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Hero of the Shadowルート (如月楓夜 編)
6話「崩壊」
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目を見開いた。見間違いかと思った。銃の持つ手の力が弱まり、銃が地面に落ちる。桃の顔をした化け物の体が徐々に白くなる。
「ま、待って……」
限界を迎えていた体を動かして近寄る。化け物?の体は腰の部分が粉々になり灰となって下に落ちていく。呼吸が乱れる。死にかけていた時でも乱れなかった呼吸が乱れる。頭がおかしくなりそうだ。わけが分からない。さっきまで襲ってきた化け物が桃?糸部さんと花蓮ちゃんを殺したのは桃?どうかしている。夢でもこんなことはそうそうない。
腰から灰になっていき、上半身と下半身が分かれる。体を無理矢理動かして落ちてきた上半身を受けとめる。下半身は既に全て灰になっている。
「あぁ…嘘だ……嘘だ嘘だ」
抱きかかえている腕が震える。顔は全く変わらないが、綺麗だった髪が無くなりスキンヘッドになっている。ふざけている。この子を見つけるためにここまでボロボロになってきたのだ。その結末がこんなのはあんまりだ。なんでこの子がこんな目にあっているのだ。
上半身も徐々に灰になっていき、もうすぐ頭だけになってしまう。
「ふざけるな…ふざけるな……」
声が震える。いつの間にか目から涙をこぼしていた。母を殺した。糸部さんが目の前で死んだ。花蓮ちゃんが目の前で死んだ。グラミスさんが目の前で死んだ。それでも戦った。その結末がこれだ。今まで頑張っていた理由が目の前で無くなろうとしている。
「……やめてくれ……嘘だと………言ってくれ…」
桃の体が無くなり、頭だけになっている。灰は口にまで到達し、自分の希望だった女の子は自分の手の中で無くなろうとしている。涙が止まらない。嗚咽が何度も出てくる。灰は目の下にまで来ている。残り少ない部位を可能な限り力を込めて抱きかかえる。
「お願いだ……もうやめてくれ……」
腕から物体が消えた。全てが灰になって下に落ちていった。灰は俺の太ももを伝って地面に落ちていった。
「あ、あ、あぁ、あぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」
叫んだ。喉がちぎれるほど大きな声で叫んだ。ふざけている。ふざけている。なんでこんな目に会わなくてはならない。なんでこんなことになってしまったんだ。ふざけている。おかしい。訳が分からない。頭が狂っているのか。ふざけている。ふざけるな。なんなんだ。なんなんだ。なんなんだ。なんでこんなことになっているんだ。誰がこんなことを。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………俺だ。俺がこの子を殺した。この子が生きるはずだった未来を俺が奪った。最低だ。最悪だ。ふざけているのは俺の頭だ。この子を見つけるために頑張っていたのにこの子を殺したのは俺だ。全て俺が無駄にした。全て俺だ。何もかも俺が悪かった。母が死んだのも糸部さんが死んだのも花蓮ちゃんが死んだのもグラミスさんが死んだのも。もう何もかもやる気が起きない。手が力なく下に落ちた。生きる希望を失った。生きている意味が無くなった。肉親をこの手で殺し、今度は愛する人をこの手で殺害した。生きている理由がない。
腰のポケットを見る。ポケットには拳銃が入っていた。拳銃を手に取る。これでいい。もうすぐにこの世から消えたい。銃口を口の中に入れる。引き金に指を入れる。それを躊躇なく引いた。カチッと音が鳴る。それ以上何も起こらない。何度も引き金を引く。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。拳銃を投げ捨てた。空を見上げる。気持ち悪いほどの晴天だった。
「――ぉぃ――――ぉぃ―――――おい!」
なにかに肩を揺さぶられる。揺さぶっている方向を見る。……誰だっただろうか。脳みそが回らない。
「しっかりしろてめぇ!!藤木さんが死んだ…ってなんだこの血の量は!?待ってろ止血してやる」
「いや……もういい」
「なに諦めてんだ!あの化け物を殺したのはお前だろ?お前はあのチェーンソーの化け物も殺してる!そんだけ強かったらお前の探しているやつも見つけられるはずだ!」
「……もう生きる意味を失った。あの化け物は俺が探している子だった。俺が殺してしまった…」
「えっ…」
「俺には何も無い…もういいんだ。もうこのまま死ぬ。これが俺の末路なんだ……」
もう何も無い。何もかもなくなった。体に力が入らない。
「待て!何言ってんだ!こんなところが末路なわけないだろ!?グラミスの死を無駄にする気か!?」
「もうダメだ。ダメなんだよ…俺がこの子を殺した……全部俺のせいだ……生きる資格がないんだよ…俺には」
突然胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。
「なに自分のせいにしてんだ!!てめぇは何も悪くねぇだろ!!お前がその子を化け物にでもしたのか!?本来憎むべきはこんなことをしたやつだろ!?お前はグラミスの分まで生きるんだよ!!なんでもかんでも自分のせいにするんじゃねぇ!!」
「………」
「お前憎くねぇのか…こんなことになっているんだぞ。こんなことにしたやつがいるはずだ。チェーンソー野郎はともかくさっきのやつは明らかに人工的に作られている。知性がなくて、目の前の生物を殺すことだけを考えていそうなやつが仮面を自力でつけれるわけがないだろ。明らかにこんなことをしている連中がいる……」
「………!」
よく考えてみればそうだ。桃は知能を失っていた。目の前の人物が分からないほどに。なのに仮面をつけていた。そもそもあそこまで長い爪を持っているなら仮面をつけるのにもかなり苦労するはずだ。技術もいる。知能を失った怪物がそんなことをできるはずがない。そもそも初めて見た時、桃は口を縫われていた。あの爪では仮面よりもつけるのにも苦労と技術を必要とするはずだ。考えてみるとおかしい。何かが裏で手を引いている。何かが裏でこの状況を作っている。誰かがこの状況をほくそ笑んでいる。
体に力が宿る。さっきまで魂が抜けたように力が入らなかったのが嘘のようだ。頭の中が怒りでいっぱいになる。こんなことにしたヤツがいる。こんなことをしたヤツがいる。拳は血が出るほど握っている。歯はギリギリと噛み締めている。必ず殺す。こんなことにしたやつを殺す。
「……殺してやる。この元凶を見つけ出して地獄を見せてやる」
「まだここで死ぬ訳にはいかねぇだろ?」
「そうだ、死ぬ訳にはいかない……」
胸ぐらを離された。この状況を作り出したやつを殺す。桃の仇をとる。
「そのためには今死なないことが重要だ。そこに座れ。止血する」
藤木さんに向かって黙祷をする。どうやら俺が気絶している際に桃との戦闘で心臓を刺されて死亡したようだ。いい人だし、リーダーシップもあったので悲しい。ここは道路。前みたいに毛布とかがないので置いておくしかない。海に流すことも考えたが、さすがに悲しいのでできなかった。
俺はかなり包帯だらけの体になってしまった。最終的にミイラになってしまうかもしれない。腹に3つの傷と左腕に刺傷。両肩もダメージがある。細かい傷を入れると9個もの傷ができている。短期間の間によくもまぁここまで負傷したなと思う。
「もうそろそろ行くぞ」
黙祷を終えて金髪が立ち上がる。
「わかった。行くぞ金髪」
「お、クソ金髪というのはやめたのか?だが俺の名前は金髪じゃなくて柏木金地だ」
「俺も名前はてめぇじゃねぇ。如月楓夜だ」
「そうかい。よろしくお願いしますね如月楓夜さん」
「こちらこそよろしくお願いします。柏木金地さん」
顔をあげる。前を向く。やるべきことはわかっている。あの子の無念は晴らす。後戻りはしない。人が死ぬのを何回も目の前にした。もううんざりだ。人の命がここまで軽いとは夢にも思わなかった。なぜこんなことになったのかは分からない。なぜ俺がこんな目に会うのかも分からない。前世で何か起こしたのだろうか。それは分からない。だが原因は分からずともやるべきことは分かる。
死んで行った人達のために俺は戦う。この命が尽きるまで。
続く
「ま、待って……」
限界を迎えていた体を動かして近寄る。化け物?の体は腰の部分が粉々になり灰となって下に落ちていく。呼吸が乱れる。死にかけていた時でも乱れなかった呼吸が乱れる。頭がおかしくなりそうだ。わけが分からない。さっきまで襲ってきた化け物が桃?糸部さんと花蓮ちゃんを殺したのは桃?どうかしている。夢でもこんなことはそうそうない。
腰から灰になっていき、上半身と下半身が分かれる。体を無理矢理動かして落ちてきた上半身を受けとめる。下半身は既に全て灰になっている。
「あぁ…嘘だ……嘘だ嘘だ」
抱きかかえている腕が震える。顔は全く変わらないが、綺麗だった髪が無くなりスキンヘッドになっている。ふざけている。この子を見つけるためにここまでボロボロになってきたのだ。その結末がこんなのはあんまりだ。なんでこの子がこんな目にあっているのだ。
上半身も徐々に灰になっていき、もうすぐ頭だけになってしまう。
「ふざけるな…ふざけるな……」
声が震える。いつの間にか目から涙をこぼしていた。母を殺した。糸部さんが目の前で死んだ。花蓮ちゃんが目の前で死んだ。グラミスさんが目の前で死んだ。それでも戦った。その結末がこれだ。今まで頑張っていた理由が目の前で無くなろうとしている。
「……やめてくれ……嘘だと………言ってくれ…」
桃の体が無くなり、頭だけになっている。灰は口にまで到達し、自分の希望だった女の子は自分の手の中で無くなろうとしている。涙が止まらない。嗚咽が何度も出てくる。灰は目の下にまで来ている。残り少ない部位を可能な限り力を込めて抱きかかえる。
「お願いだ……もうやめてくれ……」
腕から物体が消えた。全てが灰になって下に落ちていった。灰は俺の太ももを伝って地面に落ちていった。
「あ、あ、あぁ、あぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」
叫んだ。喉がちぎれるほど大きな声で叫んだ。ふざけている。ふざけている。なんでこんな目に会わなくてはならない。なんでこんなことになってしまったんだ。ふざけている。おかしい。訳が分からない。頭が狂っているのか。ふざけている。ふざけるな。なんなんだ。なんなんだ。なんなんだ。なんでこんなことになっているんだ。誰がこんなことを。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………俺だ。俺がこの子を殺した。この子が生きるはずだった未来を俺が奪った。最低だ。最悪だ。ふざけているのは俺の頭だ。この子を見つけるために頑張っていたのにこの子を殺したのは俺だ。全て俺が無駄にした。全て俺だ。何もかも俺が悪かった。母が死んだのも糸部さんが死んだのも花蓮ちゃんが死んだのもグラミスさんが死んだのも。もう何もかもやる気が起きない。手が力なく下に落ちた。生きる希望を失った。生きている意味が無くなった。肉親をこの手で殺し、今度は愛する人をこの手で殺害した。生きている理由がない。
腰のポケットを見る。ポケットには拳銃が入っていた。拳銃を手に取る。これでいい。もうすぐにこの世から消えたい。銃口を口の中に入れる。引き金に指を入れる。それを躊躇なく引いた。カチッと音が鳴る。それ以上何も起こらない。何度も引き金を引く。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。拳銃を投げ捨てた。空を見上げる。気持ち悪いほどの晴天だった。
「――ぉぃ――――ぉぃ―――――おい!」
なにかに肩を揺さぶられる。揺さぶっている方向を見る。……誰だっただろうか。脳みそが回らない。
「しっかりしろてめぇ!!藤木さんが死んだ…ってなんだこの血の量は!?待ってろ止血してやる」
「いや……もういい」
「なに諦めてんだ!あの化け物を殺したのはお前だろ?お前はあのチェーンソーの化け物も殺してる!そんだけ強かったらお前の探しているやつも見つけられるはずだ!」
「……もう生きる意味を失った。あの化け物は俺が探している子だった。俺が殺してしまった…」
「えっ…」
「俺には何も無い…もういいんだ。もうこのまま死ぬ。これが俺の末路なんだ……」
もう何も無い。何もかもなくなった。体に力が入らない。
「待て!何言ってんだ!こんなところが末路なわけないだろ!?グラミスの死を無駄にする気か!?」
「もうダメだ。ダメなんだよ…俺がこの子を殺した……全部俺のせいだ……生きる資格がないんだよ…俺には」
突然胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。
「なに自分のせいにしてんだ!!てめぇは何も悪くねぇだろ!!お前がその子を化け物にでもしたのか!?本来憎むべきはこんなことをしたやつだろ!?お前はグラミスの分まで生きるんだよ!!なんでもかんでも自分のせいにするんじゃねぇ!!」
「………」
「お前憎くねぇのか…こんなことになっているんだぞ。こんなことにしたやつがいるはずだ。チェーンソー野郎はともかくさっきのやつは明らかに人工的に作られている。知性がなくて、目の前の生物を殺すことだけを考えていそうなやつが仮面を自力でつけれるわけがないだろ。明らかにこんなことをしている連中がいる……」
「………!」
よく考えてみればそうだ。桃は知能を失っていた。目の前の人物が分からないほどに。なのに仮面をつけていた。そもそもあそこまで長い爪を持っているなら仮面をつけるのにもかなり苦労するはずだ。技術もいる。知能を失った怪物がそんなことをできるはずがない。そもそも初めて見た時、桃は口を縫われていた。あの爪では仮面よりもつけるのにも苦労と技術を必要とするはずだ。考えてみるとおかしい。何かが裏で手を引いている。何かが裏でこの状況を作っている。誰かがこの状況をほくそ笑んでいる。
体に力が宿る。さっきまで魂が抜けたように力が入らなかったのが嘘のようだ。頭の中が怒りでいっぱいになる。こんなことにしたヤツがいる。こんなことをしたヤツがいる。拳は血が出るほど握っている。歯はギリギリと噛み締めている。必ず殺す。こんなことにしたやつを殺す。
「……殺してやる。この元凶を見つけ出して地獄を見せてやる」
「まだここで死ぬ訳にはいかねぇだろ?」
「そうだ、死ぬ訳にはいかない……」
胸ぐらを離された。この状況を作り出したやつを殺す。桃の仇をとる。
「そのためには今死なないことが重要だ。そこに座れ。止血する」
藤木さんに向かって黙祷をする。どうやら俺が気絶している際に桃との戦闘で心臓を刺されて死亡したようだ。いい人だし、リーダーシップもあったので悲しい。ここは道路。前みたいに毛布とかがないので置いておくしかない。海に流すことも考えたが、さすがに悲しいのでできなかった。
俺はかなり包帯だらけの体になってしまった。最終的にミイラになってしまうかもしれない。腹に3つの傷と左腕に刺傷。両肩もダメージがある。細かい傷を入れると9個もの傷ができている。短期間の間によくもまぁここまで負傷したなと思う。
「もうそろそろ行くぞ」
黙祷を終えて金髪が立ち上がる。
「わかった。行くぞ金髪」
「お、クソ金髪というのはやめたのか?だが俺の名前は金髪じゃなくて柏木金地だ」
「俺も名前はてめぇじゃねぇ。如月楓夜だ」
「そうかい。よろしくお願いしますね如月楓夜さん」
「こちらこそよろしくお願いします。柏木金地さん」
顔をあげる。前を向く。やるべきことはわかっている。あの子の無念は晴らす。後戻りはしない。人が死ぬのを何回も目の前にした。もううんざりだ。人の命がここまで軽いとは夢にも思わなかった。なぜこんなことになったのかは分からない。なぜ俺がこんな目に会うのかも分からない。前世で何か起こしたのだろうか。それは分からない。だが原因は分からずともやるべきことは分かる。
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続く
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