1 / 12
1:菊乃と上野家
1.1米馬町の優瓜
しおりを挟む
米馬町(よねうまちょう)、そこは日本1自然が豊かで、食べ物がおいしい場所。米馬ブランドの力は料理界では強く、住民のほとんどは第一産業で生活している。
米馬町に住んでいる上野家は代々瓜系の野菜を栽培している農家であり、現在は父の賞瓜(しょうか)、母の唯奈(ゆいな)、長男の和瓜(わか)、妹の優瓜(ゆうり)の4人家族である。娘の優瓜は14歳で中学3年生。反抗期に入りかけており、素直ではないが家族のことが大嫌いではない。それを利用して優瓜の母は優瓜に手伝いを頼むことが多い。
「優瓜、この前の旅行のお土産を船戸さんちに持って行って。」
「なんで私が行くの?」
「手が離せないお母さんの代わりに、ずっと春休みだからって家にいる優瓜が行った方が助かるから。ずっと日の光浴びてないでしょ。散歩みたいな感じで行ってきて。」
外出たくないよ。暑いよ絶対。でもこれ以上文句言ったら爆発しそうだし、大人しくするか。適当にパーカー着てこ。
「そのパーカー絶対暑いよ。」
関係ないでしょ。これで強行する。紙袋を回収して玄関から飛び出した。
まだ4月なのにもう夏の暑さ。地球温暖化かな。これだと今年は収穫が去年より早くなるかもしれない。
「優瓜ちゃ~ん。こんにちは~。」
「船戸さんこんにちは。これ、この前の旅行のお土産です。」
「ありがと~。旅行楽しかった?」
「楽しかったです。それでは私はこれで失礼します。」
こういう時は他人と話せる和瓜が行くから、私は慣れてない。早めに退散。
暑すぎる。早く帰ろう。日光を浴びまくっている公園突っ切って近道。ベンチに誰か座ってる。大きいリュックを背負った女の子。米馬町は小さい町で近所付き合いも盛んだけど、あんな子知らない。厚着だからしんどそう。ぐったりしてる。
「もしかして、熱中症なのかも。」
私は危険を察知し、女の子に駈け寄る。
「大丈夫ですか?!意識ありますか!!」
返事が帰ってこない。危ないかもしれない。暑いところに放置するわけにもいかないし、一度うちに連れて行こう。
米馬町に住んでいる上野家は代々瓜系の野菜を栽培している農家であり、現在は父の賞瓜(しょうか)、母の唯奈(ゆいな)、長男の和瓜(わか)、妹の優瓜(ゆうり)の4人家族である。娘の優瓜は14歳で中学3年生。反抗期に入りかけており、素直ではないが家族のことが大嫌いではない。それを利用して優瓜の母は優瓜に手伝いを頼むことが多い。
「優瓜、この前の旅行のお土産を船戸さんちに持って行って。」
「なんで私が行くの?」
「手が離せないお母さんの代わりに、ずっと春休みだからって家にいる優瓜が行った方が助かるから。ずっと日の光浴びてないでしょ。散歩みたいな感じで行ってきて。」
外出たくないよ。暑いよ絶対。でもこれ以上文句言ったら爆発しそうだし、大人しくするか。適当にパーカー着てこ。
「そのパーカー絶対暑いよ。」
関係ないでしょ。これで強行する。紙袋を回収して玄関から飛び出した。
まだ4月なのにもう夏の暑さ。地球温暖化かな。これだと今年は収穫が去年より早くなるかもしれない。
「優瓜ちゃ~ん。こんにちは~。」
「船戸さんこんにちは。これ、この前の旅行のお土産です。」
「ありがと~。旅行楽しかった?」
「楽しかったです。それでは私はこれで失礼します。」
こういう時は他人と話せる和瓜が行くから、私は慣れてない。早めに退散。
暑すぎる。早く帰ろう。日光を浴びまくっている公園突っ切って近道。ベンチに誰か座ってる。大きいリュックを背負った女の子。米馬町は小さい町で近所付き合いも盛んだけど、あんな子知らない。厚着だからしんどそう。ぐったりしてる。
「もしかして、熱中症なのかも。」
私は危険を察知し、女の子に駈け寄る。
「大丈夫ですか?!意識ありますか!!」
返事が帰ってこない。危ないかもしれない。暑いところに放置するわけにもいかないし、一度うちに連れて行こう。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる