにか言い知れぬ違和感を覚えた。ただの古い斧をこの騎士団長が飾る理由は思いつかなかった。年季が入っているように見えるが、それはあくまで見かけの話だ。実際はそれほど古くないかもしれないし、逆に何百年前かも知れぬほどに古いかも知れない。そのあたりのことは誰も知らない。しかし王都に勤める騎士たちは傷一つない千年前の剣を身近に知っているし、作られた当初から苔生した槍が存在することも知っている。それは一般に神器と呼ばれる類のもので、世界の歴史そのものと言ってもいいものだった。
騎士団長の言葉に、若者はしばらく考え込むようなそぶりを見せた。それから若い女の騎士の方が恐縮しながら尋ねた。
「では、あの斧には何かあるのですか? 例えば……神の力が宿っているとか」
「さあ、どうかな。私には分からんよ。それより君たち、紅茶を飲むといい。なかなかいい茶葉を使っているから」
騎士団長は苦笑して言った。二人は納得いかないようだったが、それ以上は何も言わなかった。騎士団長は飾られた壁に目をやって、一人あの勲章は懐かしいとか、あれはいつの戦いだったかとか呟き始める。若い彼を見かねてか、焦らされて我慢ができなくなったか。次いで隊長は率直に尋ねることにした。
「では、どうして団長はその斧をご自身で手入れなさっているのでしょう。それも、あんなに大事に。まるで宝物を扱うように」
その質問を聞いて、騎士団長は顔をあげた。その表情はどこか寂しげだった。
「まあ、大事なものではあるからだろう。おそらく神器ではない。少なくとも、私がこの斧を持ってきたときはそうだった。これは、私の故郷に伝わるものだ。昔々、まだイルノリア龍眼王の治世ではなかった頃の話だ。私の故郷はその時、血と恐怖とに彩られていた。私はその時代を知っている。まだ幼かったが……それを忘れたくはない。だから、こうして大切に保管してある」
若い騎士は黙り込んでしまった。二人とも驚いたような顔だ。龍眼王が即位してからというもの、イルノリア王国は国力を日に日に増しつつあった。神の住む峰々で龍を殺し、その目を授かったと囁かれる王のもとで、おそらくは最盛期を迎えつつある時代に生まれた二人だ。騎士だから、その時代を想像することはできただろう。しかし目の前の、常に穏やかで、今は寂しげな顔の老いた騎士団長がそのような時代を生きてきたということを信じるのは難しかった。
隊長と中堅の騎士は、そんな二人の反応を見て、自分たちも似たようなことを思ったのを思い出した。彼らは隊長のほうは、騎士団長がかつて戦場で鬼と呼ばれた騎士であったことを聞いたことがあった。中堅の男も、騎士団長は若い頃は相当に荒れていたという噂を聞いたことがある。
騎士団長が立ち上がって古びた斧の方へ歩いていく途中、中堅の騎士はふと声を上げた。あ、と彼は思い出した。そして斧の方にもう一度目線をやり、恐る恐る口を開いた。
「幻獣の刻印がある。エファイマの蛮族の」
騎士団長は足を止めた。ゆっくりと振り返って、四人の顔を順番に見た。中堅の男はそのことを口に出した自らも半信半疑といった様子で、若い二人は驚いていた。隊長は口を真一文字に結び、騎士団長の表情をうかがっていた。団長は黙って微笑んでいる。彼は再び席について、カップを手に取った。
「ああ、そうだな。確かにそれは君の言う通りだ。だが、あまり大きな声で言ってくれるなよ? せっかく秘密にしているのだから」
「蛮族と関わりがあるのですか?」
若い男の騎士が尋ねた。
「ないとは言えないだろうな。幼いころ、私の村はエファイマの蛮族たちに滅ぼされた。しかし今はよそう。敵を忘れないために斧を飾っている、なんてたいそうな理由ではないのだから。何と言おうかな……それ以上に影響が大きく、奇妙な出会いがあったのだ」
「もしよければ、我々に聞かせてください」
隊長がカップを傾けながら言った。ぬるい紅茶を注ぎ込んで、静かに次の団長の一言を待っていた。四人の騎士は彼の遍歴を知りたがっていた。小窓の外はすっかり暗くなっている。星々の光に交じってかすかな光が揺れ動いている。夜警のグリフォンと熟練の騎士がくるくると飛び回り、王国の平和のために子守唄を歌っている。
