47 / 82
Hero of the Shadowルート (如月楓夜 編)
47話「冷たい花びら」
しおりを挟む 洗面所で髭を剃る慧一を、峰子がじっと見ている。
とても珍しそうに。
「髭って本当に、植物みたいに伸びるんですね」
素朴な感想を漏らし、うふっと笑う。
慧一は顔を洗うと、さっぱりした顎を撫でた。そして、いつか峰子が彼に言った「髭が伸びない気がする」との言葉を思い出す。
「毎日毎日伸びるんだ。オ・ト・コだからな」
窓を開け放つと、高原の風が流れてくる。
樹木が生合成する、生き物を目覚めさせる空気が二人を包んだ。
朝の気温は低めで肌がひんやりとするが、天気は上々。今日は一日、よく晴れそうである。
「海もいいけど、山の中ってのも気持ちが安らぐよなあ」
「この辺りは、気候がイギリスに似てるんですよね」
「ああ、客室係の兄ちゃんが言ってたっけ。向こうもこんな感じなのかな」
慧一は手すりにもたれ、イギリスの風景を想像した。 現地について、彼も詳しくは知らない。
「工場の周りは森に囲まれた田舎だってのは、聞いたことがある。野うさぎが跳ねてるとか」
「野うさぎ?」
峰子が慧一に寄り添い、嬉しそうに微笑む。
「まあ、田舎は田舎だけど、住めば都でさ、面白いぜきっと」
住めば都――
峰子は慧一の言葉を胸で繰り返す。
どうということもない口調に、未知の土地に対する不安など、すっかり消されてしまう。本当に『面白い』予感がしてくるのだ。
「それより腹が減ったな。朝飯に行こうぜ」
「ええ」
慧一の広い背中を見上げ、峰子はドキドキした。
やはりこの人は男性なのだと、強烈に感じる。女性のように優しい顔立ちの下には、こんなにも逞しい男性が存在したのだ。
峰子は今さらながら、激しくときめくのだった。
チェックアウトを済ませたあと、二人はロビーの喫茶コーナーに寄った。コーヒーを飲みながら、今日の予定を打ち合わせる。
「さて、どこに行こうかな」
「そうですね……」
観光案内のパンフレットを広げたところで、峰子のスマートフォンが鳴った。 発信者を確かめた峰子は、ぱっと明るい表情になり、すぐに応答する。
「もしもし、智樹君?」
慧一はパンフレットを膝に置き、峰子をそれとなく窺う。
智樹――聞いたことのない名前だ。
「……そうそう、旅行中なの。何だ、それで電話したの? うふふ……」
ずいぶんと優しい口調だ。
それに、どこか浮き立っているようにも見える。
「うん、分かった。今夜帰るから、一緒に食べようね、じゃあね」
峰子は通話を切り、スマートフォンをバッグに仕舞った。
「智樹君って?」
慧一は真面目くさった顔で、電話の相手を確かめた。峰子はにこりと笑い、
「ああ、今のは弟です」
「弟?」
「あの子ってば、パンを焼いたから味見してくれって、わざわざ電話してきたんですよ」
弟と聞いたとたん、慧一は表情をなごませる。
「弟さんは、智樹君っていうのか。そういえば一度も会ったことがないな」
「そうですね。いつもすれ違ってしまって」
「パンっていうのは手作りの?」
「はい。受験勉強の息抜きに小麦粉をこねたりすると、スッキリするそうです。男の子なのに、お菓子作りが好きなんですよ。私がいつも味見役なんです」
姉弟仲が良いようで、嬉しそうに話す。峰子は優しいお姉さんなんだろう。
慧一はクスッと笑った。
「何ですか?」
「いや、峰子みたいなお姉さんなら、俺もほしかったなあと思って」
峰子はきょとんとする。
自分よりずっと年上の男に言われても、ピンとこないのだろう。
(峰子は俺にとって、可愛い女の子だ。ゆうべはめちゃくちゃ甘えてきたし、わがままも言われた。だけど、家では弟に頼られる存在なんだ)
三原峰子という女性は、いろんな顔を持っている。例えば、他の男にはどんな風に接してきたのか、慧一はあらためて気になった。
さっき峰子が電話に出て、自分以外の男の名前を口にした時、慧一は妬いた。脊髄反射で嫉妬するとは、自分でも驚いてしまう。
(俺って、実は嫉妬深いのかな)
「どうしたんですか」
覗き込むようにする峰子から目を逸らすと、慧一は立ち上がった。
「別に。そろそろ行こうぜ」
何となく気まずくて、素っ気ない返事になった。
外は陽射しが強く、気温が高くなっている。
慧一はジャケットを脱いでポロシャツ一枚になった。
「うん、これでじゅうぶんだ」
隣を歩く峰子を、何気なく眺めた。
今日は髪をひっつめにして、綺麗なピンで飾っている。小花柄のワンピースが女の子らしくて可愛い。
昨日とイメージが違うが、口紅だけは淡い薔薇色だった。
「口紅、いつもの色だな」
思わず訊くと、峰子ははにかんだ。
「ええ……実は最近、別の色に変えてみたんですけど、あまり似合わない気がして。気付いてたんですか?」
「そりゃ、気付くよ。全然違うだろ」
意外そうな反応に、慧一はかえって戸惑う。
「そ、そうですよね。あの色は、ちょっと派手だったし……」
「君には薔薇色が似合うよ」
峰子ははっとした表情になる。
「ほんとですか?」
「うん。でも、会社では……」
「え?」
もっと淡い色でいい。
服も化粧も地味な峰子でいろ――と言いたかったが、やめた。
こんなのは、けちな男の独占欲だ。慧一は、自分の余裕のなさが情けなく、恥ずかしいと思った。
慧一は車に乗り込むと、カーナビを操作した。とりあえず山を下ることにする。
「お嬢さん、行き先のご希望は?」
エアコンの風を調節しながら、リクエストを訊く。
「……そうですね。あの、これをやってみたいです」
峰子がパンフレットを指差す。見ると、渓流釣りの案内が載っていた。
「釣り?」
「はい。一度もやったことがなくて、面白いかなあと思って」
「なるほど」
彼女のリクエストに応え、釣り場に向かうことにする。ホテルからさほど離れていない場所にあるようだ。
そういえば、釣りが趣味という女性は少ない。
慧一は男女の遊びの違いを考えた。
滝口家の場合も、父親が釣り好きで、息子二人を連れてよく出かけたものだ。 母親はまったく興味がなく、「魚が食いつくのをぼけーっと待って、何が楽しいの」と、首を傾げていた。
とても珍しそうに。
「髭って本当に、植物みたいに伸びるんですね」
素朴な感想を漏らし、うふっと笑う。
慧一は顔を洗うと、さっぱりした顎を撫でた。そして、いつか峰子が彼に言った「髭が伸びない気がする」との言葉を思い出す。
「毎日毎日伸びるんだ。オ・ト・コだからな」
窓を開け放つと、高原の風が流れてくる。
樹木が生合成する、生き物を目覚めさせる空気が二人を包んだ。
朝の気温は低めで肌がひんやりとするが、天気は上々。今日は一日、よく晴れそうである。
「海もいいけど、山の中ってのも気持ちが安らぐよなあ」
「この辺りは、気候がイギリスに似てるんですよね」
「ああ、客室係の兄ちゃんが言ってたっけ。向こうもこんな感じなのかな」
慧一は手すりにもたれ、イギリスの風景を想像した。 現地について、彼も詳しくは知らない。
「工場の周りは森に囲まれた田舎だってのは、聞いたことがある。野うさぎが跳ねてるとか」
「野うさぎ?」
峰子が慧一に寄り添い、嬉しそうに微笑む。
「まあ、田舎は田舎だけど、住めば都でさ、面白いぜきっと」
住めば都――
峰子は慧一の言葉を胸で繰り返す。
どうということもない口調に、未知の土地に対する不安など、すっかり消されてしまう。本当に『面白い』予感がしてくるのだ。
「それより腹が減ったな。朝飯に行こうぜ」
「ええ」
慧一の広い背中を見上げ、峰子はドキドキした。
やはりこの人は男性なのだと、強烈に感じる。女性のように優しい顔立ちの下には、こんなにも逞しい男性が存在したのだ。
峰子は今さらながら、激しくときめくのだった。
チェックアウトを済ませたあと、二人はロビーの喫茶コーナーに寄った。コーヒーを飲みながら、今日の予定を打ち合わせる。
「さて、どこに行こうかな」
「そうですね……」
観光案内のパンフレットを広げたところで、峰子のスマートフォンが鳴った。 発信者を確かめた峰子は、ぱっと明るい表情になり、すぐに応答する。
「もしもし、智樹君?」
慧一はパンフレットを膝に置き、峰子をそれとなく窺う。
智樹――聞いたことのない名前だ。
「……そうそう、旅行中なの。何だ、それで電話したの? うふふ……」
ずいぶんと優しい口調だ。
それに、どこか浮き立っているようにも見える。
「うん、分かった。今夜帰るから、一緒に食べようね、じゃあね」
峰子は通話を切り、スマートフォンをバッグに仕舞った。
「智樹君って?」
慧一は真面目くさった顔で、電話の相手を確かめた。峰子はにこりと笑い、
「ああ、今のは弟です」
「弟?」
「あの子ってば、パンを焼いたから味見してくれって、わざわざ電話してきたんですよ」
弟と聞いたとたん、慧一は表情をなごませる。
「弟さんは、智樹君っていうのか。そういえば一度も会ったことがないな」
「そうですね。いつもすれ違ってしまって」
「パンっていうのは手作りの?」
「はい。受験勉強の息抜きに小麦粉をこねたりすると、スッキリするそうです。男の子なのに、お菓子作りが好きなんですよ。私がいつも味見役なんです」
姉弟仲が良いようで、嬉しそうに話す。峰子は優しいお姉さんなんだろう。
慧一はクスッと笑った。
「何ですか?」
「いや、峰子みたいなお姉さんなら、俺もほしかったなあと思って」
峰子はきょとんとする。
自分よりずっと年上の男に言われても、ピンとこないのだろう。
(峰子は俺にとって、可愛い女の子だ。ゆうべはめちゃくちゃ甘えてきたし、わがままも言われた。だけど、家では弟に頼られる存在なんだ)
三原峰子という女性は、いろんな顔を持っている。例えば、他の男にはどんな風に接してきたのか、慧一はあらためて気になった。
さっき峰子が電話に出て、自分以外の男の名前を口にした時、慧一は妬いた。脊髄反射で嫉妬するとは、自分でも驚いてしまう。
(俺って、実は嫉妬深いのかな)
「どうしたんですか」
覗き込むようにする峰子から目を逸らすと、慧一は立ち上がった。
「別に。そろそろ行こうぜ」
何となく気まずくて、素っ気ない返事になった。
外は陽射しが強く、気温が高くなっている。
慧一はジャケットを脱いでポロシャツ一枚になった。
「うん、これでじゅうぶんだ」
隣を歩く峰子を、何気なく眺めた。
今日は髪をひっつめにして、綺麗なピンで飾っている。小花柄のワンピースが女の子らしくて可愛い。
昨日とイメージが違うが、口紅だけは淡い薔薇色だった。
「口紅、いつもの色だな」
思わず訊くと、峰子ははにかんだ。
「ええ……実は最近、別の色に変えてみたんですけど、あまり似合わない気がして。気付いてたんですか?」
「そりゃ、気付くよ。全然違うだろ」
意外そうな反応に、慧一はかえって戸惑う。
「そ、そうですよね。あの色は、ちょっと派手だったし……」
「君には薔薇色が似合うよ」
峰子ははっとした表情になる。
「ほんとですか?」
「うん。でも、会社では……」
「え?」
もっと淡い色でいい。
服も化粧も地味な峰子でいろ――と言いたかったが、やめた。
こんなのは、けちな男の独占欲だ。慧一は、自分の余裕のなさが情けなく、恥ずかしいと思った。
慧一は車に乗り込むと、カーナビを操作した。とりあえず山を下ることにする。
「お嬢さん、行き先のご希望は?」
エアコンの風を調節しながら、リクエストを訊く。
「……そうですね。あの、これをやってみたいです」
峰子がパンフレットを指差す。見ると、渓流釣りの案内が載っていた。
「釣り?」
「はい。一度もやったことがなくて、面白いかなあと思って」
「なるほど」
彼女のリクエストに応え、釣り場に向かうことにする。ホテルからさほど離れていない場所にあるようだ。
そういえば、釣りが趣味という女性は少ない。
慧一は男女の遊びの違いを考えた。
滝口家の場合も、父親が釣り好きで、息子二人を連れてよく出かけたものだ。 母親はまったく興味がなく、「魚が食いつくのをぼけーっと待って、何が楽しいの」と、首を傾げていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ill〜怪異特務課事件簿〜
錦木
ホラー
現実の常識が通用しない『怪異』絡みの事件を扱う「怪異特務課」。
ミステリアスで冷徹な捜査官・名護、真面目である事情により怪異と深くつながる体質となってしまった捜査官・戸草。
とある秘密を共有する二人は協力して怪奇事件の捜査を行う。
お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。
鞠目
ホラー
さくら急便のある営業所に、奇妙な配達員にいたずらをされたという不可思議な問い合わせが届く。
最初はいたずら電話と思われていたこの案件だが、同じような問い合わせが複数人から発生し、どうやらいたずら電話ではないことがわかる。
迷惑行為をしているのは運送会社の人間なのか、それとも部外者か? 詳細がわからない状況の中、消息を断つ者が増えていく……
3月24日完結予定
毎日16時ごろに更新します
お越しをお待ちしております

特別。
月芝
ホラー
正義のヒーローに変身して悪と戦う。
一流のスポーツ選手となって活躍する。
ゲームのような異世界で勇者となって魔王と闘う。
すごい発明をして大金持ちになる。
歴史に名を刻むほどの偉人となる。
現実という物語の中で、主人公になる。
自分はみんなとはちがう。
この世に生まれたからには、何かを成し遂げたい。
自分が生きた証が欲しい。
特別な存在になりたい。
特別な存在でありたい。
特別な存在だったらいいな。
そんな願望、誰だって少しは持っているだろう?
でも、もしも本当に自分が世界にとっての「特別」だとしたら……
自宅の地下であるモノを見つけてしまったことを境にして、日常が変貌していく。まるでオセロのように白が黒に、黒が白へと裏返る。
次々と明らかになっていく真実。
特別なボクの心はいつまで耐えられるのだろうか……
伝奇ホラー作品。

鎌倉呪具師の回収録~使霊の箱~
平本りこ
ホラー
――恐ろしきは怨霊か、それとも。
土蔵珠子はある日突然、婚約者と勤め先、住んでいた家を同時に失った。
六年前、母に先立たれた珠子にとって、二度目の大きな裏切りだった。
けれど、悲嘆にくれてばかりもいられない。珠子には頼れる親戚もいないのだ。
住む場所だけはどうにかしなければと思うが、職も保証人もないので物件探しは難航し、なんとか借りることのできたのは、鎌倉にあるおんぼろアパートだ。
いわくつき物件のご多分に漏れず、入居初日の晩、稲光が差し込む窓越しに、珠子は恐ろしいものを見てしまう。
それは、古風な小袖を纏い焼けただれた女性の姿であった。
時を同じくして、呪具師一族の末裔である大江間諭が珠子の部屋の隣に越して来る。
呪具とは、鎌倉時代から続く大江間という一族が神秘の力を織り合わせて作り出した、超常現象を引き起こす道具のことである。
諭は日本中に散らばってしまった危険な呪具を回収するため、怨霊の気配が漂うおんぼろアパートにやってきたのだった。
ひょんなことから、霊を成仏させるために強力することになった珠子と諭。やがて、珠子には、残留思念を読む異能があることがわかる。けれどそれは生まれつきのものではなく、どうやら珠子は後天的に、生身の「呪具」になってしまったようなのだ。
さらに、諭が追っている呪具には珠子の母親の死と関連があることがわかってきて……。
※毎日17:40更新
最終章は3月29日に4エピソード同時更新です
【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~
こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。
人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。
それに対抗する術は、今は無い。
平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。
しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。
さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。
普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。
そして、やがて一つの真実に辿り着く。
それは大きな選択を迫られるものだった。
bio defence
※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる