29 / 48
第2章 WWM 〜世界魔法大戦〜
第29話 ゲームマスター
しおりを挟む
「これは、久方ぶりです、ほんの数日前ではありますが。モードレ様。敵対者として、お目にかかれて、光栄でございます」
ゼアンは、礼儀正しく挨拶を述べる。私もこの展開は予想できなかった。
「ベディ、いや今は関係ないか。なぜ、外国のメンバーなんだよ!!」
「その理由のことでしょうか? 実は、在住地域がアメリカでして。在住場所の関係で、こちらの司令官になっております」
引っ越し先の地域で、敵味方が判別されるのは、初耳だ。
「この舞台は、広く濁り朽ち果て、開拓するにはもったいない。わたくしは、昔の世界を荒らす人は嫌いなのでございます」
(変な趣味だな。まあいじりたくない気持ちは、わからなくもないが……)
やれやれと首を動かす少女。ゼアンの話は、まだ終わらない。
「聞きましたよ。モードレ様が、味方を避難させたというのを……。こんな状況で仲間割れでもしたのですか? あなたに勝ち目など無いというのに…………」
侮辱するにも程がある。けれども、彼はやめようとしない。
「わたくしも、あなたと同じ特異点でしてね。こういうことが可能なのですよ。〈敗れ眠りし屍よ、今ここに命を宿せ〉!!」
突然の魔法詠唱。さすがに無言とはいかないようだ。地中から痩せ細った人が這い出してくる。
まるで、ゾンビ映画でも観ているのではないか。そのような光景に、足がすくむ。
加えて、現れたゾンビのレベルバーには9000正と、文字数制限なのか漢字で書いてあった。
それがなんと、同じ数分の大衆。地味な絵面の派手な演出で、特異点の意味がわかった、気がした。
では、私の特異点は何なのだろうか。
数値の高いステータス? でも、これはゲームの設定だから違う。
加速攻撃? いや、ルクスも成功している。無言詠唱? これは、藍が実際に使用した。
広い効果範囲? きっと、同じようにできる人もいるに違いない。怒り狂うのは自分の弱点からだし。
〖何を考えておる!! ルグア殿!! そなたの特異点は、天変地異。全てをひっくり返すのが……〗
「黙れ!! 小賢しい龍め!!」
ゼアンの発狂。VWDLでの彼とは考えられない言葉だ。
少し前の私と同じ。だが、深刻ではあったが、彼女は発狂をしていない。
一時的に盲目状態になったものの、状況の把握はできていた。
(天変地異、やってみるしかない!!)
無言詠唱を行った瞬間、荒野は一面緑に染まり、屍の動きが鈍くなる。
これが、私の特異点。自分にしか使えない魔法。加速を始め、あっという間に1000倍まで速度を上げる。
クリムゾンブレードの威力も増して、レベル無視の100連強攻撃。ゼアンも、わんこそばの同様おかわりゾンビを繰り出す。
「ルナ!! 他のみんなを安全な場所に!! 100km西に移動してくれ!!」
私とゼアンの戦い。青年は大軍勢を引き連れその場を離れた。
(それにしても、天変地異? 確かに間違ってはいないが……、レベル低すぎね?)
起こった現象といえば、荒野が自然溢れる世界になったのと、たった数回の雷鳴。
無言ではあるものの、”神々の雷を”というフレーズが入っているにしては、電撃の規模が少なすぎだ。
私もゼアンと同じ、ド派手な演出を予想したのに、真逆だったことで後ろに倒れ長座。
少しだけ戻した剣を再びナックルに変えた。すると、
「モードレ様。異名持ちで特異点なのは、あなただけですよ? 筋違いで呆れてしまいました。どうして選ばれたのでしょう? 見当もつきません」
遠くに立つ敵の総大将が、皮肉ったセリフを並べる。腹立たしい。怒りが絶頂に達するが、それでも動かない。
実は、隠していたことがあった。”天変地異”と聞いて、思い出したことを。
私はゾンビの攻撃を受け続ける。HPを減らし、怒りの力を無限に上昇。
パラメータは、限界値を超えると、壁も全て突き破る。50分の間身体の内側で暴れたのち、急激に灼熱から極寒へ変化。
凍りつき、身動きが取れなくなった……、きっと動けないだろう。そう考えたゼアンは、
「モードレ様、突然ただの塊になってしまいましたが、どういうおつもりですか? 急な温度変化はお身体に……、いえ、脳に悪いと思いますよ? フルダイブですので」
と、さらに攻め立てる。実は、この挑発が目的だった。身震いせず、静かに立ち上がると、拳を構え、
――ブォン!!
