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015 初体験
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「ちょ、セクハラだって」
美優は悠人の右手を掴み、自身の胸から離そうした。
ところがその時、悠人が耳元で囁いてきた。
「このセクハラを認めることで貸しを返してくれ」
「えぇ……」
「しばらく試してみてその気にならなかったら諦めるから、いいだろ?」
そう言われると断るのが難しかった。
彼のペニスを咥えた経験があるのに、胸を揉まれて嫌なわけがない。
「ま、まぁ……そういうことなら……」
悠人の性欲に圧されて、美優は条件を受け入れた。
「ありがとう」
悠人の息が耳にかかる。
それだけで気持ちよくて、下腹部が熱くなるのを感じた。
(ええい、もう、なるようになっちゃえ!)
美優は目をキュッと瞑って覚悟を決める。
一方、悠人は――。
(やべぇ! 前戯ってどうやるんだ!?)
性欲に突き動かされたのはいいが、詳しい方法を知らなかった。
彼の性知識は全てAVに依存している。
しかし、彼は前戯のシーンをスキップしていた。
初めてAVを観た時でさえチャプター3のフェラチオまで飛ばしたほどだ。
故に分からない。
服を脱がして本番に移行するまでの進め方が。
具体的な前戯の方法が。
(ええい、もう、なるようになれ!)
結果、悠人も美優と同じことを思った。
全く異なる意味でだが。
とりあえず両手で胸を揉むことにする。
左手を彼女の脇の下からねじ込み、ガッチリ左右の胸を鷲掴み。
(おっぱいって思ったよりも硬いもんだな)
それが最初の感想だった。
すぐにそれが過ちに気づく。
(違う、これはブラだ!)
悠人は必死だった。
美優が感じているのかを気にする余裕などない。
知識がない上に童貞なのが厳しかった。
そんな時――。
「あっ……」
美優の口から快楽の声が漏れた。
悠人の乱暴な手つきでも気持ちよかったのだ。
「お? 今、喘いだよな?」
これまで不安だった悠人が勢いづく。
「そんなこと……んぁ……ないっ」
美優が感じているのは明らかだった。
呼吸のリズムに狂いが生じている。
そしてそれを隠すべく、彼女は両手で口を押さえた。
(いける! このまま胸を責め続ければ!)
悠人は一気に攻勢を強めた。
直に胸を揉むべく、美優のシャツを脱がしにかかる。
手に伝わる感覚を頼りにボタンを外していく。
「ちょ、それはだめだって」
「セクハラがお返しの条件だろ?」
「服の上から触るだけって……」
「そんなことは言っていない」
シャツのボタンが完全に外された。
「服の上からでも喘いでいたのに、直接触れられるとどうなるかな?」
悠人が囁く。
言葉責めをする余裕まで生まれていた。
(そんなの……絶対やばいに決まってるじゃん……!)
美優は右手の甲を口に押し当てて耐える。
そうしないと今にも声が漏れてしまいそうだった。
「その気になったらいつでも言ってくれよな」
悠人が揉み揉みを再開する。
ブラを下にずらし、人差し指の腹で乳首に触れた。
円を描くように優しく動かす。
「んんっ!」
美優の体がビクンッと跳ねた。
陸に打ち上げられた魚のように。
かつてない快感が全身を突き抜けたのだ。
「おー、すげぇ反応だ。それに乳首が勃起してきたぞ」
「んーっ! んーっ!」
美優の体が火照っていく。
「まだ始まったばかりなのにこんな具合だと耐えられないんじゃないか?」
悠人は美優の耳たぶを咥えた。
AVでそんなシーンがあったことを思い出したのだ。
効果があるか不明だったが、結果は有効だった。
「んーっ!?」
胸の刺激にのみ警戒していた美優は不意を打たれた。
責められる箇所が二つになったことで、ますます体が疼いてしまう。
(かなりいい感じだと思うが、ここからどうすりゃいい……?)
次の展開を考えながら美優の耳をハフハフする悠人。
できればブラを外して激しくおっぱいを揉みたい。
下にずらすだけだと手に当たって邪魔だからだ。
しかしそれはできない。
滑らかにブラを外せる自信がないからだ。
手間取るとまずいことは童貞にも想像に容易かった。
(もうちょっと踏み込んでみるか)
悠人は美優の右手首を掴んだ。
それを強引に自身の股間へ持っていく。
ズボン越しに息子を撫でさせた。
「すごい大きいだろ? こんな状態じゃ眠れないんだ」
「んっ……あっ……」
左手で口を押さえる美優だが、声が漏れるのを抑えきれない。
「なんだったらフェラじゃなくてセックスするか? 美優だって挿れてほしくなってきたんじゃないか?」
悠人は彼女のスカートをめくった。
右手を太ももに這わせて、そのまま膣に向かわせる。
「らめっ……そこは……」
「案外ビチョビチョに濡れていたりしてな」
ノリノリで美優のパンツに手を突っ込む悠人。
ここで予期せぬ展開が待っていた。
「……おい、マジで濡れまくっているじゃないか!」
そう、美優は悠人が想像する何倍も感じていたのだ。
膣やその周りが愛液にまみれてぬるぬるしている。
「だって……こんなの……仕方ないじゃん……」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる美優。
その仕草が、微かに残っていた悠人のブレーキをぶっ壊した。
「だめだ、もう我慢できない」
悠人は前戯を終了し、光の速さでズボンとパンツを脱いだ。
勃起したペニスを美優の太ももに挟み、パンツ越しながら膣に押しつける。
「美優、一緒に気持ちよくなろう。いいだろ?」
それは悪魔の誘惑だった。
「……うん」
コクリと頷く美優。
「決まりだ」
悠人は美優を起こし、服とブラを脱がせた。
その間に自分も服と靴下を脱いで全裸になる。
「よし、始めるぞ!」
「待って、まだスカートとソックスが」
「そのままでいい、これ以上は待てない」
悠人は美優を押し倒した。
自身の体を重ね、彼女の首筋や耳にキスする。
同時進行で彼女のパンツを脱がせた。
「あっ……はっ……あぁ……」
美優の声が大きくなっていく。
その声を堪能しながら、悠人はペニスの角度を調整した。
膣に押しつけて、亀頭に愛液をまとわせる。
「挿れるよ」
グッと腰を前に押し出す悠人。
にゅるり。
膣口がペニスを受け入れた。
「オホォ」
悠人の口から声が漏れる。
かつて経験したことのない極上の快感だった。
フェラの時よりも温かく、そして、ぬるぬるしている。
そのうえ、相手は処女のダンサーだ。
膣の締まりは強烈で、グググッとペニスを圧迫する。
童貞の悠人は一瞬で射精しそうになった。
「痛っ……!」
美優の顔が歪む。
それによって、悠人はピタッと止まった。
ペニスはまだ半分ほどしか入っていない。
「大丈夫か?」
「うん。一瞬痛かったけど平気」
美優には分かっていた。
破瓜――すなわち処女膜が破れたことによる痛みだと。
相手が悠人なので、痛い以上に幸せだった。
「続けるぜ」
悠人は安心して腰を動かす。
既に暴発しそうなペニスが、膣壁を掻き分けて奥に進む。
「ああああっ! あああっ! あっ!」
美優の声が体育倉庫に響く。
悠人に抱きつき、遠慮なく喘いだ。
もはや我慢する気はなかった。
というより、気持ちよすぎて我慢などできなかった。
今はただ全身で未知の快感に犯されている。
「すげぇな、これがセックスか。気持ちいいな」
「うん……うん! 気持ちい……!」
いよいよ悠人のペニスが最奥部に到達。
子宮をトントンとノックする。
(奥……お腹に……悠人の……形が分かる……)
刺激が強すぎて、美優は今にも意識が飛びそうだった。
目は虚ろになっていて、口の端からとめどなく涎が垂れている。
既に何度もイッており、膣の感覚が麻痺し始めていた。
「ほら、舌を出せ。キスしようぜ」
「うん、する……! する!」
美優は犬のように舌を出す。
しかし、悠人の口までは届かない。
彼がギリギリの距離を保っているからだ。
「ほら、もっと舌を伸ばせ」
「んっ……も……いじわる……」
限界まで舌を伸ばす美優。
悠人もそれに応えて顔を近づけ、互いの舌が絡まった。
そのままキスする。
「まさか初めてのキスがこんなエロい形になるとはな」
悠人は満足気に微笑み、激しく腰を打ち付ける。
「あああっ! ああああっ! はぁっ……!」
「どうだ! 最高だろ!」
「うん! 最高ぉ! 悠人! 悠人ぉ!」
無意識の内に、美優は悠人の腰に脚を絡めていた。
まるでコアラのように、四肢で悠人にしがみつく。
「美優、イクぞ」
「うん、いい……! いいよ! イッて! 私もイクッ!」
悠人の腰の振り方が変わる。
大きくガンガン打ち付けるものから小刻みなものへ。
刺激を亀頭に集中させていた。
「やばい! イク! 美優!」
「あああああああああああっ!」
二人は同時にイッた。
美優の体が弓のように反り返る。
「おほぉ……」
悠人は天井を眺めながら息を吐いた。
中出しの気持ちよさに感動する。
肉体的な刺激だけでなく、精神的な充足度も高い。
自分の種を女に植え付けたという快感が支配欲を満たした。
「悠人のが広がっていく……熱いよぉ……」
美優の四肢が悠人の背中を外れ、だらりとマットに落ちる。
大の字に近い格好になった。
「最高だった」
悠人は膣からペニスを抜き、美優の隣に寝転ぶ。
「私、セックスしちゃった……。今日知り合ったばかりの男子と……」
天井に向かって呟く美優。
悠人は体を彼女に向けた。
手の甲で彼女の頬を撫でながら尋ねる。
「後悔してる?」
美優は「ううん」と首を振った。
「悠人が相手で幸せだった」
「そうか。じゃあ――」
「また明日もヤろう、とか空気の読めないことは言わないでね?」
「ち、違うよ、そんなこと言うつもりじゃなかった」
「じゃあ、なに?」
「……ウソ、本当はその通り」
美優は「もう!」と、苦笑いで悠人を観る。
「そこは『俺も幸せだった。運命の相手だと思った』とか言ってよ。空気が台無しじゃんか」
「そんな気の利いたことが言える人間なら遥か昔に童貞を卒業しているはずだ」
「あはは、たしかにね」
「ということで、またヤろうな」
「仕方ないなぁ。でも、この世界にいる間だけだよ?」
「日本に戻ったらダメなのか?」
「だって付き合っていないからね? そうでしょ?」
悠人は「なるほど」と呟くと、ニヤリと笑った。
「なら二度と日本には帰りたくないな」
「私は今すぐにでも帰りたい。起きたら日本に戻っていてほしいよ」
「じゃあその前にもう1回シておこう。AVみたいに色々な体位を試したいんだ」
「いやいや、まだ終わったばかり……って、なんでもう勃起してるの!?」
「それが男子高校生というものだ」
「あっ……! はぁん……!」
夜が明けるまで、二人は交わり続けるのだった。
美優は悠人の右手を掴み、自身の胸から離そうした。
ところがその時、悠人が耳元で囁いてきた。
「このセクハラを認めることで貸しを返してくれ」
「えぇ……」
「しばらく試してみてその気にならなかったら諦めるから、いいだろ?」
そう言われると断るのが難しかった。
彼のペニスを咥えた経験があるのに、胸を揉まれて嫌なわけがない。
「ま、まぁ……そういうことなら……」
悠人の性欲に圧されて、美優は条件を受け入れた。
「ありがとう」
悠人の息が耳にかかる。
それだけで気持ちよくて、下腹部が熱くなるのを感じた。
(ええい、もう、なるようになっちゃえ!)
美優は目をキュッと瞑って覚悟を決める。
一方、悠人は――。
(やべぇ! 前戯ってどうやるんだ!?)
性欲に突き動かされたのはいいが、詳しい方法を知らなかった。
彼の性知識は全てAVに依存している。
しかし、彼は前戯のシーンをスキップしていた。
初めてAVを観た時でさえチャプター3のフェラチオまで飛ばしたほどだ。
故に分からない。
服を脱がして本番に移行するまでの進め方が。
具体的な前戯の方法が。
(ええい、もう、なるようになれ!)
結果、悠人も美優と同じことを思った。
全く異なる意味でだが。
とりあえず両手で胸を揉むことにする。
左手を彼女の脇の下からねじ込み、ガッチリ左右の胸を鷲掴み。
(おっぱいって思ったよりも硬いもんだな)
それが最初の感想だった。
すぐにそれが過ちに気づく。
(違う、これはブラだ!)
悠人は必死だった。
美優が感じているのかを気にする余裕などない。
知識がない上に童貞なのが厳しかった。
そんな時――。
「あっ……」
美優の口から快楽の声が漏れた。
悠人の乱暴な手つきでも気持ちよかったのだ。
「お? 今、喘いだよな?」
これまで不安だった悠人が勢いづく。
「そんなこと……んぁ……ないっ」
美優が感じているのは明らかだった。
呼吸のリズムに狂いが生じている。
そしてそれを隠すべく、彼女は両手で口を押さえた。
(いける! このまま胸を責め続ければ!)
悠人は一気に攻勢を強めた。
直に胸を揉むべく、美優のシャツを脱がしにかかる。
手に伝わる感覚を頼りにボタンを外していく。
「ちょ、それはだめだって」
「セクハラがお返しの条件だろ?」
「服の上から触るだけって……」
「そんなことは言っていない」
シャツのボタンが完全に外された。
「服の上からでも喘いでいたのに、直接触れられるとどうなるかな?」
悠人が囁く。
言葉責めをする余裕まで生まれていた。
(そんなの……絶対やばいに決まってるじゃん……!)
美優は右手の甲を口に押し当てて耐える。
そうしないと今にも声が漏れてしまいそうだった。
「その気になったらいつでも言ってくれよな」
悠人が揉み揉みを再開する。
ブラを下にずらし、人差し指の腹で乳首に触れた。
円を描くように優しく動かす。
「んんっ!」
美優の体がビクンッと跳ねた。
陸に打ち上げられた魚のように。
かつてない快感が全身を突き抜けたのだ。
「おー、すげぇ反応だ。それに乳首が勃起してきたぞ」
「んーっ! んーっ!」
美優の体が火照っていく。
「まだ始まったばかりなのにこんな具合だと耐えられないんじゃないか?」
悠人は美優の耳たぶを咥えた。
AVでそんなシーンがあったことを思い出したのだ。
効果があるか不明だったが、結果は有効だった。
「んーっ!?」
胸の刺激にのみ警戒していた美優は不意を打たれた。
責められる箇所が二つになったことで、ますます体が疼いてしまう。
(かなりいい感じだと思うが、ここからどうすりゃいい……?)
次の展開を考えながら美優の耳をハフハフする悠人。
できればブラを外して激しくおっぱいを揉みたい。
下にずらすだけだと手に当たって邪魔だからだ。
しかしそれはできない。
滑らかにブラを外せる自信がないからだ。
手間取るとまずいことは童貞にも想像に容易かった。
(もうちょっと踏み込んでみるか)
悠人は美優の右手首を掴んだ。
それを強引に自身の股間へ持っていく。
ズボン越しに息子を撫でさせた。
「すごい大きいだろ? こんな状態じゃ眠れないんだ」
「んっ……あっ……」
左手で口を押さえる美優だが、声が漏れるのを抑えきれない。
「なんだったらフェラじゃなくてセックスするか? 美優だって挿れてほしくなってきたんじゃないか?」
悠人は彼女のスカートをめくった。
右手を太ももに這わせて、そのまま膣に向かわせる。
「らめっ……そこは……」
「案外ビチョビチョに濡れていたりしてな」
ノリノリで美優のパンツに手を突っ込む悠人。
ここで予期せぬ展開が待っていた。
「……おい、マジで濡れまくっているじゃないか!」
そう、美優は悠人が想像する何倍も感じていたのだ。
膣やその周りが愛液にまみれてぬるぬるしている。
「だって……こんなの……仕方ないじゃん……」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる美優。
その仕草が、微かに残っていた悠人のブレーキをぶっ壊した。
「だめだ、もう我慢できない」
悠人は前戯を終了し、光の速さでズボンとパンツを脱いだ。
勃起したペニスを美優の太ももに挟み、パンツ越しながら膣に押しつける。
「美優、一緒に気持ちよくなろう。いいだろ?」
それは悪魔の誘惑だった。
「……うん」
コクリと頷く美優。
「決まりだ」
悠人は美優を起こし、服とブラを脱がせた。
その間に自分も服と靴下を脱いで全裸になる。
「よし、始めるぞ!」
「待って、まだスカートとソックスが」
「そのままでいい、これ以上は待てない」
悠人は美優を押し倒した。
自身の体を重ね、彼女の首筋や耳にキスする。
同時進行で彼女のパンツを脱がせた。
「あっ……はっ……あぁ……」
美優の声が大きくなっていく。
その声を堪能しながら、悠人はペニスの角度を調整した。
膣に押しつけて、亀頭に愛液をまとわせる。
「挿れるよ」
グッと腰を前に押し出す悠人。
にゅるり。
膣口がペニスを受け入れた。
「オホォ」
悠人の口から声が漏れる。
かつて経験したことのない極上の快感だった。
フェラの時よりも温かく、そして、ぬるぬるしている。
そのうえ、相手は処女のダンサーだ。
膣の締まりは強烈で、グググッとペニスを圧迫する。
童貞の悠人は一瞬で射精しそうになった。
「痛っ……!」
美優の顔が歪む。
それによって、悠人はピタッと止まった。
ペニスはまだ半分ほどしか入っていない。
「大丈夫か?」
「うん。一瞬痛かったけど平気」
美優には分かっていた。
破瓜――すなわち処女膜が破れたことによる痛みだと。
相手が悠人なので、痛い以上に幸せだった。
「続けるぜ」
悠人は安心して腰を動かす。
既に暴発しそうなペニスが、膣壁を掻き分けて奥に進む。
「ああああっ! あああっ! あっ!」
美優の声が体育倉庫に響く。
悠人に抱きつき、遠慮なく喘いだ。
もはや我慢する気はなかった。
というより、気持ちよすぎて我慢などできなかった。
今はただ全身で未知の快感に犯されている。
「すげぇな、これがセックスか。気持ちいいな」
「うん……うん! 気持ちい……!」
いよいよ悠人のペニスが最奥部に到達。
子宮をトントンとノックする。
(奥……お腹に……悠人の……形が分かる……)
刺激が強すぎて、美優は今にも意識が飛びそうだった。
目は虚ろになっていて、口の端からとめどなく涎が垂れている。
既に何度もイッており、膣の感覚が麻痺し始めていた。
「ほら、舌を出せ。キスしようぜ」
「うん、する……! する!」
美優は犬のように舌を出す。
しかし、悠人の口までは届かない。
彼がギリギリの距離を保っているからだ。
「ほら、もっと舌を伸ばせ」
「んっ……も……いじわる……」
限界まで舌を伸ばす美優。
悠人もそれに応えて顔を近づけ、互いの舌が絡まった。
そのままキスする。
「まさか初めてのキスがこんなエロい形になるとはな」
悠人は満足気に微笑み、激しく腰を打ち付ける。
「あああっ! ああああっ! はぁっ……!」
「どうだ! 最高だろ!」
「うん! 最高ぉ! 悠人! 悠人ぉ!」
無意識の内に、美優は悠人の腰に脚を絡めていた。
まるでコアラのように、四肢で悠人にしがみつく。
「美優、イクぞ」
「うん、いい……! いいよ! イッて! 私もイクッ!」
悠人の腰の振り方が変わる。
大きくガンガン打ち付けるものから小刻みなものへ。
刺激を亀頭に集中させていた。
「やばい! イク! 美優!」
「あああああああああああっ!」
二人は同時にイッた。
美優の体が弓のように反り返る。
「おほぉ……」
悠人は天井を眺めながら息を吐いた。
中出しの気持ちよさに感動する。
肉体的な刺激だけでなく、精神的な充足度も高い。
自分の種を女に植え付けたという快感が支配欲を満たした。
「悠人のが広がっていく……熱いよぉ……」
美優の四肢が悠人の背中を外れ、だらりとマットに落ちる。
大の字に近い格好になった。
「最高だった」
悠人は膣からペニスを抜き、美優の隣に寝転ぶ。
「私、セックスしちゃった……。今日知り合ったばかりの男子と……」
天井に向かって呟く美優。
悠人は体を彼女に向けた。
手の甲で彼女の頬を撫でながら尋ねる。
「後悔してる?」
美優は「ううん」と首を振った。
「悠人が相手で幸せだった」
「そうか。じゃあ――」
「また明日もヤろう、とか空気の読めないことは言わないでね?」
「ち、違うよ、そんなこと言うつもりじゃなかった」
「じゃあ、なに?」
「……ウソ、本当はその通り」
美優は「もう!」と、苦笑いで悠人を観る。
「そこは『俺も幸せだった。運命の相手だと思った』とか言ってよ。空気が台無しじゃんか」
「そんな気の利いたことが言える人間なら遥か昔に童貞を卒業しているはずだ」
「あはは、たしかにね」
「ということで、またヤろうな」
「仕方ないなぁ。でも、この世界にいる間だけだよ?」
「日本に戻ったらダメなのか?」
「だって付き合っていないからね? そうでしょ?」
悠人は「なるほど」と呟くと、ニヤリと笑った。
「なら二度と日本には帰りたくないな」
「私は今すぐにでも帰りたい。起きたら日本に戻っていてほしいよ」
「じゃあその前にもう1回シておこう。AVみたいに色々な体位を試したいんだ」
「いやいや、まだ終わったばかり……って、なんでもう勃起してるの!?」
「それが男子高校生というものだ」
「あっ……! はぁん……!」
夜が明けるまで、二人は交わり続けるのだった。
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