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第4章
第7話 サバゲー会場にて
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「アレン狙われてるよ! 隠れて!」
「わかりやした」
直後射撃音が聞こえてくる。ルグアは何故か無防備のまま敵陣へ行き、弾を撃ち込む。ルールは初心者ルールで一人3回着弾したら退場するというもの。
ルグアは前に運動音痴と言っていたが、ゲームとなると動きが速い。しかも命中率が高く、小さな身体を活かした戦い方をしてしている。
ただ、弾を避けるのがギリギリ過ぎるため、ちょっと見てるとヒヤヒヤする。だけど、ルグアは楽しそうだった。
「俺も行くっすよ!」
物陰から出て射撃を開始する俺。だけど、なかなか照準が合わない。俺が使っている銃はスナイパーライフルで、見た目判断で決めた。
銃の名前はわからない。だけど、そこまで重くはなくちょうど良かった。
弾丸を装填し、地面に這い蹲ると敵陣が顔を出すのを待つ。すると、ルグアに追いかけ回されているプレイヤーが1名出てくる。
俺は頑張って狙って3発撃つ。そのうち1発が命中し、相手が着ている衝撃を検知するとライトが点灯するチョッキが一つ光った。
「キャーー!」
「「?」」
初心者の場合。気を逸らすために大声を出すらしい。今回10人中8人がサバゲー初心者だった。しかし、ルグアから大声を出すのは危険と教わったので、俺はやらないようにしている。
だけど、俺たちがその声のした方へ行くと銃撃戦が始まっていた。相手は黒い瘴気に纏ったイノシシ。地面を前足で蹴り今にも走り出しそうだ。
「あとは私と亜蓮でやります。みんなは逃げて」
「は、はひーーー!」
「「わかりました」」
「亜蓮、亜空間から私の武器出して」
俺はルグアに言われた通りに亜空間を作り、中からルグアの武器と俺の武器を出す。ルグアの紅い剣。俺の蒼い剣。どちらも龍剣で属性を持っている。
ルグアの剣ヴァーミリオン・ブレードは、火属性を持ち、斬ったものに熱傷を与える。元々はクリムゾン・ブレードと言って、紅い龍クリムの武器だ。
俺の剣アルス・グレイソードは、氷属性を持っている剣で斬ったものに凍傷を負わせる。こっちは進化をしていない、蒼い龍アルスの武器だ。
そうしている中でバトルが始まった。俺はアルス・グレイソード以外にも、結人さんが用意した魔法石で作った20種種の武器アンリミテッドシリーズがある。それも俺は呼び出した。
「明理。敵の数はどれくらいっすか?」
「ざっと100体。いや300体」
「了解しやした!」
結人さんから教わった魔法・絶縮。バトル用亜空間を2箇所設置して距離を短縮し、短い移動で攻撃する魔法だ。
俺はこれを3日ほどでマスターした。ルグアも俺の意図を理解したようで魔物を一箇所に集め始める。
「アレンは絶界の中に、一人でいけるよね」
「もちっすよ! 明理! 絶界!」
20種の武器が共鳴し黒いドームを作り出す。絶界は隔離魔法で、指定した範囲を別空間に移動させる。今回は可視化はさせない。
俺は一度に200体の敵と戦うことになった。絶界を使用すると使える武器が限られる。だけど、それでいい。俺もルーア・ドラゴン戦のあと複製・現化魔法を教わった。
絶界の内側の装飾から武器を複製すれば武器が増える。俺は絶縮で自分の身体を浮かべ、あの時結人さんがやってた行動を真似する。
いつの間にか結人さんよりも早く詠唱を終わらせられるようになっていた。と言っても無詠唱だが……。
「よし、これだけ武器を回収したら大丈夫っすね……」
俺は斧、大剣、レイピア、盾斧、剣斧を回収。斧と盾斧、剣斧が別枠なのはちょっと疑問だけど、攻撃が強くなる。
絶縮で一気に距離を詰め、急所を狙う。ひしめく敵の身体。わざと範囲を狭くしたからだ。だけど、この後使った魔法に違和感があった。
――Z+魔法 エレメタルセット! バークアウト!
(爆発しない……)
特異点魔法のZ+魔法が機能しない。これは俺の計算ミス。やっぱり俺はポンコツすぎる。これで強くなれるのだろうか?
俺は1時間かけて敵を倒すが、減らない。真上から落ちてくる魔物。天井を見ると光る結晶のようなものがあった。
俺は絶縮で上方向に飛び回収した武器も使って破壊。だけど絶縮は魔法を受け付けないはずだ。誰が魔物を生み出す結晶を設置したらのだろうか?
だけど、破壊したことで敵は出てこなくなった。俺は絶界の地上に戻り魔物を斬りつけていく。一撃で倒せるほど弱かった。
最後の一体を倒し200体を討伐。増やした武器を魔法で現化解除し、絶界の外に出る。絶界を消すと20種の武器は全て戻ってきた。
「明理。終わったっすよ!」
「お疲れ。アレン。サバゲーめちゃくちゃになっちゃったね……」
「そうっすね……」
こうして俺とルグアのデートは終わった。帰りはタクシーで1万円使って帰宅。そこでは、バーベキューの準備が進められていた。
今日の夕食はバーベキューのようだ。お昼にちょっと食べ過ぎたが、全力で楽しみまくることにした。
だけど、どこか空の様子がおかしい。なんか嫌な予感がして見上げてみる。違いは明らかだった。それはみんな気付いたようで、バーベキューは中断した。
「わかりやした」
直後射撃音が聞こえてくる。ルグアは何故か無防備のまま敵陣へ行き、弾を撃ち込む。ルールは初心者ルールで一人3回着弾したら退場するというもの。
ルグアは前に運動音痴と言っていたが、ゲームとなると動きが速い。しかも命中率が高く、小さな身体を活かした戦い方をしてしている。
ただ、弾を避けるのがギリギリ過ぎるため、ちょっと見てるとヒヤヒヤする。だけど、ルグアは楽しそうだった。
「俺も行くっすよ!」
物陰から出て射撃を開始する俺。だけど、なかなか照準が合わない。俺が使っている銃はスナイパーライフルで、見た目判断で決めた。
銃の名前はわからない。だけど、そこまで重くはなくちょうど良かった。
弾丸を装填し、地面に這い蹲ると敵陣が顔を出すのを待つ。すると、ルグアに追いかけ回されているプレイヤーが1名出てくる。
俺は頑張って狙って3発撃つ。そのうち1発が命中し、相手が着ている衝撃を検知するとライトが点灯するチョッキが一つ光った。
「キャーー!」
「「?」」
初心者の場合。気を逸らすために大声を出すらしい。今回10人中8人がサバゲー初心者だった。しかし、ルグアから大声を出すのは危険と教わったので、俺はやらないようにしている。
だけど、俺たちがその声のした方へ行くと銃撃戦が始まっていた。相手は黒い瘴気に纏ったイノシシ。地面を前足で蹴り今にも走り出しそうだ。
「あとは私と亜蓮でやります。みんなは逃げて」
「は、はひーーー!」
「「わかりました」」
「亜蓮、亜空間から私の武器出して」
俺はルグアに言われた通りに亜空間を作り、中からルグアの武器と俺の武器を出す。ルグアの紅い剣。俺の蒼い剣。どちらも龍剣で属性を持っている。
ルグアの剣ヴァーミリオン・ブレードは、火属性を持ち、斬ったものに熱傷を与える。元々はクリムゾン・ブレードと言って、紅い龍クリムの武器だ。
俺の剣アルス・グレイソードは、氷属性を持っている剣で斬ったものに凍傷を負わせる。こっちは進化をしていない、蒼い龍アルスの武器だ。
そうしている中でバトルが始まった。俺はアルス・グレイソード以外にも、結人さんが用意した魔法石で作った20種種の武器アンリミテッドシリーズがある。それも俺は呼び出した。
「明理。敵の数はどれくらいっすか?」
「ざっと100体。いや300体」
「了解しやした!」
結人さんから教わった魔法・絶縮。バトル用亜空間を2箇所設置して距離を短縮し、短い移動で攻撃する魔法だ。
俺はこれを3日ほどでマスターした。ルグアも俺の意図を理解したようで魔物を一箇所に集め始める。
「アレンは絶界の中に、一人でいけるよね」
「もちっすよ! 明理! 絶界!」
20種の武器が共鳴し黒いドームを作り出す。絶界は隔離魔法で、指定した範囲を別空間に移動させる。今回は可視化はさせない。
俺は一度に200体の敵と戦うことになった。絶界を使用すると使える武器が限られる。だけど、それでいい。俺もルーア・ドラゴン戦のあと複製・現化魔法を教わった。
絶界の内側の装飾から武器を複製すれば武器が増える。俺は絶縮で自分の身体を浮かべ、あの時結人さんがやってた行動を真似する。
いつの間にか結人さんよりも早く詠唱を終わらせられるようになっていた。と言っても無詠唱だが……。
「よし、これだけ武器を回収したら大丈夫っすね……」
俺は斧、大剣、レイピア、盾斧、剣斧を回収。斧と盾斧、剣斧が別枠なのはちょっと疑問だけど、攻撃が強くなる。
絶縮で一気に距離を詰め、急所を狙う。ひしめく敵の身体。わざと範囲を狭くしたからだ。だけど、この後使った魔法に違和感があった。
――Z+魔法 エレメタルセット! バークアウト!
(爆発しない……)
特異点魔法のZ+魔法が機能しない。これは俺の計算ミス。やっぱり俺はポンコツすぎる。これで強くなれるのだろうか?
俺は1時間かけて敵を倒すが、減らない。真上から落ちてくる魔物。天井を見ると光る結晶のようなものがあった。
俺は絶縮で上方向に飛び回収した武器も使って破壊。だけど絶縮は魔法を受け付けないはずだ。誰が魔物を生み出す結晶を設置したらのだろうか?
だけど、破壊したことで敵は出てこなくなった。俺は絶界の地上に戻り魔物を斬りつけていく。一撃で倒せるほど弱かった。
最後の一体を倒し200体を討伐。増やした武器を魔法で現化解除し、絶界の外に出る。絶界を消すと20種の武器は全て戻ってきた。
「明理。終わったっすよ!」
「お疲れ。アレン。サバゲーめちゃくちゃになっちゃったね……」
「そうっすね……」
こうして俺とルグアのデートは終わった。帰りはタクシーで1万円使って帰宅。そこでは、バーベキューの準備が進められていた。
今日の夕食はバーベキューのようだ。お昼にちょっと食べ過ぎたが、全力で楽しみまくることにした。
だけど、どこか空の様子がおかしい。なんか嫌な予感がして見上げてみる。違いは明らかだった。それはみんな気付いたようで、バーベキューは中断した。
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