25 / 49
025 お風呂作り
しおりを挟む
スノウが仲間になったことで夜が静かになった。
純白の巨大オオカミは、間違いなく島南部の支配者だ。
他の獣はビビッて近づきやしない。
しかし、女性陣は複雑な様子。
マッサージを要求できなくなったからだ。
「ハヤト、私ね、なんだか肩が凝って辛い」
「私は狩りのし過ぎで全身がきついでーす!」
「ハヤト君、私はおっぱいが重くてしんどい!」
「私は子宮が疼いている!」
意味不明な理由でマッサージを要求してくる。
寝ようとしても寝させてもらえない。
「ああ、もう、分かったよ! 気持ちよくすりゃいいんだろ!」
結局、俺は観念して彼女らに屈した。
ヘトヘトになりながら四人の女に極楽を与える。
一流のヤクザは楽して稼ぐもの。
なので俺は二流、いや、女に利用されているから三流だ。
◇
5日目――。
朝食後、俺は風呂を作ることにした。
といっても、どんな風呂をどこに作るかは考え中だ。
家の前を右往左往しながら頭を働かせる。
「ハヤト、ちょっといい?」
モミジは竹細工に使う包丁を研いでいた。
表面のツルツルした硬い石に刃をスリスリ。
硬さの異なる天然砥石を複数用意して使い分けている。
かなり本格的だ。
「どうした?」
「この拠点の場所、他の人には内緒って言ってたじゃん」
「誰かに教えたいのか?」
「そーそー、いいかな?」
「かまわないよ」
大して考えずに答えた。
スノウがいるから多少のことは問題ない。
「ありがとー!」
モミジは作業を止めてスマホをポチポチ。
チャットでこの場所の座標を送っているのだろう。
(それよりも風呂だ)
風呂の問題は二つある。
一つは肝心の浴槽をどうやって作るか。
これについては多少の知識があるので大丈夫だ。
頭を抱えているのは二つ目。
作った浴槽を水を張るにはどうすればいいか。
「スノウ、お前、穴掘りは得意か?」
「ワォーン!」
「そういや巣穴を掘っていたな」
仲間になるまで、スノウは木の下で過ごしていた。
自分で掘った巨大な穴が寝床だったのだ。
「よし、力業でいくか。芸はないけどまぁいいだろう」
風呂のイメージが固まった。
「誰か一人、俺のアシスタントをしてくれ」
この場にはチナツ以外の三人がいる。
「ごめんハヤト君、私は矢を作るからパスで!」
「私も今から職人魂を爆発させるから無理!」
ユキノとモミジに断られる。
「なら私が付き合うよ」
「サンキューサツキ、じゃあ川に行こう。スノウに乗っていこうぜ」
「乗っていいの?」
「大丈夫だよな? スノウ」
「ワォーン!」
大丈夫らしい。
「前と後ろ、どっちがいい?」
「じゃあ前で」
「オーケー」
サツキに手を貸し、俺の前に座らせる。
「ちょっとー! スノウに乗れるなら言ってよー!」
「残念だったね、モミジ」
ふふ、と小さく笑うサツキ。
「スノウ、俺たちが吹っ飛ばない程度に走れ!」
「ワォーン!」
◇
川に着いた。
すぐさま作業開始だ。
「スノウ、あとは頼むぞ」
「ワンッ!」
砂利がひしめく川辺を掘らせる。
その穴に浴槽をぶち込む考えだ。
こうすれば川の水を簡単に引っ張れる。
「私は何をすればいい?」
「石を集めてほしい。モミジが包丁を研ぐのに使っているような平べったいやつだ。できるだけ薄いほうがいい」
「薄くて平べったい石ね。硬さは?」
「気にしない」
「了解」
サツキが付近の石を入念にチェックしていく。
顔が美人系なのも相まって、髪を掻き上げる姿が様になっていた。
俺は近くの木の樹皮を剥いていく。
これは浴槽の側面として使う予定だ。
湯船を土から守るのに役だってくれるはず。
「スノウ、浴槽の穴はそのくらいでいい」
巨大オオカミの犬かきをもってすれば一瞬だった。
あっという間に皆で一緒に入れるサイズの穴が完成する。
「次はここにも穴を掘ってくれ」
「ワンッ!」
浴槽から目と鼻の先に新たな穴を掘らせる。
今度の穴は先ほどよりも深い。
「スノウ、こっちからも掘るんだ」
「ワンッ!」
従順な巨大オオカミが土木工事を一手に担う。
新しい穴は浴槽に張った川の水を沸かすためのものだ。
要するに大きめのかまどである。
五右衛門風呂を参考にさせてもらった。
「お疲れスノウ、お前の作業は終わりだ」
浴槽とかまどのシルエットは完成した。
あとは浴槽の壁に樹皮を貼り付け、床を整えるだけだ。
「お待たせ。厚さが大事ぽいから、可能な限り同じ厚みの石を選んだよ」
サツキの用意した石は、まさに俺の希望通りだった。
平べったくて薄いので、火で炙れば簡単に熱くなるだろう。
浴槽の床材に最適だ。
「素晴らしい。サツキは優秀だな」
「ありがと」
サツキは照れ気味に笑った。
「あとは床に敷いた石の上に竹を置くだけだ」
入浴時、床材の石はかまどの炎に熱されている。
そのため、石の上に座ろうものなら火傷は免れない。
竹は尻を守るためのクッションだ。
「面倒なのはここからよね。竹の調達で何往復もしないといけない」
「束ねてスノウに引っ張らせればすぐさ。コイツは力持ちだからな」
「ワォーン!」
竹の調達は急がなくていい。
それよりも優先するべきは風呂の蓋を作ることだ。
蓋がないと雨風で簡単に汚れてしまう。
「そういえば蓋のことは考えていなかったな」
「あら、珍しい」
「どんな風呂にするかで頭がいっぱいだった」
「お疲れなんじゃない?」
「そりゃな」
「そりゃなって、何かあったの?」
俺は「ふっ」と笑った。
「夜になると飢えた女どもがマッサージしろってうるさいんだ」
「ごめん、聞こえなかった」
ニヤニヤ笑うサツキ。
「だから夜になると女どもが――」
「はい暴対法違反! ハヤト、逮捕!」
サツキは俺の両手首を掴んでくっつけた。
「なんて横暴な、さすがは桜田門組だ」
「そうだよ、お上に楯突いたら怖いんだからね」
やれやれ、と苦笑い。
「ま、蓋なんざ何だっていいだろう。適当な木を束ねて敷けばいい」
口にしたことを実際に試してみて、問題ないことを確認した。
「午前の作業はこんなところか。ちょうどいい時間だ、戻って昼飯にしよう」
帰る前にもんどりを回収する。
二つ設置しているが、どちらにも魚が掛かっていた。
イワナにアユ、ニジマスにヤマメと粒揃いだ。
下処理はこの場で済ませておく。
「そういやサツキって料理は苦手なんだよな?」
「うん、恥ずかしながら全然ダメ」
「じゃあ魚の下処理はどうなんだ?」
鱗を取りながら話す。
「それはできるけど、モミジやチナツに比べて下手だよ」
「ユキノよりは上手い自信があるのか?」
「どうだろ? ユキノって料理できるのかな?」
「米を炊くのは上手かったからできそうだけどな」
「ユキノが未経験者でもない限り、私のほうが下手だよたぶん」
「そんなに酷いのか」
「うん、そんなに酷い。料理はダメなんだよね、私」
よほど酷いようで、逆に興味が湧いた。
いつかサツキに料理を作ってもらおう。
「ふぅ、作業終了だ」
「お見事でした!」
話もそこそこに帰還する。
スノウがいるので移動が快適だ。
「ハヤト、午後は何する予定? お風呂が完成したあと」
「スノウの機動力を生かして今までより遠くに足を運んでみたいな」
「私らはお留守番になるのかな」
