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036 フィナーレ
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告白のセリフは事前に考えていた。
だが、口から出た言葉は全く違うものだった。
「雅人君……!」
震える瞳で俺を見つめる伊織。
「い、一ノ瀬の奴、二階堂に告りやがったぞ!」
「ていうか今の、告白でいいんだよな……!?」
「神崎先輩に勝てる要素なんかないのに無茶しやがって!」
付近の陽キャどもが「あちゃー」と頭を抱えている。
周囲の目も「やっちまったなアイツ」と言いたげだ。
皆がどう思っているかは分かる。
『無人島でちょっと一緒に過ごしたからって勘違いしたな』
一言で表すならそうなるだろう。
少し優しくされただけで惚れてしまう……まさに陰キャのそれだな、と。
同情というより憐憫の気持ちを抱いているに違いない。
しかし、そんなものはどうでもよかった。
俺が気になるのは伊織のみ。
二階堂伊織がどう答えるかが全てだ。
他の奴にどう思われようが知ったことではない。
「雅人君……!」
伊織はもう一度俺の名を呟いた。
そして、ゆっくりこちらに近づいてくる。
目の前まで来ると、目に涙を浮かべて微笑んだ。
「やっと言ってくれたね」
伊織が抱きついてくる。
「お、おい、これって、もしかして……!」
「ああ、一ノ瀬の奴、やりやがった……!」
「あの二階堂伊織が男の告白に承諾した!」
「しかも相手はパッとしない一ノ瀬だぞ!」
次の瞬間、教室中が「うおおおおおお!」と沸いた。
謎の拍手喝采が巻き起こる。
「すげぇよ一ノ瀬! お前マジですげぇよ!」
「一ノ瀬君、カッコイイ! 皆の前で告白なんて!」
「どんな相手にもなびかなかった二階堂伊織をモノにしたぞ!」
「やべぇえええええええええええ! 奇跡だぁああああああ!」
俺より周りのほうが興奮している。
陽キャどもは「ヒャッホゥ!」と椅子や机を投げていた。
勢い余って窓ガラスを叩き割っている馬鹿までいる。
もはや暴徒だ。
「そんな……ありえない……」
イケメン神崎は膝から崩れ落ちた。
「遅くなってごめんな、伊織」
俺は伊織を抱きしめた。
誰にも奪われないよう、ギュッと力を込める。
「ほんとだよ、不安だったんだからね」
伊織は俺の胸に顔を埋める。
――が、すぐに顔を上げて俺を見た。
「それで雅人君、同棲はどうなったの?」
ギクッ。
途端に目が泳ぐ俺。
「そのことなんだが、実は夏休みの内に親と話したんだけど、大学に入るまでは我慢しろって言われたんだ……」
両親とは何度も話した。
分からず屋なのでプレゼン形式でも説得を試みた。
パワーポイントを駆使し、50ページに及ぶ資料も作成した。
インテリぽく見せるため小難しいビジネス用語もふんだんに多用した。
それでも結果は変わらなかったのだ。
「実はね、私も親に同じ事を言われたの」
「そうだったのか」
「さすがに同棲は飛躍しすぎていたね」
クスリと笑う伊織。
俺も「ちょっとだけな」と笑った。
◇
俺と伊織の交際は、瞬く間に学校中の知るところとなった。
あれだけ目立った告白をしたから当然だ。
その頃、世間でも動きがあった。
俺たちの過ごした無人島に関することで二つほど。
一つは、無人島を所有していたテレビ局について。
最初は俺たちが過ごしていたということで話題になった。
それで浮かれてバブル期の無人島番組を再放送したくらいだ。
ところがその後、ライオンを密輸し放っていたことが発覚。
他にも大小様々な動物を無許可で放ったとして問題になった。
例えばシマリスがそうだ。
定番のチョウセンシマリスは、生態系被害防止外来種に指定されている。
故にペットとして飼ってもいいが野に放つことは許されない。
北海道のエゾシマリスに至っては飼育すらも認められていないのが現状だ。
ただし、この件は数十年も前の行為だったため深くは問われなかった。
同業者の不祥事には寛大なマスコミ仕草も関係しているだろう。
もう一つは、島に死体遺棄を行ったヤクザについて。
俺たちが死体のスマホを使ったことで殺人事件が発覚した。
組員同士の揉め事だったらしいが、刑事はこの件を口実に介入。
結果、有名なヤクザの組が一つ潰れることとなった。
あの死体遺棄について、俺は一つ疑問に思ったことがある。
島ではなく海に捨てたほうが良かったのではないか。
俺がヤクザだったら錘でもつけて海底に沈めていただろう。
だが、専門家に言わせるとそれは愚策らしい。
俺と同様の疑問を抱く者が多かったのか、テレビで解説されていた。
曰く、ちょっとした錘では死体が浮いてくるそうだ。
死後に発生するガスによって、とんでもない浮力になるという。
それで陸に打ち上げられたり漁師に見つかったりしたらおしまいだ。
むしろ無人島に遺棄するのこそプロの仕事らしい。
それを知った時、俺はヤクザのプロ精神に感謝した。
奴等がプロとして仕事しなければ、俺たちは死んでいたのだから。
◇
数日後――。
放課後、俺と伊織は一緒に帰っていた。
人目を憚らずに手を繋ぐイチャイチャぶりだ。
「ねぇ雅人君、そろそろ私たちの部を立ち上げようよ!」
「またその話かよー」
俺は呆れ笑いを浮かべながらすれ違う人々を見る。
老若男女問わず、皆の顔には同じことが書いていた。
『男と女のレベルが釣り合ってなくねぇ!?』
特に分かりやすいのが、いかにも容姿に自信のありそうな男だ。
冴えない俺の姿を見るなり目をひん剥いていた。
「いいじゃん! 無人島部! 今なら絶対に流行るって!」
「世間じゃ無人島ブームらしいもんな」
「そう! そしてその火付け役がなんと私たち!」
若者を中心に無人島サバイバルが人気を博していた。
ただし、若者といっても俺たちよりは年上――大学生である。
きっかけは伊織も言うように俺たちだ。
個人的には、俺たちではなく伊織が理由だと思う。
彼女の飛び抜けて可愛い容姿はカメラ映えしまくっていた。
「貴重な高校生活を帰宅部として過ごすのは勿体ないと思うが、だからといって無人島部はないだろ。どんな活動をするかも分からないし」
「そんな決まってるじゃん! 無人島に行って生活する部だよ!」
「部費がとんでもないことになるぞ」
「そこは……どうにかなる!」
「ならねぇよ! むしろあんな事故の後じゃ部費なんか1円も下りないだろ!」
俺はツッコミを入れた。
それから、おもむろに学生鞄を開けて中を漁る。
「無人島部は却下だが……その代わりにこんなのを用意しておいた」
一枚の紙を取り出す。
わざわざネットで調べて印刷したものだ。
「なになに!?」
伊織は紙を持ち、書いてある内容を読み上げた。
「無人島の管理人、二泊三日の住み込みバイト……!
「近頃は無人島ブームの影響で無断上陸が多いらしくてな、その対策として土日祝限定で島に管理人を置くところが増えているんだ」
「おー! しかもすごい日当! 1日4万円だって!」
「交通費は全額支給だし、働くのは休日の間だけでいいし、そのうえ勤務中は自由に過ごせるときた。冷房ガンガンの詰所で休むもよし、サバイバル生活に没頭するもよしだ。同棲に向けての貯金だってできるぜ!」
「つまり無人島での生活を楽しみながらお金まで貰える……ってこと!?」
「その通り! そしてこの求人は国が出している! だから安心と安全は保証されているわけだ!」
「決めた! 私これにする! 雅人君、私このバイトがいい! 次の三連休は無人島の管理人になる!」
「そうと決まれば直ちに応募だ! 俺たちは無人島の経験者だからきっと優遇されるぞ!」
俺たちはスマホを使い、その場でバイトに申し込んだ。
無人島であれだけ過酷な生活を送ったのに懲りない奴等である。
「応募完了!」
「私も!」
結果を楽しみにしながら、再び手を繋いで帰路に就く。
「雅人君、いつも引っ張ってくれてありがとうね。私、もっと頑張って雅人君に相応しい女になる」
伊織が腕に抱きついてきた。
「それは俺のセリフさ。他の奴が俺たちを見た時に『不釣り合いだなぁ』って思われないよう頑張るよ」
燦然と輝く未来に想いを馳せながら、伊織と二人で前に進んだ。
だが、口から出た言葉は全く違うものだった。
「雅人君……!」
震える瞳で俺を見つめる伊織。
「い、一ノ瀬の奴、二階堂に告りやがったぞ!」
「ていうか今の、告白でいいんだよな……!?」
「神崎先輩に勝てる要素なんかないのに無茶しやがって!」
付近の陽キャどもが「あちゃー」と頭を抱えている。
周囲の目も「やっちまったなアイツ」と言いたげだ。
皆がどう思っているかは分かる。
『無人島でちょっと一緒に過ごしたからって勘違いしたな』
一言で表すならそうなるだろう。
少し優しくされただけで惚れてしまう……まさに陰キャのそれだな、と。
同情というより憐憫の気持ちを抱いているに違いない。
しかし、そんなものはどうでもよかった。
俺が気になるのは伊織のみ。
二階堂伊織がどう答えるかが全てだ。
他の奴にどう思われようが知ったことではない。
「雅人君……!」
伊織はもう一度俺の名を呟いた。
そして、ゆっくりこちらに近づいてくる。
目の前まで来ると、目に涙を浮かべて微笑んだ。
「やっと言ってくれたね」
伊織が抱きついてくる。
「お、おい、これって、もしかして……!」
「ああ、一ノ瀬の奴、やりやがった……!」
「あの二階堂伊織が男の告白に承諾した!」
「しかも相手はパッとしない一ノ瀬だぞ!」
次の瞬間、教室中が「うおおおおおお!」と沸いた。
謎の拍手喝采が巻き起こる。
「すげぇよ一ノ瀬! お前マジですげぇよ!」
「一ノ瀬君、カッコイイ! 皆の前で告白なんて!」
「どんな相手にもなびかなかった二階堂伊織をモノにしたぞ!」
「やべぇえええええええええええ! 奇跡だぁああああああ!」
俺より周りのほうが興奮している。
陽キャどもは「ヒャッホゥ!」と椅子や机を投げていた。
勢い余って窓ガラスを叩き割っている馬鹿までいる。
もはや暴徒だ。
「そんな……ありえない……」
イケメン神崎は膝から崩れ落ちた。
「遅くなってごめんな、伊織」
俺は伊織を抱きしめた。
誰にも奪われないよう、ギュッと力を込める。
「ほんとだよ、不安だったんだからね」
伊織は俺の胸に顔を埋める。
――が、すぐに顔を上げて俺を見た。
「それで雅人君、同棲はどうなったの?」
ギクッ。
途端に目が泳ぐ俺。
「そのことなんだが、実は夏休みの内に親と話したんだけど、大学に入るまでは我慢しろって言われたんだ……」
両親とは何度も話した。
分からず屋なのでプレゼン形式でも説得を試みた。
パワーポイントを駆使し、50ページに及ぶ資料も作成した。
インテリぽく見せるため小難しいビジネス用語もふんだんに多用した。
それでも結果は変わらなかったのだ。
「実はね、私も親に同じ事を言われたの」
「そうだったのか」
「さすがに同棲は飛躍しすぎていたね」
クスリと笑う伊織。
俺も「ちょっとだけな」と笑った。
◇
俺と伊織の交際は、瞬く間に学校中の知るところとなった。
あれだけ目立った告白をしたから当然だ。
その頃、世間でも動きがあった。
俺たちの過ごした無人島に関することで二つほど。
一つは、無人島を所有していたテレビ局について。
最初は俺たちが過ごしていたということで話題になった。
それで浮かれてバブル期の無人島番組を再放送したくらいだ。
ところがその後、ライオンを密輸し放っていたことが発覚。
他にも大小様々な動物を無許可で放ったとして問題になった。
例えばシマリスがそうだ。
定番のチョウセンシマリスは、生態系被害防止外来種に指定されている。
故にペットとして飼ってもいいが野に放つことは許されない。
北海道のエゾシマリスに至っては飼育すらも認められていないのが現状だ。
ただし、この件は数十年も前の行為だったため深くは問われなかった。
同業者の不祥事には寛大なマスコミ仕草も関係しているだろう。
もう一つは、島に死体遺棄を行ったヤクザについて。
俺たちが死体のスマホを使ったことで殺人事件が発覚した。
組員同士の揉め事だったらしいが、刑事はこの件を口実に介入。
結果、有名なヤクザの組が一つ潰れることとなった。
あの死体遺棄について、俺は一つ疑問に思ったことがある。
島ではなく海に捨てたほうが良かったのではないか。
俺がヤクザだったら錘でもつけて海底に沈めていただろう。
だが、専門家に言わせるとそれは愚策らしい。
俺と同様の疑問を抱く者が多かったのか、テレビで解説されていた。
曰く、ちょっとした錘では死体が浮いてくるそうだ。
死後に発生するガスによって、とんでもない浮力になるという。
それで陸に打ち上げられたり漁師に見つかったりしたらおしまいだ。
むしろ無人島に遺棄するのこそプロの仕事らしい。
それを知った時、俺はヤクザのプロ精神に感謝した。
奴等がプロとして仕事しなければ、俺たちは死んでいたのだから。
◇
数日後――。
放課後、俺と伊織は一緒に帰っていた。
人目を憚らずに手を繋ぐイチャイチャぶりだ。
「ねぇ雅人君、そろそろ私たちの部を立ち上げようよ!」
「またその話かよー」
俺は呆れ笑いを浮かべながらすれ違う人々を見る。
老若男女問わず、皆の顔には同じことが書いていた。
『男と女のレベルが釣り合ってなくねぇ!?』
特に分かりやすいのが、いかにも容姿に自信のありそうな男だ。
冴えない俺の姿を見るなり目をひん剥いていた。
「いいじゃん! 無人島部! 今なら絶対に流行るって!」
「世間じゃ無人島ブームらしいもんな」
「そう! そしてその火付け役がなんと私たち!」
若者を中心に無人島サバイバルが人気を博していた。
ただし、若者といっても俺たちよりは年上――大学生である。
きっかけは伊織も言うように俺たちだ。
個人的には、俺たちではなく伊織が理由だと思う。
彼女の飛び抜けて可愛い容姿はカメラ映えしまくっていた。
「貴重な高校生活を帰宅部として過ごすのは勿体ないと思うが、だからといって無人島部はないだろ。どんな活動をするかも分からないし」
「そんな決まってるじゃん! 無人島に行って生活する部だよ!」
「部費がとんでもないことになるぞ」
「そこは……どうにかなる!」
「ならねぇよ! むしろあんな事故の後じゃ部費なんか1円も下りないだろ!」
俺はツッコミを入れた。
それから、おもむろに学生鞄を開けて中を漁る。
「無人島部は却下だが……その代わりにこんなのを用意しておいた」
一枚の紙を取り出す。
わざわざネットで調べて印刷したものだ。
「なになに!?」
伊織は紙を持ち、書いてある内容を読み上げた。
「無人島の管理人、二泊三日の住み込みバイト……!
「近頃は無人島ブームの影響で無断上陸が多いらしくてな、その対策として土日祝限定で島に管理人を置くところが増えているんだ」
「おー! しかもすごい日当! 1日4万円だって!」
「交通費は全額支給だし、働くのは休日の間だけでいいし、そのうえ勤務中は自由に過ごせるときた。冷房ガンガンの詰所で休むもよし、サバイバル生活に没頭するもよしだ。同棲に向けての貯金だってできるぜ!」
「つまり無人島での生活を楽しみながらお金まで貰える……ってこと!?」
「その通り! そしてこの求人は国が出している! だから安心と安全は保証されているわけだ!」
「決めた! 私これにする! 雅人君、私このバイトがいい! 次の三連休は無人島の管理人になる!」
「そうと決まれば直ちに応募だ! 俺たちは無人島の経験者だからきっと優遇されるぞ!」
俺たちはスマホを使い、その場でバイトに申し込んだ。
無人島であれだけ過酷な生活を送ったのに懲りない奴等である。
「応募完了!」
「私も!」
結果を楽しみにしながら、再び手を繋いで帰路に就く。
「雅人君、いつも引っ張ってくれてありがとうね。私、もっと頑張って雅人君に相応しい女になる」
伊織が腕に抱きついてきた。
「それは俺のセリフさ。他の奴が俺たちを見た時に『不釣り合いだなぁ』って思われないよう頑張るよ」
燦然と輝く未来に想いを馳せながら、伊織と二人で前に進んだ。
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