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017 焦る美優
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「間に合ったって……俺たちを捜していたのか?」
尋ねつつ、悠人は葵の手を見る。
左手に釣り竿、右手にクーラーボックスを持っている。
また、クーラーボックスには小さな釣り具ケースが括り付けられていた。
100円ショップで売っていそうな安物だ。
「二人は食堂を利用できないから、きっと朝ご飯の調達で外に行くと思ったの」
葵はクーラーボックスを床に置いた。
大したことない動作なのに、彼女の胸は派手に揺れている。
胸の谷間がシャツから透けていて、悠人は凝視を禁じ得なかった。
「その格好から察するに釣りをしたいから付き合え、ということかな?」
葵は「大正解」とニッコリ。
「私の包丁を盗んだお詫びとして、私が安全に釣りをできるよう守ってほしいの。お礼に川魚を分けてあげるよー」
「要するにボディーガードか」
「そういうこと!」
「どうせガードするならもっとピンポイントで守りたいものだな。例えばそのメロンみたいなおっぱ――ぶへっ!」
悠人の後頭部を美優が叩く。
葵は二人のやり取りを見て「うふふ」と笑った。
「すっごく強いって評判の悠人君に守ってもらえたら、私は安心して釣りができると思うんだー」
「俺はかまわないよ」
「私もいいですよー!」
「ほんと? よかったー。フィッシング部の人たちから道具を借りたのに、二人に協力してもらえなかったらどうしようかと思ったよー」
美優は「あはは」と笑ったあと、心配そうな顔で尋ねた。
「でもいいんですか? 私たちと話して」
「どういうこと?」
「東谷先輩ですよ! 知らないんですか? 私たち、目を付けられているんです」
葵は「あー」と理解した。
「そのことなら大丈夫だよー。だって私、家庭科部の部長だもの」
「それが関係あるんですか?」
「この世界で皆の食事を作るのは家庭科部の仕事だもの。私と揉めたらご飯に影響がでるから、東谷君もそう強くは言えないと思うよー」
悠人と美優は「なるほど」と納得。
「あとね、彼が権力者でいられるのは今だけだから。怖くないよ」
美優の眉がピクッと動く。
「それ、悠人も言っていたけどどういう意味ですか?」
「あら? 悠人君も気づいていたんだ?」
「まぁな」
「ちょっとー! 教えてくださいよ! 私だけ分かっていないんだけど!」
「なら知らないままのほうがいいと思うわ。そのほうがきっと楽しめるもの」
「同感だ」
「えー! よくないなぁ、そういうの! 好きくないなぁ!」
美優は「ぶぅー」と頬を膨らませるのだった。
◇
三人は正門から外に出た。
悠人を先頭とし、その後ろを二人が横並びで続く。
朝早くだからか、森の中は静寂に包まれていた。
木の葉のかすれる音ですら耳障りなくらいに響く。
これなら近くに魔物が潜んでいても分かるな、と悠人は安心した。
「ねーねー、美優さん」
「ん?」
「悠人君とは付き合っているの?」
美優は「ブッ」と吐き出した。
「付き合っていませんよー! そんなわけないじゃないですか! 昨日転校したばかりの人ですよ?」
「でもすごく仲良しだよね。もうずっと前からの付き合いって感じ」
「まぁ馬が合うのは否定しませんけど……。でも、悠人ってこう見えて隙あらばエロいことばかり考える変態ですからね?」
「へぇ、そうなんだ?」
葵はニヤリと笑って舌なめずりをする。
静かに歩く悠人は、前を向いたまま美優とのセックスを妄想する。
美優の言う通り、彼は隙あらばエロいことを考えていた。
昨日のフェラ以降、その傾向がますます強まっている。
童貞を卒業すれば落ち着くかと思いきや大違いだ。
経験を経たことで妄想が具体性を増し、以前より楽しくなっていた。
「そう言う葵先輩こそどうなんですか?」
「私?」
「彼氏とかいないんですか? めっちゃモテそうですよね! 優しいし、大人だし、あと胸だってすごい!」
葵は「ふふ」と笑った。
「残念ながらいないよ。あんまり女として見られないんだよねー」
「分かりやすいウソだな」
悠人は振り返った。
真っ先に葵の胸を見たあと、スッと視線を上げて顔を見る。
「本当だよ。家庭科部の子らが言うには、お母さんっぽいところに男子は抵抗があるんじゃないかって。お母さんっぽいってどういう意味か分からないけど」
「私には分かります! たしかに葵先輩からは大人の包容力みたいなのを感じますもん! もしかしたら告白しにくい雰囲気があるのかもしれませんね!」
「かなぁ?」
悠人は「あり得る」とだけ答えて前を向いた。
「じゃあ、葵先輩が付き合うとしたらどんな人がいいですか?」
「うーん、そうねぇ」
葵は少し考えてから答えた。
「私は悠人君がいいかなぁ」
「「えっ」」
驚く二人。
悠人は光の速さで再び振り向いた。
「悠人みたいな人じゃなくて悠人がいいんですか?」
「だって頼りになるもの。それに男らしいじゃない? 東谷君みたいな権力者にも怯まないのって」
「でも変態ですよ!? 驚異的なエロ野郎ですよ!? ドン引きするくらい酷いですよ! 性欲の化身みたいな奴ですよ!?」
「悔しいが否定できないぜ……!」
「それも人間味があっていいんじゃない?」
「おお! 聞いたか美優! 葵先輩は胸だけでなく器まで大きいぞ!」
「いやいや……本気ですか葵先輩!?」
葵は「ふふ」と笑ってはぐらかした。
「悠人君はどう? 私が彼女って」
「いいと思う。料理が上手くて、可愛くて、そのうえ胸が大きい。とりわけ大事なのは胸だ。恋人なら当然ながら好き放題に揉めるわけで、妄想するだけでもヤバい。付き合ったら24時間ずっと胸に顔をうずめていると思う」
すかさず「キモッ!」と反応する美優。
一方、葵は。
「なら真剣に考えようかな? 悠人君との交際」
「俺も前向きに検討しておこう」
「ちょ、ウソでしょ!?」
愕然とする美優に対し、二人は真顔で言った。
「俺は本気だが?」
「私もよ?」
「ええええええ! もしかしてライバルが出現した感じ!?」
悠人が葵に奪われるかもしれない――。
美優は「ひぃぃぃ!」と吠え、両手で真っ赤な髪を掻き毟るのだった。
尋ねつつ、悠人は葵の手を見る。
左手に釣り竿、右手にクーラーボックスを持っている。
また、クーラーボックスには小さな釣り具ケースが括り付けられていた。
100円ショップで売っていそうな安物だ。
「二人は食堂を利用できないから、きっと朝ご飯の調達で外に行くと思ったの」
葵はクーラーボックスを床に置いた。
大したことない動作なのに、彼女の胸は派手に揺れている。
胸の谷間がシャツから透けていて、悠人は凝視を禁じ得なかった。
「その格好から察するに釣りをしたいから付き合え、ということかな?」
葵は「大正解」とニッコリ。
「私の包丁を盗んだお詫びとして、私が安全に釣りをできるよう守ってほしいの。お礼に川魚を分けてあげるよー」
「要するにボディーガードか」
「そういうこと!」
「どうせガードするならもっとピンポイントで守りたいものだな。例えばそのメロンみたいなおっぱ――ぶへっ!」
悠人の後頭部を美優が叩く。
葵は二人のやり取りを見て「うふふ」と笑った。
「すっごく強いって評判の悠人君に守ってもらえたら、私は安心して釣りができると思うんだー」
「俺はかまわないよ」
「私もいいですよー!」
「ほんと? よかったー。フィッシング部の人たちから道具を借りたのに、二人に協力してもらえなかったらどうしようかと思ったよー」
美優は「あはは」と笑ったあと、心配そうな顔で尋ねた。
「でもいいんですか? 私たちと話して」
「どういうこと?」
「東谷先輩ですよ! 知らないんですか? 私たち、目を付けられているんです」
葵は「あー」と理解した。
「そのことなら大丈夫だよー。だって私、家庭科部の部長だもの」
「それが関係あるんですか?」
「この世界で皆の食事を作るのは家庭科部の仕事だもの。私と揉めたらご飯に影響がでるから、東谷君もそう強くは言えないと思うよー」
悠人と美優は「なるほど」と納得。
「あとね、彼が権力者でいられるのは今だけだから。怖くないよ」
美優の眉がピクッと動く。
「それ、悠人も言っていたけどどういう意味ですか?」
「あら? 悠人君も気づいていたんだ?」
「まぁな」
「ちょっとー! 教えてくださいよ! 私だけ分かっていないんだけど!」
「なら知らないままのほうがいいと思うわ。そのほうがきっと楽しめるもの」
「同感だ」
「えー! よくないなぁ、そういうの! 好きくないなぁ!」
美優は「ぶぅー」と頬を膨らませるのだった。
◇
三人は正門から外に出た。
悠人を先頭とし、その後ろを二人が横並びで続く。
朝早くだからか、森の中は静寂に包まれていた。
木の葉のかすれる音ですら耳障りなくらいに響く。
これなら近くに魔物が潜んでいても分かるな、と悠人は安心した。
「ねーねー、美優さん」
「ん?」
「悠人君とは付き合っているの?」
美優は「ブッ」と吐き出した。
「付き合っていませんよー! そんなわけないじゃないですか! 昨日転校したばかりの人ですよ?」
「でもすごく仲良しだよね。もうずっと前からの付き合いって感じ」
「まぁ馬が合うのは否定しませんけど……。でも、悠人ってこう見えて隙あらばエロいことばかり考える変態ですからね?」
「へぇ、そうなんだ?」
葵はニヤリと笑って舌なめずりをする。
静かに歩く悠人は、前を向いたまま美優とのセックスを妄想する。
美優の言う通り、彼は隙あらばエロいことを考えていた。
昨日のフェラ以降、その傾向がますます強まっている。
童貞を卒業すれば落ち着くかと思いきや大違いだ。
経験を経たことで妄想が具体性を増し、以前より楽しくなっていた。
「そう言う葵先輩こそどうなんですか?」
「私?」
「彼氏とかいないんですか? めっちゃモテそうですよね! 優しいし、大人だし、あと胸だってすごい!」
葵は「ふふ」と笑った。
「残念ながらいないよ。あんまり女として見られないんだよねー」
「分かりやすいウソだな」
悠人は振り返った。
真っ先に葵の胸を見たあと、スッと視線を上げて顔を見る。
「本当だよ。家庭科部の子らが言うには、お母さんっぽいところに男子は抵抗があるんじゃないかって。お母さんっぽいってどういう意味か分からないけど」
「私には分かります! たしかに葵先輩からは大人の包容力みたいなのを感じますもん! もしかしたら告白しにくい雰囲気があるのかもしれませんね!」
「かなぁ?」
悠人は「あり得る」とだけ答えて前を向いた。
「じゃあ、葵先輩が付き合うとしたらどんな人がいいですか?」
「うーん、そうねぇ」
葵は少し考えてから答えた。
「私は悠人君がいいかなぁ」
「「えっ」」
驚く二人。
悠人は光の速さで再び振り向いた。
「悠人みたいな人じゃなくて悠人がいいんですか?」
「だって頼りになるもの。それに男らしいじゃない? 東谷君みたいな権力者にも怯まないのって」
「でも変態ですよ!? 驚異的なエロ野郎ですよ!? ドン引きするくらい酷いですよ! 性欲の化身みたいな奴ですよ!?」
「悔しいが否定できないぜ……!」
「それも人間味があっていいんじゃない?」
「おお! 聞いたか美優! 葵先輩は胸だけでなく器まで大きいぞ!」
「いやいや……本気ですか葵先輩!?」
葵は「ふふ」と笑ってはぐらかした。
「悠人君はどう? 私が彼女って」
「いいと思う。料理が上手くて、可愛くて、そのうえ胸が大きい。とりわけ大事なのは胸だ。恋人なら当然ながら好き放題に揉めるわけで、妄想するだけでもヤバい。付き合ったら24時間ずっと胸に顔をうずめていると思う」
すかさず「キモッ!」と反応する美優。
一方、葵は。
「なら真剣に考えようかな? 悠人君との交際」
「俺も前向きに検討しておこう」
「ちょ、ウソでしょ!?」
愕然とする美優に対し、二人は真顔で言った。
「俺は本気だが?」
「私もよ?」
「ええええええ! もしかしてライバルが出現した感じ!?」
悠人が葵に奪われるかもしれない――。
美優は「ひぃぃぃ!」と吠え、両手で真っ赤な髪を掻き毟るのだった。
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