万能転校生の異世界生存記~学校転移で無人島に飛ばされたけど、なんだかんだで活躍して気づいたらハーレムを築いていました~

絢乃

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034 悠人の用件

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「見たことのない顔だと思ったら、あんたが噂の転校生だったかー!」

 梨紗子は乱れた服を正し、悠人と握手を交わす。

「知っているなら話が早い。さて本題だが――」

「ちょい待ち!」

 梨紗子の視線が東谷に向く。
 彼は小便器に顔を突っ込んだまま、下半身を剥き出しにして失神中だ。

「このクソ野郎が!」

 梨紗子は東谷のペニスを踏みつけた。
 容赦のない一撃が剥き出しのイチモツを潰しにかかる。

(いくら何でもやり過ぎだろ……!)

 男の悠人としては金玉が縮み上がるような光景だ。
 この世界で初めて、彼は目を背けてしまった。

「これでよし! で、悠人はあたしに何を頼みたいの? フェラ? セックス? 助けてもらったお礼に一発だけなら無料でヤらせてあげるよ。ゴムを持っているならね」

「悪いがゴムは持っていないし着けるつもりもない……が、今回の用件は違う」

 梨紗子は「へ?」と耳を疑った。

「ヤりに来たんじゃないの?」

「違う。たしかにセックスはいつでもウェルカムだがな」

「…………」

 口をポカンと開けて固まる梨紗子。
 悠人が「セックスはいつでもウェルカム」などと言ったからではない。
 その前の「違う」というワードのせいだ。

「念のために改めて訊くけど、悠人はあたし、すなわち井上梨紗子に用事があって来たんだよね?」

「そうだ」

「でも用件は手コキ、フェラ、セックスといった性的なことじゃないんだよね?」

「その通りだ。丁寧な確認で助かる」

「…………」

 梨紗子はまたしても思考停止に陥った。
 全く理解できない。

「本題に入っていいか?」

「いいけど、場所を変えてもいい? 誰もいないところで話したい」

「分かった。場所は任せる。この学校のことはまだよく分かっていないのでな」

「オーケー!」

 二人は男子トイレをあとにした。
 情けない姿の東谷をその場に残して。

 ◇

 梨紗子が選んだ場所は屋上だった。
 飛び降り自殺を防止するための高いフェンスに囲まれている。
 他にこれといったもののない場所だ。

「それじゃ、用件を聞かせてもらおーか!」

 梨紗子は屋上の扉を閉めて鍵を掛けた。
 何を血迷ったのか、ここの扉は外からしか鍵を掛けられない。
 つまり外に誰もいなければいつでも鍵が開いているということ。
 故に、普段は東谷が誰かをイジメる際に利用していた。

「では言おう――仲間になってくれ」

 悠人は適当な場所に腰を下ろした。

「はい? 仲間?」

 梨紗子は悠人の前をうろうろと歩きながら話す。

「早ければ明日、遅くとも数日中には、学校を出て遠くに繰り出したいと考えている」

「遠くに行くの? なんで?」

「聞いていないのか? この世界には色々な種族がいるんだ」

「マジでー! 初耳!」

「えらく情報が遅いんだな。午前中には皆に広まっていたと思ったが」

 学校に戻ってすぐ、悠人は皆にエルフの話をした。
 メデューサを倒した件も大半の生徒と教師が知っている。
 まだ多くの者が半信半疑ではあるが、彼の強さは徐々に広まっていた。

「あたし、そーいうの興味ないから! 作業は全部下僕にやらせていたし!」

「下僕? フェラやセックスで手懐けた男子のことか?」

「そうそう。よく知ってるじゃん!」

「しっかりスクリニーングした上で梨紗子を選んだからな」

「スクリーニングって何?」

 まさかの反応に驚く悠人。
 前に通っていた進学校では考えられないセリフだ。

「要するに条件を付けて絞ったってことだ」

「ならそう言えばいいのに! で、どういう条件ならあたしになるわけ?」

 興味津々の梨紗子。
 歩き回るのをやめて悠人の正面に座った。

「度胸があって、損得勘定で動き、顔と体型が良く、股の緩い女だ」

 梨紗子は盛大に吹き出した。

「ブハハハハ! うける! たしかにそりゃあたしだわ!」

「美優と葵もそう言っていた」

「おー、みゆみゆと知り合いなんだ!」

「というかセックスする関係だ」

「おほぉ! それはすごい! よく落とせたねぇ! みゆみゆガード固いっしょ!」

「いや、余裕だった。ある種の吊り橋効果が作用したのかもしれん」

「吊り橋効果? なんそれ?」

 悠人は吊り橋効果が何か説明しようとした。
 しかし、口を開く寸前のところで思いとどまってやめる。
 相手の調子に合わせていると話が終わらないように感じたからだ。

「それでどうなんだ? 仲間になってくれるか? 報酬は特にないが、どうしてもと言うならセックスしてやってもいい」

「え、待って。私がヤらせてほしいってお願いする側なわけ!?」

 仰天する梨紗子。
 悠人が冗談を言っているのかと思った。
 だが、彼の顔がいたって真剣なので考えを改める。
 この男はイカれているのだ、と。

「そりゃそうだろう。俺のペニスは美優と葵にしか使われていない。どちらもハイレベルな上に、なんとびっくり二人して処女だった。一方、梨紗子のマンコはどうだ? 多くの男子に使い古されている。AIで喩えるなら俺のペニスは最先端の生成AIだが、君のマンコはさしずめ将棋やチェスといったボードゲームで無双することしかできない旧式だ」

「言ってくれるねぇ!」

 思わず笑ってしまう梨紗子。
 ただ、悠人の喩えたAIについてはよく分からなかった。
 そう、彼女は馬鹿である。

「で、どうだ? 仲間になってくれるか?」

「まぁ仲間になってあげてもいいよ。退屈していたしね」

「おー! 理解のある女だ」

「ただし条件がある」

「なんだ? セックスしたいのか?」

 悠人にとって、今の発言は冗談のつもりだった。
 ところが、梨紗子は「その通り」とニヤリ。

「ご自慢のイチモツで私を満足させられたら仲間になってあげる」

「要するに腕試し、いや、ペニスの味見というわけか」

「そういうこと。あたしを満足させられない男に従う気はないよ」

「極めて真っ当な理由だ。ならばセックスを始めるとしよう」

 悠人は立ち上がり、迷うことなく服を脱ぎ始めた。

「面倒だろうし前戯はなしでいいよ。どれだけ前戯が上手でも本番がザコじゃ意味ないし。終わり良ければ何とかってやつ」

 梨紗子はパンツだけ脱いだ。
 スカートの中に手を突っ込み、自分の手で陰核を擦る。
 小さく喘ぐとともに、膣を愛液で満たした。

「話が早くて助かる」

 悠人のペニスは既に勃起している。
 準備万端だ。

「知っていると思うけど、あたしは数百人とヤッてきたからね。よほどのテクじゃないと満足させられないよ。悠人の性格は面白いから好きだけど、果たしてテクのほうはどうかな?」

 梨紗子はフェンスを掴み、悠人に向かって尻を突き出す。

「こちらの経験人数は二人だから何とも言えないが、そこは持ち前の器用さでカバーしよう」

 悠人は梨紗子のスカートをめくり、彼女の腰を左手で掴む。
 深呼吸すると、ペニスを右手で握り、亀頭を膣口に近づけた。

「いくぞ!」

 言うと同時に、悠人は梨紗子の膣にペニスを突き立てた。
 ひと思いに膣の奥深くまでねじ込む。

「ひぐぅ!」

 梨紗子の口から声が漏れる。

(すごっ! なにこのチンポ! ヤバッ! デカッ!)

 かつて経験したことのない超ド級のペニスが梨紗子を襲う。

「おお! ビッチだからと侮っていたが、締まりのいいマンコじゃないか!」

 悠人は上機嫌で腰を振るう。
 一度セックスが始まると、もはやそこに至った経緯など忘れていた。

「あああっ! んっ! はっ! いいっ! いいよ! 悠人ォ!」

「梨紗子のマンコもいい具合だぞ! それに学校の屋上でするセックスってのは格別だな!」

 悠人は満面の笑みを浮かべて子宮を責め続ける。
 二人の腰がぶつかって「パンッ、パンッ」と音が響く。
 フェンスは「ガンッ、ガンッ」と悲鳴を上げていた。

「とりあえず挨拶代わりの一発目を出しておくかぁ!」

「あっ……待って、膣内なかに出すのはダメ」

「オーケー! じゃあ中出しだ!」

「何がオーケーなのぉおおおおおお!」

 悠人は一切の躊躇なく中出しを決めた。

「ちょ……あんた……なんで中に……はぁ……はぁ……」

 呆れる梨紗子。
 それと同時に、こうも思った。

(チンポは気持ちいいけど、ちょっと早漏過ぎかなぁ。テクもまだ発展途上って感じだし。面白い奴だけど……うーん、物足りないなぁ)

 冷静にこの後のジャッジについて考える。
 悠人の性格は100点でもテクは40点で、合わせると140点しかない。
 しかし、その考えは大きな誤りだった。

「え? なんで!? ウソ!?」

 驚く梨紗子。
 膣の中で悠人のペニスが膨らんだのだ。
 一発目の射精が終わってから数秒しか経っていない。
 萎み始めたと思った次の瞬間にガチガチに戻っていた。

「言い忘れていたが、俺は回数を重ねるごとに進化していくタイプなんだ」

「ちょ、待って、さすがにまだ――ああああああああああっ!」

 それから約二時間、梨紗子は延々とバックで犯され続けた。
 休む暇を与えられず、何度も何度も、膣内に射精を決められる。
 いつ終わるのかも分からぬほど、ひたすら子宮を突かれ続けた。

「ふぅ……。この辺にしておくか、時間が押している」

 数え切れない射精を経て、悠人はセックスを終えた。
 大満足の息子を膣から抜く。

「もう……ダメ……」

 梨紗子はフェンスを掴んだまま崩れ落ちた。
 膣からはおびただしい量の精液が溢れ出ている。

「おいおい、セックスと言えばお掃除フェラまでがセットだろ?」

「んぐっ――!」

 動けないほど疲れている梨紗子の口に、悠人はペニスを突っ込んだ。
 彼女の頭を両手で掴み、腰を振って口内を犯す。
 辛うじて残っていた精液の残りかすを全て出し切った。

「よし、一丁上がり1」

 何食わぬ顔で服を着る悠人。
 それから彼は、梨紗子を見下ろしながら言った。

「俺の仲間になってもらえるかな?」

「なる……仲間……なる……。こんなすごいの……初めて……。もう……他の男じゃ……満足できない……」

 こうして、梨紗子は悠人の仲間になった。
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