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017 防具の効果
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レベル14のダンジョンは草原と森林のハイブリッド。
ポータルの出現地点は森の中だった。
「フィールドタイプが複数のダンジョンって珍しいねー!」
メグが杖を振って樹上の猿型モンスターを妨害する。
混乱した猿は同士討ちを始め、負けたほうが枝から落ちてきた。
「泉州第一ギルドだと初めてじゃないか?」
降ってきた猿に、アキが「おりゃあ!」と拳を叩き込む。
アサシンナックルの刃が猿の胴体を切断した。
即死だ。
「俺は初めて経験するから、このギルドだと今までになかったはず。ところで、メグたちは他のギルドにも行くのか?」
ヤスヒコは左手で〈光の弓D50〉を構えた。
右手をスッと動かし、矢筒から光の矢を抜く。
この矢筒は弓とセットで売られているものだ。
元々は空だったが、ダンジョンに入ると自動的に矢が追加されていた。
使用した矢は数秒で補充されるため弾切れの心配はない。
(ここだ!)
息を止めて矢を放つ。
矢は凄まじい速度で真っ直ぐ飛び、樹上の猿を射抜いた。
「ナイッスー!」
「ヤスヒコ君、すごい! 弓を使いこなせるなんて!」
「やるじゃないかヤスヒコ!」
女性陣が声を弾ませる。
「北海道で弓を使って鹿狩りをしていた経験が活きたな」
光の弓の使用感は通常の弓と全く同じだった。
これなら問題なく扱えそうだ、とヤスヒコは安堵する。
「ちなみにヤスヒコ君の質問に対する回答だけど、私たちは他のギルドにも行っていたよー!」
「まぁ一年の時の話だけどね! やっぱりこの辺だと泉州第一のレベル10が一番楽だからさぁ!」
と、メグが続けた。
「私はもっと強い敵と戦いたかったが、メグとサナは向上心がないからな。ヤスヒコが仲間に加わってくれたおかげで高みを目指せそうだ!」
話しながら、アキは付近の敵を皆殺しにしていく。
猿だけでなく、地面を突っ走るイノシシ型の魔物も軽々と倒す。
ザコの殲滅効率はヤスヒコに匹敵するものがあった。
「すごいスピードだ。女子でそれだけ速いと、学校の50メートル走でぶっちぎりなんじゃないか」
ヤスヒコは素直に感心した。
そんな彼に対し、アキが「何を言っている」と笑う。
「速いのは防具で脚力を強化しているからだよ」
「防具なしでこんなに速く動けたらオリンピックに出られるっしょ!」
メグが話に乗る。
「防具の効果?」
ヤスヒコは眉間に皺を寄せた。
「もしかしてヤスヒコ君、防具の効果を知らないの?」
いち早く気づいたのはサナだ。
「さすがにそれはないだろう」とアキ。
「いーや、ヤスヒコならあり得るよ! めっちゃ強いのに驚くほど何も知らないからねヤスヒコ! アキよりも疎いよ!」
「本当か?」
「だってヤスヒコのスマホ、LINEすら入っていなかったからね! しかも家にはテレビがないときた!」
「すごいな……。たしかに私以上だ」
「それで、防具の効果って?」
ヤスヒコは矢を放ちながら尋ねる。
「サナ、教えてあげてー! 私は魔石を集めるから!」
サナは「うん!」と頷き、ヤスヒコを見た。
「武器と同じで、防具にも【属性】や【タイプ】があるの!」
アキが「もちろん【ランク】や【魔力】もな」と補足する。
「ほう」
「でね、強化タイプの防具は身体能力を上げるの。手に着ける物なら腕力、足に着けるものなら脚力だね。アキのダンジョン防具はガントレットとレガースとスニーカーの三つで、なんと全部強化タイプなの!」
「ふむふむ」
「防具に【魔力】を割くから、武器はEランクにしてある。とはいえ、このナックルの【魔力】は50だから、Fランクの【魔力】70と大差ないけどね」
「なるほど」
防具で身体能力を強化できる――。
それはヤスヒコの知らない情報だった。
「質問してもいい?」
「かまわないが……サナ、答えてあげてくれ。私はメグを助けてくる」
三人が話している頃、メグはイノシシに追い回されていた。
魔石を集めていて目を付けられたのだ。
静寂な森に彼女の悲鳴が響いている。
「任せて! 行ってらっしゃい!」
「おう!」
アキが離れると、サナは「質問をどうぞ!」と微笑んだ。
「アキのレガースとスニーカーはどっちも脚力強化なんだよな?」
「そうだよー! たしか【魔力】はどっちも20だったはず! キックの威力や走るスピードを高めるためって言ってたと思う!」
「質問なんだが、防具を二つに分ける意味はなんだ?」
「どういうこと?」
「レガースとスニーカーに分けず、【魔力】40のレガースとかじゃダメなのかなって。二つ買うと高くつくだろ? 【魔力】40の防具一つより、20の防具二つのほうが効果が高いのか?」
当然の質問だった。
これに対し、サナは「ううん」と首を振った。
「【ランク】が同じなら【魔力】40の防具一つと20の防具二つの効果は同じだよ」
「するとアキの防具は【ランク】がバラバラなのか?」
「それが両方ともFランク!」
「ならどうして分けるんだ?」
「防具の防御範囲を広げたいからだよ」
「防御範囲?」
「例えば【魔力】40のスニーカーを装備してレガースを着けなかったら、脛に攻撃されたら痛くて立てなくなっちゃう!」
「ああ、効果云々じゃなくて体を守る範囲を広げたいってことか」
「そうそう! アキの場合はキックも多用するから、レガースやスニーカーがないとすぐに足を痛めちゃうの」
「なるほど。じゃあメグがアキと同じガントレットを装備しているのは? あれも筋力だか腕力だかを強化するものだろ?」
サナは「だね」と頷いてから答えた。
「メグのガントレットは昔の名残だね。メグは最初、大きい斧を振り回して戦うスタイルだったの! だから腕力強化のガントレットを装備して攻撃速度を上げていたんだよね」
「実にメグらしいな。それがどうして妨害担当になったんだ?」
「アキとの連携が全然とれなかったから! ヤスヒコ君といたらそんな感じしないけど、ダンジョンって命を落とす危険があるでしょ? だから三人で安全に戦う方法を試行錯誤して、それで今のスタイルになったの!」
「なるほど」
こうして話している間も、ヤスヒコは戦い続けている。
的当てゲームのような感覚でポンポンと敵を射抜いていく。
レベル14のザコに対し、〈光の弓D50〉は攻撃力は十分過ぎた。
「あー、もう飽きた! 魔石を集めるのは終了! 私は犬じゃない! ヤスヒコ、今からはあんたが自分で集めな!」
メグが戻ってきた。
走り回ったせいで汗だくになっている。
その後ろには涼しい顔のアキもいた。
「ヤスヒコ、私はボスに挑もうと思っている」
アキが言った。
ボスは全長2メートル級のリザードマンだ。
草原のど真ん中に立っているため、捜すまでもなく見つかった。
「なら俺も行こう」
「いや、大丈夫だ。リザードマンとの戦闘経験はある。私一人でも十分だが、念のためにサナをつけてもらえればそれで済む。ヤスヒコはメグと二人でザコの乱獲をしてくれ。効率良く稼ごう」
ヤスヒコは「分かった」と承諾するが、メグが「いやいや」と手を振った。
「私もボスに行く! もうイノシシに追い回されるのはこりごりだもん!」
「一緒に来てもいいが、ボス戦じゃメグは足手まといだからな……」
これはヤスヒコではなくアキのセリフだ。
彼女はヤスヒコと同じくらいはっきり言うタイプである。
「それでも行くし!」
「俺はソロでもかまわないよ。適当にザコを狩っておこう。弓の腕が鈍っているからちょうどいい」
アキが「決まりだな!」と頷いた。
「メグ、サナ、私についてこい! ボスを倒すぞ! 久々の大物だ!」
「「おー!」」
上機嫌で突っ走るアキに、メグとサナが続く。
(ま、あれだけ強いなら問題ないだろう)
ヤスヒコはアキの強さを評価している。
なので、安心してボス戦を任せることができた。
――が、この判断は間違いだった。
「ヤスヒコ君! 助けて! ヤスヒコ君!」
別行動から数分後、サナの悲鳴が森に聞こえてきたのだ。
ポータルの出現地点は森の中だった。
「フィールドタイプが複数のダンジョンって珍しいねー!」
メグが杖を振って樹上の猿型モンスターを妨害する。
混乱した猿は同士討ちを始め、負けたほうが枝から落ちてきた。
「泉州第一ギルドだと初めてじゃないか?」
降ってきた猿に、アキが「おりゃあ!」と拳を叩き込む。
アサシンナックルの刃が猿の胴体を切断した。
即死だ。
「俺は初めて経験するから、このギルドだと今までになかったはず。ところで、メグたちは他のギルドにも行くのか?」
ヤスヒコは左手で〈光の弓D50〉を構えた。
右手をスッと動かし、矢筒から光の矢を抜く。
この矢筒は弓とセットで売られているものだ。
元々は空だったが、ダンジョンに入ると自動的に矢が追加されていた。
使用した矢は数秒で補充されるため弾切れの心配はない。
(ここだ!)
息を止めて矢を放つ。
矢は凄まじい速度で真っ直ぐ飛び、樹上の猿を射抜いた。
「ナイッスー!」
「ヤスヒコ君、すごい! 弓を使いこなせるなんて!」
「やるじゃないかヤスヒコ!」
女性陣が声を弾ませる。
「北海道で弓を使って鹿狩りをしていた経験が活きたな」
光の弓の使用感は通常の弓と全く同じだった。
これなら問題なく扱えそうだ、とヤスヒコは安堵する。
「ちなみにヤスヒコ君の質問に対する回答だけど、私たちは他のギルドにも行っていたよー!」
「まぁ一年の時の話だけどね! やっぱりこの辺だと泉州第一のレベル10が一番楽だからさぁ!」
と、メグが続けた。
「私はもっと強い敵と戦いたかったが、メグとサナは向上心がないからな。ヤスヒコが仲間に加わってくれたおかげで高みを目指せそうだ!」
話しながら、アキは付近の敵を皆殺しにしていく。
猿だけでなく、地面を突っ走るイノシシ型の魔物も軽々と倒す。
ザコの殲滅効率はヤスヒコに匹敵するものがあった。
「すごいスピードだ。女子でそれだけ速いと、学校の50メートル走でぶっちぎりなんじゃないか」
ヤスヒコは素直に感心した。
そんな彼に対し、アキが「何を言っている」と笑う。
「速いのは防具で脚力を強化しているからだよ」
「防具なしでこんなに速く動けたらオリンピックに出られるっしょ!」
メグが話に乗る。
「防具の効果?」
ヤスヒコは眉間に皺を寄せた。
「もしかしてヤスヒコ君、防具の効果を知らないの?」
いち早く気づいたのはサナだ。
「さすがにそれはないだろう」とアキ。
「いーや、ヤスヒコならあり得るよ! めっちゃ強いのに驚くほど何も知らないからねヤスヒコ! アキよりも疎いよ!」
「本当か?」
「だってヤスヒコのスマホ、LINEすら入っていなかったからね! しかも家にはテレビがないときた!」
「すごいな……。たしかに私以上だ」
「それで、防具の効果って?」
ヤスヒコは矢を放ちながら尋ねる。
「サナ、教えてあげてー! 私は魔石を集めるから!」
サナは「うん!」と頷き、ヤスヒコを見た。
「武器と同じで、防具にも【属性】や【タイプ】があるの!」
アキが「もちろん【ランク】や【魔力】もな」と補足する。
「ほう」
「でね、強化タイプの防具は身体能力を上げるの。手に着ける物なら腕力、足に着けるものなら脚力だね。アキのダンジョン防具はガントレットとレガースとスニーカーの三つで、なんと全部強化タイプなの!」
「ふむふむ」
「防具に【魔力】を割くから、武器はEランクにしてある。とはいえ、このナックルの【魔力】は50だから、Fランクの【魔力】70と大差ないけどね」
「なるほど」
防具で身体能力を強化できる――。
それはヤスヒコの知らない情報だった。
「質問してもいい?」
「かまわないが……サナ、答えてあげてくれ。私はメグを助けてくる」
三人が話している頃、メグはイノシシに追い回されていた。
魔石を集めていて目を付けられたのだ。
静寂な森に彼女の悲鳴が響いている。
「任せて! 行ってらっしゃい!」
「おう!」
アキが離れると、サナは「質問をどうぞ!」と微笑んだ。
「アキのレガースとスニーカーはどっちも脚力強化なんだよな?」
「そうだよー! たしか【魔力】はどっちも20だったはず! キックの威力や走るスピードを高めるためって言ってたと思う!」
「質問なんだが、防具を二つに分ける意味はなんだ?」
「どういうこと?」
「レガースとスニーカーに分けず、【魔力】40のレガースとかじゃダメなのかなって。二つ買うと高くつくだろ? 【魔力】40の防具一つより、20の防具二つのほうが効果が高いのか?」
当然の質問だった。
これに対し、サナは「ううん」と首を振った。
「【ランク】が同じなら【魔力】40の防具一つと20の防具二つの効果は同じだよ」
「するとアキの防具は【ランク】がバラバラなのか?」
「それが両方ともFランク!」
「ならどうして分けるんだ?」
「防具の防御範囲を広げたいからだよ」
「防御範囲?」
「例えば【魔力】40のスニーカーを装備してレガースを着けなかったら、脛に攻撃されたら痛くて立てなくなっちゃう!」
「ああ、効果云々じゃなくて体を守る範囲を広げたいってことか」
「そうそう! アキの場合はキックも多用するから、レガースやスニーカーがないとすぐに足を痛めちゃうの」
「なるほど。じゃあメグがアキと同じガントレットを装備しているのは? あれも筋力だか腕力だかを強化するものだろ?」
サナは「だね」と頷いてから答えた。
「メグのガントレットは昔の名残だね。メグは最初、大きい斧を振り回して戦うスタイルだったの! だから腕力強化のガントレットを装備して攻撃速度を上げていたんだよね」
「実にメグらしいな。それがどうして妨害担当になったんだ?」
「アキとの連携が全然とれなかったから! ヤスヒコ君といたらそんな感じしないけど、ダンジョンって命を落とす危険があるでしょ? だから三人で安全に戦う方法を試行錯誤して、それで今のスタイルになったの!」
「なるほど」
こうして話している間も、ヤスヒコは戦い続けている。
的当てゲームのような感覚でポンポンと敵を射抜いていく。
レベル14のザコに対し、〈光の弓D50〉は攻撃力は十分過ぎた。
「あー、もう飽きた! 魔石を集めるのは終了! 私は犬じゃない! ヤスヒコ、今からはあんたが自分で集めな!」
メグが戻ってきた。
走り回ったせいで汗だくになっている。
その後ろには涼しい顔のアキもいた。
「ヤスヒコ、私はボスに挑もうと思っている」
アキが言った。
ボスは全長2メートル級のリザードマンだ。
草原のど真ん中に立っているため、捜すまでもなく見つかった。
「なら俺も行こう」
「いや、大丈夫だ。リザードマンとの戦闘経験はある。私一人でも十分だが、念のためにサナをつけてもらえればそれで済む。ヤスヒコはメグと二人でザコの乱獲をしてくれ。効率良く稼ごう」
ヤスヒコは「分かった」と承諾するが、メグが「いやいや」と手を振った。
「私もボスに行く! もうイノシシに追い回されるのはこりごりだもん!」
「一緒に来てもいいが、ボス戦じゃメグは足手まといだからな……」
これはヤスヒコではなくアキのセリフだ。
彼女はヤスヒコと同じくらいはっきり言うタイプである。
「それでも行くし!」
「俺はソロでもかまわないよ。適当にザコを狩っておこう。弓の腕が鈍っているからちょうどいい」
アキが「決まりだな!」と頷いた。
「メグ、サナ、私についてこい! ボスを倒すぞ! 久々の大物だ!」
「「おー!」」
上機嫌で突っ走るアキに、メグとサナが続く。
(ま、あれだけ強いなら問題ないだろう)
ヤスヒコはアキの強さを評価している。
なので、安心してボス戦を任せることができた。
――が、この判断は間違いだった。
「ヤスヒコ君! 助けて! ヤスヒコ君!」
別行動から数分後、サナの悲鳴が森に聞こえてきたのだ。
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