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023 第二章エピローグ:特別な日
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「な、なんなんだよ、アイツ!」
「やべぇよ、アイツやべぇよ!」
野蛮な村人たちは血相を変えて逃げていく。
ポタポタと血を垂らしながら。
「すまん、ギルドの床を汚してしまった」
「い、いえ……」
冒険者カードを返すヒルダ。
その表情は明るくなかった。
「これでアイツらも懲りて手出ししないだろう」
「いえ、ダメなんです。これじゃあ」
「どうしてだ?」
「あの人たち――シャックとスバロウは盗賊の一味なんです」
「なんですとー!?」とミオが叫ぶ。
「きっと仲間を連れて戻ってきますよ」
「それは困るな。ところで、あんたは逃げないのか?」
「逃げたいのですが……この村には足の不自由な両親がいますので……」
「なるほど、逃げたら親がどんな目に遭うか分からないってことか」
「はい……」
ヒルダは目に涙を浮かべる。
盗賊たちに対する恐怖は薄れるどころか強まっていた。
先ほどの仕返しになにをされるか想像もつかない。
「だったら仕方ないな」
「「えっ」」
ミオとヒルダがルシアスを見る。
「せっかくだから盗賊を根絶やしにしてから帰ろう」
「そ、そんなことが可能なんですか?」
「ルシアス君が善意で戦うんですか!?」
ヒルダとミオが同時に言う。
ルシアスはミオの発言に対して苦笑いを浮かべた。
「俺だってそういう気分になることもある」
「本当によろしいのですか? とても危険な連中ですよ」
「かまわないさ。今日は特別な日だから上機嫌だしな」
「大魔王イカとキングオクトパスをやっつけましたもんねー!」
ルシアスはハンドガンを懐にしまった。
次からはアサルトライフルで戦うつもりだ。
「それで盗賊のアジトはどこか分かるか?」
「分かります。地図に書きましょうか?」
「いや、おおよその位置を教えてくれればそれでいい」
「かしこまりました」
ヒルダからアジトの場所を教わり、ルシアスたちは村を発つ。
小さな村に蔓延る悪を掃除する時間だ。
◇
盗賊のアジトは村からそう遠くないところにあった。
アジトは洞窟で、その前には盗賊が数十人。
連中は全裸の若い女を大量に侍らせて盛り上がっていた。
「大変だ! 村にやべぇのが現れやがった!」
「カシラ、助けてください! 村に冒険者が!」
先ほどルシアスに肩を撃たれた二人組だ。
彼らはリーダーの大男にルシアスのことを報告していた。
「それは美味くねぇ話だなぁ。俺の縄張りが荒らされるなんてよォ!」
大男は部下たちに命じ、嫌がる女との遊びをやめさせる。
「村に現れたという冒険者が通報したら面倒なことになる。サクッと殺しに行くぞ!」
「「「おおー!」」」
盗賊共は直ちに準備を始めた。
「いいや、わざわざ村に来る必要はない」
そこにルシアスとミオが登場する。
二人は既にアサルトライフルを構えていた。
「お前たちか、冒険者ってのは」
「そうだ」
「忠告します! あの村には二度と――」
ズドドドドドドドド!
ミオが話している最中に銃声が響いた。
ルシアスが問答無用で発砲を始めたのだ。
一瞬で盗賊の大半が死ぬ。
生き残った盗賊も被弾して大量の血を流していた。
「ルシアス君! なんてことをするんですか!?」
「悪党の掃除だが?」
「まだ忠告して更正を促していませんよ!」
「馬鹿かお前は」
「えっ」
ルシアスは呆れ顔で言い放つ。
「こいつらはギルドの受付嬢をはじめとする若い女たちの人生を滅茶苦茶に踏みにじったんだ。そんなやつに更正の余地なんてねぇよ」
「でも、まずは忠告して平和的な解決をですね……」
「なら百歩譲って奴等が『反省しています、二度としません』と言ったとするぞ。お前はそれを信じるのか? 賊の言葉だぞ」
「それは……」
「だろー? だったらそんな面倒なプロセスは必要ねぇ。第一、ミオだって最終的にはあいつらに銃弾をぶち込む気でいただろ?」
「……はい」
「ま、そういうことだ」
「でもでも、私は忠告したかったんですよ! やっぱり、そういうのはきっちりしておくほうがいいと思うんです!」
「好きにしたらいいさ、アイツはまだ生きているからな」
ルシアスが盗賊のリーダーである大男を指す。
「あ、本当だー!」
ミオは表情をパッとさせて駆け寄った。
「分かりましたか!? もう二度と悪さをしてはいけませんよ!?」
「うぐぐっ……」
男は痛みでそれどころではなかった。
真っ青の顔面からは脂汗が流れている。
「分かりましたか!?」
ミオが再度の確認を行う。
男は「ぐぐぅ……」と唸りながらも頷いた。
「満足したか?」
ルシアスが苦笑いで声を掛ける。
「はい! 大満足です!」
「俺もどうかと思うが、ミオもぶっとんでるな」
「えー、そんなことないですよー!」
「自覚していない分、俺よりタチが悪いぜ」
