多民族から成る複合社会マレーシアとその歪み

Yoshinari F/Route-17

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 一国の中に複数の民族が存在する例は世界中多数存在し、日本もまた例外ではない。そして、それらの国の殆どが異民族間に生ずる問題を抱えており、マレーシアにおいてもそれは未だ解決に至ってはいない。
 民族問題を解決するためには、各民族のあらゆる価値観を統一する必要があり、そのようなことは実質不可能である。
 それよりも重要なことは、解決に至らずとも異民族間の関係を、比較的良い方向へ向かわせておくことではないだろうか。100%の解決は不可能だとしても、複合社会における異民族間の歪みが最小限度にとどまるようにバランスをとることが大切なのである。
 マレーシアはどのようにして現在の状態まで落ち着いてきたのか。それを紐解いてゆくことが世界中の民族問題を解決するためのヒントにする事はできないだろうか。








参考文献

⦁ 「もっと知りたい マレーシア」 綾部恒雄 / 永積昭 編 弘文堂 1983年
⦁ 「マレーシア」 水島司 編 河出書房新社 1993年
⦁ 「東南アジア五つの国」 チャールズ・E・モリソン 著 / 渋沢雅英 訳 サイマル出版会 1981年
⦁ 「マハティールの夢」 M・ラジェンドラン 著 / 安藤一生 訳 サイマル出版会 1995年
⦁ 「マレーシア:モザイク模様の娯楽」 鳥居高 編 アジア経済研究所 1994年
⦁ 「中国と東南アジアの社会学」 福永安祥 著 勁草書房 1993年
⦁ 「東南アジアの歴史」 永積昭 著 講談社 1991年
⦁ 「中国人の都市と空間」 伊原弘 著 原書房 1993年
⦁ 「東南アジア現代史」 今川瑛一 著 亜紀書房 1972年
⦁ 「東南アジア地域文化の捉え方」 村上公敏 著 晃洋書房 1994年
⦁  論文「ソフトな管理が進むマス・メディア」 鳥居高   
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