281 / 341
第3章 ダークファンタジー編
第65話 変遷の予兆
しおりを挟む
◇◇◇1年前二〇三一年七月二十日◇◇◇
◇◇◇宮鳥家 美紅目線◇◇◇
「亜蓮‼ 亜蓮‼ いつまでダラダラしているの‼」
『……』
「……もう。また夜更かしして……」
私は一階から一人息子の名前を呼ぶ。しかし、何時間経っても返事がない。いつものルーティンになってしまった、亜蓮の部屋へ入る時間。
部屋はエアコンつけっぱなしで、ベッドにはVRゲーム機をかぶった亜蓮。勉強机のパソコンには、プレイ中のゲームタイトルが表示されたまま。
〈プレイ中ゲーム〉
〈リアゼノン・オンライン〉
〈経過時間:3:59〉
「リアゼノン……オンライン……。私の職場の子会社で運営しているゲームじゃない」
(明理さんが今日のサービス開始で、デスゲームとか言ってたけど。無理に外すわけにもいかないよね)
これが本当のデスゲームなのかは、まだ聞かされていないけど。もし明理さんが入っているなら、亜蓮のことを見ていて欲しい。
彼女なら亜蓮を見つけてくれる。それよりも、このまま亜蓮をベッドに寝かせておけない。私は救急車を呼ぶため、パジャマの後ろポケットに手を伸ばす。
――プルルルル……。プルルルル……。
「電話? 今日は早番だから、夕方以降のシフト入れていないけど……」
突然鳴り出した自分のスマホ。後ろポケットのバイプでも教えてくれる。サッと手に取り画面を見ると、社長の寺山からだった。
「もしもし。寺山社長?」
――『美紅ちゃん。よかった出てくれて』
「その……。こんな時間に、社長なにかあったんですか?」
――『それがね~。美紅ちゃんに。デスゲーム開始アナウンスを頼んじゃおうかなって。どう? 暇?』
「暇ですけど……。息子が〝リアゼノン〟にログインしていて、救急車を呼ぶところでした」
――『亜蓮君が? ならそっち先終わらせちゃって』
「すみません、社長。あとで折り返しします」
◇◇◇数分後◇◇◇
「息子の入院手続き終わりました。ほんとすみません……」
――『おかえり。今人手不足でさぁ……。集中アクセスされちゃってね。美紅ちゃんなら声も綺麗だし』
「ありがとうございます」
――『寒くないように来てね。待ってるから。あ、場所は【アルファレノス】でよろ~』
「わかりました。ありがとうございます社長」
◇◇◇アルファレノス◇◇◇
「お待たせしました。寺山社長」
「美紅ちゃん。あれ? それ寝巻きだよねぇ?」
「……ッ⁉」
私は寺山社長の言葉で、自分の服装に気がついた。全身花柄ピンクの可愛らしいパジャマ。急ぐことしか頭になかったので、私服に着替え忘れてしまった。
(私も亜蓮のこと言えないじゃない……)
***今朝の亜蓮***
――ジリリリリリ……。ジリリリリリ……。
強い朝日を遮るカーテンで、薄暗い部屋の中。耳元でスマホのアラームが鳴り続ける。もう起きる時間。まだ寝ていたいのに……。
『亜蓮起きなさい‼ 今日の朝練はどうするの?』
一階から聞こえてくる母さんの声。今すぐ布団から出たいけど、身体がずっしりと重い。ダンダンダンと響く階段を上る音。ガチャりと扉が開いて数秒後に……。
――バサァ‼ ガラガラ、ガラガラ……。
「……⁉ ま、眩しんすけど……」
「眩しいのはみんな同じだよ。それより……」
勝手に俺のスマホを取る母さん。ロック画面をジロジロ見つめて、俺の顔に突きつけてきた。
〈AM 7:30〉
「うわッ⁉ マジ? ヤベぇじゃん‼」
「完全に遅刻じゃない。テーブルの上にチーズトースト置いてあるから。さっさと支度してきなさい」
「の前にスマホ返し……」
「支度が終わるまで預かります」
「……はい」
母さんに言われるがまま、俺は制服に着替える。夏用なので、上はワイシャツ。午後に部活があるから、第2カバンに体操部のユニフォームも詰め込む。
現在十六歳の高校1年生。入りたて部員だけど、春の大会に出たこともある。けれども、要領が悪いせいで、全くモテなかった。
外見だけはかっこいいらしく、女子に囲まれるけど。内面に気づかれた瞬間、誰も寄り付かなくなってしまう。
「乱れて……。ないっすよね……」
駆け足で階段を下りて、洗面所へ。簡単に生まれつきの天然パーマを手直しして、歯磨きと洗顔も済ませる。
次にパンをくわえて、背中に第1カバンを背負い、第2カバンは左手で。『亜蓮忘れ物』と、俺を引き止めた母さんの手には、預かってもらっていたスマホ。
それを受け取ってズボンに突っ込むと、全速力で学校へ向かった。
***現在***
「テステス。ゲーム内にアナウンス音声入ってるかな?」
『はいっ‼ 第五十層テストスピーカーでの音声出力、確認出来ました‼』
「室田くんありがと‼ さて、大まかな下準備はこれで全部かな? プレイヤーへのシステムアナウンス用スピーカー入れて‼」
『任せてください‼』
寺山社長と同期だという室田さん。二人はいつも飲み会に行くらしい。そして、寺山社長には妻ができたばかり。
その相手が、何やら【始まりの魔女】を名乗っているという、船岸楓さん。そして彼女の同級生に明理さんがいた。
「いよいよ美紅ちゃんのでばんだよぉ‼ 準備いいかな? それよりも原稿渡してなかったね。はいこれ」
とても機嫌が良い寺山社長。このゲームは、短期間でサービス終了となった〈WWM〉と同じ超大規模サーバーで運営される。
一度壊れてしまったスーパーコンピュータを点検し、ここまでプログラムを作ったのだから。子供を巣立たせる気持ちでいっぱい。
「社長読み終わりました‼」
「早いね。ほんと助かるよ。じゃ、こっちのマイクまで来てね‼」
「わかりました‼」
◇◇◇リアゼノン内◇◇◇
――『これより、本ゲームは〝デスゲーム〟として運営されます。いずれかのプレイヤーが全エリアを攻略後、この設定は解除されます』
◇◇◇宮鳥家 美紅目線◇◇◇
「亜蓮‼ 亜蓮‼ いつまでダラダラしているの‼」
『……』
「……もう。また夜更かしして……」
私は一階から一人息子の名前を呼ぶ。しかし、何時間経っても返事がない。いつものルーティンになってしまった、亜蓮の部屋へ入る時間。
部屋はエアコンつけっぱなしで、ベッドにはVRゲーム機をかぶった亜蓮。勉強机のパソコンには、プレイ中のゲームタイトルが表示されたまま。
〈プレイ中ゲーム〉
〈リアゼノン・オンライン〉
〈経過時間:3:59〉
「リアゼノン……オンライン……。私の職場の子会社で運営しているゲームじゃない」
(明理さんが今日のサービス開始で、デスゲームとか言ってたけど。無理に外すわけにもいかないよね)
これが本当のデスゲームなのかは、まだ聞かされていないけど。もし明理さんが入っているなら、亜蓮のことを見ていて欲しい。
彼女なら亜蓮を見つけてくれる。それよりも、このまま亜蓮をベッドに寝かせておけない。私は救急車を呼ぶため、パジャマの後ろポケットに手を伸ばす。
――プルルルル……。プルルルル……。
「電話? 今日は早番だから、夕方以降のシフト入れていないけど……」
突然鳴り出した自分のスマホ。後ろポケットのバイプでも教えてくれる。サッと手に取り画面を見ると、社長の寺山からだった。
「もしもし。寺山社長?」
――『美紅ちゃん。よかった出てくれて』
「その……。こんな時間に、社長なにかあったんですか?」
――『それがね~。美紅ちゃんに。デスゲーム開始アナウンスを頼んじゃおうかなって。どう? 暇?』
「暇ですけど……。息子が〝リアゼノン〟にログインしていて、救急車を呼ぶところでした」
――『亜蓮君が? ならそっち先終わらせちゃって』
「すみません、社長。あとで折り返しします」
◇◇◇数分後◇◇◇
「息子の入院手続き終わりました。ほんとすみません……」
――『おかえり。今人手不足でさぁ……。集中アクセスされちゃってね。美紅ちゃんなら声も綺麗だし』
「ありがとうございます」
――『寒くないように来てね。待ってるから。あ、場所は【アルファレノス】でよろ~』
「わかりました。ありがとうございます社長」
◇◇◇アルファレノス◇◇◇
「お待たせしました。寺山社長」
「美紅ちゃん。あれ? それ寝巻きだよねぇ?」
「……ッ⁉」
私は寺山社長の言葉で、自分の服装に気がついた。全身花柄ピンクの可愛らしいパジャマ。急ぐことしか頭になかったので、私服に着替え忘れてしまった。
(私も亜蓮のこと言えないじゃない……)
***今朝の亜蓮***
――ジリリリリリ……。ジリリリリリ……。
強い朝日を遮るカーテンで、薄暗い部屋の中。耳元でスマホのアラームが鳴り続ける。もう起きる時間。まだ寝ていたいのに……。
『亜蓮起きなさい‼ 今日の朝練はどうするの?』
一階から聞こえてくる母さんの声。今すぐ布団から出たいけど、身体がずっしりと重い。ダンダンダンと響く階段を上る音。ガチャりと扉が開いて数秒後に……。
――バサァ‼ ガラガラ、ガラガラ……。
「……⁉ ま、眩しんすけど……」
「眩しいのはみんな同じだよ。それより……」
勝手に俺のスマホを取る母さん。ロック画面をジロジロ見つめて、俺の顔に突きつけてきた。
〈AM 7:30〉
「うわッ⁉ マジ? ヤベぇじゃん‼」
「完全に遅刻じゃない。テーブルの上にチーズトースト置いてあるから。さっさと支度してきなさい」
「の前にスマホ返し……」
「支度が終わるまで預かります」
「……はい」
母さんに言われるがまま、俺は制服に着替える。夏用なので、上はワイシャツ。午後に部活があるから、第2カバンに体操部のユニフォームも詰め込む。
現在十六歳の高校1年生。入りたて部員だけど、春の大会に出たこともある。けれども、要領が悪いせいで、全くモテなかった。
外見だけはかっこいいらしく、女子に囲まれるけど。内面に気づかれた瞬間、誰も寄り付かなくなってしまう。
「乱れて……。ないっすよね……」
駆け足で階段を下りて、洗面所へ。簡単に生まれつきの天然パーマを手直しして、歯磨きと洗顔も済ませる。
次にパンをくわえて、背中に第1カバンを背負い、第2カバンは左手で。『亜蓮忘れ物』と、俺を引き止めた母さんの手には、預かってもらっていたスマホ。
それを受け取ってズボンに突っ込むと、全速力で学校へ向かった。
***現在***
「テステス。ゲーム内にアナウンス音声入ってるかな?」
『はいっ‼ 第五十層テストスピーカーでの音声出力、確認出来ました‼』
「室田くんありがと‼ さて、大まかな下準備はこれで全部かな? プレイヤーへのシステムアナウンス用スピーカー入れて‼」
『任せてください‼』
寺山社長と同期だという室田さん。二人はいつも飲み会に行くらしい。そして、寺山社長には妻ができたばかり。
その相手が、何やら【始まりの魔女】を名乗っているという、船岸楓さん。そして彼女の同級生に明理さんがいた。
「いよいよ美紅ちゃんのでばんだよぉ‼ 準備いいかな? それよりも原稿渡してなかったね。はいこれ」
とても機嫌が良い寺山社長。このゲームは、短期間でサービス終了となった〈WWM〉と同じ超大規模サーバーで運営される。
一度壊れてしまったスーパーコンピュータを点検し、ここまでプログラムを作ったのだから。子供を巣立たせる気持ちでいっぱい。
「社長読み終わりました‼」
「早いね。ほんと助かるよ。じゃ、こっちのマイクまで来てね‼」
「わかりました‼」
◇◇◇リアゼノン内◇◇◇
――『これより、本ゲームは〝デスゲーム〟として運営されます。いずれかのプレイヤーが全エリアを攻略後、この設定は解除されます』
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
※感想は私のXのDMか小説家になろうの感想欄にお願いします。小説家になろうの感想は非ログインユーザーでも記入可能です。
異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!
リュース
ファンタジー
主人公の青年、藤堂飛鳥(とうどう・あすか)。
彼は、新発売のVRMMOを購入して帰る途中、事故に合ってしまう。
だがそれは神様のミスで、本来アスカは事故に遭うはずでは無かった。
神様は謝罪に、チートスキルを持っての異世界転生を進めて来たのだが・・・。
アスカはそんなことお構いなしに、VRMMO!
これは、神様に貰ったチートスキルを活用して、VRMMO世界を楽しむ物語。
異世界云々が出てくるのは、殆ど最初だけです。
そちらがお望みの方には、満足していただけないかもしれません。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる