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9 兄様からのご相談
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兄ヨハネスといえば、我がビスマルク家の中でも飛び抜けて優秀で、近隣の領主たちからも一目置かれている存在だ。
お母様ゆずりのライトブラウンの髪を肩まで伸ばし、お顔が隠れないようにきれいに両分け。アレクと同じくライムソーダのような色の瞳は、より深い青みを持っている。その鋭い目つきがたまにピリッとした空気を生むこともあるようだけど、兄は至って真面目に気を張っているだけだという。
幼い頃から身体能力が高く、また頭脳明晰で領の治世にも協力してきた。お父様にとっては頼もしい右腕的存在、お母様にとっては自慢の長男…そんなところかしら。
まあ、今、私の目の前で若干青ざめながらウロウロしている兄様に対する評価だとは、とても思えないのだけど。
さて、うーんうーんと唸っているばかりの兄の様子を見る限り、このままでは話が進まない。仕方がないのでこちらから切り出すことにした。
「それでお兄様、女性への接し方ってどういうこと?」
「来週、フィッシャー領が主催するパーティーに出席するのだが、そこでいろいろな女性とお会いする機会があるだろう? うまく会話ができるか不安で仕方がないのだ」
「何よそれ。ご婦人たちとのパーティーなら今までに何度もあったでしょう?」
「それはそうなのだが、私は特に自分から話しかけることはしない」
「はあ…。イマイチ話が見えないけれど、じゃあ今回も、そのように振る舞っていればいいんじゃないの?」
「ところがそうもいかないのだ」
兄は大きなため息をつき、再び小さく首を振る。
「主催者であるフィッシャー公爵殿は、昔から話好きな方なのだが、特に恋愛に関する話を聞くのがとても好きでいらっしゃるのだ。それで…そういう話を聞きたいがために、頻繁にパーティーを開いては、知らない者同士を半ば強引に意気投合させ、お付き合いを成立させるのが趣味だと」
「うわあ…何てありがた迷惑…」
「あっはははは、姉様がすげー不思議な顔してるー!」
「だって嫌でしょ!? さしずめ、カップル成立必須の合コンパーティーってことかしら」
「ごうこ…? それはどんなパーティーなのだ?」
「あ、ごめんなさい! 何か変なこと言ったかしらーあははー!」
とりあえず乾いた笑いで会話を止める私。
呆れたわ、半ば強引に意気投合だなんて。そんなの本人たちの意志じゃないわよね。でも今ここで文句を言っても何も始まらないわ。
ケラケラと笑う弟と、聞き慣れない単語に引っかかってさらに気難しそうな表情の兄を見て、私は引きつった顔を強引に戻した。
「で、要するに、よ。お兄様は、そのパーティーで貴婦人の皆様とたくさんお話しすることになるんじゃないかってことが不安なのよね。だから、失礼のないように接したいのね」
「そうなのだエミリー。わかってくれて私は嬉しい」
兄の表情に少し笑顔が戻る。
さて、どうしようかしら。とりあえず相談したいことは理解ができたし…改めてしっかりと話をするために私たちはテーブルについた。
「ところでお兄様、フィッシャー公爵の趣味の方は問題ないの? お兄様が誰かと強引に恋仲にされる可能性もあるんでしょう?」
「それはもちろん、そうなる前に丁重にお断りするつもりだ。言い寄られることは今までに何度もあったのだが、どうも私は見た目だけで気に入られることが多いのだ。それで、いざ交際を始めようとすると認識のズレが生じるらしい」
「しれっとモテるアピール・・・! なんかー、ナチュラルにイケメンの心情なんてー、全然わからないんですけどー」
「なちゅ…池…? エミリー、その、どこか虫のいどころが悪そうだな。失礼があったなら謝るよ、すまない」
「コホン、私の方こそごめんなさいお兄様。私ったらモテる経験がないものだから、つい、ね。それで、とにかく失礼ないようにすればいいのよね? テストしてみましょうか。はい、じゃあまずは自己紹介から張り切ってどうぞー!」
「な、なんだか今日は昂っているようだな…?」
「ラジオ体操のおかげね!」
結局のところ、不安は自分の中しか湧いてこないのだし、どんなに不安がっていてもパーティーの日はやってくる。だったら、さっさと不安をなくしておく方が良いわよね。ここは一度お兄様の様子を見てみることにしましょう。
「自己紹介、だな。ふぅ、よし」
たかが自己紹介でどうしてそこまで固くなるの…と突っ込みたい気持ちを抑えて兄の言葉を見守ることにする。
それにしても、椅子から立ち上がっただけなのに、兄の姿はやはり絵になる。姿勢が良いのか、仕草が綺麗なのか、それとも頭身のバランスが取れているといえば良いのだろうか。結局ベッドでゴロゴロしているだけのアレクとは随分違うけど、でもアレクだって数年経てばお兄様のようになるのかもしれない。
「初めまして。私はビスマルク領の嫡男、ヨハネスと申します。年齢は20歳。普段は父の仕事を手伝っており、主に他の領との折衝を担当することが多いですね。外に出かけることが趣味で、乗馬や狩りに出かけるのが好きです。以後お見知り置きを」
「「おおー」」
爽やかな笑顔でうやうやしく頭を下げる兄を見て、私とアレクはパチパチと拍手を送る。
え、全然問題なさそうよね。何がそんなに不安なのかしら。
「自己紹介はバッチリね。じゃ、次は会話実践してみましょうか。初めましての人と『本日はお日柄も良くー』みたいに当たり障りのない会話をしてその場をやり過ごせばいいのよね」
「そんな明け透けな言い方はいかがなものか」
「相談してきたのはお兄様の方よ、いいから」
じゃあ次は私の番だ。
とりあえず胸の前で手を組んで、精一杯の上目遣いの表情を作る。
「わあ、初めましてえええ! 私、モニカって言います! ヨハネス様、とっても素敵な雰囲気でいらっしゃるわ!こんな方とお話しできるなんて光栄ですっ!」
「うむ」
あ、あれ? お兄様の表情が急に冷たくなっちゃったわ。キャラ設定間違えたかしら…。
とにかく続けてみましょう。
「お父様のお仕事のお手伝いって、領の治世に関わることですわよね、やっぱり大変なのですかぁっ?」
「ああ」
「…っ。ええと、乗馬や狩りが趣味でいらっしゃるのね! 私、ちょっと乗馬は苦手で…。その、いきなりのお願いで恐縮ですけれど、よかったら今度教えてくださいませんかぁっ?」
「ええ」
「…」
「…」
じんわりと流れる沈黙。なんとなく予想はしていたが、まさかここまでとは。
「ちょっとお兄様!? 会話を受け流すにしても返答が雑すぎませんこと!?」
「こ、これではダメなのか…?」
「ダメに決まってるじゃない! さっきのにこやかな自己紹介の雰囲気はどこに消えちゃったの!? ギャップが大きすぎて卒倒しそう!!」
「にゃははは、兄様も姉様もおもしろいなー」
「笑い事じゃないわよ! 受け流すのと無愛想は全然違うんだからね!?」
お母様ゆずりのライトブラウンの髪を肩まで伸ばし、お顔が隠れないようにきれいに両分け。アレクと同じくライムソーダのような色の瞳は、より深い青みを持っている。その鋭い目つきがたまにピリッとした空気を生むこともあるようだけど、兄は至って真面目に気を張っているだけだという。
幼い頃から身体能力が高く、また頭脳明晰で領の治世にも協力してきた。お父様にとっては頼もしい右腕的存在、お母様にとっては自慢の長男…そんなところかしら。
まあ、今、私の目の前で若干青ざめながらウロウロしている兄様に対する評価だとは、とても思えないのだけど。
さて、うーんうーんと唸っているばかりの兄の様子を見る限り、このままでは話が進まない。仕方がないのでこちらから切り出すことにした。
「それでお兄様、女性への接し方ってどういうこと?」
「来週、フィッシャー領が主催するパーティーに出席するのだが、そこでいろいろな女性とお会いする機会があるだろう? うまく会話ができるか不安で仕方がないのだ」
「何よそれ。ご婦人たちとのパーティーなら今までに何度もあったでしょう?」
「それはそうなのだが、私は特に自分から話しかけることはしない」
「はあ…。イマイチ話が見えないけれど、じゃあ今回も、そのように振る舞っていればいいんじゃないの?」
「ところがそうもいかないのだ」
兄は大きなため息をつき、再び小さく首を振る。
「主催者であるフィッシャー公爵殿は、昔から話好きな方なのだが、特に恋愛に関する話を聞くのがとても好きでいらっしゃるのだ。それで…そういう話を聞きたいがために、頻繁にパーティーを開いては、知らない者同士を半ば強引に意気投合させ、お付き合いを成立させるのが趣味だと」
「うわあ…何てありがた迷惑…」
「あっはははは、姉様がすげー不思議な顔してるー!」
「だって嫌でしょ!? さしずめ、カップル成立必須の合コンパーティーってことかしら」
「ごうこ…? それはどんなパーティーなのだ?」
「あ、ごめんなさい! 何か変なこと言ったかしらーあははー!」
とりあえず乾いた笑いで会話を止める私。
呆れたわ、半ば強引に意気投合だなんて。そんなの本人たちの意志じゃないわよね。でも今ここで文句を言っても何も始まらないわ。
ケラケラと笑う弟と、聞き慣れない単語に引っかかってさらに気難しそうな表情の兄を見て、私は引きつった顔を強引に戻した。
「で、要するに、よ。お兄様は、そのパーティーで貴婦人の皆様とたくさんお話しすることになるんじゃないかってことが不安なのよね。だから、失礼のないように接したいのね」
「そうなのだエミリー。わかってくれて私は嬉しい」
兄の表情に少し笑顔が戻る。
さて、どうしようかしら。とりあえず相談したいことは理解ができたし…改めてしっかりと話をするために私たちはテーブルについた。
「ところでお兄様、フィッシャー公爵の趣味の方は問題ないの? お兄様が誰かと強引に恋仲にされる可能性もあるんでしょう?」
「それはもちろん、そうなる前に丁重にお断りするつもりだ。言い寄られることは今までに何度もあったのだが、どうも私は見た目だけで気に入られることが多いのだ。それで、いざ交際を始めようとすると認識のズレが生じるらしい」
「しれっとモテるアピール・・・! なんかー、ナチュラルにイケメンの心情なんてー、全然わからないんですけどー」
「なちゅ…池…? エミリー、その、どこか虫のいどころが悪そうだな。失礼があったなら謝るよ、すまない」
「コホン、私の方こそごめんなさいお兄様。私ったらモテる経験がないものだから、つい、ね。それで、とにかく失礼ないようにすればいいのよね? テストしてみましょうか。はい、じゃあまずは自己紹介から張り切ってどうぞー!」
「な、なんだか今日は昂っているようだな…?」
「ラジオ体操のおかげね!」
結局のところ、不安は自分の中しか湧いてこないのだし、どんなに不安がっていてもパーティーの日はやってくる。だったら、さっさと不安をなくしておく方が良いわよね。ここは一度お兄様の様子を見てみることにしましょう。
「自己紹介、だな。ふぅ、よし」
たかが自己紹介でどうしてそこまで固くなるの…と突っ込みたい気持ちを抑えて兄の言葉を見守ることにする。
それにしても、椅子から立ち上がっただけなのに、兄の姿はやはり絵になる。姿勢が良いのか、仕草が綺麗なのか、それとも頭身のバランスが取れているといえば良いのだろうか。結局ベッドでゴロゴロしているだけのアレクとは随分違うけど、でもアレクだって数年経てばお兄様のようになるのかもしれない。
「初めまして。私はビスマルク領の嫡男、ヨハネスと申します。年齢は20歳。普段は父の仕事を手伝っており、主に他の領との折衝を担当することが多いですね。外に出かけることが趣味で、乗馬や狩りに出かけるのが好きです。以後お見知り置きを」
「「おおー」」
爽やかな笑顔でうやうやしく頭を下げる兄を見て、私とアレクはパチパチと拍手を送る。
え、全然問題なさそうよね。何がそんなに不安なのかしら。
「自己紹介はバッチリね。じゃ、次は会話実践してみましょうか。初めましての人と『本日はお日柄も良くー』みたいに当たり障りのない会話をしてその場をやり過ごせばいいのよね」
「そんな明け透けな言い方はいかがなものか」
「相談してきたのはお兄様の方よ、いいから」
じゃあ次は私の番だ。
とりあえず胸の前で手を組んで、精一杯の上目遣いの表情を作る。
「わあ、初めましてえええ! 私、モニカって言います! ヨハネス様、とっても素敵な雰囲気でいらっしゃるわ!こんな方とお話しできるなんて光栄ですっ!」
「うむ」
あ、あれ? お兄様の表情が急に冷たくなっちゃったわ。キャラ設定間違えたかしら…。
とにかく続けてみましょう。
「お父様のお仕事のお手伝いって、領の治世に関わることですわよね、やっぱり大変なのですかぁっ?」
「ああ」
「…っ。ええと、乗馬や狩りが趣味でいらっしゃるのね! 私、ちょっと乗馬は苦手で…。その、いきなりのお願いで恐縮ですけれど、よかったら今度教えてくださいませんかぁっ?」
「ええ」
「…」
「…」
じんわりと流れる沈黙。なんとなく予想はしていたが、まさかここまでとは。
「ちょっとお兄様!? 会話を受け流すにしても返答が雑すぎませんこと!?」
「こ、これではダメなのか…?」
「ダメに決まってるじゃない! さっきのにこやかな自己紹介の雰囲気はどこに消えちゃったの!? ギャップが大きすぎて卒倒しそう!!」
「にゃははは、兄様も姉様もおもしろいなー」
「笑い事じゃないわよ! 受け流すのと無愛想は全然違うんだからね!?」
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