66 / 341
第1章
第58話 女体化巨乳ジジイ
しおりを挟む
「別によいのではないか? アレン殿。我がおなごになろうとも、中身は変わらんじゃろうて……」
大きな胸を揺らしながら、二足で歩いているクリム。やっぱり、違和感がありすぎる。口調と見た目が合っていない。
「アイライも驚いたりょん。クリムが女の子になるなんて…………」
語尾忘れてんじゃん!! まあ、俺が言うことじゃないし、ボス部屋ボス部屋。沼だとしても、進まなければ上層に行けない。
隣には1人うつむく雷夜。何を考えているのかは知らないが、様子をうかがう。なにかあったのだろうか?
「あ、あの雷夜さん?」
気にしすぎたせいで、言葉が途切れる。それに気づいた雷夜は、少し不安げな表情だった。
「どうしたんすか?」
「あ、ごめん♡ でも、大丈夫だよ」
「ごめんって、急に謝られても…………」
暗い表情だった理由を聞くと、〈レイベル酒〉の麦の束数。あれから、5000瓶分を頼まれたようで、束の数が足りないとのこと。
誰が注文しているのだろうか? アルコール度数がヤバいお酒を? 変な思考を巡らせ、途方に暮れる。
「早くしないと、1日が終わらない。一刻も早くルグアを助けたい。それが、アレンの目的であり、目標。"考える前に動け"、"変な思考はやめろ"。ルグアは、高い確率で言うはず…………」
冷静すぎる風魔の発言。ぐちゃぐちゃな考えは整理する。そして、もう一度ボスのことを考える。
「突然なんだけど、せっかく可愛い子が3人いるんだから、ユニット組んでみるりょん!! 人気になれるりょん!!」
可愛い子? えーと、まずチェリスだろ? んで、アルス……。もう1人は誰なん? 可愛い子、可愛い子……。
「クリムだりょん♡」
「おい待て!?」
クリム、男じゃんかよ?! いくら可愛いくても、女体化巨乳ジジイがアイドルになったらヤバいって。
ジジイだよ? 本来の姿は、いい歳したおっさんドラゴンだよ? ファンを裏切る可能性大だから。
「それは、面白そうじゃな。ぜひ我も参加しよう」
は、はい……。頑張ってください……。クリムさん。俺は、半分ガッカリしてしまった。でも、本人がやりたいと言うのなら、やらせた方がいい。
どうなるのかは目に見えているが……。バレなければ、大丈夫だと思う。胸が目立ちすぎだが……。
歩き始めて3時間。なんとかボス部屋に到着した。クリムが1人で戦いたいと前に出たので、〈クリムゾン・ブレード〉を渡す。
元々持っていたのがクリムのようで、久しぶりに使うからなのか、慣れた動きで振り回す。
毎回感じることで、ソロプレイする人が羨ましい。どういう戦いなのか、楽しみになってくる。
「では、参ろうぞ」
「「頑張ってください!!」」
声援を浴びたクリムは、ボス部屋の中に入っていった。
大きな胸を揺らしながら、二足で歩いているクリム。やっぱり、違和感がありすぎる。口調と見た目が合っていない。
「アイライも驚いたりょん。クリムが女の子になるなんて…………」
語尾忘れてんじゃん!! まあ、俺が言うことじゃないし、ボス部屋ボス部屋。沼だとしても、進まなければ上層に行けない。
隣には1人うつむく雷夜。何を考えているのかは知らないが、様子をうかがう。なにかあったのだろうか?
「あ、あの雷夜さん?」
気にしすぎたせいで、言葉が途切れる。それに気づいた雷夜は、少し不安げな表情だった。
「どうしたんすか?」
「あ、ごめん♡ でも、大丈夫だよ」
「ごめんって、急に謝られても…………」
暗い表情だった理由を聞くと、〈レイベル酒〉の麦の束数。あれから、5000瓶分を頼まれたようで、束の数が足りないとのこと。
誰が注文しているのだろうか? アルコール度数がヤバいお酒を? 変な思考を巡らせ、途方に暮れる。
「早くしないと、1日が終わらない。一刻も早くルグアを助けたい。それが、アレンの目的であり、目標。"考える前に動け"、"変な思考はやめろ"。ルグアは、高い確率で言うはず…………」
冷静すぎる風魔の発言。ぐちゃぐちゃな考えは整理する。そして、もう一度ボスのことを考える。
「突然なんだけど、せっかく可愛い子が3人いるんだから、ユニット組んでみるりょん!! 人気になれるりょん!!」
可愛い子? えーと、まずチェリスだろ? んで、アルス……。もう1人は誰なん? 可愛い子、可愛い子……。
「クリムだりょん♡」
「おい待て!?」
クリム、男じゃんかよ?! いくら可愛いくても、女体化巨乳ジジイがアイドルになったらヤバいって。
ジジイだよ? 本来の姿は、いい歳したおっさんドラゴンだよ? ファンを裏切る可能性大だから。
「それは、面白そうじゃな。ぜひ我も参加しよう」
は、はい……。頑張ってください……。クリムさん。俺は、半分ガッカリしてしまった。でも、本人がやりたいと言うのなら、やらせた方がいい。
どうなるのかは目に見えているが……。バレなければ、大丈夫だと思う。胸が目立ちすぎだが……。
歩き始めて3時間。なんとかボス部屋に到着した。クリムが1人で戦いたいと前に出たので、〈クリムゾン・ブレード〉を渡す。
元々持っていたのがクリムのようで、久しぶりに使うからなのか、慣れた動きで振り回す。
毎回感じることで、ソロプレイする人が羨ましい。どういう戦いなのか、楽しみになってくる。
「では、参ろうぞ」
「「頑張ってください!!」」
声援を浴びたクリムは、ボス部屋の中に入っていった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り
星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意事項
※主人公リアルチート
暴力・流血表現
VRMMO
一応ファンタジー
もふもふにご注意ください。
強くてニューゲーム!~とある人気実況プレイヤーのVRMMO奮闘記~
邑上主水
SF
数多くの実況プレイヤーがプレイする、剣と魔術のファンタジーVRMMOゲーム、ドラゴンズクロンヌで人気実力ともにNo1実況プレイヤー江戸川 蘭はその人気ぶりから企業からスポンサードされるほどのプレイヤーだったが、現実世界では友達ゼロ、ボッチでコミュ障の高校生だった。
そして、いつものように苦痛の昼休みをじっと耐えていたある日、蘭は憧れのクラスメイトである二ノ宮 鈴に思いがけない言葉をかけられる。
「ドラゴンズクロンヌ、一緒にプレイしてくれないかな?」
これはLV1のキャラクターで知識とテクニックを武器に仮想現実世界を無双していく、とある実況プレイヤーの(リア充になるための)奮闘記である。
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~
百々 五十六
ファンタジー
極振りしてみたり、弱いとされている職やスキルを使ったり、あえてわき道にそれるプレイをするなど、一見、非効率的なプレイをして、ゲーム内で最強になるような作品が流行りすぎてしまったため、ゲームでみんな変なプレイ、ロマンプレイをするようになってしった。
この世界初のフルダイブVRMMORPGである『Alliance Possibility On-line』でも皆ロマンを追いたがる。
憧れの、個性あふれるプレイ、一見非効率なプレイ、変なプレイを皆がしだした。
そんな中、実直に地道に普通なプレイをする少年のプレイヤーがいた。
名前は、早乙女 久。
プレイヤー名は オクツ。
運営が想定しているような、正しい順路で少しずつ強くなる彼は、非効率的なプレイをしていくプレイヤーたちを置き去っていく。
何か特別な力も、特別な出会いもないまま進む彼は、回り道なんかよりもよっぽど効率良く先頭をひた走る。
初討伐特典や、先行特典という、優位性を崩さず実直にプレイする彼は、ちゃんと強くなるし、ちゃんと話題になっていく。
ロマンばかり追い求めたプレイヤーの中で”普通”な彼が、目立っていく、新感覚VRMMO物語。
テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ
雪月 夜狐
SF
「強くなくても楽しめる、のんびりスローライフ!」
フリーターの陽平が、VRMMO『エターナルガーデンオンライン』で目指すのは、テイマーとしてモンスターと共にスローライフを満喫すること。戦闘や冒険は他のプレイヤーにお任せ!彼がこだわるのは、癒し系モンスターのテイムと、美味しい料理を作ること。
ゲームを始めてすぐに出会った相棒は、かわいい青いスライム「ぷに」。畑仕事に付き合ったり、料理を手伝ったり、のんびりとした毎日が続く……はずだったけれど、テイムしたモンスターが思わぬ成長を見せたり、謎の大型イベントに巻き込まれたりと、少しずつ非日常もやってくる?
モンスター牧場でスローライフ!料理とテイムを楽しみながら、異世界VRMMOでのんびり過ごすほのぼのストーリー。
スライムの「ぷに」と一緒に、あなただけのゆったり冒険、始めませんか?
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/270920526】
現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する
にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
この作品は 旧題:金運に恵まれたが人運に恵まれなかった俺は、現実逃避するためにフルダイブVRゲームの世界に逃げ込んだ
の内容を一部変更し修正加筆したものになります。
宝くじにより大金を手に入れた主人公だったが、それを皮切りに周囲の人間関係が悪化し、色々あった結果、現実の生活に見切りを付け、溜まっていた鬱憤をVRゲームの世界で好き勝手やって晴らすことを決めた。
そして、課金したりかわいいテイムモンスターといちゃいちゃしたり、なんて事をしている内にダンジョンを手に入れたりする主人公の物語。
※ 異世界転移や転生、ログアウト不可物の話ではありません ※
※修正前から主人公の性別が変わっているので注意。
※男主人公バージョンはカクヨムにあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる