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これだけは誰にも負けない

言葉が全て

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関わりというものは、言葉が全てだ。


いくら思っていても、
それを言葉に出さなくちゃ
誰にも気づいてはもらえないよ。

「ありがとう」とか「大好き」とか、
言葉にしないと伝わらないし、
もしかしたら心の中にでさえ、
存在していないかもしれない。

思うのは一瞬でも、
言葉に出して伝えることで、
その人の記憶と自分の記憶に
刻まれることになるのだろう。

だから僕はそう思った時に素直に
「大好きだよ」って言えるように努力してる。

「楽しい」も「嬉しい」も、
言って相手があたたかくなってくれるのなら、
僕は何度だって言える気がするから。

僕でよかったらだけど、
言ってほしい時はそう言ってね。


なんでもかんでも言葉にするのは
良くないって聞くけど、
なんでも黙ったままじゃ、
何も出来やしないよ。


ちゃんと言って、言い返して、
怒って、傷ついて、泣いて、許して、
生きているんだってこと。

傷ついて、傷ついて、傷ついた分だけ、
君はもっとずっと大きくなれる。

そう、信じている。

迷ったら、誰かに言うんだ。


「迷った。」って。


誰でもいい。誰かに言うんだ。

言わないと、そのまま落ちていくだけだ。



誰よりも自分を大事にしろ。

そうしてれば、きっと、他人も大事にできる。

誰よりも自分を守っていろ。

そうしてれば、きっと、誰かを助けたくなる。


ナルシストだっていいじゃないか。

それだけ人生は楽しくなる。

自惚れたっていいじゃないか。

それだけ愛を知っているってこと。


そしてその愛を、
伝えることが出来るってこと。


僕は照れくさくなったり
恥ずかしくなったりすると、
口調が少々乱暴になってしまうから、
その分言葉でフォローしないと、
相手を傷つけてしまう。

関わりは言葉が全てだ。

ありきたりな励ましやお世辞だって、
言いたくない時は言わない。

思ってないなら言えるわけがない。


言葉っていうのは、
頭で一度考えてから発せられるものだから、
「心にもないことを言う」
なんてことは絶対にない。

ほんの一瞬でも、
思って、考えてしまっているから、
言葉が生まれるんだ。


言い逃れは、出来ない。


だから僕は言葉が全てだと思う。

僕から発せられる言葉は、
良くも悪くも、相手を思って、
考えて発せられているもの。

だから、君を傷つけるし、元気づける。


僕の褒め言葉に、嘘なんてない。

だって、思ってもない褒め言葉なんて
思いつかないし、
何より僕はそういう空っぽな関係は
好きじゃない。

何事にも意味があって、想いがあって、
そうしているわけだから。

もしそう感じられなかったら、
それは僕の表現不足だ。

本当に、そう思っているんだよ。

僕は、お世辞なんて言わない。

君を喜ばせる言葉に、
これっぽっちも嘘はないんだ。


だから、君も、ちゃんと言って欲しい。

僕は鈍いから、
ちゃんと言ってくれないと分からないや。
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