8 / 19
008 ドラゴン退治
しおりを挟む
「ノーマルドラゴンを簡単に倒せる武器ねぇ」
コネットの言葉に、涼介は「そうだ」と頷いた。彼の提案は自らが作る武器を独占販売しないかというものだった。
「ノーマルドラゴンのことは知っているか?」
「ドラゴン族で唯一だか数少ないザコでしょ。レベルは50だっけ?」
「ザコといっても同レベル帯のボスより強い。だから、ドラゴン族に関するクエストはザコでも1体倒すだけで完了なんだ。報酬もそこらのボスと大差ない、というかボスよりも多い」
区分がザコなだけで、ゲームではボスとして認識されていた。
「おそらくだが、俺はノーマルドラゴンを一撃で倒す武器を作ることが可能だ。しかも誰でも簡単に扱える代物だ」
「簡単に扱えるって、私でもいけるってこと?」
「そうだ。試していないから分からないけどな」
涼介は「興味が湧いてきただろ?」とニヤリ。
「興味はあるけど、実際に見ないとなんともだね」
「そう言うと思ったよ」
涼介は紙とペンを召喚し、必要な材料を書き記した。
「明日、いつも取引している場所にこれらを揃えてきてくれ」
「何この材料の山! 他所で揃えたら30万はするじゃん!」
「それだけ揃えてようやく武器を作れる。ドラゴンのクエスト報酬は75万かそこらだから問題ない」
コネットはそれ以上の質問はせず、「オーケー」と承諾した。
「じゃあ明日ねん。このコネット姉さんを落胆させたらお尻ペンペンだからね?」
「そうならないよう頑張るよ」
少しくらいならペンペンされてもいいかな、と思う涼介だった。
◇
翌日、涼介とシャーロットはコネットと合流した。今日のコネットはいつもと違って馬車に乗っていない。
「材料だけど、召喚するの面倒だからまとめて送るけど大丈夫だよね?」
「もちろん」
涼介に脳内に「取引の申請がありました」と機械音声が響く。念じることでそれに応じた。
「材料費は?」
「ちょうど30でいいよん!」
「はいよ」
涼介からコネットに30万ゴールドが送金され、コネットから涼介には大量の材料が送られた。それらは互いの脳内トレードで完結しているため、傍からは何の変化もないように見える。
「この脳内トレード、何度経験しても慣れないな」
「慣れるとか慣れないとかある?」
「涼介様は不思議なところがあるのです」
「流石は涼介マン!」
コネットとシャーロットがくすりと笑う。涼介と違って生まれた頃から脳内トレードが当たり前の彼女達にとって、涼介の発言は理解不能だった。
「トレードも済んだし早速行こっか! 涼介マン、私もPTに入れてよ!」
「え、冒険者じゃないのに?」
「失礼ねー、一緒に戦場へ行くんだから当然でしょ! 本業は行商人でも魔物のところへ行く時は冒険者よ! もちろんクエストも受けてきたからねん!」
「そういうものなのか」とシャーロットを見る涼介。
シャーロットは「さぁ」と首を傾げた。
「とりあえず申請しといたぞ」
「承諾したよん! よろしくね!」
コネットのレベルは思ったよりも遙かに高い45。涼介は彼女がどんなスキルを習得しているのか気になった。しかし、それ以上にドラゴンと戦いたくて仕方ないので触れなかった。
「行くぜ、ドラゴン退治だ」
「「おー!」」
三人は腕がいいと評判のテレポート屋に頼み、目的地に瞬間移動した。
◇
龍霊山――王都ラグーザから徒歩100時間以上の距離にあるドラゴンの住処だ。富士山の2倍に及ぶ標高の山で、周囲半径50kmは小麦色の雑草が生い茂る大平原になっている。
その平原にノーマルドラゴンは棲息していた。見た目は一般的なドラゴンそのもので、攻撃方法も口から炎の玉を吐く定番のタイプ。体長はサイクロプスと同程度だが、翼を広げた状態ではサイクロプスよりも大きく見える。
「ノーマルドラゴンのいいところはドラゴン種ってことだ」
涼介は前方で休憩中のドラゴンを指した。三人は大平原にポツンと佇んでおり、そこら中にいるノーマルドラゴンには見向きもされていない。
「どういうことですか?」とシャーロット。
「ドラゴン種だから群れることがないし仲間意識もない。仮に前方のドラゴンに攻撃を仕掛けたからといって、他のドラゴンが襲ってくることはないんだ」
ゲームの知識だが、この世界でも通用すると涼介は知っていた。他の冒険者や受付嬢から話を聞き、さらに図書館で魔物に関する文献を読み漁ったからだ。
「ドラゴンって自分からは襲ってこないの? 前で休んでいるドラゴン、明らかに私達のこと見ているよね」
これはコネットの質問だ。
「いや、襲ってくるよ。ドラゴンが先手を打ってくる条件は二つあって、一つは一定の距離まで近づいた場合だ。だから近づくと普通に攻撃してくる」
「もう一つは?」
「出張中の時さ。ドラゴン種は普通の魔物と違って縄張りの外に移動することがあるだろ。ああいう時は距離に関係なく襲ってくるよ」
ゲームではゴブリンジュニアのいる草原までドラゴンが来たこともある。しかもサービス開始直後だったため、倒せるプレイヤーがいなくて地獄絵図と化した。
「だから俺達はドラゴンが反応しないところから仕掛けるわけだ」
涼介は〈クラフト〉を発動して対ドラゴンの兵器を作った。
「これがドラゴンを殺す武器――ステンガーだ!」
「ステンガー? 私には鉄の筒にしか見えないけど」
「鉄の筒じゃねぇ。追尾機能の付いたミサイルだ。名前はステンガー」
「ミサイル?」
コネットが「なにそれ」とシャーロットを見る。
「私にも分かりません。涼介様の武器はいつも斬新なのです」
「実演してやろう」
涼介はステンガーを肩に担ぐ。狙うのは前方のドラゴンではなく空を飛び回っている個体だ。
「使い方は簡単だ。まずはこのボタンを押す。すると赤外線のレーザーが照射される」
「赤外線が何か分からないけど細い光が出ているね」
「このレーザーを対象のドラゴンに数秒間当て続けるんだ」
涼介が「すると」と言ったところで、ピッと音が鳴った。
「このように音が鳴ったら準備完了だ。後は引き金を引けばいい」
ズドォン!
涼介が引き金を引いた瞬間、強烈な発射音が響いた。砲口が火を噴き砲弾が発射される。砲弾は一直線に対象のドラゴンへ向かう。その速度はクロスボウの矢に比べて遙かに遅い。材料費を安く抑える為の制約によるものだ。
「グォ!」
迫り来る砲弾に気づいたドラゴンは回避行動を取る。高度を落としつつ横へ流れた。すると砲弾もその動きに合わせてカーブする。
「涼介マンの飛ばしたやつ、なんかドラゴンを追いかけてるよ!」
「あれが追尾機能だ」
ボォオオオン!
砲弾がドラゴンに命中し、空中で派手に爆発する。爆風によって付近の雑草が揺れた。
「ゴォ……」
派手に損傷したドラゴンが空から降ってくる。地面に激突する前に灰と化した。
「よし、倒せたな」
涼介は安堵してステンガーを確認する。こちらも彼の予想通り壊れていた。引き金部分しか残っていない。攻撃力と追尾性能に特化しつつ材料費の節約に努めた結果、耐久度を極限まで落とすことになったのだ。銃と同じである。
(思った通り、この世界の〈クラフト〉は普通に使える。制約を厳しくすればボスを一撃で倒すことも可能だ。ダメージの仕様がゲームと違うのも大きい)
キングサイクロプスとの戦闘によって、涼介はこの世界の仕様を完全に把握していた。なかでも彼が注目したのはレベル差補正だ。敵から自分に対してだけでなく、自分から敵に対する攻撃にも補正がかからない。従って、レベル差のある格上にも大ダメージを与えることができた。
「涼介様、流石です! レベルも一気に上がりましたね!」
シャーロットに言われて涼介は気づいた。自身のレベルが35から41まで上がっていることに。
涼介は「そうだな」と頷き、コネットを見た。
「それでどうかな? 俺の武器。独占販売する気になったんじゃないか?」
コネットの返事は決まっていた。
「乗らせてもらうわ、その話!」
コネットの言葉に、涼介は「そうだ」と頷いた。彼の提案は自らが作る武器を独占販売しないかというものだった。
「ノーマルドラゴンのことは知っているか?」
「ドラゴン族で唯一だか数少ないザコでしょ。レベルは50だっけ?」
「ザコといっても同レベル帯のボスより強い。だから、ドラゴン族に関するクエストはザコでも1体倒すだけで完了なんだ。報酬もそこらのボスと大差ない、というかボスよりも多い」
区分がザコなだけで、ゲームではボスとして認識されていた。
「おそらくだが、俺はノーマルドラゴンを一撃で倒す武器を作ることが可能だ。しかも誰でも簡単に扱える代物だ」
「簡単に扱えるって、私でもいけるってこと?」
「そうだ。試していないから分からないけどな」
涼介は「興味が湧いてきただろ?」とニヤリ。
「興味はあるけど、実際に見ないとなんともだね」
「そう言うと思ったよ」
涼介は紙とペンを召喚し、必要な材料を書き記した。
「明日、いつも取引している場所にこれらを揃えてきてくれ」
「何この材料の山! 他所で揃えたら30万はするじゃん!」
「それだけ揃えてようやく武器を作れる。ドラゴンのクエスト報酬は75万かそこらだから問題ない」
コネットはそれ以上の質問はせず、「オーケー」と承諾した。
「じゃあ明日ねん。このコネット姉さんを落胆させたらお尻ペンペンだからね?」
「そうならないよう頑張るよ」
少しくらいならペンペンされてもいいかな、と思う涼介だった。
◇
翌日、涼介とシャーロットはコネットと合流した。今日のコネットはいつもと違って馬車に乗っていない。
「材料だけど、召喚するの面倒だからまとめて送るけど大丈夫だよね?」
「もちろん」
涼介に脳内に「取引の申請がありました」と機械音声が響く。念じることでそれに応じた。
「材料費は?」
「ちょうど30でいいよん!」
「はいよ」
涼介からコネットに30万ゴールドが送金され、コネットから涼介には大量の材料が送られた。それらは互いの脳内トレードで完結しているため、傍からは何の変化もないように見える。
「この脳内トレード、何度経験しても慣れないな」
「慣れるとか慣れないとかある?」
「涼介様は不思議なところがあるのです」
「流石は涼介マン!」
コネットとシャーロットがくすりと笑う。涼介と違って生まれた頃から脳内トレードが当たり前の彼女達にとって、涼介の発言は理解不能だった。
「トレードも済んだし早速行こっか! 涼介マン、私もPTに入れてよ!」
「え、冒険者じゃないのに?」
「失礼ねー、一緒に戦場へ行くんだから当然でしょ! 本業は行商人でも魔物のところへ行く時は冒険者よ! もちろんクエストも受けてきたからねん!」
「そういうものなのか」とシャーロットを見る涼介。
シャーロットは「さぁ」と首を傾げた。
「とりあえず申請しといたぞ」
「承諾したよん! よろしくね!」
コネットのレベルは思ったよりも遙かに高い45。涼介は彼女がどんなスキルを習得しているのか気になった。しかし、それ以上にドラゴンと戦いたくて仕方ないので触れなかった。
「行くぜ、ドラゴン退治だ」
「「おー!」」
三人は腕がいいと評判のテレポート屋に頼み、目的地に瞬間移動した。
◇
龍霊山――王都ラグーザから徒歩100時間以上の距離にあるドラゴンの住処だ。富士山の2倍に及ぶ標高の山で、周囲半径50kmは小麦色の雑草が生い茂る大平原になっている。
その平原にノーマルドラゴンは棲息していた。見た目は一般的なドラゴンそのもので、攻撃方法も口から炎の玉を吐く定番のタイプ。体長はサイクロプスと同程度だが、翼を広げた状態ではサイクロプスよりも大きく見える。
「ノーマルドラゴンのいいところはドラゴン種ってことだ」
涼介は前方で休憩中のドラゴンを指した。三人は大平原にポツンと佇んでおり、そこら中にいるノーマルドラゴンには見向きもされていない。
「どういうことですか?」とシャーロット。
「ドラゴン種だから群れることがないし仲間意識もない。仮に前方のドラゴンに攻撃を仕掛けたからといって、他のドラゴンが襲ってくることはないんだ」
ゲームの知識だが、この世界でも通用すると涼介は知っていた。他の冒険者や受付嬢から話を聞き、さらに図書館で魔物に関する文献を読み漁ったからだ。
「ドラゴンって自分からは襲ってこないの? 前で休んでいるドラゴン、明らかに私達のこと見ているよね」
これはコネットの質問だ。
「いや、襲ってくるよ。ドラゴンが先手を打ってくる条件は二つあって、一つは一定の距離まで近づいた場合だ。だから近づくと普通に攻撃してくる」
「もう一つは?」
「出張中の時さ。ドラゴン種は普通の魔物と違って縄張りの外に移動することがあるだろ。ああいう時は距離に関係なく襲ってくるよ」
ゲームではゴブリンジュニアのいる草原までドラゴンが来たこともある。しかもサービス開始直後だったため、倒せるプレイヤーがいなくて地獄絵図と化した。
「だから俺達はドラゴンが反応しないところから仕掛けるわけだ」
涼介は〈クラフト〉を発動して対ドラゴンの兵器を作った。
「これがドラゴンを殺す武器――ステンガーだ!」
「ステンガー? 私には鉄の筒にしか見えないけど」
「鉄の筒じゃねぇ。追尾機能の付いたミサイルだ。名前はステンガー」
「ミサイル?」
コネットが「なにそれ」とシャーロットを見る。
「私にも分かりません。涼介様の武器はいつも斬新なのです」
「実演してやろう」
涼介はステンガーを肩に担ぐ。狙うのは前方のドラゴンではなく空を飛び回っている個体だ。
「使い方は簡単だ。まずはこのボタンを押す。すると赤外線のレーザーが照射される」
「赤外線が何か分からないけど細い光が出ているね」
「このレーザーを対象のドラゴンに数秒間当て続けるんだ」
涼介が「すると」と言ったところで、ピッと音が鳴った。
「このように音が鳴ったら準備完了だ。後は引き金を引けばいい」
ズドォン!
涼介が引き金を引いた瞬間、強烈な発射音が響いた。砲口が火を噴き砲弾が発射される。砲弾は一直線に対象のドラゴンへ向かう。その速度はクロスボウの矢に比べて遙かに遅い。材料費を安く抑える為の制約によるものだ。
「グォ!」
迫り来る砲弾に気づいたドラゴンは回避行動を取る。高度を落としつつ横へ流れた。すると砲弾もその動きに合わせてカーブする。
「涼介マンの飛ばしたやつ、なんかドラゴンを追いかけてるよ!」
「あれが追尾機能だ」
ボォオオオン!
砲弾がドラゴンに命中し、空中で派手に爆発する。爆風によって付近の雑草が揺れた。
「ゴォ……」
派手に損傷したドラゴンが空から降ってくる。地面に激突する前に灰と化した。
「よし、倒せたな」
涼介は安堵してステンガーを確認する。こちらも彼の予想通り壊れていた。引き金部分しか残っていない。攻撃力と追尾性能に特化しつつ材料費の節約に努めた結果、耐久度を極限まで落とすことになったのだ。銃と同じである。
(思った通り、この世界の〈クラフト〉は普通に使える。制約を厳しくすればボスを一撃で倒すことも可能だ。ダメージの仕様がゲームと違うのも大きい)
キングサイクロプスとの戦闘によって、涼介はこの世界の仕様を完全に把握していた。なかでも彼が注目したのはレベル差補正だ。敵から自分に対してだけでなく、自分から敵に対する攻撃にも補正がかからない。従って、レベル差のある格上にも大ダメージを与えることができた。
「涼介様、流石です! レベルも一気に上がりましたね!」
シャーロットに言われて涼介は気づいた。自身のレベルが35から41まで上がっていることに。
涼介は「そうだな」と頷き、コネットを見た。
「それでどうかな? 俺の武器。独占販売する気になったんじゃないか?」
コネットの返事は決まっていた。
「乗らせてもらうわ、その話!」
0
お気に入りに追加
689
あなたにおすすめの小説
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
婚約者と義妹に裏切られたので、ざまぁして逃げてみた
せいめ
恋愛
伯爵令嬢のフローラは、夜会で婚約者のレイモンドと義妹のリリアンが抱き合う姿を見てしまった。
大好きだったレイモンドの裏切りを知りショックを受けるフローラ。
三ヶ月後には結婚式なのに、このままあの方と結婚していいの?
深く傷付いたフローラは散々悩んだ挙句、その場に偶然居合わせた公爵令息や親友の力を借り、ざまぁして逃げ出すことにしたのであった。
ご都合主義です。
誤字脱字、申し訳ありません。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる