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Execution of Justiceルート(山ノ井花音編)
20話「またまた敵さん」
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服屋の中にももちろんゾンビがいた。音に反応したのか、ガラスに突き刺さったゾンビに反応したのか知らないが、全員がこっちに顔を向けた。
なんとなく入ったはいいが、だからといって逃げ道があるわけでも……いやあった。ここにも通気口がある。閉まってるけど。
走りながら銃を抜き、通気口のネジに向かって2発銃弾を放った。通気口のカバーが前2つだけ外れ、中の穴が見えた。
そのまま近くにあった適当な服を持ち、カゴとゾンビを踏み台にして通気口の入口に掴んだ。
腕に力を込めて登りきる。すぐに通気口のカバーを戻して、服を通気口のカバーと近くのアルミパイプを結びつけた。
「ゼェゼェ……ハァハァ……こ、これで……大丈……夫かな?」
腰が抜けるのがわかった。呼吸をなんとか整える。埃っぽいところで深呼吸したくないけど不可抗力でしてしまう。……なんか字面だけ見るとえっちだな。
いやそんなん考えてる場合じゃない。これどうしよう。ノアともはぐれてしまったし孤立してしまった。寂しい。
「とりあえず歩き回ろうかな……でもまたあんな人と会うのはやだなぁ」
本当にどうしようかな。こんなか弱い女の子が1人でいたらやっぱり危ないよね……ダメだ恥ずかしい。
「ん?」
どこかから何かが聞こえた気がする。人のような何かの声。人のような声だ。
「……気のせいかな……」
多分気のせいだ。そ、そのはずだ。こんな薄暗いところで人の声とか怖い。さっきは2人でいたから怖くなかったが、今は1人だ。洒落にならない。
――ん
「ひゃい!?」
死ぬほどビビった。体がビクッと跳ねて頭が天井に当たった。痛い。頭のてっぺんがジンジンする。
「な、なに?どこからなの?」
――ーん!
どこかから声が聞こえてくる。多分泣き声だ。しかも子供の。ホラー映画じゃないんだから……。
――えーん!!
「……子供の……泣き声……あ……」
そういえば未来ちゃんを探してたんだ!この声が女の子っぽいしそのはずだ。
声の方に向かって歩く。段々と泣き声が大きくなってきた。
「……未来ちゃーん?」
声を出すが反応はない。ずっと泣き続けている。ちゃんと生気はあるからゾンビでもないというのはわかる。
声が聞こえる通気口の上に来た。下を見てみるにガチャガチャコーナーらしい。見える範囲で見るとシャッターも閉まってる。だからゾンビに襲撃されなかったんだろう。
通気口を叩き壊しガチャガチャの上に飛び降りた。インテリアショップより低くてよかった。
周りに銃を向けてゾンビを探す。……見た感じは誰もいない。銃を下ろした。
「未来ちゃん!どこ!?」
辺りを見渡す。端っこの方で小さい女の子が泣いているのを発見した。
ガチャガチャから飛び降りて女の子に近づく。
「あなた未来ちゃん?」
「た、食べないで……」
「大丈夫だよ。ほら見て、私は普通の女の子だよ」
女の子が涙目で私の方を見る。髪は後ろで結んでいる可愛い子だ。服は赤いワンピースを着ている。
「……」
「ね?ほら、可愛い女の子だよ」
「……う」
自分に指を指してアピールする。女の子は未だに震えている。そこまで私怖いかな……別に返り血を浴びてるだけでもないし。
自分の服を嗅いでみた。……別に臭くないよね。普通だよね。汗はかいたけどそんなに臭くないよね……臭いかな。
「でも見た目は普通の可愛い女の子だよ!だから安心してね?」
「……う、うし……」
牛?牛がどうかしたのかな。……いや、私は牛じゃないよ。おっぱい出ないし。
「牛はいないよ。どうかしたの……?」
「後ろ……後ろに……」
「――え?」
後ろを振り向こうとした瞬間、首と左手を掴まれ、ガチャガチャに叩きつけられた。
「――ッッ!?」
持っていた銃が地面に落ちた。落ちた銃を男が横に蹴った。
男は坊主でかなり大きい。180はあるだろう。男は赤い服にオレンジ色の防弾チョッキを来ていた。
赤い……服。そういえばノアが言ってたな。赤い服のヤツは撃ち殺していいって。でも銃が無くなったから撃てない。
メキメキと首に男の指がめり込んでいく。呼吸が止まった。変な声が出てくる。
「が……かぁ……」
「……女か。ここに入ってきたってことは……殺される勇気はあるんだよなぁ?」
これはヤバイ。すごくヤバい。掴む手が強くなってくる。
男の顎を膝蹴りする。手の力が弱くなり、そのまま蹴り飛ばした。息が止まってたので思い切り呼吸をする。
「――未来ちゃん離れてて。いざとなったら逃げて」
未来ちゃんがふるふる震えながら、首を縦に振った。そのままトテトテと離れた。
男が腰からマチェットを取り出した。真っ黒に黒光りしている長いマチェット。正直かっこよかった。
腕を軽く伸ばして深呼吸をする。まともに戦うとちょっとやばいかも。凶器持ってる相手とは戦うより逃げた方がいいってことを思い出した。
ただ逃げるわけにはいかない。せめて未来ちゃんが逃げるまでは時間を稼がなきゃ。
私は腰を落として体を屈めた。男はマチェットをクルッと回転させて叩きつけてきた。
続く
なんとなく入ったはいいが、だからといって逃げ道があるわけでも……いやあった。ここにも通気口がある。閉まってるけど。
走りながら銃を抜き、通気口のネジに向かって2発銃弾を放った。通気口のカバーが前2つだけ外れ、中の穴が見えた。
そのまま近くにあった適当な服を持ち、カゴとゾンビを踏み台にして通気口の入口に掴んだ。
腕に力を込めて登りきる。すぐに通気口のカバーを戻して、服を通気口のカバーと近くのアルミパイプを結びつけた。
「ゼェゼェ……ハァハァ……こ、これで……大丈……夫かな?」
腰が抜けるのがわかった。呼吸をなんとか整える。埃っぽいところで深呼吸したくないけど不可抗力でしてしまう。……なんか字面だけ見るとえっちだな。
いやそんなん考えてる場合じゃない。これどうしよう。ノアともはぐれてしまったし孤立してしまった。寂しい。
「とりあえず歩き回ろうかな……でもまたあんな人と会うのはやだなぁ」
本当にどうしようかな。こんなか弱い女の子が1人でいたらやっぱり危ないよね……ダメだ恥ずかしい。
「ん?」
どこかから何かが聞こえた気がする。人のような何かの声。人のような声だ。
「……気のせいかな……」
多分気のせいだ。そ、そのはずだ。こんな薄暗いところで人の声とか怖い。さっきは2人でいたから怖くなかったが、今は1人だ。洒落にならない。
――ん
「ひゃい!?」
死ぬほどビビった。体がビクッと跳ねて頭が天井に当たった。痛い。頭のてっぺんがジンジンする。
「な、なに?どこからなの?」
――ーん!
どこかから声が聞こえてくる。多分泣き声だ。しかも子供の。ホラー映画じゃないんだから……。
――えーん!!
「……子供の……泣き声……あ……」
そういえば未来ちゃんを探してたんだ!この声が女の子っぽいしそのはずだ。
声の方に向かって歩く。段々と泣き声が大きくなってきた。
「……未来ちゃーん?」
声を出すが反応はない。ずっと泣き続けている。ちゃんと生気はあるからゾンビでもないというのはわかる。
声が聞こえる通気口の上に来た。下を見てみるにガチャガチャコーナーらしい。見える範囲で見るとシャッターも閉まってる。だからゾンビに襲撃されなかったんだろう。
通気口を叩き壊しガチャガチャの上に飛び降りた。インテリアショップより低くてよかった。
周りに銃を向けてゾンビを探す。……見た感じは誰もいない。銃を下ろした。
「未来ちゃん!どこ!?」
辺りを見渡す。端っこの方で小さい女の子が泣いているのを発見した。
ガチャガチャから飛び降りて女の子に近づく。
「あなた未来ちゃん?」
「た、食べないで……」
「大丈夫だよ。ほら見て、私は普通の女の子だよ」
女の子が涙目で私の方を見る。髪は後ろで結んでいる可愛い子だ。服は赤いワンピースを着ている。
「……」
「ね?ほら、可愛い女の子だよ」
「……う」
自分に指を指してアピールする。女の子は未だに震えている。そこまで私怖いかな……別に返り血を浴びてるだけでもないし。
自分の服を嗅いでみた。……別に臭くないよね。普通だよね。汗はかいたけどそんなに臭くないよね……臭いかな。
「でも見た目は普通の可愛い女の子だよ!だから安心してね?」
「……う、うし……」
牛?牛がどうかしたのかな。……いや、私は牛じゃないよ。おっぱい出ないし。
「牛はいないよ。どうかしたの……?」
「後ろ……後ろに……」
「――え?」
後ろを振り向こうとした瞬間、首と左手を掴まれ、ガチャガチャに叩きつけられた。
「――ッッ!?」
持っていた銃が地面に落ちた。落ちた銃を男が横に蹴った。
男は坊主でかなり大きい。180はあるだろう。男は赤い服にオレンジ色の防弾チョッキを来ていた。
赤い……服。そういえばノアが言ってたな。赤い服のヤツは撃ち殺していいって。でも銃が無くなったから撃てない。
メキメキと首に男の指がめり込んでいく。呼吸が止まった。変な声が出てくる。
「が……かぁ……」
「……女か。ここに入ってきたってことは……殺される勇気はあるんだよなぁ?」
これはヤバイ。すごくヤバい。掴む手が強くなってくる。
男の顎を膝蹴りする。手の力が弱くなり、そのまま蹴り飛ばした。息が止まってたので思い切り呼吸をする。
「――未来ちゃん離れてて。いざとなったら逃げて」
未来ちゃんがふるふる震えながら、首を縦に振った。そのままトテトテと離れた。
男が腰からマチェットを取り出した。真っ黒に黒光りしている長いマチェット。正直かっこよかった。
腕を軽く伸ばして深呼吸をする。まともに戦うとちょっとやばいかも。凶器持ってる相手とは戦うより逃げた方がいいってことを思い出した。
ただ逃げるわけにはいかない。せめて未来ちゃんが逃げるまでは時間を稼がなきゃ。
私は腰を落として体を屈めた。男はマチェットをクルッと回転させて叩きつけてきた。
続く
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