「うむ。確かに、もうそろそろ話してもいいのかもしれん。あのことを覚えているのが私しかいないというのは、悲しいことだからな」
騎士団長はぼんやりと、自分はそろそろこの職を目の前の隊長に譲るのだろうと思い始めた。カップの水面に映る自分がだんだんと若返り始めているような気がした。その時からゆっくりと、彼は記憶の中で己の人生の始まりに向かって逆行し始めた。
では、辺境のある夜、エファイマの蛮族によってある村が襲われたところからはじめよう。しかしまどろっこしい言い方になる。私はこの話を今まで誰にもしたことがないから、うまく言い表せるか分からないのだ。
――だが、やってみることにしよう。私がまず思い出せるのは、こういう風景だ。
ノックの音が聞こえて顔をあげると、ドアが開き、騎士たちが入ってきて敬礼した。若い騎士が男女一人ずつ、そして中堅の騎士と隊長だった。隊長と中堅はつつがなく話を終えた。若い騎士が昨夜から今朝にかけて起こった事件のあらましを報告するが、その顔は緊張の色に染まっている。大した事件ではなかった。報告が終わると騎士団長は労うように言った。
「ご苦労だった。下がってよろしい」
しかし若い騎士はまだ何か言いたいことがあるらしく、躊躇いながら口を開く。
「あの……団長閣下、実は一つお伺いしたいことがあるのですが」
隊長が眉根を寄せたが、若い騎士はそれに気づかず言葉を続けた。緊張のせいかどうも要領を得ないので、騎士団長は四人に椅子を勧めることにした。執務室ではあるが、応接間として最低限使えるだけの格式が保たれていた。腰掛けた若者の顔色は悪く、目の下に隈が出来ている。王都の騎士団の訓練は厳しい。騎士団長は、彼はたしか最近ここに移ってきたのだったな、と思い出した。最近疲れ果てているという様子だが、それでもまだ話しておきたいという気持ちがあるらしい。騎士団長は手ずからお茶を入れてやることにする。海向こうの王国から仕入れたという茶葉だったのを思い出したが、四人全員に気前よく淹れてやった。心穏やかになるような香りが部屋を満たしていく。季節は秋。だが、気が急いた冬の風が吹き始めている。都市と都市をつなぐ街道に葉が落ち始める頃だ。カップを差し出すと、若者はそれを両手で受け取って一息に飲み干した。騎士団長は少しだけ頭に来たが、やがて自らの若いころと重なったところでその表情を和らげた。若い騎士はようやく落ち着いたのか、ぽつぽつと話し始めた。
「団長閣下が執務室に飾っておられる斧なのですが……」
若者は執務机の後ろの壁を見た。そこには金と緑で飾られた剣と盾や仰々しくも威厳のある甲冑とともに、やはり古びて鈍く輝く斧があった。この部屋にいる全員が見慣れたものだ。そう言われても、と皆一様に首を傾げるばかりだった。ただの古ぼけた斧にしか見えないからだ。それは飾りのようなものだろうと誰もが思っていた。なぜ飾っているのかは分からないが、わざわざ聞くようなものでもない。しかし若者にとっては意味が少し違った。
「あれは何なのでしょうか?」
若者の声には真剣さが滲んでいた。しかし他の三人は戸惑った顔をしている。騎士団長は紅茶を飲みながら答えた。胸いっぱいに広がる香りが彼の心を
落ち着けてくれる。
「見ての通り、古いものだよ」
四人の騎士はなにか言い知れぬ違和感を覚えた。ただの古い斧をこの騎士団長が飾る理由は思いつかなかった。年季が入っているように見えるが、それはあくまで見かけの話だ。実際はそれほど古くないかもしれないし、逆に何百年前かも知れぬほどに古いかも知れない。そのあたりのことは誰も知らない。しかし王都に勤める騎士たちは傷一つない千年前の剣を身近に知っているし、作られた当初から苔生した槍が存在することも知っている。それは一般に神器と呼ばれる類のもので、世界の歴史そのものと言ってもいいものだった。
騎士団長の言葉に、若者はしばらく考え込むようなそぶりを見せた。それから若い女の騎士の方が恐縮しながら尋ねた。
「では、あの斧には何かあるのですか? 例えば……神の力が宿っているとか」
