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007 魔除け
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休憩を終え、悠人と美優は小屋を出た。
時刻は15時過ぎ。
体感では分からない程度ながら気温が下がり始めていた。
「どっちに行く? 川? それとも森?」
マラソン選手のように腕を振る美優。
対する悠人は「いや」と、包丁を取り出した。
「まずはコイツの首を切り落とそう」
二人の視線がサイクロプスの死体に向く。
死後1時間ほど経っているが全く変わっていなかった。
「なんでそんなことするの?」
「たぶん魔除けになる」
「魔除け?」
「この辺の化け物がコイツにビビっているなら、コイツの首を持ち歩く俺たちを見れば恐れるはずだ。そうなれば化け物と遭遇しても戦わずに済むかもしれない」
「なるほど! でも首を切り落とすなんてできるの?」
「動物の解体なら経験がある。似たようなものだろう」
「すご! 何でも経験しているなー! どんな人生を送ってきたの!?」
「別に。東京の学生ならこれが普通だよ」
「絶対ウソだ!」
悠人は「ふっ」と笑った。
◇
サイクロプスの首を切断する作業はすぐに終わった。
見た目こそ変化なかったが、死んだことで皮膚が柔らかくなっていたのだ。
地球上の動物と違って骨がなかったのも作業を円滑に進める要因になった。
「これでよし。なかなかヤベー雰囲気が出ていいじゃないか」
サイクロプスの首に木の棒を刺して掲げる悠人。
髪がないため、そうしないと滑って持ちづらかった。
「私は悠人にヤベー雰囲気を感じるよ」
「どうしてだ?」
「化け物といえども人型だよ!? なのに平然と首を切り落として、さらには木の棒で突き刺したんだよ!? それも顔色一つ変えずに! 私なんて吐いたのに!」
悠人は近くの草むらを見た。
美優のゲロがぶちまけられている。
「慣れさ。俺も初めてイノシシを解体した時は吐いたもんだ。んじゃ、準備もできたことだし移動を再開しよう」
すまし顔で歩き出す悠人。
美優は小走りで隣に行くと、彼の腕に抱きついた。
「ねね、今ならタダでキスしてあげるよ? どう?」
「やめろ、ゲロが移る」
「ちぇ、バレたか!」
「既に息が臭いからな。今ならフェラもごめんだ」
「フェラも? ほんとに?」
「……訂正する、フェラはOKだ」
「ゲロ臭い口でもかまわないってどれだけ変態なんだよ!」
◇
二人は森の中を進んだ。
川に沿って歩き続けても学校に戻れないからだ。
「それにしても、この化け物って不思議だよな」
前を向きながら話す悠人。
「何が不思議なの?」
「だって骨がないんだぜ?」
美優の脳裏に、サイクロプスの首を切断した時の光景が浮かぶ。
思い出すだけで吐き気を催した。
「た、たしかに。骨がないって言ってたね。私はそこまで見ていなかったけど」
「この外見で骨がないってのは地球の常識じゃ考えられない。やっぱりここは地球と違うどこか……異世界ってやつなんだろうな」
異世界というワードに対して、美優は全く反応しなかった。
スケルトンやサイクロプスを見ていれば当然だろう。
むしろ、「地球のどこか」と言われたほうが驚いたに違いない。
「でも骨のない生き物って地球にもいなかった?」
「いるよ。イカとかタコとか。ただ、コイツのような人間に近い見た目で骨のない生き物はいなかった」
「言われてみればそうだね」
「例えば人間の場合、骨がないとまともに動けなくなる。ともすれば立っていることすら難しいはずだ。歩いたり殴ったり、あらゆる動作に骨は影響しているからな」
「じゃあ、何でこの化け物は骨がなくても平気だったんだろ?」
「筋肉が骨の役割も持っているとか? きっと地球上の動物とは体のメカニズムが違うのだろう」
「気になるねー」
言葉とは裏腹に、美優はそこまで気になっていなかった。
気にしたところで何の役にも立ちそうにないからだ。
彼女はリアリストな一面を持ち合わせていた。
「お?」
悠人の顔が険しくなる。
「「「ギャオーン!」」」
二人の前に数匹のコボルトが現れた。
背丈は1メートル程で、それに見合った小さな武器を装備している。
「俺の仮説が正しいか試す時が来たな!」
悠人は木の棒をコボルトに向かって伸ばす。
サイクロプスの頭部をまざまざと見せつけた。
すると――。
「「「ギャオ!?」」」
コボルトは飛び跳ねるほど驚き――。
「「「ギャ、ギャオー!」」」
――尻尾を巻いて逃げていった。
「逃げてく! 悠人の言った通り! あいつらビビってるよ!」
「だろ?」
予想が的中したことで悠人の顔にも笑みが浮かぶ。
「コイツの頭があったら森の中でも安全に過ごせるね!」
「過信はできないけどな。中には動じない奴もいるはずだ」
「でも避けられる戦闘もある! それはたしかでしょ!」
「まぁな」
「あとは学校を見つけるだけ!」
「俺の体内マップによると、きっとこの辺りのはずなんだが」
と、悠人が話している時だった。
「助けてくれぇえええええええ!」
森の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「声がしたよ! 悠人!」
「誰かいるみたいだ。行ってみよう」
二人は駆け足で声のする方向に向かう。
「ひぃぃぃぃ!」
「来るな! 来るんじゃねぇ!」
「やっぱり外を探索するなんて無理だったんだよ! クソ!」
三人の男子がいた。
斜めにカットして先端を尖らせた角材を持っている。
彼らは双頭のライオンと対峙していた。
「すげーへっぴり腰だな。あれじゃまともに戦えないぞ」
悠人たちは少し離れたところで立ち止まる。
「でも武器を持っているよ?」
「武器は使えなければ意味がない」
男子生徒らはビビっており、とても戦える状態ではなかった。
悠人の言う通り襲われたら太刀打ちできないだろう。
「ダメじゃん! なら助けないと!」
「そうだな。ということで頼む」
悠人は持っている棒を美優に渡した。
「え? 私?」
驚く美優。
「それであいつを追い払えるか試してくれ」
「悠人はどうするの?」
「効果がなかった場合に備えておく」
悠人は背中に担いでいる弓を手に取った。
矢筒の矢を番えて、いつでも射かけられるようにする。
きっと戦いになる――彼の直感がそう告げていた。
「そういうことなら任せておいて! 行ってくる!」
美優は大股でライオンに近づく。
いざとなれば悠人が守ってくれる――そう思ったら強気になれた。
だが、唐突に「もしかして見捨てないよね?」という不安を抱く。
それで慌てて振り返ると、悠人は先ほどと同じ場所にいた。
「見捨てると思ったか?」
「そ、そんなわけ……! ちょっと思ったかも」
「安心しろ。フェラをしてくれる女は何があっても守る」
「動機が不純なんだよ! もう!」
そんなこんなで美優はライオンとの距離を詰めた。
「おーい、ライオンさん! こっち向いて! ほら!」
「ガルゥ……?」
ライオンの頭の一つが振り返る。
まずは美優を見て、次に彼女の持っている棒へ。
先端にサイクロプスの頭が突き刺さっていることを視認した。
「ガルアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
その瞬間、ライオンは吠えた。
胴体が向きを変え、もう一方の頭も美優を視界に捉える。
「え? もしかしてビビっていない感じ?」
焦る美優。
その「もしかして」だった。
「「ガルァアアアアアアアア!」」
双頭のライオンは逃げることなく美優に襲い掛かったのだ。
「やっぱりこうなったか」
悠人は冷静に矢を放つ。
矢は完璧な精度でライオンの額を捉えた。
「ガルァ……」
片方の頭が意気消沈。
命が途絶えたようで項垂れている。
しかし――。
「ガルァアアアアアアア!」
もう一方の頭は生きていた。
走る速度は全く衰えていない。
双頭のライオンには、それぞれの頭に命があった。
倒すには両方の頭を潰すか、もしくは心臓を潰さなくてはならない。
「やばいよ悠人! 止まらないよアイツ!」
「ガルァアアアアア!」
ライオンが美優に飛びかかった――。
時刻は15時過ぎ。
体感では分からない程度ながら気温が下がり始めていた。
「どっちに行く? 川? それとも森?」
マラソン選手のように腕を振る美優。
対する悠人は「いや」と、包丁を取り出した。
「まずはコイツの首を切り落とそう」
二人の視線がサイクロプスの死体に向く。
死後1時間ほど経っているが全く変わっていなかった。
「なんでそんなことするの?」
「たぶん魔除けになる」
「魔除け?」
「この辺の化け物がコイツにビビっているなら、コイツの首を持ち歩く俺たちを見れば恐れるはずだ。そうなれば化け物と遭遇しても戦わずに済むかもしれない」
「なるほど! でも首を切り落とすなんてできるの?」
「動物の解体なら経験がある。似たようなものだろう」
「すご! 何でも経験しているなー! どんな人生を送ってきたの!?」
「別に。東京の学生ならこれが普通だよ」
「絶対ウソだ!」
悠人は「ふっ」と笑った。
◇
サイクロプスの首を切断する作業はすぐに終わった。
見た目こそ変化なかったが、死んだことで皮膚が柔らかくなっていたのだ。
地球上の動物と違って骨がなかったのも作業を円滑に進める要因になった。
「これでよし。なかなかヤベー雰囲気が出ていいじゃないか」
サイクロプスの首に木の棒を刺して掲げる悠人。
髪がないため、そうしないと滑って持ちづらかった。
「私は悠人にヤベー雰囲気を感じるよ」
「どうしてだ?」
「化け物といえども人型だよ!? なのに平然と首を切り落として、さらには木の棒で突き刺したんだよ!? それも顔色一つ変えずに! 私なんて吐いたのに!」
悠人は近くの草むらを見た。
美優のゲロがぶちまけられている。
「慣れさ。俺も初めてイノシシを解体した時は吐いたもんだ。んじゃ、準備もできたことだし移動を再開しよう」
すまし顔で歩き出す悠人。
美優は小走りで隣に行くと、彼の腕に抱きついた。
「ねね、今ならタダでキスしてあげるよ? どう?」
「やめろ、ゲロが移る」
「ちぇ、バレたか!」
「既に息が臭いからな。今ならフェラもごめんだ」
「フェラも? ほんとに?」
「……訂正する、フェラはOKだ」
「ゲロ臭い口でもかまわないってどれだけ変態なんだよ!」
◇
二人は森の中を進んだ。
川に沿って歩き続けても学校に戻れないからだ。
「それにしても、この化け物って不思議だよな」
前を向きながら話す悠人。
「何が不思議なの?」
「だって骨がないんだぜ?」
美優の脳裏に、サイクロプスの首を切断した時の光景が浮かぶ。
思い出すだけで吐き気を催した。
「た、たしかに。骨がないって言ってたね。私はそこまで見ていなかったけど」
「この外見で骨がないってのは地球の常識じゃ考えられない。やっぱりここは地球と違うどこか……異世界ってやつなんだろうな」
異世界というワードに対して、美優は全く反応しなかった。
スケルトンやサイクロプスを見ていれば当然だろう。
むしろ、「地球のどこか」と言われたほうが驚いたに違いない。
「でも骨のない生き物って地球にもいなかった?」
「いるよ。イカとかタコとか。ただ、コイツのような人間に近い見た目で骨のない生き物はいなかった」
「言われてみればそうだね」
「例えば人間の場合、骨がないとまともに動けなくなる。ともすれば立っていることすら難しいはずだ。歩いたり殴ったり、あらゆる動作に骨は影響しているからな」
「じゃあ、何でこの化け物は骨がなくても平気だったんだろ?」
「筋肉が骨の役割も持っているとか? きっと地球上の動物とは体のメカニズムが違うのだろう」
「気になるねー」
言葉とは裏腹に、美優はそこまで気になっていなかった。
気にしたところで何の役にも立ちそうにないからだ。
彼女はリアリストな一面を持ち合わせていた。
「お?」
悠人の顔が険しくなる。
「「「ギャオーン!」」」
二人の前に数匹のコボルトが現れた。
背丈は1メートル程で、それに見合った小さな武器を装備している。
「俺の仮説が正しいか試す時が来たな!」
悠人は木の棒をコボルトに向かって伸ばす。
サイクロプスの頭部をまざまざと見せつけた。
すると――。
「「「ギャオ!?」」」
コボルトは飛び跳ねるほど驚き――。
「「「ギャ、ギャオー!」」」
――尻尾を巻いて逃げていった。
「逃げてく! 悠人の言った通り! あいつらビビってるよ!」
「だろ?」
予想が的中したことで悠人の顔にも笑みが浮かぶ。
「コイツの頭があったら森の中でも安全に過ごせるね!」
「過信はできないけどな。中には動じない奴もいるはずだ」
「でも避けられる戦闘もある! それはたしかでしょ!」
「まぁな」
「あとは学校を見つけるだけ!」
「俺の体内マップによると、きっとこの辺りのはずなんだが」
と、悠人が話している時だった。
「助けてくれぇえええええええ!」
森の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「声がしたよ! 悠人!」
「誰かいるみたいだ。行ってみよう」
二人は駆け足で声のする方向に向かう。
「ひぃぃぃぃ!」
「来るな! 来るんじゃねぇ!」
「やっぱり外を探索するなんて無理だったんだよ! クソ!」
三人の男子がいた。
斜めにカットして先端を尖らせた角材を持っている。
彼らは双頭のライオンと対峙していた。
「すげーへっぴり腰だな。あれじゃまともに戦えないぞ」
悠人たちは少し離れたところで立ち止まる。
「でも武器を持っているよ?」
「武器は使えなければ意味がない」
男子生徒らはビビっており、とても戦える状態ではなかった。
悠人の言う通り襲われたら太刀打ちできないだろう。
「ダメじゃん! なら助けないと!」
「そうだな。ということで頼む」
悠人は持っている棒を美優に渡した。
「え? 私?」
驚く美優。
「それであいつを追い払えるか試してくれ」
「悠人はどうするの?」
「効果がなかった場合に備えておく」
悠人は背中に担いでいる弓を手に取った。
矢筒の矢を番えて、いつでも射かけられるようにする。
きっと戦いになる――彼の直感がそう告げていた。
「そういうことなら任せておいて! 行ってくる!」
美優は大股でライオンに近づく。
いざとなれば悠人が守ってくれる――そう思ったら強気になれた。
だが、唐突に「もしかして見捨てないよね?」という不安を抱く。
それで慌てて振り返ると、悠人は先ほどと同じ場所にいた。
「見捨てると思ったか?」
「そ、そんなわけ……! ちょっと思ったかも」
「安心しろ。フェラをしてくれる女は何があっても守る」
「動機が不純なんだよ! もう!」
そんなこんなで美優はライオンとの距離を詰めた。
「おーい、ライオンさん! こっち向いて! ほら!」
「ガルゥ……?」
ライオンの頭の一つが振り返る。
まずは美優を見て、次に彼女の持っている棒へ。
先端にサイクロプスの頭が突き刺さっていることを視認した。
「ガルアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
その瞬間、ライオンは吠えた。
胴体が向きを変え、もう一方の頭も美優を視界に捉える。
「え? もしかしてビビっていない感じ?」
焦る美優。
その「もしかして」だった。
「「ガルァアアアアアアアア!」」
双頭のライオンは逃げることなく美優に襲い掛かったのだ。
「やっぱりこうなったか」
悠人は冷静に矢を放つ。
矢は完璧な精度でライオンの額を捉えた。
「ガルァ……」
片方の頭が意気消沈。
命が途絶えたようで項垂れている。
しかし――。
「ガルァアアアアアアア!」
もう一方の頭は生きていた。
走る速度は全く衰えていない。
双頭のライオンには、それぞれの頭に命があった。
倒すには両方の頭を潰すか、もしくは心臓を潰さなくてはならない。
「やばいよ悠人! 止まらないよアイツ!」
「ガルァアアアアア!」
ライオンが美優に飛びかかった――。
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