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4日目
救済
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家の扉を開けると悠介が立っていた。美結のことは見ず、腕時計をじっと見つめている。
「……8時2分。門限の8時を破ったな。来い」
体は雨で濡れたまま。靴を脱いだ瞬間、悠介は美結の襟首を掴んで引っ張った。
過去に何度もある。つまりいつものこと。向かう先は寝室だ。これからされるのは何の異常もない普遍的なこと。
もう恐怖もない。悪いのは自分だ。父親からの言いつけを守らなかったから。嫌なことだが、何も出来ない。
諦めた。諦めている。抵抗などするだけ無駄。……前までそう思っていた。なのに最近は久しぶりに不快感が生まれてきている。
理由は分かっていた。桃也のせいだ。あの男のせいで幸せを感じてしまった。一度感じた幸せからは逃げられない。まるで初恋の思い出のように甘い記憶となって精神に纏わりついてくる。
(幸せを与えるだけ与えておいて……ずるい人だな……)
ずっと。ずっと。変わらない行為。何度も乱暴に叩きつけられる腰。痛みも気持ち悪さもなくなってきた。
ただただ変わらない業務的なもの。お仕置きとしてやられている行為だが、もはやお仕置きにすらならない。
心を壊して人形になるしか耐えられなかった。逃げられないなら耐えるしかなかった。
「――お前は俺から逃げられないぞ」
何かを察知したのか、耳元で囁かれる。――不快だった。肋骨を撫でられている気分だ。
「お前がどこへ逃げても、必ず見つけ出してやる。死ぬまで不幸にしてやる」
気持ち悪い。頭の中を全部洗い流したい。気持ち悪い。耳を引きちぎりたい。気持ち悪い。ただひたすら気持ち悪い。
「殺せるもんなら殺してみろ。お前が不幸なのは変わらない。お前が死ぬまで心の中にいてやるよ」
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
不快だ。吐きそうだ。タバコの匂いよりも不快だ。殴られる時よりも痛い。腹を殴られたかのように吐き気がする。
心の底から。こんな感情になるのは久しぶりだった。
(あぁ……そうか。桃也は……このことを……)
全てを理解した。桃也の言いたかったことを。そして久しぶりに産まれた感情を噛み締めた。覚悟した。
(誰か――)
食堂では桃也が1人でトンカツ定食を食べていた。黙々と。初めて会った時と同じように。
その後ろに美結は立つ。気がついた桃也は水を飲み干して後ろを振り返った。
「私を――」
「――助けてください」
頭を下げた。
「まだ生きたいです……まだ幸せを感じたいです……助けてください……」
「……」
顔を戻してカツに手を付ける。美結は頭を下げたまま。両者何も言わない。
「……何年だ」
「……」
「何年されてきた」
「……9年」
「分かった」
トレーを持ち上げる。皿にはプチトマトが2個残っていた。それ以外は綺麗に食べてある。
「理由は自分で考えろ。疑われても俺は知らん。9日後――俺の家の近くにある山に来い。適当に歩けば小屋がある。遭難しても探さないからな」
その言葉だけを残して桃也は歩いていった。
家に帰ると父親はいなくなっていた。夜中になっても帰ってこない。初めて自由に料理をすることができた。
自分で作ったオムライスは泣きそうになるほど美味しい。ケチャップの上に落ちる涙で、本当に自分が泣いていることを知った。
風呂にゆっくりと入れる。途中で父親が入ってくることもない。それにビクビクする必要もない。恐る必要もない。
美結は悠介の酒瓶を地面に叩きつけた。瓶は驚くほどに簡単に割れる。酒は地面に水溜まりのように弾けた。
「はは……あはは……」
また泣く。泣きじゃくる。鼻水も流す。地面にへたりこんだ。
「ざまぁ……みろぉ……」
弱い声だ。だけど精一杯の悪態をついた。自分にできる精一杯の声で。
結局は酒と涙と鼻水で体が濡れてしまったので、もう一度お風呂に入った。暖かいシャワーに幸せを感じながら。
父親の仕事仲間からは何度も電話がかかってきた。「なんで仕事に来ないか分かる?」や「お父さんはどこか知ってる?」など。
適当に流しておいた。家にいると言うと面倒なことになりそうだったので、適当に「私に何も言わず家を出て言っちゃって……」と言った。
こう見ると父親は慕われていると感じた。――気持ち悪い。外面だけはいいのが気持ち悪い。あんな奴死ねばいい。心の底からそう思った。
――約束の9日後。美結は言われた山にまで来ていた。細かい詳細を教えてくれなかったので、探すのには苦労している。
3時間ほどだろうか。ようやくそれっぽい小屋を見つけた。足が死ぬほど痛い。運動不足が一日で解消されそうだ。
「……」
胸がドキドキする。鼓動が速まる。唾液を飲み込むと、喉を通って体の中を巡るのを感じる。気分が高揚しているのを感じる。
色々なものを感じる。足が重いのは歩いたせいだろうか。それとも罪悪感だろうか。――それは無い。それだけはない。この数日で嫌というほど思い知らされた。
なら嬉しさだろう。嬉しいからこそ足が重いのだろう。桃也がどんな人物かは察することができた。少し調べてみたから。
予測ではあるが――巷で噂の『ナイトウォーカー』だ。確証はない。色んな情報を繋げた結果がそれなだけ。
だけどもしナイトウォーカーなら……相当悲惨な光景になっているはず。目を覆いたくなるほどに。それが桃也に知られたら幻滅されてしまう。
嫌だ。それだけは嫌だ。もし自分が引いているのを察せられたら嫌われる。嫌だ。そんなことになるくらいなら地獄の方がマシだ。
でも。でも。でも――入らないと。頼んだのなら責任は果たさないと。無責任なことはできない。
ドアノブに手をかける。震えているのを感じた。それでも――開けないと。力を入れて。扉を開けた――。
そこにいた。真っ黒なコートとニコちゃんマークの仮面。それと――肉塊が。
「……遅かったな」
仮面を外すと顔が見えた。――桃也だ。いつも通りの顔で少し安心する。
「ついさっきまで生きてたんだが」
嘘じゃない。なんとなくだ。顔も原型を留めてないし、四肢も地面に落ちている。爪も指もバラバラ。美結の足元にも落ちてあった。
それが誰か分からない。まったく知らない他人でも気が付かない。それでも――それが父親だと分かった。確信なんてない。ただの勘だ。
「最期の言葉。聞きたいか?」
……美結は首を横に振った。どうせくだらないことだ。
「……ふふ、ふふふ」
地面に崩れ落ちた。足の力が消えたように。そうして涙も止まらなくなった。腐った木の床にポタポタと落ちて跡をつけていく。
もう口の力も失った。言葉を抑える余力も残ってない。本心。心の奥底からの本心が思わず漏れ出てきた。
「馬鹿……馬鹿だなぁ……酷い目に合わせてきた……クズが娘に……はは。せいぜい地獄でも苦しめ……苦しみ抜いて死ね……!!」
止まらない。止められない。
「死ねっ……死ねっ……くたばれ……死んだんだよね?苦しんで死んだんだよね……!?」
「あぁ。頑張ったぞ」
「はは……ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!!!」
止めたくない。もっと罵倒したいが、思いつかない。叫んだのは久しぶりだ。少し叫んだだけで喉が壊れそうなほど痛い。
「ざまぁみろ……ざまぁみろ……」
――桃也が美結を抱きしめた。暖かい。愛というのを感じる。気分がいい。とてもいい。また涙が止まらなくなった。
「……まだ心は死んでるな」
「死んでない……生きてる」
「違う。生き返ったんだ。でもまだ完全じゃない」
力いっぱい抱きしめ返す。本当に力いっぱいだ。だが桃也は顔色ひとつ変えない。
「ちゃんと生き返らせてやる。だから……ずっと近くにいろ」
「……うん」
「完全にお前が生き返った時――俺がお前を殺してやる」
「……うん……!!」
「――起きろ」
美結はゆっくりと目を覚ます。目の前には蓮見が居た。また――地獄の始まりだ。
「……8時2分。門限の8時を破ったな。来い」
体は雨で濡れたまま。靴を脱いだ瞬間、悠介は美結の襟首を掴んで引っ張った。
過去に何度もある。つまりいつものこと。向かう先は寝室だ。これからされるのは何の異常もない普遍的なこと。
もう恐怖もない。悪いのは自分だ。父親からの言いつけを守らなかったから。嫌なことだが、何も出来ない。
諦めた。諦めている。抵抗などするだけ無駄。……前までそう思っていた。なのに最近は久しぶりに不快感が生まれてきている。
理由は分かっていた。桃也のせいだ。あの男のせいで幸せを感じてしまった。一度感じた幸せからは逃げられない。まるで初恋の思い出のように甘い記憶となって精神に纏わりついてくる。
(幸せを与えるだけ与えておいて……ずるい人だな……)
ずっと。ずっと。変わらない行為。何度も乱暴に叩きつけられる腰。痛みも気持ち悪さもなくなってきた。
ただただ変わらない業務的なもの。お仕置きとしてやられている行為だが、もはやお仕置きにすらならない。
心を壊して人形になるしか耐えられなかった。逃げられないなら耐えるしかなかった。
「――お前は俺から逃げられないぞ」
何かを察知したのか、耳元で囁かれる。――不快だった。肋骨を撫でられている気分だ。
「お前がどこへ逃げても、必ず見つけ出してやる。死ぬまで不幸にしてやる」
気持ち悪い。頭の中を全部洗い流したい。気持ち悪い。耳を引きちぎりたい。気持ち悪い。ただひたすら気持ち悪い。
「殺せるもんなら殺してみろ。お前が不幸なのは変わらない。お前が死ぬまで心の中にいてやるよ」
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
不快だ。吐きそうだ。タバコの匂いよりも不快だ。殴られる時よりも痛い。腹を殴られたかのように吐き気がする。
心の底から。こんな感情になるのは久しぶりだった。
(あぁ……そうか。桃也は……このことを……)
全てを理解した。桃也の言いたかったことを。そして久しぶりに産まれた感情を噛み締めた。覚悟した。
(誰か――)
食堂では桃也が1人でトンカツ定食を食べていた。黙々と。初めて会った時と同じように。
その後ろに美結は立つ。気がついた桃也は水を飲み干して後ろを振り返った。
「私を――」
「――助けてください」
頭を下げた。
「まだ生きたいです……まだ幸せを感じたいです……助けてください……」
「……」
顔を戻してカツに手を付ける。美結は頭を下げたまま。両者何も言わない。
「……何年だ」
「……」
「何年されてきた」
「……9年」
「分かった」
トレーを持ち上げる。皿にはプチトマトが2個残っていた。それ以外は綺麗に食べてある。
「理由は自分で考えろ。疑われても俺は知らん。9日後――俺の家の近くにある山に来い。適当に歩けば小屋がある。遭難しても探さないからな」
その言葉だけを残して桃也は歩いていった。
家に帰ると父親はいなくなっていた。夜中になっても帰ってこない。初めて自由に料理をすることができた。
自分で作ったオムライスは泣きそうになるほど美味しい。ケチャップの上に落ちる涙で、本当に自分が泣いていることを知った。
風呂にゆっくりと入れる。途中で父親が入ってくることもない。それにビクビクする必要もない。恐る必要もない。
美結は悠介の酒瓶を地面に叩きつけた。瓶は驚くほどに簡単に割れる。酒は地面に水溜まりのように弾けた。
「はは……あはは……」
また泣く。泣きじゃくる。鼻水も流す。地面にへたりこんだ。
「ざまぁ……みろぉ……」
弱い声だ。だけど精一杯の悪態をついた。自分にできる精一杯の声で。
結局は酒と涙と鼻水で体が濡れてしまったので、もう一度お風呂に入った。暖かいシャワーに幸せを感じながら。
父親の仕事仲間からは何度も電話がかかってきた。「なんで仕事に来ないか分かる?」や「お父さんはどこか知ってる?」など。
適当に流しておいた。家にいると言うと面倒なことになりそうだったので、適当に「私に何も言わず家を出て言っちゃって……」と言った。
こう見ると父親は慕われていると感じた。――気持ち悪い。外面だけはいいのが気持ち悪い。あんな奴死ねばいい。心の底からそう思った。
――約束の9日後。美結は言われた山にまで来ていた。細かい詳細を教えてくれなかったので、探すのには苦労している。
3時間ほどだろうか。ようやくそれっぽい小屋を見つけた。足が死ぬほど痛い。運動不足が一日で解消されそうだ。
「……」
胸がドキドキする。鼓動が速まる。唾液を飲み込むと、喉を通って体の中を巡るのを感じる。気分が高揚しているのを感じる。
色々なものを感じる。足が重いのは歩いたせいだろうか。それとも罪悪感だろうか。――それは無い。それだけはない。この数日で嫌というほど思い知らされた。
なら嬉しさだろう。嬉しいからこそ足が重いのだろう。桃也がどんな人物かは察することができた。少し調べてみたから。
予測ではあるが――巷で噂の『ナイトウォーカー』だ。確証はない。色んな情報を繋げた結果がそれなだけ。
だけどもしナイトウォーカーなら……相当悲惨な光景になっているはず。目を覆いたくなるほどに。それが桃也に知られたら幻滅されてしまう。
嫌だ。それだけは嫌だ。もし自分が引いているのを察せられたら嫌われる。嫌だ。そんなことになるくらいなら地獄の方がマシだ。
でも。でも。でも――入らないと。頼んだのなら責任は果たさないと。無責任なことはできない。
ドアノブに手をかける。震えているのを感じた。それでも――開けないと。力を入れて。扉を開けた――。
そこにいた。真っ黒なコートとニコちゃんマークの仮面。それと――肉塊が。
「……遅かったな」
仮面を外すと顔が見えた。――桃也だ。いつも通りの顔で少し安心する。
「ついさっきまで生きてたんだが」
嘘じゃない。なんとなくだ。顔も原型を留めてないし、四肢も地面に落ちている。爪も指もバラバラ。美結の足元にも落ちてあった。
それが誰か分からない。まったく知らない他人でも気が付かない。それでも――それが父親だと分かった。確信なんてない。ただの勘だ。
「最期の言葉。聞きたいか?」
……美結は首を横に振った。どうせくだらないことだ。
「……ふふ、ふふふ」
地面に崩れ落ちた。足の力が消えたように。そうして涙も止まらなくなった。腐った木の床にポタポタと落ちて跡をつけていく。
もう口の力も失った。言葉を抑える余力も残ってない。本心。心の奥底からの本心が思わず漏れ出てきた。
「馬鹿……馬鹿だなぁ……酷い目に合わせてきた……クズが娘に……はは。せいぜい地獄でも苦しめ……苦しみ抜いて死ね……!!」
止まらない。止められない。
「死ねっ……死ねっ……くたばれ……死んだんだよね?苦しんで死んだんだよね……!?」
「あぁ。頑張ったぞ」
「はは……ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!ざまぁみろ!!!!」
止めたくない。もっと罵倒したいが、思いつかない。叫んだのは久しぶりだ。少し叫んだだけで喉が壊れそうなほど痛い。
「ざまぁみろ……ざまぁみろ……」
――桃也が美結を抱きしめた。暖かい。愛というのを感じる。気分がいい。とてもいい。また涙が止まらなくなった。
「……まだ心は死んでるな」
「死んでない……生きてる」
「違う。生き返ったんだ。でもまだ完全じゃない」
力いっぱい抱きしめ返す。本当に力いっぱいだ。だが桃也は顔色ひとつ変えない。
「ちゃんと生き返らせてやる。だから……ずっと近くにいろ」
「……うん」
「完全にお前が生き返った時――俺がお前を殺してやる」
「……うん……!!」
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