「そうだな。皆には好き好きに行動してもらうとしよう」
ウチの女性陣は優秀だ。
指示するまでもなく自分で考えて作業をする。
おかげでリーダーの俺は気楽なものだ。
「私は何をし……」
拠点が見えたところでサツキの言葉が止まった。
俺の表情も険しくなる。
「スノウ、止まれ。ここからは歩く」
草原の手前でスノウから下りた。
「スノウ、お前はこの辺に伏せていろ。いざという時の切り札になる。俺たちの身に危険が及んだら助けに来い」
「ワンッ」
「行くぞ、サツキ」
「うん……!」
草原に足を踏み入れ、そのまま拠点に向かう。
近づくにつれて緊張感が高まっていく。
拠点の近くに数十人の生徒がいるのだ。
大半が三年だが、下級生も何人かいる。
それらを束ねるリーダーは、近藤リュウジ。
モミジの彼氏であり、俺に強い恨みを持つ男だ。
「あの女、やってくれたな」
モミジは拠点の場所を誰かに教えると言っていた。
その誰かがリュウジだったのだ。
純白の巨大オオカミは、間違いなく島南部の支配者だ。
他の獣はビビッて近づきやしない。
しかし、女性陣は複雑な様子。
マッサージを要求できなくなったからだ。
「ハヤト、私ね、なんだか肩が凝って辛い」
「私は狩りのし過ぎで全身がきついでーす!」
「ハヤト君、私はおっぱいが重くてしんどい!」
「私は子宮が疼いている!」
意味不明な理由でマッサージを要求してくる。
寝ようとしても寝させてもらえない。
「ああ、もう、分かったよ! 気持ちよくすりゃいいんだろ!」
結局、俺は観念して彼女らに屈した。
ヘトヘトになりながら四人の女に極楽を与える。
一流のヤクザは楽して稼ぐもの。
なので俺は二流、いや、女に利用されているから三流だ。
◇
5日目――。
朝食後、俺は風呂を作ることにした。
といっても、どんな風呂をどこに作るかは考え中だ。
家の前を右往左往しながら頭を働かせる。
「ハヤト、ちょっといい?」
モミジは竹細工に使う包丁を研いでいた。
表面のツルツルした硬い石に刃をスリスリ。
硬さの異なる天然砥石を複数用意して使い分けている。
かなり本格的だ。
「どうした?」
「この拠点の場所、他の人には内緒って言ってたじゃん」
「誰かに教えたいのか?」
「そーそー、いいかな?」
「かまわないよ」
大して考えずに答えた。
スノウがいるから多少のことは問題ない。
「ありがとー!」
モミジは作業を止めてスマホをポチポチ。
チャットでこの場所の座標を送っているのだろう。
(それよりも風呂だ)
風呂の問題は二つある。
一つは肝心の浴槽をどうやって作るか。
これについては多少の知識があるので大丈夫だ。
頭を抱えているのは二つ目。
作った浴槽を水を張るにはどうすればいいか。
「スノウ、お前、穴掘りは得意か?」
「ワォーン!」
「そういや巣穴を掘っていたな」
仲間になるまで、スノウは木の下で過ごしていた。
自分で掘った巨大な穴が寝床だったのだ。
「よし、力業でいくか。芸はないけどまぁいいだろう」
風呂のイメージが固まった。
「誰か一人、俺のアシスタントをしてくれ」
この場にはチナツ以外の三人がいる。
「ごめんハヤト君、私は矢を作るからパスで!」
「私も今から職人魂を爆発させるから無理!」
ユキノとモミジに断られる。
「なら私が付き合うよ」
「サンキューサツキ、じゃあ川に行こう。スノウに乗っていこうぜ」
「乗っていいの?」
「大丈夫だよな? スノウ」
「ワォーン!」
大丈夫らしい。
「前と後ろ、どっちがいい?」
「じゃあ前で」
「オーケー」
サツキに手を貸し、俺の前に座らせる。
「ちょっとー! スノウに乗れるなら言ってよー!」
「残念だったね、モミジ」
ふふ、と小さく笑うサツキ。
「スノウ、俺たちが吹っ飛ばない程度に走れ!」
「ワォーン!」
◇
川に着いた。
すぐさま作業開始だ。
「スノウ、あとは頼むぞ」
「ワンッ!」
砂利がひしめく川辺を掘らせる。
その穴に浴槽をぶち込む考えだ。
こうすれば川の水を簡単に引っ張れる。
「私は何をすればいい?」
「石を集めてほしい。モミジが包丁を研ぐのに使っているような平べったいやつだ。できるだけ薄いほうがいい」
「薄くて平べったい石ね。硬さは?」
「気にしない」
「了解」
サツキが付近の石を入念にチェックしていく。
顔が美人系なのも相まって、髪を掻き上げる姿が様になっていた。
俺は近くの木の樹皮を剥いていく。
これは浴槽の側面として使う予定だ。
湯船を土から守るのに役だってくれるはず。
「スノウ、浴槽の穴はそのくらいでいい」
巨大オオカミの犬かきをもってすれば一瞬だった。
あっという間に皆で一緒に入れるサイズの穴が完成する。
「次はここにも穴を掘ってくれ」
「ワンッ!」
浴槽から目と鼻の先に新たな穴を掘らせる。
今度の穴は先ほどよりも深い。
「スノウ、こっちからも掘るんだ」
「ワンッ!」
従順な巨大オオカミが土木工事を一手に担う。
新しい穴は浴槽に張った川の水を沸かすためのものだ。
要するに大きめのかまどである。
五右衛門風呂を参考にさせてもらった。
「お疲れスノウ、お前の作業は終わりだ」
浴槽とかまどのシルエットは完成した。
あとは浴槽の壁に樹皮を貼り付け、床を整えるだけだ。
「お待たせ。厚さが大事ぽいから、可能な限り同じ厚みの石を選んだよ」
サツキの用意した石は、まさに俺の希望通りだった。
平べったくて薄いので、火で炙れば簡単に熱くなるだろう。
浴槽の床材に最適だ。
「素晴らしい。サツキは優秀だな」
「ありがと」
サツキは照れ気味に笑った。
「あとは床に敷いた石の上に竹を置くだけだ」
入浴時、床材の石はかまどの炎に熱されている。
そのため、石の上に座ろうものなら火傷は免れない。
竹は尻を守るためのクッションだ。
「面倒なのはここからよね。竹の調達で何往復もしないといけない」
「束ねてスノウに引っ張らせればすぐさ。コイツは力持ちだからな」
「ワォーン!」
竹の調達は急がなくていい。
それよりも優先するべきは風呂の蓋を作ることだ。
蓋がないと雨風で簡単に汚れてしまう。
「そういえば蓋のことは考えていなかったな」
「あら、珍しい」
「どんな風呂にするかで頭がいっぱいだった」
「お疲れなんじゃない?」
「そりゃな」
「そりゃなって、何かあったの?」
俺は「ふっ」と笑った。
「夜になると飢えた女どもがマッサージしろってうるさいんだ」
「ごめん、聞こえなかった」
ニヤニヤ笑うサツキ。
「だから夜になると女どもが――」
「はい暴対法違反! ハヤト、逮捕!」
サツキは俺の両手首を掴んでくっつけた。
「なんて横暴な、さすがは桜田門組だ」
「そうだよ、お上に楯突いたら怖いんだからね」
やれやれ、と苦笑い。
「ま、蓋なんざ何だっていいだろう。適当な木を束ねて敷けばいい」
口にしたことを実際に試してみて、問題ないことを確認した。
「午前の作業はこんなところか。ちょうどいい時間だ、戻って昼飯にしよう」
帰る前にもんどりを回収する。
二つ設置しているが、どちらにも魚が掛かっていた。
イワナにアユ、ニジマスにヤマメと粒揃いだ。
下処理はこの場で済ませておく。
「そういやサツキって料理は苦手なんだよな?」
「うん、恥ずかしながら全然ダメ」
「じゃあ魚の下処理はどうなんだ?」
鱗を取りながら話す。
「それはできるけど、モミジやチナツに比べて下手だよ」
「ユキノよりは上手い自信があるのか?」
「どうだろ? ユキノって料理できるのかな?」
「米を炊くのは上手かったからできそうだけどな」
「ユキノが未経験者でもない限り、私のほうが下手だよたぶん」
「そんなに酷いのか」
「うん、そんなに酷い。料理はダメなんだよね、私」
よほど酷いようで、逆に興味が湧いた。
いつかサツキに料理を作ってもらおう。
「ふぅ、作業終了だ」
「お見事でした!」
話もそこそこに帰還する。
スノウがいるので移動が快適だ。
「ハヤト、午後は何する予定? お風呂が完成したあと」
「スノウの機動力を生かして今までより遠くに足を運んでみたいな」
「私らはお留守番になるのかな」
「そうだな。皆には好き好きに行動してもらうとしよう」
ウチの女性陣は優秀だ。
指示するまでもなく自分で考えて作業をする。
おかげでリーダーの俺は気楽なものだ。
「私は何をし……」
拠点が見えたところでサツキの言葉が止まった。
俺の表情も険しくなる。
「スノウ、止まれ。ここからは歩く」
草原の手前でスノウから下りた。
「スノウ、お前はこの辺に伏せていろ。いざという時の切り札になる。俺たちの身に危険が及んだら助けに来い」
「ワンッ」
「行くぞ、サツキ」
「うん……!」
草原に足を踏み入れ、そのまま拠点に向かう。
近づくにつれて緊張感が高まっていく。
拠点の近くに数十人の生徒がいるのだ。
大半が三年だが、下級生も何人かいる。
それらを束ねるリーダーは、近藤リュウジ。
モミジの彼氏であり、俺に強い恨みを持つ男だ。
「あの女、やってくれたな」
モミジは拠点の場所を誰かに教えると言っていた。
その誰かがリュウジだったのだ。
0
お気に入りに追加
753
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】元・おっさんの異世界サバイバル~前世の記憶を頼りに、無人島から脱出を目指します~
コル
ファンタジー
現実世界に生きていた山本聡は、会社帰りに居眠り運転の車に轢かれてしまい不幸にも死亡してしまう。
彼の魂は輪廻転生の女神の力によって新しい生命として生まれ変わる事になるが、生まれ変わった先は現実世界ではなくモンスターが存在する異世界、更に本来消えるはずの記憶も持ったまま貴族の娘として生まれてしまうのだった。
最初は動揺するも悩んでいても、この世界で生まれてしまったからには仕方ないと第二の人生アンとして生きていく事にする。
そして10年の月日が経ち、アンの誕生日に家族旅行で旅客船に乗船するが嵐に襲われ沈没してしまう。
アンが目を覚ますとそこは砂浜の上、人は獣人の侍女ケイトの姿しかなかった。
現在の場所を把握する為、目の前にある山へと登るが頂上につきアンは絶望してしてしまう。
辺りを見わたすと360度海に囲まれ人が住んでいる形跡も一切ない、アン達は無人島に流れ着いてしまっていたのだ。
その後ケイトの励ましによりアンは元気を取り戻し、現実世界で得たサバイバル知識を駆使して仲間と共に救助される事を信じ無人島で生活を始めるのだった。
※この作品は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さん、「ノベルアップ+」さん、「ノベリズム」さんとのマルチ投稿です。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる