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第3章 ダークファンタジー編
第3-SP話 結人。異世界への出発前
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◇◇◇**目線◇◇◇
「……」
「はい、今日は君の好きな抹茶のケーキを作ったよ。一緒に食べよ」
そう言って、私の夫である結人は私の前に座ると、魔法陣から美味しそうなケーキを取り出した。生粋の甘いもの好きである結人はお菓子作りも得意であり、よく美味しいものを作っては、私や子供達にご馳走してくれる。まぁ、子供達はまだ幼いので食べれるものも限られているが、私は結人の作ってくれるお菓子をいつも楽しみにしていた。
「いつもありがとうございます、結人」
「日頃の感謝だよ。それに、僕自身も抹茶のケーキは毎日食べたくなるぐらい好きだしね」
「ふふっ、結人らしいですね。それでは、ありがたくいただきます」
「うんっ」
現在の時刻は22時を回った頃、すでに子供達は夢の世界に旅立っており、私たちは夫婦の時間を楽しんでいた。私たちの住む家にはカウンターのようなところがあり、私たちは並んで東京の夜景を見ながら最近起きた出来事や面白かったことをお互いに話しつつ、お菓子や紅茶を嗜んだ。たまに、邪魔が入ることもあるが、それでもこの時間は私の人生における楽しみであった。
だけど、今日の私は少しだけ機嫌が悪かった。
「それにしても、今日のお菓子は特に豪華ですね」
「たまたま時間が取れてね、いつもより張り切っちゃったんだ」
「そうですか……」
私が指摘をすると、結人は誤魔化すようにそう言った。
私は知っている。結人は何か後ろめたいことがあると、いつもよりも豪華なお菓子を作ってご機嫌をとりに来ることを。
いつもよりも豪華なお菓子が登場した時点で、私の警戒心はマックスになっていた。
今日が誕生日だったり何かの記念日だったりするならば話はわかるが、今日は何でもない普通な日のはずだ。一応、手元のスマートデバイスを使ってスケジュール帳を確認してみたが、今日は何でもない普通の日であった。つまりは99%の確率で、私に何か隠していることがあるということだ。私は、頭をフル回転させながら、その時を待った。
「それでさ**、実は一つ、**に謝らなければいけないことがあるんだけど……」
「何でもおっしゃってください、結人。覚悟はできておりますから」
と言いつつも、私の心臓はドキドキであった。一体なんだろうという不安と恐怖が脳内を駆け巡り、思考を閉ざしていった。
「いや、別に覚悟してって程じゃないんけどさ」
「そ、そうですか」
ひとまず安心した。どうやら、そこまで不安になる要素はないらしい。警戒レベルを少し下げつつ、私は結人の次の言葉を待った。きっと、私の大好きな結人なら私が悲しむようなことはしないと信じているが、少しばかり寂しい思いをするかもしれないと覚悟した。
もしかして海外に出張とか?いや、そんなはずはない。転移魔法や空間魔法を駆使してあっという間に何処にでも行くことができる結人なら、例え月の裏側であっても毎日家に帰って来ることが可能であろう。第一、遠くに行く用事ならば私も一緒に行けばいい。そーすれば、万事解決する。
様々な可能性を頭の中でシュミレーションしていると、結人は私の予想を超える内容を私に伝えた。
「実は、遠くの友人から助けを求められまして……」
「遠く、というのはもしかして……」
「うん、龍関係です」
私の夫である結人は、龍と契約している。龍というのは、人智を超えた超生物のことで、彼の相棒のような存在だ。結人が当主を務める藁科家は、代々一家相伝で強力な空間魔法と同時に龍との契約を継承しており、最近当主の座を受け継いだ結人も、藁科の空間魔法と龍との契約を受け継いでいた。
一般人には秘匿されている事実だが、藁科家に嫁いだ私は結人から色々と詳しく教えて貰っていた。
「何日ぐらいでお帰りになる予定なのですか?」
「ごめん、分からない。早く解決できればすぐに帰って来れるのだろうけど、問題がどのぐらいの難易度なのかわからなくて……」
「そうですか……」
龍関係ということは、おそらく今回も何らかの出来事に巻き込まれてしまったのだろう。優しい結人のことだから、それを断れずに二つ返事で承諾してしまったのだと予想した。
行かないで、と言えば彼は行くのを躊躇うかもしれない。だけどそれは、私の愛する結人じゃない。私のヒーローはいつだって、困っている人を放って置けなくて、みんなを笑顔にしてしまう。
妻である私が、足枷になるべきではないということは、自分自身が一番よくわかっていた。
「では私は、子供たちと一緒にお留守番していますね」
「**っ……」
「ご安心を。仕事はしばらく休まなくていけなくなるかもしれませんが、子供達は私に任せて下さい。それと、できるだけ早く帰って来て下さいね」
「うん、わかった。それと、ありがと」
結人はそういうと、私の頬に軽くキスをした。18歳で結婚してから3年が経過した今でも、キスをされるとドキドキしてしまう。
私はドキドキを隠するように、結人に尋ねた。
「ところで、いつ頃行かれるのですか?」
「どうやら、急ぎの用みたいでね。そろそろ行こうかなって思っていたところだよ」
「そうですか……」
別に、今生の別れというわけではない。でも、寂しいものは寂しい。意を決した私は、隣に座る結人を優しく抱きしめた。
すると、結人は私のことを優しく抱きしめ返してくれた。
心の安らぎを感じつつ、私は少しずつ落ち着きを取り戻した。同時に、今ここで引き止めたらずっとぐずぐずしてしまう気がした。
「いってらっしゃい」
「うん、行って来る」
今度は唇に、結人は優しくキスをしてくれた。
頑張ろう、と私は心に決めた。
「いつか、私も連れて行って下さいね」
「うん、必ずね」
そう言うと、結人は私の方を向きながら立ち上がった。そして、世界を渡る準備をした。
「<ゼロ・ノート>」
最初に使うのは、始まりの魔法。
結人の正面に魔法陣が形成されると、分厚い本のようなノートが浮かび上がった。そのノートは、一人でにパラパラとページをめくると、結人に白いオーラを纏わせた。その姿は、いつ見ても思わずうっとりするほど美しく、見る人を虜にした。
「じゃあリエス、お願い」
【えぇ、わかったわ】
結人が自身の龍に話しかけると、結人の周りに4重の魔法陣が形成された。その魔法陣は、今まで見たことないもので、一目で人智を超えた魔法式が組み込まれていることがわかった。それはもはや神の領域、私は改めて自分の夫が神に近い存在であることを認識した。
【ほんと、同じ龍種とはいえ、いきなり呼び出すの辞めて欲しいわよね】
「でも? 助けに行くんでしょ?」
【さっさと行くわよ、結人。これでしょうもない用事だったら、向こうの世界の奴ら全員血祭りにしてやる】
「こらこら。それじゃあ、行って来ます」
「行ってらっしゃい」
私は、結人を笑顔で見送った。
早く帰って来ることを、祈りながら。
「……」
「はい、今日は君の好きな抹茶のケーキを作ったよ。一緒に食べよ」
そう言って、私の夫である結人は私の前に座ると、魔法陣から美味しそうなケーキを取り出した。生粋の甘いもの好きである結人はお菓子作りも得意であり、よく美味しいものを作っては、私や子供達にご馳走してくれる。まぁ、子供達はまだ幼いので食べれるものも限られているが、私は結人の作ってくれるお菓子をいつも楽しみにしていた。
「いつもありがとうございます、結人」
「日頃の感謝だよ。それに、僕自身も抹茶のケーキは毎日食べたくなるぐらい好きだしね」
「ふふっ、結人らしいですね。それでは、ありがたくいただきます」
「うんっ」
現在の時刻は22時を回った頃、すでに子供達は夢の世界に旅立っており、私たちは夫婦の時間を楽しんでいた。私たちの住む家にはカウンターのようなところがあり、私たちは並んで東京の夜景を見ながら最近起きた出来事や面白かったことをお互いに話しつつ、お菓子や紅茶を嗜んだ。たまに、邪魔が入ることもあるが、それでもこの時間は私の人生における楽しみであった。
だけど、今日の私は少しだけ機嫌が悪かった。
「それにしても、今日のお菓子は特に豪華ですね」
「たまたま時間が取れてね、いつもより張り切っちゃったんだ」
「そうですか……」
私が指摘をすると、結人は誤魔化すようにそう言った。
私は知っている。結人は何か後ろめたいことがあると、いつもよりも豪華なお菓子を作ってご機嫌をとりに来ることを。
いつもよりも豪華なお菓子が登場した時点で、私の警戒心はマックスになっていた。
今日が誕生日だったり何かの記念日だったりするならば話はわかるが、今日は何でもない普通な日のはずだ。一応、手元のスマートデバイスを使ってスケジュール帳を確認してみたが、今日は何でもない普通の日であった。つまりは99%の確率で、私に何か隠していることがあるということだ。私は、頭をフル回転させながら、その時を待った。
「それでさ**、実は一つ、**に謝らなければいけないことがあるんだけど……」
「何でもおっしゃってください、結人。覚悟はできておりますから」
と言いつつも、私の心臓はドキドキであった。一体なんだろうという不安と恐怖が脳内を駆け巡り、思考を閉ざしていった。
「いや、別に覚悟してって程じゃないんけどさ」
「そ、そうですか」
ひとまず安心した。どうやら、そこまで不安になる要素はないらしい。警戒レベルを少し下げつつ、私は結人の次の言葉を待った。きっと、私の大好きな結人なら私が悲しむようなことはしないと信じているが、少しばかり寂しい思いをするかもしれないと覚悟した。
もしかして海外に出張とか?いや、そんなはずはない。転移魔法や空間魔法を駆使してあっという間に何処にでも行くことができる結人なら、例え月の裏側であっても毎日家に帰って来ることが可能であろう。第一、遠くに行く用事ならば私も一緒に行けばいい。そーすれば、万事解決する。
様々な可能性を頭の中でシュミレーションしていると、結人は私の予想を超える内容を私に伝えた。
「実は、遠くの友人から助けを求められまして……」
「遠く、というのはもしかして……」
「うん、龍関係です」
私の夫である結人は、龍と契約している。龍というのは、人智を超えた超生物のことで、彼の相棒のような存在だ。結人が当主を務める藁科家は、代々一家相伝で強力な空間魔法と同時に龍との契約を継承しており、最近当主の座を受け継いだ結人も、藁科の空間魔法と龍との契約を受け継いでいた。
一般人には秘匿されている事実だが、藁科家に嫁いだ私は結人から色々と詳しく教えて貰っていた。
「何日ぐらいでお帰りになる予定なのですか?」
「ごめん、分からない。早く解決できればすぐに帰って来れるのだろうけど、問題がどのぐらいの難易度なのかわからなくて……」
「そうですか……」
龍関係ということは、おそらく今回も何らかの出来事に巻き込まれてしまったのだろう。優しい結人のことだから、それを断れずに二つ返事で承諾してしまったのだと予想した。
行かないで、と言えば彼は行くのを躊躇うかもしれない。だけどそれは、私の愛する結人じゃない。私のヒーローはいつだって、困っている人を放って置けなくて、みんなを笑顔にしてしまう。
妻である私が、足枷になるべきではないということは、自分自身が一番よくわかっていた。
「では私は、子供たちと一緒にお留守番していますね」
「**っ……」
「ご安心を。仕事はしばらく休まなくていけなくなるかもしれませんが、子供達は私に任せて下さい。それと、できるだけ早く帰って来て下さいね」
「うん、わかった。それと、ありがと」
結人はそういうと、私の頬に軽くキスをした。18歳で結婚してから3年が経過した今でも、キスをされるとドキドキしてしまう。
私はドキドキを隠するように、結人に尋ねた。
「ところで、いつ頃行かれるのですか?」
「どうやら、急ぎの用みたいでね。そろそろ行こうかなって思っていたところだよ」
「そうですか……」
別に、今生の別れというわけではない。でも、寂しいものは寂しい。意を決した私は、隣に座る結人を優しく抱きしめた。
すると、結人は私のことを優しく抱きしめ返してくれた。
心の安らぎを感じつつ、私は少しずつ落ち着きを取り戻した。同時に、今ここで引き止めたらずっとぐずぐずしてしまう気がした。
「いってらっしゃい」
「うん、行って来る」
今度は唇に、結人は優しくキスをしてくれた。
頑張ろう、と私は心に決めた。
「いつか、私も連れて行って下さいね」
「うん、必ずね」
そう言うと、結人は私の方を向きながら立ち上がった。そして、世界を渡る準備をした。
「<ゼロ・ノート>」
最初に使うのは、始まりの魔法。
結人の正面に魔法陣が形成されると、分厚い本のようなノートが浮かび上がった。そのノートは、一人でにパラパラとページをめくると、結人に白いオーラを纏わせた。その姿は、いつ見ても思わずうっとりするほど美しく、見る人を虜にした。
「じゃあリエス、お願い」
【えぇ、わかったわ】
結人が自身の龍に話しかけると、結人の周りに4重の魔法陣が形成された。その魔法陣は、今まで見たことないもので、一目で人智を超えた魔法式が組み込まれていることがわかった。それはもはや神の領域、私は改めて自分の夫が神に近い存在であることを認識した。
【ほんと、同じ龍種とはいえ、いきなり呼び出すの辞めて欲しいわよね】
「でも? 助けに行くんでしょ?」
【さっさと行くわよ、結人。これでしょうもない用事だったら、向こうの世界の奴ら全員血祭りにしてやる】
「こらこら。それじゃあ、行って来ます」
「行ってらっしゃい」
私は、結人を笑顔で見送った。
早く帰って来ることを、祈りながら。
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