聴き取れない、言葉で表現しても、合っているかがわからない音。
目を凝らすと、氷塊になった私は勢いのある打撃で連打。次々と倒しつつ、剣にウェポンチェンジ。
ゲームの仕様なのか右側に出現。左右なんかどうでもいいと、普段使わない右手で掴んで、攻撃内容の思考も変更。
後ろに降ろした龍が宿る深紅の剣。赤みが増して、私の意志でより一層色が濃くなっていく。
柄は血塗られた紅。刀身は燃え盛る赫。そして、広範囲に火種が移る。
纏う氷は解けず、へばりついたまま。炎はその氷を覆うように、敵も巻き込んでいった。
「さーて、準備が終わったことだし。ガチでぶっ倒すか…………。お前は飽きたしな。なんなら、一気に正の3つ上の位分を出してもいいぜ? 30秒で片付けてやる!!」
正の3つ上。0の数ではない、単位での3つ上だ。つまり、
正、載、極、恒河沙。9000恒河沙になる。長いので、短く9000恒と呼ぼう。
「フフフ、本当に言っているのですか? それだけ自信がおありと。30秒。面白い。では、実現させて差し上げるとしますかね~」
どこからか出てきたステッキが、ゼアンの手に握られると、魔法詠唱。無数のゾンビが出現し、フィールドを埋め尽くす。
私も無言詠唱で天変地異の効果を発揮。今回は自分オリジナルの魔法だ。
地面に電流を発生させ、ゾンビは痺れでもがく。そのうちに、1000載を倒し、ループさせるとあっという間に全滅。
呆気なく終わってしまった。約28秒で……。宣言通りの時間内だった。
「私には、敵レベル関係ないか。普通にやったんだけどな」
満足感が薄いバトルに、不満を持つ。最近Mobとの勝負はつまらなくなったきた。
それは、自分とのレベルが違いすぎるからである。CPMobは、行動モーションが一定で、不安定な信号だけを使い1つの目的を果たす。
大掛かりなプログラムなら、もっと多くの動きを設定できるが、この数に天変地異を合わせると、処理しきれていないように見えた。
(サーバー数増やせよ!!)
小声で愚痴を漏らす私。そんな少女に、
「サーバー数……ですか。わかりました。増やしておきましょう。実は未使用のサーバーが1億、受注生産中のサーバーが50万ありますので」
「どういうことだ? ゼアン?」
謎の発言に問いかける。彼は表情を変えず、
「わたくし、このゲームのGMなのですよ。元々は自分1人で遊ぶために制作したのですが。ヒョンなことから、不正に出回ってしまいまして……。このような事態になってしまった、という訳です」
GMが、特異点。これもこれでレアじゃないか。1つ尋ねたいことができた。
「あとどれくらいで、リアルに戻れるようになるんだ?」
GMなら当然知ってるはずの質問。だが、返ってきた答えは本人も調査中とのことだった。
まずは、ゲームを楽しむ。そして、暇を潰しながら――人によっては違う人もいるだろうが――ひたすら待つ。
現実の時間が止まっているなら、別に問題ない。総大将も頷き、「サレンダー」と叫ぶ。
参加プレイヤー全員に、ウィンドウが表示され、日本の勝利で戦争が終わった。
ゼアンは、礼儀正しく挨拶を述べる。私もこの展開は予想できなかった。
「ベディ、いや今は関係ないか。なぜ、外国のメンバーなんだよ!!」
「その理由のことでしょうか? 実は、在住地域がアメリカでして。在住場所の関係で、こちらの司令官になっております」
引っ越し先の地域で、敵味方が判別されるのは、初耳だ。
「この舞台は、広く濁り朽ち果て、開拓するにはもったいない。わたくしは、昔の世界を荒らす人は嫌いなのでございます」
(変な趣味だな。まあいじりたくない気持ちは、わからなくもないが……)
やれやれと首を動かす少女。ゼアンの話は、まだ終わらない。
「聞きましたよ。モードレ様が、味方を避難させたというのを……。こんな状況で仲間割れでもしたのですか? あなたに勝ち目など無いというのに…………」
侮辱するにも程がある。けれども、彼はやめようとしない。
「わたくしも、あなたと同じ特異点でしてね。こういうことが可能なのですよ。〈敗れ眠りし屍よ、今ここに命を宿せ〉!!」
突然の魔法詠唱。さすがに無言とはいかないようだ。地中から痩せ細った人が這い出してくる。
まるで、ゾンビ映画でも観ているのではないか。そのような光景に、足がすくむ。
加えて、現れたゾンビのレベルバーには9000正と、文字数制限なのか漢字で書いてあった。
それがなんと、同じ数分の大衆。地味な絵面の派手な演出で、特異点の意味がわかった、気がした。
では、私の特異点は何なのだろうか。
数値の高いステータス? でも、これはゲームの設定だから違う。
加速攻撃? いや、ルクスも成功している。無言詠唱? これは、藍が実際に使用した。
広い効果範囲? きっと、同じようにできる人もいるに違いない。怒り狂うのは自分の弱点からだし。
〖何を考えておる!! ルグア殿!! そなたの特異点は、天変地異。全てをひっくり返すのが……〗
「黙れ!! 小賢しい龍め!!」
ゼアンの発狂。VWDLでの彼とは考えられない言葉だ。
少し前の私と同じ。だが、深刻ではあったが、彼女は発狂をしていない。
一時的に盲目状態になったものの、状況の把握はできていた。
(天変地異、やってみるしかない!!)
無言詠唱を行った瞬間、荒野は一面緑に染まり、屍の動きが鈍くなる。
これが、私の特異点。自分にしか使えない魔法。加速を始め、あっという間に1000倍まで速度を上げる。
クリムゾンブレードの威力も増して、レベル無視の100連強攻撃。ゼアンも、わんこそばの同様おかわりゾンビを繰り出す。
「ルナ!! 他のみんなを安全な場所に!! 100km西に移動してくれ!!」
私とゼアンの戦い。青年は大軍勢を引き連れその場を離れた。
(それにしても、天変地異? 確かに間違ってはいないが……、レベル低すぎね?)
起こった現象といえば、荒野が自然溢れる世界になったのと、たった数回の雷鳴。
無言ではあるものの、”神々の雷を”というフレーズが入っているにしては、電撃の規模が少なすぎだ。
私もゼアンと同じ、ド派手な演出を予想したのに、真逆だったことで後ろに倒れ長座。
少しだけ戻した剣を再びナックルに変えた。すると、
「モードレ様。異名持ちで特異点なのは、あなただけですよ? 筋違いで呆れてしまいました。どうして選ばれたのでしょう? 見当もつきません」
遠くに立つ敵の総大将が、皮肉ったセリフを並べる。腹立たしい。怒りが絶頂に達するが、それでも動かない。
実は、隠していたことがあった。”天変地異”と聞いて、思い出したことを。
私はゾンビの攻撃を受け続ける。HPを減らし、怒りの力を無限に上昇。
パラメータは、限界値を超えると、壁も全て突き破る。50分の間身体の内側で暴れたのち、急激に灼熱から極寒へ変化。
凍りつき、身動きが取れなくなった……、きっと動けないだろう。そう考えたゼアンは、
「モードレ様、突然ただの塊になってしまいましたが、どういうおつもりですか? 急な温度変化はお身体に……、いえ、脳に悪いと思いますよ? フルダイブですので」
と、さらに攻め立てる。実は、この挑発が目的だった。身震いせず、静かに立ち上がると、拳を構え、
――ブォン!!
聴き取れない、言葉で表現しても、合っているかがわからない音。
目を凝らすと、氷塊になった私は勢いのある打撃で連打。次々と倒しつつ、剣にウェポンチェンジ。
ゲームの仕様なのか右側に出現。左右なんかどうでもいいと、普段使わない右手で掴んで、攻撃内容の思考も変更。
後ろに降ろした龍が宿る深紅の剣。赤みが増して、私の意志でより一層色が濃くなっていく。
柄は血塗られた紅。刀身は燃え盛る赫。そして、広範囲に火種が移る。
纏う氷は解けず、へばりついたまま。炎はその氷を覆うように、敵も巻き込んでいった。
「さーて、準備が終わったことだし。ガチでぶっ倒すか…………。お前は飽きたしな。なんなら、一気に正の3つ上の位分を出してもいいぜ? 30秒で片付けてやる!!」
正の3つ上。0の数ではない、単位での3つ上だ。つまり、
正、載、極、恒河沙。9000恒河沙になる。長いので、短く9000恒と呼ぼう。
「フフフ、本当に言っているのですか? それだけ自信がおありと。30秒。面白い。では、実現させて差し上げるとしますかね~」
どこからか出てきたステッキが、ゼアンの手に握られると、魔法詠唱。無数のゾンビが出現し、フィールドを埋め尽くす。
私も無言詠唱で天変地異の効果を発揮。今回は自分オリジナルの魔法だ。
地面に電流を発生させ、ゾンビは痺れでもがく。そのうちに、1000載を倒し、ループさせるとあっという間に全滅。
呆気なく終わってしまった。約28秒で……。宣言通りの時間内だった。
「私には、敵レベル関係ないか。普通にやったんだけどな」
満足感が薄いバトルに、不満を持つ。最近Mobとの勝負はつまらなくなったきた。
それは、自分とのレベルが違いすぎるからである。CPMobは、行動モーションが一定で、不安定な信号だけを使い1つの目的を果たす。
大掛かりなプログラムなら、もっと多くの動きを設定できるが、この数に天変地異を合わせると、処理しきれていないように見えた。
(サーバー数増やせよ!!)
小声で愚痴を漏らす私。そんな少女に、
「サーバー数……ですか。わかりました。増やしておきましょう。実は未使用のサーバーが1億、受注生産中のサーバーが50万ありますので」
「どういうことだ? ゼアン?」
謎の発言に問いかける。彼は表情を変えず、
「わたくし、このゲームのGMなのですよ。元々は自分1人で遊ぶために制作したのですが。ヒョンなことから、不正に出回ってしまいまして……。このような事態になってしまった、という訳です」
GMが、特異点。これもこれでレアじゃないか。1つ尋ねたいことができた。
「あとどれくらいで、リアルに戻れるようになるんだ?」
GMなら当然知ってるはずの質問。だが、返ってきた答えは本人も調査中とのことだった。
まずは、ゲームを楽しむ。そして、暇を潰しながら――人によっては違う人もいるだろうが――ひたすら待つ。
現実の時間が止まっているなら、別に問題ない。総大将も頷き、「サレンダー」と叫ぶ。
参加プレイヤー全員に、ウィンドウが表示され、日本の勝利で戦争が終わった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる