6 / 82
Hero of the Shadowルート (如月楓夜 編)
6話「崩壊」
しおりを挟む
目を見開いた。見間違いかと思った。銃の持つ手の力が弱まり、銃が地面に落ちる。桃の顔をした化け物の体が徐々に白くなる。
「ま、待って……」
限界を迎えていた体を動かして近寄る。化け物?の体は腰の部分が粉々になり灰となって下に落ちていく。呼吸が乱れる。死にかけていた時でも乱れなかった呼吸が乱れる。頭がおかしくなりそうだ。わけが分からない。さっきまで襲ってきた化け物が桃?糸部さんと花蓮ちゃんを殺したのは桃?どうかしている。夢でもこんなことはそうそうない。
腰から灰になっていき、上半身と下半身が分かれる。体を無理矢理動かして落ちてきた上半身を受けとめる。下半身は既に全て灰になっている。
「あぁ…嘘だ……嘘だ嘘だ」
抱きかかえている腕が震える。顔は全く変わらないが、綺麗だった髪が無くなりスキンヘッドになっている。ふざけている。この子を見つけるためにここまでボロボロになってきたのだ。その結末がこんなのはあんまりだ。なんでこの子がこんな目にあっているのだ。
上半身も徐々に灰になっていき、もうすぐ頭だけになってしまう。
「ふざけるな…ふざけるな……」
声が震える。いつの間にか目から涙をこぼしていた。母を殺した。糸部さんが目の前で死んだ。花蓮ちゃんが目の前で死んだ。グラミスさんが目の前で死んだ。それでも戦った。その結末がこれだ。今まで頑張っていた理由が目の前で無くなろうとしている。
「……やめてくれ……嘘だと………言ってくれ…」
桃の体が無くなり、頭だけになっている。灰は口にまで到達し、自分の希望だった女の子は自分の手の中で無くなろうとしている。涙が止まらない。嗚咽が何度も出てくる。灰は目の下にまで来ている。残り少ない部位を可能な限り力を込めて抱きかかえる。
「お願いだ……もうやめてくれ……」
腕から物体が消えた。全てが灰になって下に落ちていった。灰は俺の太ももを伝って地面に落ちていった。
「あ、あ、あぁ、あぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」
叫んだ。喉がちぎれるほど大きな声で叫んだ。ふざけている。ふざけている。なんでこんな目に会わなくてはならない。なんでこんなことになってしまったんだ。ふざけている。おかしい。訳が分からない。頭が狂っているのか。ふざけている。ふざけるな。なんなんだ。なんなんだ。なんなんだ。なんでこんなことになっているんだ。誰がこんなことを。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………俺だ。俺がこの子を殺した。この子が生きるはずだった未来を俺が奪った。最低だ。最悪だ。ふざけているのは俺の頭だ。この子を見つけるために頑張っていたのにこの子を殺したのは俺だ。全て俺が無駄にした。全て俺だ。何もかも俺が悪かった。母が死んだのも糸部さんが死んだのも花蓮ちゃんが死んだのもグラミスさんが死んだのも。もう何もかもやる気が起きない。手が力なく下に落ちた。生きる希望を失った。生きている意味が無くなった。肉親をこの手で殺し、今度は愛する人をこの手で殺害した。生きている理由がない。
腰のポケットを見る。ポケットには拳銃が入っていた。拳銃を手に取る。これでいい。もうすぐにこの世から消えたい。銃口を口の中に入れる。引き金に指を入れる。それを躊躇なく引いた。カチッと音が鳴る。それ以上何も起こらない。何度も引き金を引く。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。拳銃を投げ捨てた。空を見上げる。気持ち悪いほどの晴天だった。
「――ぉぃ――――ぉぃ―――――おい!」
なにかに肩を揺さぶられる。揺さぶっている方向を見る。……誰だっただろうか。脳みそが回らない。
「しっかりしろてめぇ!!藤木さんが死んだ…ってなんだこの血の量は!?待ってろ止血してやる」
「いや……もういい」
「なに諦めてんだ!あの化け物を殺したのはお前だろ?お前はあのチェーンソーの化け物も殺してる!そんだけ強かったらお前の探しているやつも見つけられるはずだ!」
「……もう生きる意味を失った。あの化け物は俺が探している子だった。俺が殺してしまった…」
「えっ…」
「俺には何も無い…もういいんだ。もうこのまま死ぬ。これが俺の末路なんだ……」
もう何も無い。何もかもなくなった。体に力が入らない。
「待て!何言ってんだ!こんなところが末路なわけないだろ!?グラミスの死を無駄にする気か!?」
「もうダメだ。ダメなんだよ…俺がこの子を殺した……全部俺のせいだ……生きる資格がないんだよ…俺には」
突然胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。
「なに自分のせいにしてんだ!!てめぇは何も悪くねぇだろ!!お前がその子を化け物にでもしたのか!?本来憎むべきはこんなことをしたやつだろ!?お前はグラミスの分まで生きるんだよ!!なんでもかんでも自分のせいにするんじゃねぇ!!」
「………」
「お前憎くねぇのか…こんなことになっているんだぞ。こんなことにしたやつがいるはずだ。チェーンソー野郎はともかくさっきのやつは明らかに人工的に作られている。知性がなくて、目の前の生物を殺すことだけを考えていそうなやつが仮面を自力でつけれるわけがないだろ。明らかにこんなことをしている連中がいる……」
「………!」
よく考えてみればそうだ。桃は知能を失っていた。目の前の人物が分からないほどに。なのに仮面をつけていた。そもそもあそこまで長い爪を持っているなら仮面をつけるのにもかなり苦労するはずだ。技術もいる。知能を失った怪物がそんなことをできるはずがない。そもそも初めて見た時、桃は口を縫われていた。あの爪では仮面よりもつけるのにも苦労と技術を必要とするはずだ。考えてみるとおかしい。何かが裏で手を引いている。何かが裏でこの状況を作っている。誰かがこの状況をほくそ笑んでいる。
体に力が宿る。さっきまで魂が抜けたように力が入らなかったのが嘘のようだ。頭の中が怒りでいっぱいになる。こんなことにしたヤツがいる。こんなことをしたヤツがいる。拳は血が出るほど握っている。歯はギリギリと噛み締めている。必ず殺す。こんなことにしたやつを殺す。
「……殺してやる。この元凶を見つけ出して地獄を見せてやる」
「まだここで死ぬ訳にはいかねぇだろ?」
「そうだ、死ぬ訳にはいかない……」
胸ぐらを離された。この状況を作り出したやつを殺す。桃の仇をとる。
「そのためには今死なないことが重要だ。そこに座れ。止血する」
藤木さんに向かって黙祷をする。どうやら俺が気絶している際に桃との戦闘で心臓を刺されて死亡したようだ。いい人だし、リーダーシップもあったので悲しい。ここは道路。前みたいに毛布とかがないので置いておくしかない。海に流すことも考えたが、さすがに悲しいのでできなかった。
俺はかなり包帯だらけの体になってしまった。最終的にミイラになってしまうかもしれない。腹に3つの傷と左腕に刺傷。両肩もダメージがある。細かい傷を入れると9個もの傷ができている。短期間の間によくもまぁここまで負傷したなと思う。
「もうそろそろ行くぞ」
黙祷を終えて金髪が立ち上がる。
「わかった。行くぞ金髪」
「お、クソ金髪というのはやめたのか?だが俺の名前は金髪じゃなくて柏木金地だ」
「俺も名前はてめぇじゃねぇ。如月楓夜だ」
「そうかい。よろしくお願いしますね如月楓夜さん」
「こちらこそよろしくお願いします。柏木金地さん」
顔をあげる。前を向く。やるべきことはわかっている。あの子の無念は晴らす。後戻りはしない。人が死ぬのを何回も目の前にした。もううんざりだ。人の命がここまで軽いとは夢にも思わなかった。なぜこんなことになったのかは分からない。なぜ俺がこんな目に会うのかも分からない。前世で何か起こしたのだろうか。それは分からない。だが原因は分からずともやるべきことは分かる。
死んで行った人達のために俺は戦う。この命が尽きるまで。
続く
「ま、待って……」
限界を迎えていた体を動かして近寄る。化け物?の体は腰の部分が粉々になり灰となって下に落ちていく。呼吸が乱れる。死にかけていた時でも乱れなかった呼吸が乱れる。頭がおかしくなりそうだ。わけが分からない。さっきまで襲ってきた化け物が桃?糸部さんと花蓮ちゃんを殺したのは桃?どうかしている。夢でもこんなことはそうそうない。
腰から灰になっていき、上半身と下半身が分かれる。体を無理矢理動かして落ちてきた上半身を受けとめる。下半身は既に全て灰になっている。
「あぁ…嘘だ……嘘だ嘘だ」
抱きかかえている腕が震える。顔は全く変わらないが、綺麗だった髪が無くなりスキンヘッドになっている。ふざけている。この子を見つけるためにここまでボロボロになってきたのだ。その結末がこんなのはあんまりだ。なんでこの子がこんな目にあっているのだ。
上半身も徐々に灰になっていき、もうすぐ頭だけになってしまう。
「ふざけるな…ふざけるな……」
声が震える。いつの間にか目から涙をこぼしていた。母を殺した。糸部さんが目の前で死んだ。花蓮ちゃんが目の前で死んだ。グラミスさんが目の前で死んだ。それでも戦った。その結末がこれだ。今まで頑張っていた理由が目の前で無くなろうとしている。
「……やめてくれ……嘘だと………言ってくれ…」
桃の体が無くなり、頭だけになっている。灰は口にまで到達し、自分の希望だった女の子は自分の手の中で無くなろうとしている。涙が止まらない。嗚咽が何度も出てくる。灰は目の下にまで来ている。残り少ない部位を可能な限り力を込めて抱きかかえる。
「お願いだ……もうやめてくれ……」
腕から物体が消えた。全てが灰になって下に落ちていった。灰は俺の太ももを伝って地面に落ちていった。
「あ、あ、あぁ、あぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」
叫んだ。喉がちぎれるほど大きな声で叫んだ。ふざけている。ふざけている。なんでこんな目に会わなくてはならない。なんでこんなことになってしまったんだ。ふざけている。おかしい。訳が分からない。頭が狂っているのか。ふざけている。ふざけるな。なんなんだ。なんなんだ。なんなんだ。なんでこんなことになっているんだ。誰がこんなことを。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………俺だ。俺がこの子を殺した。この子が生きるはずだった未来を俺が奪った。最低だ。最悪だ。ふざけているのは俺の頭だ。この子を見つけるために頑張っていたのにこの子を殺したのは俺だ。全て俺が無駄にした。全て俺だ。何もかも俺が悪かった。母が死んだのも糸部さんが死んだのも花蓮ちゃんが死んだのもグラミスさんが死んだのも。もう何もかもやる気が起きない。手が力なく下に落ちた。生きる希望を失った。生きている意味が無くなった。肉親をこの手で殺し、今度は愛する人をこの手で殺害した。生きている理由がない。
腰のポケットを見る。ポケットには拳銃が入っていた。拳銃を手に取る。これでいい。もうすぐにこの世から消えたい。銃口を口の中に入れる。引き金に指を入れる。それを躊躇なく引いた。カチッと音が鳴る。それ以上何も起こらない。何度も引き金を引く。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。拳銃を投げ捨てた。空を見上げる。気持ち悪いほどの晴天だった。
「――ぉぃ――――ぉぃ―――――おい!」
なにかに肩を揺さぶられる。揺さぶっている方向を見る。……誰だっただろうか。脳みそが回らない。
「しっかりしろてめぇ!!藤木さんが死んだ…ってなんだこの血の量は!?待ってろ止血してやる」
「いや……もういい」
「なに諦めてんだ!あの化け物を殺したのはお前だろ?お前はあのチェーンソーの化け物も殺してる!そんだけ強かったらお前の探しているやつも見つけられるはずだ!」
「……もう生きる意味を失った。あの化け物は俺が探している子だった。俺が殺してしまった…」
「えっ…」
「俺には何も無い…もういいんだ。もうこのまま死ぬ。これが俺の末路なんだ……」
もう何も無い。何もかもなくなった。体に力が入らない。
「待て!何言ってんだ!こんなところが末路なわけないだろ!?グラミスの死を無駄にする気か!?」
「もうダメだ。ダメなんだよ…俺がこの子を殺した……全部俺のせいだ……生きる資格がないんだよ…俺には」
突然胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。
「なに自分のせいにしてんだ!!てめぇは何も悪くねぇだろ!!お前がその子を化け物にでもしたのか!?本来憎むべきはこんなことをしたやつだろ!?お前はグラミスの分まで生きるんだよ!!なんでもかんでも自分のせいにするんじゃねぇ!!」
「………」
「お前憎くねぇのか…こんなことになっているんだぞ。こんなことにしたやつがいるはずだ。チェーンソー野郎はともかくさっきのやつは明らかに人工的に作られている。知性がなくて、目の前の生物を殺すことだけを考えていそうなやつが仮面を自力でつけれるわけがないだろ。明らかにこんなことをしている連中がいる……」
「………!」
よく考えてみればそうだ。桃は知能を失っていた。目の前の人物が分からないほどに。なのに仮面をつけていた。そもそもあそこまで長い爪を持っているなら仮面をつけるのにもかなり苦労するはずだ。技術もいる。知能を失った怪物がそんなことをできるはずがない。そもそも初めて見た時、桃は口を縫われていた。あの爪では仮面よりもつけるのにも苦労と技術を必要とするはずだ。考えてみるとおかしい。何かが裏で手を引いている。何かが裏でこの状況を作っている。誰かがこの状況をほくそ笑んでいる。
体に力が宿る。さっきまで魂が抜けたように力が入らなかったのが嘘のようだ。頭の中が怒りでいっぱいになる。こんなことにしたヤツがいる。こんなことをしたヤツがいる。拳は血が出るほど握っている。歯はギリギリと噛み締めている。必ず殺す。こんなことにしたやつを殺す。
「……殺してやる。この元凶を見つけ出して地獄を見せてやる」
「まだここで死ぬ訳にはいかねぇだろ?」
「そうだ、死ぬ訳にはいかない……」
胸ぐらを離された。この状況を作り出したやつを殺す。桃の仇をとる。
「そのためには今死なないことが重要だ。そこに座れ。止血する」
藤木さんに向かって黙祷をする。どうやら俺が気絶している際に桃との戦闘で心臓を刺されて死亡したようだ。いい人だし、リーダーシップもあったので悲しい。ここは道路。前みたいに毛布とかがないので置いておくしかない。海に流すことも考えたが、さすがに悲しいのでできなかった。
俺はかなり包帯だらけの体になってしまった。最終的にミイラになってしまうかもしれない。腹に3つの傷と左腕に刺傷。両肩もダメージがある。細かい傷を入れると9個もの傷ができている。短期間の間によくもまぁここまで負傷したなと思う。
「もうそろそろ行くぞ」
黙祷を終えて金髪が立ち上がる。
「わかった。行くぞ金髪」
「お、クソ金髪というのはやめたのか?だが俺の名前は金髪じゃなくて柏木金地だ」
「俺も名前はてめぇじゃねぇ。如月楓夜だ」
「そうかい。よろしくお願いしますね如月楓夜さん」
「こちらこそよろしくお願いします。柏木金地さん」
顔をあげる。前を向く。やるべきことはわかっている。あの子の無念は晴らす。後戻りはしない。人が死ぬのを何回も目の前にした。もううんざりだ。人の命がここまで軽いとは夢にも思わなかった。なぜこんなことになったのかは分からない。なぜ俺がこんな目に会うのかも分からない。前世で何か起こしたのだろうか。それは分からない。だが原因は分からずともやるべきことは分かる。
死んで行った人達のために俺は戦う。この命が尽きるまで。
続く
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ill〜怪異特務課事件簿〜
錦木
ホラー
現実の常識が通用しない『怪異』絡みの事件を扱う「怪異特務課」。
ミステリアスで冷徹な捜査官・名護、真面目である事情により怪異と深くつながる体質となってしまった捜査官・戸草。
とある秘密を共有する二人は協力して怪奇事件の捜査を行う。

鎌倉呪具師の回収録~使霊の箱~
平本りこ
ホラー
――恐ろしきは怨霊か、それとも。
土蔵珠子はある日突然、婚約者と勤め先、住んでいた家を同時に失った。
六年前、母に先立たれた珠子にとって、二度目の大きな裏切りだった。
けれど、悲嘆にくれてばかりもいられない。珠子には頼れる親戚もいないのだ。
住む場所だけはどうにかしなければと思うが、職も保証人もないので物件探しは難航し、なんとか借りることのできたのは、鎌倉にあるおんぼろアパートだ。
いわくつき物件のご多分に漏れず、入居初日の晩、稲光が差し込む窓越しに、珠子は恐ろしいものを見てしまう。
それは、古風な小袖を纏い焼けただれた女性の姿であった。
時を同じくして、呪具師一族の末裔である大江間諭が珠子の部屋の隣に越して来る。
呪具とは、鎌倉時代から続く大江間という一族が神秘の力を織り合わせて作り出した、超常現象を引き起こす道具のことである。
諭は日本中に散らばってしまった危険な呪具を回収するため、怨霊の気配が漂うおんぼろアパートにやってきたのだった。
ひょんなことから、霊を成仏させるために強力することになった珠子と諭。やがて、珠子には、残留思念を読む異能があることがわかる。けれどそれは生まれつきのものではなく、どうやら珠子は後天的に、生身の「呪具」になってしまったようなのだ。
さらに、諭が追っている呪具には珠子の母親の死と関連があることがわかってきて……。
※毎日17:40更新
最終章は3月29日に4エピソード同時更新です
怨念がおんねん〜祓い屋アベの記録〜
君影 ルナ
ホラー
・事例 壱
『自分』は真冬に似合わない服装で、見知らぬ集落に向かって歩いているらしい。
何故『自分』はあの集落に向かっている?
何故『自分』のことが分からない?
何故……
・事例 弍
??
──────────
・ホラー編と解決編とに分かれております。
・純粋にホラーを楽しみたい方は漢数字の話だけを、解決編も楽しみたい方は数字を気にせず読んでいただけたらと思います。
・フィクションです。

ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
神送りの夜
千石杏香
ホラー
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる