250 / 341
第3章 ダークファンタジー編
第37話 戦火の中で
しおりを挟む
「フォルテ……」
『なんだ? 明理』
「ううん。呼んだだけ……。それよりも、被害が大きいね……」
『そうだな……』
アレンがこんなことをするわけない。彼はこんな状況を望んでいない。ただ、ハデスが関係しているのであれば。話は別だ。
私は戦火の炎に身を投げる。空の道も安全地帯がない。赤い海に入るしかなかった。アレンよりも住民が先かもしれない。
生存者を探す。リフェリアに避難させれば、凌ぐことはできるだろう。フォルテが言うには、森が魔法避けになっている。
リフェリアの被害が少ないのも、これのおかげ。身を寄せられる避難所は、確保したもの勝ち。
「アレンは住民を避難させてからにする」
『人々の安全優先ってことだな』
「うん。最初にリィファンとメルフィナ。レネルやフィレン。ガデルをリフェリアに運ぶよ」
『オレにも協力させてくれ』
「わかった。フォルテは他の住民の避難を」
『任せろ‼ 土地勘も復活してるしな』
記憶が戻っていく。フォルテが頼もしくなっている。私もフォルテを頼る。頼っていたい。アレンの希望を願いながら。
結婚の約束をしたのに、これでは挙式もできない。復興も間に合わない。予想だにしない事態。休憩の準備もできず、空を駆ける。
視界に映るリィファンやメルフィナ達。私は二人を無言で抱き上げ、フォルテとは別行動をする。
お酒運搬用の馬車には、馬がいない。人力でしか動かない。フォルテは馬車に人を乗せ、全速力で走る。
そのスピードは、私の飛行速度と変わらない。フォルテにこんな馬力はなかった。知られざる顔。
私はフォルテに加勢するため、ラノグロアまで移動。そこでガデルやレネル達と合流し、同じく無言で抱き上げリフェリアへ。
アレストロでは、フランネルやブライダを回収。唯一使える避難所へ向かい、動ける人には、地下避難所の準備に入ってもらう。
非常事態なのは誰でもわかる。だからこそ、力を合わせないといけない。私は、リフェリアと森の外を行き来する。
「あ。フォルテ‼」
『明理、そっちは順調か?』
「うん。フォルテは?」
『シュトラウトの住民はほぼ終わった。まだいるみたいだけどよ。あと5往復したら、ラノグロアの避難を進める』
「了解。私はリアグリフとエルフィレンナを見てくるよ」
『あそこは距離あるからな。オレの足では避難が遅れる。その二つは頼んだ‼』
「爆弾の解除法も知ってるから任せて」
『おう‼ んじゃ、ラノグロア終わったら、ルナジェイン行くか……』
フォルテには助けられている。私はエルフィレンナに足を運び、敷地外爆発の束縛術式を解除する。これで囚人の避難が可能になった。
囚人達に事情を説明し、六人ずつリフェリアに避難させる。ブライダとレネルの大活躍で、地下避難所は範囲を広げていた。
しかし、このままではいつ天井が落ちるかわからない。私は囚人の避難と同時に、補強用の建材を掻き集める。
一足先にルナジェインにも赴いて、統一者のシーフ・ルナジェインを避難。まだ寝ているバレンも、起こさないように避難させる。
地下避難所も第二層に突入し、角と天井を補強する。地盤が緩いからか、補強しても安定しない。
それを解決すべく、私が特殊魔法を使用して地盤を変更。一番硬いものにして、補強での耐久度を上げる。
「まだエルフィレンナに……。リアグリフも時間の問題かも……。早く……、早くしないと‼」
「明理さん。大丈夫でやすか?」
「ブライダさん。私は……大丈夫です。ブライダさんは地下の方を……」
「そんな事言わないで欲しいでやすよ。小さい子は休息第一でやすから」
「だけど、私にはまだ……」
(アレンがハデスに飲まれてるなんて、みんなの前では言えない……)
私には休む暇がなかった。一度に多くの人を助けられるのは、自分しかいないと思っているから。
幸いにも、まだ動ける人は十人以上いた。その人達も地避難所の準備に入る。第三層、第四層。五層もあれば全員避難できるだろうか?
瓦礫から新たな建材を作り出す。リサイクルという言葉に、目を見開くアルヴェリア人。初めての経験だったようだ。
地下避難所は、地下シェルターに姿を変え。多くの人々で埋め尽くされる。ただ、五層でも足りなかった。
敷地を広げるブライダ達。建材が不足している。残り少ない素材を複製。実体化させて、なんとかやり過ごす。
「明理‼ ラノグロアの避難終わったぞ‼」
「フォルテ‼ おつかれ。私はこれからまた、エルフィレンナに戻るところ」
「オレもルナジェインに行く。なんだけどよ……。さすがに馬車も荷台が劣化してきた……」
「……そんな。修理すれば行けそう?」
「わからねぇ……」
(これでは避難が遅れてしまう……。なにか……。なにかいい方法は……)
大勢運ぶ足が無くなった。緊急事態である。私は飛行で空輸できるけど、フォルテはそれができないのだ。
まだ街中に残された人が大勢いる。生き別れさせるなんて、私の精神が許さない。
救助できるならば、全員避難させたい。死者を少しでも減らしたい。
『そこのお嬢ちゃん。どうしたのかね?』
「リフェリアの村長さん⁉」
「ご無沙汰してるぜ‼ じいちゃん‼」
『おお、フォルテもいたのか。いつも来てくれてありがとね……』
「まあな……。けど、今は再会を祝ってる場合じゃねぇんだ……。住民避難に使っていた馬車が故障してさ……」
『馬車が故障⁉ そりゃ困ったもんだ……。今回は特別に、大型のリアカーを貸してやろう。
燃料運搬用で馬車より、頑丈にできているから。役立てておくれ』
「じいちゃん。リフェリアの外は火の海なんだぞ。大切なリアカーを……馬車と同じ目に遭わせるわけには……」
『いいんだよ。リアカーも人の役目を果たすために、この世界に生まれてきたんだ。
役目を果たさずに壊れるより。役目を果たして壊れた方が喜ぶのさ。一緒に連れて行っておくれ』
(フォルテ。これは、フォルテが決めて。私が決めることじゃない)
「そうか。そうだよな、じいちゃん。リアカーの場所を教えてくれ」
そう言って、フォルテは村長の後に続く。私は、一緒に地上へ戻り、飛行魔法でエルフィレンナへ。
アレンを止めるのならば、被害拡大で死者を増やさないように……。空を駆ける私。陸を駆けるフォルテ。
「とにかく急ごう‼」
「ああ。わかってるよ。明理‼」
『なんだ? 明理』
「ううん。呼んだだけ……。それよりも、被害が大きいね……」
『そうだな……』
アレンがこんなことをするわけない。彼はこんな状況を望んでいない。ただ、ハデスが関係しているのであれば。話は別だ。
私は戦火の炎に身を投げる。空の道も安全地帯がない。赤い海に入るしかなかった。アレンよりも住民が先かもしれない。
生存者を探す。リフェリアに避難させれば、凌ぐことはできるだろう。フォルテが言うには、森が魔法避けになっている。
リフェリアの被害が少ないのも、これのおかげ。身を寄せられる避難所は、確保したもの勝ち。
「アレンは住民を避難させてからにする」
『人々の安全優先ってことだな』
「うん。最初にリィファンとメルフィナ。レネルやフィレン。ガデルをリフェリアに運ぶよ」
『オレにも協力させてくれ』
「わかった。フォルテは他の住民の避難を」
『任せろ‼ 土地勘も復活してるしな』
記憶が戻っていく。フォルテが頼もしくなっている。私もフォルテを頼る。頼っていたい。アレンの希望を願いながら。
結婚の約束をしたのに、これでは挙式もできない。復興も間に合わない。予想だにしない事態。休憩の準備もできず、空を駆ける。
視界に映るリィファンやメルフィナ達。私は二人を無言で抱き上げ、フォルテとは別行動をする。
お酒運搬用の馬車には、馬がいない。人力でしか動かない。フォルテは馬車に人を乗せ、全速力で走る。
そのスピードは、私の飛行速度と変わらない。フォルテにこんな馬力はなかった。知られざる顔。
私はフォルテに加勢するため、ラノグロアまで移動。そこでガデルやレネル達と合流し、同じく無言で抱き上げリフェリアへ。
アレストロでは、フランネルやブライダを回収。唯一使える避難所へ向かい、動ける人には、地下避難所の準備に入ってもらう。
非常事態なのは誰でもわかる。だからこそ、力を合わせないといけない。私は、リフェリアと森の外を行き来する。
「あ。フォルテ‼」
『明理、そっちは順調か?』
「うん。フォルテは?」
『シュトラウトの住民はほぼ終わった。まだいるみたいだけどよ。あと5往復したら、ラノグロアの避難を進める』
「了解。私はリアグリフとエルフィレンナを見てくるよ」
『あそこは距離あるからな。オレの足では避難が遅れる。その二つは頼んだ‼』
「爆弾の解除法も知ってるから任せて」
『おう‼ んじゃ、ラノグロア終わったら、ルナジェイン行くか……』
フォルテには助けられている。私はエルフィレンナに足を運び、敷地外爆発の束縛術式を解除する。これで囚人の避難が可能になった。
囚人達に事情を説明し、六人ずつリフェリアに避難させる。ブライダとレネルの大活躍で、地下避難所は範囲を広げていた。
しかし、このままではいつ天井が落ちるかわからない。私は囚人の避難と同時に、補強用の建材を掻き集める。
一足先にルナジェインにも赴いて、統一者のシーフ・ルナジェインを避難。まだ寝ているバレンも、起こさないように避難させる。
地下避難所も第二層に突入し、角と天井を補強する。地盤が緩いからか、補強しても安定しない。
それを解決すべく、私が特殊魔法を使用して地盤を変更。一番硬いものにして、補強での耐久度を上げる。
「まだエルフィレンナに……。リアグリフも時間の問題かも……。早く……、早くしないと‼」
「明理さん。大丈夫でやすか?」
「ブライダさん。私は……大丈夫です。ブライダさんは地下の方を……」
「そんな事言わないで欲しいでやすよ。小さい子は休息第一でやすから」
「だけど、私にはまだ……」
(アレンがハデスに飲まれてるなんて、みんなの前では言えない……)
私には休む暇がなかった。一度に多くの人を助けられるのは、自分しかいないと思っているから。
幸いにも、まだ動ける人は十人以上いた。その人達も地避難所の準備に入る。第三層、第四層。五層もあれば全員避難できるだろうか?
瓦礫から新たな建材を作り出す。リサイクルという言葉に、目を見開くアルヴェリア人。初めての経験だったようだ。
地下避難所は、地下シェルターに姿を変え。多くの人々で埋め尽くされる。ただ、五層でも足りなかった。
敷地を広げるブライダ達。建材が不足している。残り少ない素材を複製。実体化させて、なんとかやり過ごす。
「明理‼ ラノグロアの避難終わったぞ‼」
「フォルテ‼ おつかれ。私はこれからまた、エルフィレンナに戻るところ」
「オレもルナジェインに行く。なんだけどよ……。さすがに馬車も荷台が劣化してきた……」
「……そんな。修理すれば行けそう?」
「わからねぇ……」
(これでは避難が遅れてしまう……。なにか……。なにかいい方法は……)
大勢運ぶ足が無くなった。緊急事態である。私は飛行で空輸できるけど、フォルテはそれができないのだ。
まだ街中に残された人が大勢いる。生き別れさせるなんて、私の精神が許さない。
救助できるならば、全員避難させたい。死者を少しでも減らしたい。
『そこのお嬢ちゃん。どうしたのかね?』
「リフェリアの村長さん⁉」
「ご無沙汰してるぜ‼ じいちゃん‼」
『おお、フォルテもいたのか。いつも来てくれてありがとね……』
「まあな……。けど、今は再会を祝ってる場合じゃねぇんだ……。住民避難に使っていた馬車が故障してさ……」
『馬車が故障⁉ そりゃ困ったもんだ……。今回は特別に、大型のリアカーを貸してやろう。
燃料運搬用で馬車より、頑丈にできているから。役立てておくれ』
「じいちゃん。リフェリアの外は火の海なんだぞ。大切なリアカーを……馬車と同じ目に遭わせるわけには……」
『いいんだよ。リアカーも人の役目を果たすために、この世界に生まれてきたんだ。
役目を果たさずに壊れるより。役目を果たして壊れた方が喜ぶのさ。一緒に連れて行っておくれ』
(フォルテ。これは、フォルテが決めて。私が決めることじゃない)
「そうか。そうだよな、じいちゃん。リアカーの場所を教えてくれ」
そう言って、フォルテは村長の後に続く。私は、一緒に地上へ戻り、飛行魔法でエルフィレンナへ。
アレンを止めるのならば、被害拡大で死者を増やさないように……。空を駆ける私。陸を駆けるフォルテ。
「とにかく急ごう‼」
「ああ。わかってるよ。明理‼」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り
星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意事項
※主人公リアルチート
暴力・流血表現
VRMMO
一応ファンタジー
もふもふにご注意ください。
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~