「さあ、どうかな。私には分からんよ。それより君たち、紅茶を飲むといい。なかなかいい茶葉を使っているから」
騎士団長は苦笑して言った。二人は納得いかないようだったが、それ以上は何も言わなかった。騎士団長は飾られた壁に目をやって、一人あの勲章は懐かしいとか、あれはいつの戦いだったかとか呟き始める。若い彼を見かねてか、焦らされて我慢ができなくなったか。次いで隊長は率直に尋ねることにした。
「では、どうして団長はその斧をご自身で手入れなさっているのでしょう。それも、あんなに大事に。まるで宝物を扱うように」
その質問を聞いて、騎士団長は顔をあげた。その表情はどこか寂しげだった。
「まあ、大事なものではあるからだろう。おそらく神器ではない。少なくとも、私がこの斧を持ってきたときはそうだった。これは、私の故郷に伝わるものだ。昔々、まだイルノリア龍眼王の治世ではなかった頃の話だ。私の故郷はその時、血と恐怖とに彩られていた。私はその時代を知っている。まだ幼かったが……それを忘れたくはない。だから、こうして大切に保管してある」
若い騎士は黙り込んでしまった。二人とも驚いたような顔だ。龍眼王が即位してからというもの、イルノリア王国は国力を日に日に増しつつあった。神の住む峰々で龍を殺し、その目を授かったと囁かれる王のもとで、おそらくは最盛期を迎えつつある時代に生まれた二人だ。騎士だから、その時代を想像することはできただろう。しかし目の前の、常に穏やかで、今は寂しげな顔の老いた騎士団長がそのような時代を生きてきたということを信じるのは難しかった。
隊長と中堅の騎士は、そんな二人の反応を見て、自分たちも似たようなことを思ったのを思い出した。彼らは隊長のほうは、騎士団長がかつて戦場で鬼と呼ばれた騎士であったことを聞いたことがあった。中堅の男も、騎士団長は若い頃は相当に荒れていたという噂を聞いたことがある。
騎士団長が立ち上がって古びた斧の方へ歩いていく途中、中堅の騎士はふと声を上げた。あ、と彼は思い出した。そして斧の方にもう一度目線をやり、恐る恐る口を開いた。
「幻獣の刻印がある。エファイマの蛮族の」
騎士団長は足を止めた。ゆっくりと振り返って、四人の顔を順番に見た。中堅の男はそのことを口に出した自らも半信半疑といった様子で、若い二人は驚いていた。隊長は口を真一文字に結び、騎士団長の表情をうかがっていた。団長は黙って微笑んでいる。彼は再び席について、カップを手に取った。
「ああ、そうだな。確かにそれは君の言う通りだ。だが、あまり大きな声で言ってくれるなよ? せっかく秘密にしているのだから」
「蛮族と関わりがあるのですか?」
若い男の騎士が尋ねた。
「ないとは言えないだろうな。幼いころ、私の村はエファイマの蛮族たちに滅ぼされた。しかし今はよそう。敵を忘れないために斧を飾っている、なんてたいそうな理由ではないのだから。何と言おうかな……それ以上に影響が大きく、奇妙な出会いがあったのだ」
「もしよければ、我々に聞かせてください」
隊長がカップを傾けながら言った。ぬるい紅茶を注ぎ込んで、静かに次の団長の一言を待っていた。四人の騎士は彼の遍歴を知りたがっていた。小窓の外はすっかり暗くなっている。星々の光に交じってかすかな光が揺れ動いている。夜警のグリフォンと熟練の騎士がくるくると飛び回り、王国の平和のために子守唄を歌っている。
「うむ。確かに、もうそろそろ話してもいいのかもしれん。あのことを覚えているのが私しかいないというのは、悲しいことだからな」
騎士団長はぼんやりと、自分はそろそろこの職を目の前の隊長に譲るのだろうと思い始めた。カップの水面に映る自分がだんだんと若返り始めているような気がした。その時からゆっくりと、彼は記憶の中で己の人生の始まりに向かって逆行し始めた。
では、辺境のある夜、エファイマの蛮族によってある村が襲われたところからはじめよう。しかしまどろっこしい言い方になる。私はこの話を今まで誰にもしたことがないから、うまく言い表せるか分からないのだ。
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