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028 究極の二択
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「その質問はメデューサを倒しに行く前にもしていたと思うが?」
シエラは怪訝そうに目を細めた。
「今なら違う答えが聞けるかなって」
「残念だが変わらぬ。お主らが元の世界に戻るための方法は知らん。私としても可能な限り協力してやりたいのだが見当も付かんよ」
「本当に?」
今度は悠人が目を細めた。
エッチな妄想をしている時と違って鋭い眼光を放っている。
「もちろん。どうして疑う? あまり妙なことを思うと首輪が発動するやもしれんぞ?」
「うお、いけね! 忘れていた!」
悠人は隷属の首輪のことを失念していた。
少しでも敵意を持とうものなら死に至らしめる凶悪な道具だ。
妙な気持ちを抱くとその時点で死にかけない。
「ふふ、冗談だから安心するといい。首輪はずっと前に解除してある。お主だけでなく美優のもな」
「いつの間に!?」
「そなたが私の太ももに手を這わせている頃だ」
「いつのことかわからねぇ……」
シエラは苦笑いを浮かべた。
「それで、どうして私の発言を疑う?」
「別にシエラを疑っているわけじゃない。ただ、メデューサが死に際に言ったんだ。地球に戻る方法が知りたいならエルフに聞けって」
「たわごとだろう」
一笑に付すシエラ。
悠人は納得していなかった。
「俺にはそう思わない。死にゆく者の言葉だぞ? あえてウソをつく必要がないし、仮にウソをつくならもっと混乱させるようなことを言うはずだ」
「一理ある。だとしたら、メデューサは何か誤解しているのだろう」
「どうしてそう断言できるんだ? 中には知っているエルフがいるかもしれない。そういう可能性は考えられないのか?」
シエラは「ありえない」と断言した。
「族長の私が知らなくて他のエルフが知っていることはない。もちろんプライベートな話なら別だが、お主らが元の世界に戻る……すなわちこことは違う異世界に転移する方法はプライベートな話とは言えないだろう?」
「まぁな」
悠人は黙って腕を組んだ。
娘の彼氏を品定めする父親のような顔で。
「シエラが言うならその通りなんだと思うが、それでも俺は納得できない。不快な気持ちにさせて申し訳ないが、他のエルフに聞き取り調査をさせてもらえないか?」
メデューサの発言は間違いなく真実――。
悠人は今でもそう確信しており、それは何を言われても揺るぎない。
だからといって、シエラがウソをついているとも思っていない。
現実的なのは、どちらかが無意識に誤った発言をしているということ。
悠人はそれがシエラであることを祈った。
もしそうなら、他のエルフから重要な情報を得られるからだ。
「もちろんだとも。納得できるまで聞き回ってくれ。それだけではない。全ての施設に立ち入り検査を実施してくれてもかまわない。我々に隠し事などないし、なにより、長年の宿敵であるメデューサを倒してくれた恩人には満足してもらいたい」
両手を広げるシエラ。
その顔は自信に満ちていた。
「ありがとう、シエラ。では遠慮無くそうさせてもらうよ」
言葉通り、悠人は一切の遠慮をしなかった。
里の全施設を歩いて回り、全てのエルフに話を聞いた。
夜なので、エルフの大半が家で過ごしていた。
それでも彼の調査は数時間に及んだ。
そして、その結果――。
「ごめんなさい悠人様、地球に戻る方法には心当たりがありません……」
――悠人は何も得られなかった。
どのエルフも口を揃えて「知らない」と言うだけだ。
隠し事をしている風には見えなかった。
(手がかりは掴めずか)
這々の体でシエラの家に戻る悠人。
シエラはソファに座って待っていた。
「納得してもらえたかな?」
「ああ、納得したよ。メデューサが誤解していたようだ」
口ではそう言う悠人だが、完全には納得していない。
だが、現時点では、どれだけ粘っても新たな情報が得られない。
だから諦めた。
「歩き回って疲れただろう。話しすぎて喉も痛いはずだ。ハーブティーを淹れよう」
立ち上がろうとするシエラ。
しかし、彼女は浮かせた腰をすぐに下ろした。
悠人が手を伸ばして待ったをかけたからだ。
「ハーブティーは結構だ。それよりも――」
シエラの右隣に座る悠人。
左腕を彼女の首に回し、左の胸を鷲掴みにする。
さらに右手を彼女のスカートに侵入させた。
パンツ越しに膣を指でつつきながら耳元で囁く。
「――メデューサ討伐の報酬をもらえるかな?」
日本に戻る方法が分からなかったことで悠人の性欲が復活。
彼の脳内はエルフの族長を屈服させることでいっぱいになっていた。
気の強そうな女を押さえつけるなんて想像しただけでもたまらない。
だが……。
「何の話だ?」
シエラは予想外の反応を示した。
膣を弄られているのに顔色一つ変えていない。
不快そうにすることもなく、淡々と悠人の右手を払った。
「何って……メデューサの件の報酬だよ。宴の場で他のエルフを侍らせたけど、あれは報酬とは関係ないだろ? それともあれを報酬と言い張るのか?」
シエラは首を振った。
「もちろんあれを報酬と言い張るつもりはない」
「だったら……」
悠人の右手が懲りずに膣を目指す。
しかし、今度は早々に手首を掴まれてしまった。
「わるいな悠人、私の体を報酬にする気はない」
「え?」
「何もこの身可愛さに言っているわけではない。むしろその逆。私の体如きでは報酬に相応しくないと言っているのだ」
「ど、どういうことだ?」
「もしそなたが望むなら、私は喜んでこの身を捧げよう」
そう言うと、シエラは悠人に跨がった。
さらに上半身に着用しているものを全て脱いで胸をさらけ出す。
「ほらな? 別になんともない」
自身の胸を悠人の顔に押し当てるシエラ。
その状態で腰をくねくね動かして、彼のペニスを刺激する。
「おほぉ」
当然、悠人は大興奮。
ウキウキで彼女の胸にしゃぶりつく。
だが、シエラによって引き剥がされてしまう。
「そなたが女体を好むのは知っているし、報酬に私の体を求めていたことも分かっている」
シエラは立ち上がり、脱ぎ捨てた鎧やマントを改めて着用した。
それが済むと、悠人の隣に腰を下ろして続きを話す。
「私も当初はその要望に応える予定だったが、メデューサを倒してもらった報酬にしてはあまりにも物足りないと考えた。その程度の報酬で済ませてしまうと、そなたは満足してくれるかもしれないが、エルフ族にとっては大きな恥となる」
「恥?」
「エルフは恩返しもまともにできないのか、恩知らずもいいところだな、と他の種族から馬鹿にされるだろう。だから、もっと良い報酬を考えた」
「ペニスをぶち込んで族長をアヒアヒ言わせることよりも良い報酬……?」
「エルフ族に伝わる至宝の一つを渡そうと思う」
「おお! それは何やらすごそうだ!」
至宝というワードに、さすがの悠人も胸が躍った。
「もちろんすごい物だ。これがあれば学校の外で行う活動が快適なものになることは間違いない。だが、もし物品に全く興味がないとのことであれば言ってくれ。その時は喜んでこの身を差し出そう」
「つまり至宝かシエラの女体かを選べというわけか」
「そういうことになる。比較するのもおこがましい程の差だがな」
「うーん……」
悠人はかつてないほど悩んだ。
一過性の性欲を選ぶか、エルフ族の至宝を選ぶか。
「どっちもってのはダメ?」
「ダメだ」
「ケチ!」
「これでも族長なのでな。体の安売りはできない」
「うっ……」
「さぁ、どうする?」
シエラはニヤリと笑い、悠人の太ももに手を置く。
これまで彼がしてきたように太ももを撫で始めた。
悠人と違ってがっついておらず、とても魅惑的な手つきをしている。
「待て、そんなことをされたら……至宝を選べなくなってしまう……」
「それが私の狙いだ。至宝を提示した上でこの身が選ばれたのであれば、エルフ族の評判が落ちることはない。お主だって物品なんかより私をアヒアヒ言わせるほうが望ましいだろ?」
シエラはファスナーを摘まむと、悠人の耳元で囁いた。
「このぶっといペニスを私にぶち込んだらさぞかし気持ちいいだろうなぁ」
「あああああ! 決めた! 決めたぁあああああ!」
いよいよというところで悠人が叫んだ。
もう我慢できない。
彼は今にも爆発しそうなペニスを両手で押さえながら言う。
「報酬は至宝! 至宝にする!」
シエラは怪訝そうに目を細めた。
「今なら違う答えが聞けるかなって」
「残念だが変わらぬ。お主らが元の世界に戻るための方法は知らん。私としても可能な限り協力してやりたいのだが見当も付かんよ」
「本当に?」
今度は悠人が目を細めた。
エッチな妄想をしている時と違って鋭い眼光を放っている。
「もちろん。どうして疑う? あまり妙なことを思うと首輪が発動するやもしれんぞ?」
「うお、いけね! 忘れていた!」
悠人は隷属の首輪のことを失念していた。
少しでも敵意を持とうものなら死に至らしめる凶悪な道具だ。
妙な気持ちを抱くとその時点で死にかけない。
「ふふ、冗談だから安心するといい。首輪はずっと前に解除してある。お主だけでなく美優のもな」
「いつの間に!?」
「そなたが私の太ももに手を這わせている頃だ」
「いつのことかわからねぇ……」
シエラは苦笑いを浮かべた。
「それで、どうして私の発言を疑う?」
「別にシエラを疑っているわけじゃない。ただ、メデューサが死に際に言ったんだ。地球に戻る方法が知りたいならエルフに聞けって」
「たわごとだろう」
一笑に付すシエラ。
悠人は納得していなかった。
「俺にはそう思わない。死にゆく者の言葉だぞ? あえてウソをつく必要がないし、仮にウソをつくならもっと混乱させるようなことを言うはずだ」
「一理ある。だとしたら、メデューサは何か誤解しているのだろう」
「どうしてそう断言できるんだ? 中には知っているエルフがいるかもしれない。そういう可能性は考えられないのか?」
シエラは「ありえない」と断言した。
「族長の私が知らなくて他のエルフが知っていることはない。もちろんプライベートな話なら別だが、お主らが元の世界に戻る……すなわちこことは違う異世界に転移する方法はプライベートな話とは言えないだろう?」
「まぁな」
悠人は黙って腕を組んだ。
娘の彼氏を品定めする父親のような顔で。
「シエラが言うならその通りなんだと思うが、それでも俺は納得できない。不快な気持ちにさせて申し訳ないが、他のエルフに聞き取り調査をさせてもらえないか?」
メデューサの発言は間違いなく真実――。
悠人は今でもそう確信しており、それは何を言われても揺るぎない。
だからといって、シエラがウソをついているとも思っていない。
現実的なのは、どちらかが無意識に誤った発言をしているということ。
悠人はそれがシエラであることを祈った。
もしそうなら、他のエルフから重要な情報を得られるからだ。
「もちろんだとも。納得できるまで聞き回ってくれ。それだけではない。全ての施設に立ち入り検査を実施してくれてもかまわない。我々に隠し事などないし、なにより、長年の宿敵であるメデューサを倒してくれた恩人には満足してもらいたい」
両手を広げるシエラ。
その顔は自信に満ちていた。
「ありがとう、シエラ。では遠慮無くそうさせてもらうよ」
言葉通り、悠人は一切の遠慮をしなかった。
里の全施設を歩いて回り、全てのエルフに話を聞いた。
夜なので、エルフの大半が家で過ごしていた。
それでも彼の調査は数時間に及んだ。
そして、その結果――。
「ごめんなさい悠人様、地球に戻る方法には心当たりがありません……」
――悠人は何も得られなかった。
どのエルフも口を揃えて「知らない」と言うだけだ。
隠し事をしている風には見えなかった。
(手がかりは掴めずか)
這々の体でシエラの家に戻る悠人。
シエラはソファに座って待っていた。
「納得してもらえたかな?」
「ああ、納得したよ。メデューサが誤解していたようだ」
口ではそう言う悠人だが、完全には納得していない。
だが、現時点では、どれだけ粘っても新たな情報が得られない。
だから諦めた。
「歩き回って疲れただろう。話しすぎて喉も痛いはずだ。ハーブティーを淹れよう」
立ち上がろうとするシエラ。
しかし、彼女は浮かせた腰をすぐに下ろした。
悠人が手を伸ばして待ったをかけたからだ。
「ハーブティーは結構だ。それよりも――」
シエラの右隣に座る悠人。
左腕を彼女の首に回し、左の胸を鷲掴みにする。
さらに右手を彼女のスカートに侵入させた。
パンツ越しに膣を指でつつきながら耳元で囁く。
「――メデューサ討伐の報酬をもらえるかな?」
日本に戻る方法が分からなかったことで悠人の性欲が復活。
彼の脳内はエルフの族長を屈服させることでいっぱいになっていた。
気の強そうな女を押さえつけるなんて想像しただけでもたまらない。
だが……。
「何の話だ?」
シエラは予想外の反応を示した。
膣を弄られているのに顔色一つ変えていない。
不快そうにすることもなく、淡々と悠人の右手を払った。
「何って……メデューサの件の報酬だよ。宴の場で他のエルフを侍らせたけど、あれは報酬とは関係ないだろ? それともあれを報酬と言い張るのか?」
シエラは首を振った。
「もちろんあれを報酬と言い張るつもりはない」
「だったら……」
悠人の右手が懲りずに膣を目指す。
しかし、今度は早々に手首を掴まれてしまった。
「わるいな悠人、私の体を報酬にする気はない」
「え?」
「何もこの身可愛さに言っているわけではない。むしろその逆。私の体如きでは報酬に相応しくないと言っているのだ」
「ど、どういうことだ?」
「もしそなたが望むなら、私は喜んでこの身を捧げよう」
そう言うと、シエラは悠人に跨がった。
さらに上半身に着用しているものを全て脱いで胸をさらけ出す。
「ほらな? 別になんともない」
自身の胸を悠人の顔に押し当てるシエラ。
その状態で腰をくねくね動かして、彼のペニスを刺激する。
「おほぉ」
当然、悠人は大興奮。
ウキウキで彼女の胸にしゃぶりつく。
だが、シエラによって引き剥がされてしまう。
「そなたが女体を好むのは知っているし、報酬に私の体を求めていたことも分かっている」
シエラは立ち上がり、脱ぎ捨てた鎧やマントを改めて着用した。
それが済むと、悠人の隣に腰を下ろして続きを話す。
「私も当初はその要望に応える予定だったが、メデューサを倒してもらった報酬にしてはあまりにも物足りないと考えた。その程度の報酬で済ませてしまうと、そなたは満足してくれるかもしれないが、エルフ族にとっては大きな恥となる」
「恥?」
「エルフは恩返しもまともにできないのか、恩知らずもいいところだな、と他の種族から馬鹿にされるだろう。だから、もっと良い報酬を考えた」
「ペニスをぶち込んで族長をアヒアヒ言わせることよりも良い報酬……?」
「エルフ族に伝わる至宝の一つを渡そうと思う」
「おお! それは何やらすごそうだ!」
至宝というワードに、さすがの悠人も胸が躍った。
「もちろんすごい物だ。これがあれば学校の外で行う活動が快適なものになることは間違いない。だが、もし物品に全く興味がないとのことであれば言ってくれ。その時は喜んでこの身を差し出そう」
「つまり至宝かシエラの女体かを選べというわけか」
「そういうことになる。比較するのもおこがましい程の差だがな」
「うーん……」
悠人はかつてないほど悩んだ。
一過性の性欲を選ぶか、エルフ族の至宝を選ぶか。
「どっちもってのはダメ?」
「ダメだ」
「ケチ!」
「これでも族長なのでな。体の安売りはできない」
「うっ……」
「さぁ、どうする?」
シエラはニヤリと笑い、悠人の太ももに手を置く。
これまで彼がしてきたように太ももを撫で始めた。
悠人と違ってがっついておらず、とても魅惑的な手つきをしている。
「待て、そんなことをされたら……至宝を選べなくなってしまう……」
「それが私の狙いだ。至宝を提示した上でこの身が選ばれたのであれば、エルフ族の評判が落ちることはない。お主だって物品なんかより私をアヒアヒ言わせるほうが望ましいだろ?」
シエラはファスナーを摘まむと、悠人の耳元で囁いた。
「このぶっといペニスを私にぶち込んだらさぞかし気持ちいいだろうなぁ」
「あああああ! 決めた! 決めたぁあああああ!」
いよいよというところで悠人が叫んだ。
もう我慢できない。
彼は今にも爆発しそうなペニスを両手で押さえながら言う。
「報酬は至宝! 至宝にする!」
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