百々 五十六
ファンタジー
極振りしてみたり、弱いとされている職やスキルを使ったり、あえてわき道にそれるプレイをするなど、一見、非効率的なプレイをして、ゲーム内で最強になるような作品が流行りすぎてしまったため、ゲームでみんな変なプレイ、ロマンプレイをするようになってしった。
この世界初のフルダイブVRMMORPGである『Alliance Possibility On-line』でも皆ロマンを追いたがる。
憧れの、個性あふれるプレイ、一見非効率なプレイ、変なプレイを皆がしだした。
そんな中、実直に地道に普通なプレイをする少年のプレイヤーがいた。
名前は、早乙女 久。
プレイヤー名は オクツ。
運営が想定しているような、正しい順路で少しずつ強くなる彼は、非効率的なプレイをしていくプレイヤーたちを置き去っていく。
何か特別な力も、特別な出会いもないまま進む彼は、回り道なんかよりもよっぽど効率良く先頭をひた走る。
初討伐特典や、先行特典という、優位性を崩さず実直にプレイする彼は、ちゃんと強くなるし、ちゃんと話題になっていく。
ロマンばかり追い求めたプレイヤーの中で”普通”な彼が、目立っていく、新感覚VRMMO物語。
テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ
雪月 夜狐
SF
「強くなくても楽しめる、のんびりスローライフ!」
フリーターの陽平が、VRMMO『エターナルガーデンオンライン』で目指すのは、テイマーとしてモンスターと共にスローライフを満喫すること。戦闘や冒険は他のプレイヤーにお任せ!彼がこだわるのは、癒し系モンスターのテイムと、美味しい料理を作ること。
ゲームを始めてすぐに出会った相棒は、かわいい青いスライム「ぷに」。畑仕事に付き合ったり、料理を手伝ったり、のんびりとした毎日が続く……はずだったけれど、テイムしたモンスターが思わぬ成長を見せたり、謎の大型イベントに巻き込まれたりと、少しずつ非日常もやってくる?
モンスター牧場でスローライフ!料理とテイムを楽しみながら、異世界VRMMOでのんびり過ごすほのぼのストーリー。
スライムの「ぷに」と一緒に、あなただけのゆったり冒険、始めませんか?
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/270920526】
現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する
にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
この作品は 旧題:金運に恵まれたが人運に恵まれなかった俺は、現実逃避するためにフルダイブVRゲームの世界に逃げ込んだ
の内容を一部変更し修正加筆したものになります。
宝くじにより大金を手に入れた主人公だったが、それを皮切りに周囲の人間関係が悪化し、色々あった結果、現実の生活に見切りを付け、溜まっていた鬱憤をVRゲームの世界で好き勝手やって晴らすことを決めた。
そして、課金したりかわいいテイムモンスターといちゃいちゃしたり、なんて事をしている内にダンジョンを手に入れたりする主人公の物語。
※ 異世界転移や転生、ログアウト不可物の話ではありません ※
※修正前から主人公の性別が変わっているので注意。
※男主人公バージョンはカクヨムにあります
生産職から始まる初めてのVRMMO
結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。
そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。
そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。
そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。
最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。
最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。
そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる