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035 農業実習編プロローグ
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国王の依頼が解決したのですぐに次の作物を栽培しよう。
――というわけにはいかない。
しばらくの間、俺は土壌改善に努めていた。
広大な我が農地がコーヒーノキの栽培に特化されているからだ。
新たな作物を育てるのであれば、まず土壌を戻さねばならない。
その後、栽培する作物に特化した土壌に改良して栽培開始となる。
「大変ですよジークさん大変ですよー!」
フミナが駆けつけてきた。
この女、相変わらず農業を舐めている。
その証拠が今から行うやり取りだ。
「おーフミナ、お前も土壌改良に協力しろよ」
「えー、いやですよ! 土いじりなんて!」
土壌改良には協力しない。
肥料に糞尿が使われていると分かれば秒で嘔吐。
作業中にローブが少しでも汚れようものなら眉をひそめる。
俺もヤベーが、この女はそれ以上にヤベー奴だ。
「で、どうした? 金なら貸さないぞ」
「いりませんよ! 必要なら経費で落としますから!」
「さりげなくとんでもないこと言っているぞ」
「それより大変ですよ! 今すぐ栽培を始めて下さい!」
フミナは俺の脇の下に両手を挟み、ひょいっと持ち上げた。
小さな体に反してパワーは一丁前だ。
「早くぅ! 栽培! ラッセルさんも呼んで〈アクセラレーション〉です!」
持ち上げた俺を左右に揺さぶるフミナ。
まるで赤子をあやすかのようだ。
「やめろ!」
俺はフミナの手を払って着地。
咳払いし、襟を正した。
「最初から話せ。何が大変で、どうして栽培を急ぐ?」
「すっかり忘れていたんですが今日なんですよ!」
フミナは慌てた様子でキョロキョロしている。
なかなか要領を得なくて殴りたくなるが我慢だ。
俺はポンコツ女の頭を撫でて落ち着かせた。
「大丈夫だ。いざとなればどうにでもなる。ゆっくり話せ」
「うぅぅぅ……ジークさぁぁぁぁん」
フミナは涙を浮かべて俺に抱きついてきた。
――と思ったら、次の瞬間にはケロッとして言った。
「今日からしばらくの間、農業学校の生徒さんがウチにきます!」
「は?」
◇
この世界には農業学校なるものがあるそうだ。
読んで字の如く農家を養成するための学校である。
そこの卒業前研修に農業の実習体験があるらしい。
実際に農家の仕事に触れて現実を見ましょうねってことだ。
原則として全農家はこれに協力せねばならない。
その中にはウチも含まれており拒否権はなかった。
「受け入れる実習生の数は所有している農場の数やランクで決定します! ジークさんは特許特許の特許ゴロなのでFランクじゃないですか? なのでウチに来る生徒さんは一人です!」
「それで慌てていたわけか。このままだと実習生は土を弄るくらいしかやることがないからな」
「そういうことです!」
「とはいってもコーヒーの一件もあって疲れているし、もうちょっとゆっくりしたいんだよなー。面倒だしサーニャの農園に任せようぜ」
「それはできません! サーニャさんの農園にも別の実習生が行っています! 資本関係は考慮されないため、今回サーニャ・トンプソン農園はウチとは別の農家という扱いです!」
「じゃあ牧場だ。マリアがいるだろ」
「それもダメです! 実習生を指導するのは実習先の農家と決まっています!」
「ウチは俺のいる場所で働かせないといけないわけか」
「はい!」
「面倒くせぇなぁ」
「そう言わずに! 多くの生徒さんがここを希望していたんですよ! ジークさんは皆の憧れる農家なんですから!」
「本当かよ」
「ほ、本当です……」
分かりやすい反応だ。
ウソである。
「本当は何人が希望したんだ?」
「5人ほど……」
「農業体験をする生徒の数は?」
「他の都市も含めると2000人ほどです……」
「全く人気ねーじゃん! ウチの農場!」
「まぁまぁそう言わずに! ジークさんが機嫌良く過ごせるよう、受け入れる実習生は女の子を選んでおきましたから! 本当は無作為に選ばれるのですが、ジークさんのために特例で選ばしていただいたんですよ!」
「恩着せがましい発言だが……まぁいい。ウダウダ言っても始まらないし用意しよう。前途ある若者のためにな!」
「さすがです!」
「だが栽培を始めるのは明日以降にしよう」
「えー! 話を聞いていなかったんですか!?」
「聞いていたさ。任せろ、俺に考えがある」
「考え?」
「何を育てるかは実習生に選ばせよう。で、その作物を俺たちで仲良く育てるってわけだ」
「わー! それいいですね! 素晴らしい考えです!」
「だろー。ということで着替えるとしよう」
「着替える?」
「農業学生が来るのに二人して農家らしくない格好はまずいだろ。それっぽい作業着で歓迎しよう」
「たしかに! それなら服が汚れても気になりませんね! では準備します!」
「おう!」
実習生が来るまであと1時間。
俺たちは大慌てでその場しのぎの準備を始めるのだった。
◇
「なんか服が綺麗すぎるな」
「新品ですからね!」
「それっぽく見せるために土を付けておくか」
「おー! 今日のジークさんは冴えまくりですね!」
「フフフ、いつもこんなものよ」
農地の土を服にすりすりしながら実習生を待つ俺たち。
ほどよく手も汚れていい感じだ。
「あ! 来ましたよ! たぶんあの子ですよ!」
フミナが前方を指す。
地図らしき紙を片手に女が近づいてきていた。
黒のミディアムボブが特徴的な女だ。
身長は小柄でフミナと同じくらい。
「子供かと思ったが大人じゃないか」
「私と同い年ですよ!」
「すると俺の一つ下ですか」
「ですね!」
「そしてセックスと飲酒が可能な年齢でもある」
「ダメですよ! 実習生に手を出しちゃ!」
話していると女と目が合った。
「すみません! ここがジークさんの農場でしょうか?」
女が駆け寄ってくる。
「そうだけど、君が実習生?」
「はい! カレンといいます! よろしくお願いします!」
その女――カレンは満点の笑顔で深々と頭を下げた。
「フミナと違って素直で可愛らしい子じゃないか」
「ありがとうございます!」
「私と違ってってなんですかぁ!」
「知っているようだけど一応名乗っておこう。俺はジーク、特許特許の特許ゴロのFランク農家だ。で、こっちは経費を魔法の呪文か何かと誤解している――」
「フミナです! 農業ギルド所属のアシスタントで、右も左も分からないジークさんを支えています!」
「改めてよろしくお願いします! ジークさん! フミナさん!」
俺たちはカレンと握手を交わした。
――というわけにはいかない。
しばらくの間、俺は土壌改善に努めていた。
広大な我が農地がコーヒーノキの栽培に特化されているからだ。
新たな作物を育てるのであれば、まず土壌を戻さねばならない。
その後、栽培する作物に特化した土壌に改良して栽培開始となる。
「大変ですよジークさん大変ですよー!」
フミナが駆けつけてきた。
この女、相変わらず農業を舐めている。
その証拠が今から行うやり取りだ。
「おーフミナ、お前も土壌改良に協力しろよ」
「えー、いやですよ! 土いじりなんて!」
土壌改良には協力しない。
肥料に糞尿が使われていると分かれば秒で嘔吐。
作業中にローブが少しでも汚れようものなら眉をひそめる。
俺もヤベーが、この女はそれ以上にヤベー奴だ。
「で、どうした? 金なら貸さないぞ」
「いりませんよ! 必要なら経費で落としますから!」
「さりげなくとんでもないこと言っているぞ」
「それより大変ですよ! 今すぐ栽培を始めて下さい!」
フミナは俺の脇の下に両手を挟み、ひょいっと持ち上げた。
小さな体に反してパワーは一丁前だ。
「早くぅ! 栽培! ラッセルさんも呼んで〈アクセラレーション〉です!」
持ち上げた俺を左右に揺さぶるフミナ。
まるで赤子をあやすかのようだ。
「やめろ!」
俺はフミナの手を払って着地。
咳払いし、襟を正した。
「最初から話せ。何が大変で、どうして栽培を急ぐ?」
「すっかり忘れていたんですが今日なんですよ!」
フミナは慌てた様子でキョロキョロしている。
なかなか要領を得なくて殴りたくなるが我慢だ。
俺はポンコツ女の頭を撫でて落ち着かせた。
「大丈夫だ。いざとなればどうにでもなる。ゆっくり話せ」
「うぅぅぅ……ジークさぁぁぁぁん」
フミナは涙を浮かべて俺に抱きついてきた。
――と思ったら、次の瞬間にはケロッとして言った。
「今日からしばらくの間、農業学校の生徒さんがウチにきます!」
「は?」
◇
この世界には農業学校なるものがあるそうだ。
読んで字の如く農家を養成するための学校である。
そこの卒業前研修に農業の実習体験があるらしい。
実際に農家の仕事に触れて現実を見ましょうねってことだ。
原則として全農家はこれに協力せねばならない。
その中にはウチも含まれており拒否権はなかった。
「受け入れる実習生の数は所有している農場の数やランクで決定します! ジークさんは特許特許の特許ゴロなのでFランクじゃないですか? なのでウチに来る生徒さんは一人です!」
「それで慌てていたわけか。このままだと実習生は土を弄るくらいしかやることがないからな」
「そういうことです!」
「とはいってもコーヒーの一件もあって疲れているし、もうちょっとゆっくりしたいんだよなー。面倒だしサーニャの農園に任せようぜ」
「それはできません! サーニャさんの農園にも別の実習生が行っています! 資本関係は考慮されないため、今回サーニャ・トンプソン農園はウチとは別の農家という扱いです!」
「じゃあ牧場だ。マリアがいるだろ」
「それもダメです! 実習生を指導するのは実習先の農家と決まっています!」
「ウチは俺のいる場所で働かせないといけないわけか」
「はい!」
「面倒くせぇなぁ」
「そう言わずに! 多くの生徒さんがここを希望していたんですよ! ジークさんは皆の憧れる農家なんですから!」
「本当かよ」
「ほ、本当です……」
分かりやすい反応だ。
ウソである。
「本当は何人が希望したんだ?」
「5人ほど……」
「農業体験をする生徒の数は?」
「他の都市も含めると2000人ほどです……」
「全く人気ねーじゃん! ウチの農場!」
「まぁまぁそう言わずに! ジークさんが機嫌良く過ごせるよう、受け入れる実習生は女の子を選んでおきましたから! 本当は無作為に選ばれるのですが、ジークさんのために特例で選ばしていただいたんですよ!」
「恩着せがましい発言だが……まぁいい。ウダウダ言っても始まらないし用意しよう。前途ある若者のためにな!」
「さすがです!」
「だが栽培を始めるのは明日以降にしよう」
「えー! 話を聞いていなかったんですか!?」
「聞いていたさ。任せろ、俺に考えがある」
「考え?」
「何を育てるかは実習生に選ばせよう。で、その作物を俺たちで仲良く育てるってわけだ」
「わー! それいいですね! 素晴らしい考えです!」
「だろー。ということで着替えるとしよう」
「着替える?」
「農業学生が来るのに二人して農家らしくない格好はまずいだろ。それっぽい作業着で歓迎しよう」
「たしかに! それなら服が汚れても気になりませんね! では準備します!」
「おう!」
実習生が来るまであと1時間。
俺たちは大慌てでその場しのぎの準備を始めるのだった。
◇
「なんか服が綺麗すぎるな」
「新品ですからね!」
「それっぽく見せるために土を付けておくか」
「おー! 今日のジークさんは冴えまくりですね!」
「フフフ、いつもこんなものよ」
農地の土を服にすりすりしながら実習生を待つ俺たち。
ほどよく手も汚れていい感じだ。
「あ! 来ましたよ! たぶんあの子ですよ!」
フミナが前方を指す。
地図らしき紙を片手に女が近づいてきていた。
黒のミディアムボブが特徴的な女だ。
身長は小柄でフミナと同じくらい。
「子供かと思ったが大人じゃないか」
「私と同い年ですよ!」
「すると俺の一つ下ですか」
「ですね!」
「そしてセックスと飲酒が可能な年齢でもある」
「ダメですよ! 実習生に手を出しちゃ!」
話していると女と目が合った。
「すみません! ここがジークさんの農場でしょうか?」
女が駆け寄ってくる。
「そうだけど、君が実習生?」
「はい! カレンといいます! よろしくお願いします!」
その女――カレンは満点の笑顔で深々と頭を下げた。
「フミナと違って素直で可愛らしい子じゃないか」
「ありがとうございます!」
「私と違ってってなんですかぁ!」
「知っているようだけど一応名乗っておこう。俺はジーク、特許特許の特許ゴロのFランク農家だ。で、こっちは経費を魔法の呪文か何かと誤解している――」
「フミナです! 農業ギルド所属のアシスタントで、右も左も分からないジークさんを支えています!」
「改めてよろしくお願いします! ジークさん! フミナさん!」
俺たちはカレンと握手を交わした。
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