「私は普通ですってばー!」
盗賊の問題は一瞬で解決した。
◇
「村を救っていただきありがとうございます、ルシアス様、ミオ様」
「大したことじゃないさ。じゃあな」
「はい! お気を付けてお帰りくださいませ!」
最高の笑みを浮かべるヒルダに別れを告げ、二人はアポロタウンに帰還した。
「いやー、今日は疲れましたねー!」
「派手に暴れたからな」
街に戻った二人はその足で家に向かう。
外食をするだけの元気すら残っていなかった。
早く帰って家のソファに腰を下ろしたい。
「さーて、今日は何を作ろうかなー!」
ミオがウキウキで家の扉を開ける。
そして、彼女は目を見開いた。
「なんですかこれはー!?」
真正面の壁に横断幕がかかっていたのだ。
そこには『祝・1ヶ月記念! これからもよろしくな!』の文字。
また、いたるところに可愛らしい飾り付けが施されていた。
「だって今日は俺たちが出会ってから1ヶ月だろ?」
「えっ? えっ? えええええ!?」
ルシアスはニィと笑った。
「ミオならきっと1ヶ月記念とやらにこだわると思ってな、事前に用意しておいたんだよ。俺、村でも受付嬢に言っていただろ、『今日は特別な日』ってな」
「で、でもでも、それって、大ボスをやっつけたって意味じゃ……」
「それはミオの勘違いに過ぎないさ。俺はこのことを言っていたんだよ」
「ルシアス君……!」
ミオの目に涙が浮かぶ。
嬉し泣きだ。
「ルシアス君の実は優しいところ、私、大好きですよ!」
ミオはルシアスに抱きついた。
さらに勢い余って唇を重ねてしまう。
それが二人の初キスとなった。
「あっ、その、これは、えっと、ごめんなさい!」
「いや、べ、別にかまわないさ」
二人して顔が真っ赤になる。
「とに、とにかく、お祝いしましょう! 一ヶ月記念! 大ボス討伐! 村を救った! ということで!」
「お、おう! そそ、そうだな!」
「わた、私、料理を作ってきますー!」
逃げるようにキッチンへ向かうミオ。
そんな彼女の背中を眺めながら、ルシアスは指で唇を触る。
(これがキスかぁ……)
しばらくの間、彼は恍惚とした表情で余韻に浸っていた。
「やべぇよ、アイツやべぇよ!」
野蛮な村人たちは血相を変えて逃げていく。
ポタポタと血を垂らしながら。
「すまん、ギルドの床を汚してしまった」
「い、いえ……」
冒険者カードを返すヒルダ。
その表情は明るくなかった。
「これでアイツらも懲りて手出ししないだろう」
「いえ、ダメなんです。これじゃあ」
「どうしてだ?」
「あの人たち――シャックとスバロウは盗賊の一味なんです」
「なんですとー!?」とミオが叫ぶ。
「きっと仲間を連れて戻ってきますよ」
「それは困るな。ところで、あんたは逃げないのか?」
「逃げたいのですが……この村には足の不自由な両親がいますので……」
「なるほど、逃げたら親がどんな目に遭うか分からないってことか」
「はい……」
ヒルダは目に涙を浮かべる。
盗賊たちに対する恐怖は薄れるどころか強まっていた。
先ほどの仕返しになにをされるか想像もつかない。
「だったら仕方ないな」
「「えっ」」
ミオとヒルダがルシアスを見る。
「せっかくだから盗賊を根絶やしにしてから帰ろう」
「そ、そんなことが可能なんですか?」
「ルシアス君が善意で戦うんですか!?」
ヒルダとミオが同時に言う。
ルシアスはミオの発言に対して苦笑いを浮かべた。
「俺だってそういう気分になることもある」
「本当によろしいのですか? とても危険な連中ですよ」
「かまわないさ。今日は特別な日だから上機嫌だしな」
「大魔王イカとキングオクトパスをやっつけましたもんねー!」
ルシアスはハンドガンを懐にしまった。
次からはアサルトライフルで戦うつもりだ。
「それで盗賊のアジトはどこか分かるか?」
「分かります。地図に書きましょうか?」
「いや、おおよその位置を教えてくれればそれでいい」
「かしこまりました」
ヒルダからアジトの場所を教わり、ルシアスたちは村を発つ。
小さな村に蔓延る悪を掃除する時間だ。
◇
盗賊のアジトは村からそう遠くないところにあった。
アジトは洞窟で、その前には盗賊が数十人。
連中は全裸の若い女を大量に侍らせて盛り上がっていた。
「大変だ! 村にやべぇのが現れやがった!」
「カシラ、助けてください! 村に冒険者が!」
先ほどルシアスに肩を撃たれた二人組だ。
彼らはリーダーの大男にルシアスのことを報告していた。
「それは美味くねぇ話だなぁ。俺の縄張りが荒らされるなんてよォ!」
大男は部下たちに命じ、嫌がる女との遊びをやめさせる。
「村に現れたという冒険者が通報したら面倒なことになる。サクッと殺しに行くぞ!」
「「「おおー!」」」
盗賊共は直ちに準備を始めた。
「いいや、わざわざ村に来る必要はない」
そこにルシアスとミオが登場する。
二人は既にアサルトライフルを構えていた。
「お前たちか、冒険者ってのは」
「そうだ」
「忠告します! あの村には二度と――」
ズドドドドドドドド!
ミオが話している最中に銃声が響いた。
ルシアスが問答無用で発砲を始めたのだ。
一瞬で盗賊の大半が死ぬ。
生き残った盗賊も被弾して大量の血を流していた。
「ルシアス君! なんてことをするんですか!?」
「悪党の掃除だが?」
「まだ忠告して更正を促していませんよ!」
「馬鹿かお前は」
「えっ」
ルシアスは呆れ顔で言い放つ。
「こいつらはギルドの受付嬢をはじめとする若い女たちの人生を滅茶苦茶に踏みにじったんだ。そんなやつに更正の余地なんてねぇよ」
「でも、まずは忠告して平和的な解決をですね……」
「なら百歩譲って奴等が『反省しています、二度としません』と言ったとするぞ。お前はそれを信じるのか? 賊の言葉だぞ」
「それは……」
「だろー? だったらそんな面倒なプロセスは必要ねぇ。第一、ミオだって最終的にはあいつらに銃弾をぶち込む気でいただろ?」
「……はい」
「ま、そういうことだ」
「でもでも、私は忠告したかったんですよ! やっぱり、そういうのはきっちりしておくほうがいいと思うんです!」
「好きにしたらいいさ、アイツはまだ生きているからな」
ルシアスが盗賊のリーダーである大男を指す。
「あ、本当だー!」
ミオは表情をパッとさせて駆け寄った。
「分かりましたか!? もう二度と悪さをしてはいけませんよ!?」
「うぐぐっ……」
男は痛みでそれどころではなかった。
真っ青の顔面からは脂汗が流れている。
「分かりましたか!?」
ミオが再度の確認を行う。
男は「ぐぐぅ……」と唸りながらも頷いた。
「満足したか?」
ルシアスが苦笑いで声を掛ける。
「はい! 大満足です!」
「俺もどうかと思うが、ミオもぶっとんでるな」
「えー、そんなことないですよー!」
「自覚していない分、俺よりタチが悪いぜ」
「私は普通ですってばー!」
盗賊の問題は一瞬で解決した。
◇
「村を救っていただきありがとうございます、ルシアス様、ミオ様」
「大したことじゃないさ。じゃあな」
「はい! お気を付けてお帰りくださいませ!」
最高の笑みを浮かべるヒルダに別れを告げ、二人はアポロタウンに帰還した。
「いやー、今日は疲れましたねー!」
「派手に暴れたからな」
街に戻った二人はその足で家に向かう。
外食をするだけの元気すら残っていなかった。
早く帰って家のソファに腰を下ろしたい。
「さーて、今日は何を作ろうかなー!」
ミオがウキウキで家の扉を開ける。
そして、彼女は目を見開いた。
「なんですかこれはー!?」
真正面の壁に横断幕がかかっていたのだ。
そこには『祝・1ヶ月記念! これからもよろしくな!』の文字。
また、いたるところに可愛らしい飾り付けが施されていた。
「だって今日は俺たちが出会ってから1ヶ月だろ?」
「えっ? えっ? えええええ!?」
ルシアスはニィと笑った。
「ミオならきっと1ヶ月記念とやらにこだわると思ってな、事前に用意しておいたんだよ。俺、村でも受付嬢に言っていただろ、『今日は特別な日』ってな」
「で、でもでも、それって、大ボスをやっつけたって意味じゃ……」
「それはミオの勘違いに過ぎないさ。俺はこのことを言っていたんだよ」
「ルシアス君……!」
ミオの目に涙が浮かぶ。
嬉し泣きだ。
「ルシアス君の実は優しいところ、私、大好きですよ!」
ミオはルシアスに抱きついた。
さらに勢い余って唇を重ねてしまう。
それが二人の初キスとなった。
「あっ、その、これは、えっと、ごめんなさい!」
「いや、べ、別にかまわないさ」
二人して顔が真っ赤になる。
「とに、とにかく、お祝いしましょう! 一ヶ月記念! 大ボス討伐! 村を救った! ということで!」
「お、おう! そそ、そうだな!」
「わた、私、料理を作ってきますー!」
逃げるようにキッチンへ向かうミオ。
そんな彼女の背中を眺めながら、ルシアスは指で唇を触る。
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