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さよならが待ってる。

おいで。

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僕は知っているんだよ。


君が無理をしていること。



君は 大丈夫 って、

君は 平気 って、

あなたには関係ないことだ って、

言うけれど。


僕にとっては関係なくないんだよ。



君が悲しいと僕も悲しいし、

君が苦しいと僕も苦しい。




僕は、君が大好きだから。




どんな君も、きっと僕には愛しい。




だから、言って?


君の本当の気持ち。


大丈夫って無理しなくていい。


平気って強がらなくていい。


関係ないって突き放さなくていい。




僕が全部聞いていてあげるから。



君は、我慢しなくていいんだよ。



例えどんな君だって、僕はずっと、
笑って受け止めてあげるから。



君がどんな酷いことを口にしたって、
笑い飛ばしてあげるから。




本音と建前を、きっと誰もが持っている。



だからこそ、
吐き出し口が必要だと思うんだ。



嫌われたくない人に
わざわざ言うわけにもいかないし、

家族にだって言いにくい。



そんなことを、
僕は笑って聞いてあげるから。




言っていいんだよ。




泣いていいんだよ。




大丈夫だから。




君を、一人ぼっちにはしないよ。




絶対に。





大変なんだよね。


辛いんだよね。


寂しいんだよね。



うん。うん。



分かるよ。



君は、今、頑張っているんだよね。



溜まりに溜まった君の本音。


言いたくても言えない言葉。


胸の内に秘めた思い。



丸ごと君を、包んであげるから。




ほら、おいで。




君がどうしても耐えられなくなった時、
僕は君を迎えてあげる。



「おかえり。」って。






僕は待ってるから。




いつでもおいで。
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