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011 厄災クエスト
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ルシアスとミオには、異性とイチャイチャした経験がなかった。
そして、そんな二人が「もしかしたらもしかするかも」とベッドを共にする。
何も起きるはずはないけれど、何かが起きたらいいのにな……と思いながら。
その結果どうなるかというと――何も起きなかった。
(ミオのいい香りがする。後ろから抱きついてもいいのかな? いや、それはさすがにまずいよな。じゃあ、髪を触るのは? それくらいならいいよな? いやいや、それもよろしくないか。明らかに「何かしようとしてます」って言っているようなもんだし。でもでも……)
(ルシアス君、本当に何もする気がないのかな? もしかして私が背中を向けているのが原因かな? 振り返ったほうがいい? いや、そんなのダメだよ。もしもルシアス君がこっちに向いていたら息のかかる距離で向かい合うことになっちゃうよ。でも、それって嬉しいかも。って、私、何考えているの……)
二人はこんなことばかり考え、悶々としていた。
しかし、疲れ切っていたこともあり、ほどなくして思考が停止する。
「「Zzzz……! Zzzz……!」」
そして、何もないまま眠りに就くのだった。
◇
翌日。
朝食を済ませたルシアスたちは、ただちにクエストを開始した。
昨日の反省を活かし、今後は受けるクエストを三つに限定する。
「これで二件目が終了だな」
「今日はサクサク進みますねー」
ルシアスは「うむ」と大きく頷いた。
まだ昼前だというのに、残すクエストは一件だけだ。
「よし、街に戻ってメシを食うか」
「賛成です! 私、お腹ペコペコですよー!」
二人は馬車に乗り、街に戻った。
◇
アポロタウン――。
ルシアスたちが活動拠点にしている城郭都市。
この世界でも有数の規模を誇るその都市で、異変が起きていた。
それはルシアスたちが街に入った直後のことだ。
「厄災だー!」
誰かが叫んだ。
それと同時に四方の巨大な城門が慌ただしく閉ざされる。
「ルシアス君!」
「ああ、厄災クエストだ!」
厄災クエスト。
それは通常とは異なる特殊なクエストの一つ。
街に常軌を逸した数の魔物が襲来するので、それを殲滅するというもの。
このクエストの参加は強制だ。
街にいる全ての冒険者は絶対に参加しなければならない。
また、参加者が既に受注している達成前のクエストは取り消される。
ルシアスたちの三件目のクエストは強制的に無くなった。
「これは昇格に近づく大チャンスだ!」
厄災クエストには金銭的な報酬がない。
その代わり、優秀な活躍をしたPTには昇格に関する優遇がある。
ランクアップまでに必要なクエストのクリア回数を減らしてもらえるのだ。
「冒険者以外の方は街の中央に集まってください!」
衛兵が避難誘導を開始する。
魔物の攻撃が都市内に及ぶことを考慮して、住民を中央に集めていた。
そこならば安全度が高く、一箇所に集まっていれば守りやすい。
「俺たちはベストポジションの確保に努めないとな」
「ですね! でも、どの方角がいいのでしょうか?」
「調べてみよう」
ルシアスは〈ショッピング〉でドローンを購入する。
「また変なのが出てきたー!」
「相変わらず謎の代物だが……コイツは空から偵察できるらしい」
人のいない路地裏でドローンを操作するルシアス。
リモコンには液晶画面が付いており、ドローンが動くと起動した。
搭載されているカメラの撮影した映像が表示される。
「わわー! 私たちが映っていますよ!」
「これがドローンだ!」
ドローンに向かって手を振るミオ。
ルシアスは不敵な笑みを浮かべてドローンの高度を上げる。
「ぶっちゃけどこでもよさそうだな」
全方角に魔物の群れが蠢いていた。
広大な草原の大半が魔物によって埋まっている。
その数は膨大で、数万、いや、数十万体に及ぶ。
「魔物は門を突破しようとするはずだから、門の上を確保しよう」
「かっしこまりましたー!」
帰還させたドローンをバックパックにしまい、二人は駆け出す。
「邪魔だっつってんだろ!」
「お前が邪魔なんだよ!」
「どけよカス、どうせD級以下だろ? こちとらCランカーなんだよ」
城門の真上に位置する場所は激しい奪い合いだった。
ルシアスと同じ考えの冒険者連中で溢れていたのだ。
「こりゃ俺たちの出る幕はないな」
「ですねー……」
ルシアスたちはその場を離れ、角のほうへ移動した。
南門と東門の間にある角だ。
ここなら両方の門に迫る敵を攻撃できると考えた。
幸いにも同じ考えの者はいなくてガラガラだ。
「ルシアス君、強そうな人たちが門の外へ出ていますよ」
ミオが門の外を指す。
たしかに強そうな連中が颯爽と壁の上から飛び降りていた。
普通に着地したら両脚の骨が粉砕する高さからのジャンプだ。
しかし、誰一人として痛がる様子がなかった。
着地の瞬間に風魔法を使うことで衝撃を殺しているのだ。
熟練の冒険者だからこその芸当である。
「私たちも外に行きますか?」
「いや、俺たちはダメだ。C級以下は外に出られない」
「そうなんですか! 知りませんでした!」
門の外で戦えるのはB級以上に限られている。
だからルシアスたちは門の上から迎撃するしかなかった。
「大丈夫。魔物の敵は尋常じゃない。ここからでも十分に狩れるさ」
「はい!」
二人はアサルトライフルを構え、予備の弾倉を足下に積み上げる。
「「「グォオオオオオオオオオオオ!」」」
大地を揺るがす咆哮と共に、魔物の群れがアポロタウンに迫ってきた。
そして、そんな二人が「もしかしたらもしかするかも」とベッドを共にする。
何も起きるはずはないけれど、何かが起きたらいいのにな……と思いながら。
その結果どうなるかというと――何も起きなかった。
(ミオのいい香りがする。後ろから抱きついてもいいのかな? いや、それはさすがにまずいよな。じゃあ、髪を触るのは? それくらいならいいよな? いやいや、それもよろしくないか。明らかに「何かしようとしてます」って言っているようなもんだし。でもでも……)
(ルシアス君、本当に何もする気がないのかな? もしかして私が背中を向けているのが原因かな? 振り返ったほうがいい? いや、そんなのダメだよ。もしもルシアス君がこっちに向いていたら息のかかる距離で向かい合うことになっちゃうよ。でも、それって嬉しいかも。って、私、何考えているの……)
二人はこんなことばかり考え、悶々としていた。
しかし、疲れ切っていたこともあり、ほどなくして思考が停止する。
「「Zzzz……! Zzzz……!」」
そして、何もないまま眠りに就くのだった。
◇
翌日。
朝食を済ませたルシアスたちは、ただちにクエストを開始した。
昨日の反省を活かし、今後は受けるクエストを三つに限定する。
「これで二件目が終了だな」
「今日はサクサク進みますねー」
ルシアスは「うむ」と大きく頷いた。
まだ昼前だというのに、残すクエストは一件だけだ。
「よし、街に戻ってメシを食うか」
「賛成です! 私、お腹ペコペコですよー!」
二人は馬車に乗り、街に戻った。
◇
アポロタウン――。
ルシアスたちが活動拠点にしている城郭都市。
この世界でも有数の規模を誇るその都市で、異変が起きていた。
それはルシアスたちが街に入った直後のことだ。
「厄災だー!」
誰かが叫んだ。
それと同時に四方の巨大な城門が慌ただしく閉ざされる。
「ルシアス君!」
「ああ、厄災クエストだ!」
厄災クエスト。
それは通常とは異なる特殊なクエストの一つ。
街に常軌を逸した数の魔物が襲来するので、それを殲滅するというもの。
このクエストの参加は強制だ。
街にいる全ての冒険者は絶対に参加しなければならない。
また、参加者が既に受注している達成前のクエストは取り消される。
ルシアスたちの三件目のクエストは強制的に無くなった。
「これは昇格に近づく大チャンスだ!」
厄災クエストには金銭的な報酬がない。
その代わり、優秀な活躍をしたPTには昇格に関する優遇がある。
ランクアップまでに必要なクエストのクリア回数を減らしてもらえるのだ。
「冒険者以外の方は街の中央に集まってください!」
衛兵が避難誘導を開始する。
魔物の攻撃が都市内に及ぶことを考慮して、住民を中央に集めていた。
そこならば安全度が高く、一箇所に集まっていれば守りやすい。
「俺たちはベストポジションの確保に努めないとな」
「ですね! でも、どの方角がいいのでしょうか?」
「調べてみよう」
ルシアスは〈ショッピング〉でドローンを購入する。
「また変なのが出てきたー!」
「相変わらず謎の代物だが……コイツは空から偵察できるらしい」
人のいない路地裏でドローンを操作するルシアス。
リモコンには液晶画面が付いており、ドローンが動くと起動した。
搭載されているカメラの撮影した映像が表示される。
「わわー! 私たちが映っていますよ!」
「これがドローンだ!」
ドローンに向かって手を振るミオ。
ルシアスは不敵な笑みを浮かべてドローンの高度を上げる。
「ぶっちゃけどこでもよさそうだな」
全方角に魔物の群れが蠢いていた。
広大な草原の大半が魔物によって埋まっている。
その数は膨大で、数万、いや、数十万体に及ぶ。
「魔物は門を突破しようとするはずだから、門の上を確保しよう」
「かっしこまりましたー!」
帰還させたドローンをバックパックにしまい、二人は駆け出す。
「邪魔だっつってんだろ!」
「お前が邪魔なんだよ!」
「どけよカス、どうせD級以下だろ? こちとらCランカーなんだよ」
城門の真上に位置する場所は激しい奪い合いだった。
ルシアスと同じ考えの冒険者連中で溢れていたのだ。
「こりゃ俺たちの出る幕はないな」
「ですねー……」
ルシアスたちはその場を離れ、角のほうへ移動した。
南門と東門の間にある角だ。
ここなら両方の門に迫る敵を攻撃できると考えた。
幸いにも同じ考えの者はいなくてガラガラだ。
「ルシアス君、強そうな人たちが門の外へ出ていますよ」
ミオが門の外を指す。
たしかに強そうな連中が颯爽と壁の上から飛び降りていた。
普通に着地したら両脚の骨が粉砕する高さからのジャンプだ。
しかし、誰一人として痛がる様子がなかった。
着地の瞬間に風魔法を使うことで衝撃を殺しているのだ。
熟練の冒険者だからこその芸当である。
「私たちも外に行きますか?」
「いや、俺たちはダメだ。C級以下は外に出られない」
「そうなんですか! 知りませんでした!」
門の外で戦えるのはB級以上に限られている。
だからルシアスたちは門の上から迎撃するしかなかった。
「大丈夫。魔物の敵は尋常じゃない。ここからでも十分に狩れるさ」
「はい!」
二人はアサルトライフルを構え、予備の弾倉を足下に積み上げる。
「「「グォオオオオオオオオオオオ!」」」
大地を揺るがす咆哮と共に、魔物の群れがアポロタウンに迫ってきた。
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