17 / 23
第16話
しおりを挟む
祖父の肉の味付けは、ずば抜けて上手だった。一緒に食事をする時によく焼いてくれたのだが,毎度舌鼓を打つような満足感で食事を終えるのだった。
牛肉は,よくミンチを買ってハンバーガーの形にして焼いていた。味付けはバジルと塩胡椒だけだというが,真似して作ってみても味は微妙に違う。やっぱり敵わない。
鶏の胸肉は,イタリアンドレッシングにしばらく漬けて置いてから焼いていた。これもまたほっぺたが落ちるくらい美味しかった。
祖母も料理が得意だったが,私が物心がつく頃には病気のせいでもうすでに出来なくなっていたので,味はほとんど覚えていない。
剥いたオレンジと生クリームとゼラチンを混ぜたオレンジサラダ,マカロニにチーズを乗せオーブンで焼いたマッケンチーズ,ピッツェルという八角の入ったイタリアンクッキーを作っていたことだけは,朧げながら微かに覚えている。
牛肉は,よくミンチを買ってハンバーガーの形にして焼いていた。味付けはバジルと塩胡椒だけだというが,真似して作ってみても味は微妙に違う。やっぱり敵わない。
鶏の胸肉は,イタリアンドレッシングにしばらく漬けて置いてから焼いていた。これもまたほっぺたが落ちるくらい美味しかった。
祖母も料理が得意だったが,私が物心がつく頃には病気のせいでもうすでに出来なくなっていたので,味はほとんど覚えていない。
剥いたオレンジと生クリームとゼラチンを混ぜたオレンジサラダ,マカロニにチーズを乗せオーブンで焼いたマッケンチーズ,ピッツェルという八角の入ったイタリアンクッキーを作っていたことだけは,朧げながら微かに覚えている。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説


本当にあった怖い話〜実話〜
東岡忠良
エッセイ・ノンフィクション
東岡忠良です。
僕は幼い頃から二十代後半まで、不思議な体験をいくつもしてきました。
その体験をいつかは、まとめてみたいと考えていたところ、それをホラー小説として書いてみようと思ったのです。
ここに書いていくのは、本当にあった話になります。
自分が体験したことや、友人知人から聞いた怖い話も、ここに書いていこうと思っています。
それと『お気に入り』を押して頂けたら、とても励みになります。
よろしくお願い致します。
では、お付き合い下さい。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
食手
淀川 乱歩
エッセイ・ノンフィクション
【Fantia】ファンからニクがもらえる!?肉の日キャンペーン開催!&年末イベント応援キャンペーンのお知らせ
株式会社虎の穴 ファンティア運営事務局
※11月29日は、イイニクの日!!
プロのための調味料図鑑 (柴田書店MOOK)
ムック – 2017/8/31
柴田書店 (編集)
ムック本
¥2,860Amazon
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる