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015 攻めるサナ
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ヤスヒコの家は安いワンルームマンション。
そのうえ8帖と狭いけれど、家具が少ないため窮屈に感じない。
「ヤスヒコ君、ごめんね、フライパンとか買っちゃって」
「別にいいさ。フライパンはあっても困らない」
小さなガスコンロで、サナはオムライスを作っていた。
流行りのオムレツを乗せるタイプではなく、最初から卵で包んだものだ。
これを作るためだけに、サナはフライパンを購入した。
できれば炊飯器も欲しかったが、惣菜コーナーの白米で妥協する。
「ヤスヒコ君、ケチャップ、こっちでつけておくね」
「助かるよ」
ヤスヒコはソファに座って目を瞑っている。
待っている間、暇なので神経系のトレーニングを行っていた。
(ヤスヒコ君、全然気づいていないなぁ)
家に着いてから、サナはヤスヒコに対する話し方を変えた。
距離を近づけるため敬語をやめたのだ。
「できた!」
今回のために購入した皿にオムライスを移す。
ケチャップで文字を書き、ヤスヒコの待つテーブルへ。
「お待たせ!」
「おお、美味そうだ」
「見た目通り美味しいよー?」
サナは「ふふふ」と笑い、ヤスヒコの隣に腰を下ろす。
これまた今回のために買った一人がけのソファだ。
ヤスヒコの家には彼専用のソファしかなかった。
「名前まで書いてくれて気が利くな」
「気づいた?」
「そりゃこれだけ大きく書いていたらね」
オムライスにはケチャップで名前が書いてあった。
ヤスヒコのほうには小さなクマの絵もある。
サナの本気度が感じられた。
「「いただきます!」」
二人はスプーンを使ってオムライスを食べる。
一口食べてサナは確信した。
私のオムライスは文句なしに美味い、と。
「うん、美味い!」
ヤスヒコも大絶賛。
凄まじい速度で平らげてしまう。
「速すぎるよー、ヤスヒコ君!」
「いやぁ、すげー美味くて。センスあるね、サナ」
「えへへ、ありがとう!」
サナは料理全般が得意だ。
なかでもオムライスはプロ級の腕前だった。
「こうやって二人で並んで食べていると、カップルみたいだよね」
大した雑談をすることなくサナは切り出した。
ヤスヒコの性格上、待っていてもチャンスは来ないと判断したのだ。
正解である。
「たしかに。メグが見せてくれたドラマでもこういうシーンがあったな」
デリカシーのないヤスヒコは、当たり前のようにメグの名を出す。
ここで別の女について話すのは御法度だ。
しかし、サナは気にすることなく話を進めた。
「ヤスヒコ君は、その、私とこういうの、嫌……かな?」
「こういうのって、家で一緒にご飯を食べることか?」
「う、うん」
緊張で顔を真っ赤にしながら頷くサナ。
自分から積極的に攻めるのは人生で初めてのことだ。
「嫌じゃないよ。むしろ嬉しいくらいだ」
「ほんと!?」
「だってサナのオムライス、すごく美味かったから」
心の中でガッツポーズするサナ。
たしかな手応えとともに、彼女は思いきって切り出した。
「じゃあ、これからも、どうかな?」
「というと?」
「その、私と、恋人になるっていうのは……?」
鈍感なヤスヒコでもピンッときた。
「もしかして、俺に告白しているのか?」
「はい……そうです……」
恥ずかしさのあまり敬語に戻るサナ。
それに対し、ヤスヒコは――。
「悪いが付き合うことはできない。好きな人がいるんだ」
躊躇なく断った。
「それって、メグのこと……?」
「いいや、レイナだ」
「レイナって、あのレイナ?」
きょとんとするサナ。
「どのレイナかは分からないが、アイドルのレイナだ」
「え、ヤスヒコ君ってドルオタなの?」
サナは改めて部屋の中を見回した。
レイナに関するグッズが一つも置いていない。
「ドルオタが何か知らんが、俺はレイナに好きなんだ」
「でも相手はアイドルだよね?」
「おう」
「えっと……」
困惑するサナ。
無理もないことだ。
他に好きな人がいると言われても理解できる。
だが、その相手がアイドルとなれば理解できない。
サナにも好きな男優がいる。
しかし、その“好き”は恋愛とは別種のものだ。
付き合いたいとは思わないし、付き合えるとも思わない。
「俺、レイナに告白したことがあるんだ」
ヤスヒコが話し出す。
「告白? あのレイナに!?」
「それで分かったんだが、レイナは国内最強の日本人冒険者と付き合いたいそうだ」
「テレビで公言しているよね」
と言ったところで、サナはハッとした。
「もしかして、生放送中でレイナに告白した男子ってヤスヒコ君なの!?」
「そうだよ」
「あぁー、なるほど、それでレベル上げにこだわっていたんだ」
サナの理解が徐々に追いついてきた。
「どうして休みを設けることにしたか気になるよな。それは、てっきり世界トップのことだと思って必死だったんだけど、国内トップでいいらしいからなんだ」
「え? あ、そうなんだ……」
サナにとってヤスヒコは不思議な男だ。
気になることは星の数ほどたくさんある。
だが、今の情報は心の底からどうでもよかった。
(普通はレイナと付き合いたいからとか言われたら怒るところだけど、相手がヤスヒコ君じゃ本気だろうし、ここは作戦を変えないと……!)
サナは目を瞑って考えをまとめる。
深呼吸を何度かしてから口を開いた。
「じゃあ、恋人じゃなくて友達のままでいいから、これからもこうして二人きりの時間を作ってもらえないかな?」
「もちろん。サナがそれでいいなら全然OKだよ」
「私は大丈夫! ヤスヒコ君はレイナ以外考えられないと思うけど、私だってヤスヒコ君以外考えられないから。好きになってもらえるよう頑張る!」
「なんか申し訳ないな」
ヤスヒコは「すまん」と頭を下げる。
とにかく人間離れした男だが、それでも人の心を備えていた。
彼も一応は人間なのだ。
「こっちこそ急にごめんね。迷惑だったよね」
「迷惑ではない。嬉しかった」
「ほんと?」
「人に好かれるのは嬉しいものだと俺は思う。違うか?」
「違わないと思う……!」
「だから、ありがとう」
サナは満面の笑みで「うん!」と頷いた。
振られたショックで泣きたいが、いかんせん泣く気分になれない。
むしろ相手がレイナと分かって希望を見出していた。
(どうにかしてレイナのことを諦めさせられたら、ヤスヒコ君はきっと私を選んでくれる!)
少なくともヤスヒコに最も近いのは自分だ。
メグでも他の女でもなく自分なのだ。
サナの冷静且つ的確に分析した。
「あれ? でも、おかしくない?」
冷静過ぎて、サナは気づいてしまった。
「何がおかしい?」
「だってヤスヒコ君、レイナが好きなんでしょ?」
「そうだよ。一目惚れだ」
「でも、メグと、その……ヤッたんだよね?」
「ああ、ヤッた」
「矛盾してない? 好きな子がいるのに別の子となんて」
当然の疑問だ。
ヤスヒコはレイナと付き合いたいがためにサナを振った。
普通の人間であれば考えられないほどの一途だ。
だが、それだとメグとの情事に関する説明がつかない。
「別に矛盾していないさ――」
サナの疑問に対し、ヤスヒコは平然と答えた。
「――それはそれ、これはこれだ。俺にだって性欲はある。機会があれば飛びつくものだ」
「…………」
ポカーンと口を開けるサナ。
ヤスヒコの倫理観は、サナとは大きくかけ離れていた。
(でも、これなら……!)
サナは唾をごくりと飲み込んで勇気を出す。
「じゃ、じゃあさ、ヤスヒコ君。メグがいいなら私も……ダメかな?」
「もちろん大歓迎さ」
ヤスヒコの経験人数が2に増えた。
そのうえ8帖と狭いけれど、家具が少ないため窮屈に感じない。
「ヤスヒコ君、ごめんね、フライパンとか買っちゃって」
「別にいいさ。フライパンはあっても困らない」
小さなガスコンロで、サナはオムライスを作っていた。
流行りのオムレツを乗せるタイプではなく、最初から卵で包んだものだ。
これを作るためだけに、サナはフライパンを購入した。
できれば炊飯器も欲しかったが、惣菜コーナーの白米で妥協する。
「ヤスヒコ君、ケチャップ、こっちでつけておくね」
「助かるよ」
ヤスヒコはソファに座って目を瞑っている。
待っている間、暇なので神経系のトレーニングを行っていた。
(ヤスヒコ君、全然気づいていないなぁ)
家に着いてから、サナはヤスヒコに対する話し方を変えた。
距離を近づけるため敬語をやめたのだ。
「できた!」
今回のために購入した皿にオムライスを移す。
ケチャップで文字を書き、ヤスヒコの待つテーブルへ。
「お待たせ!」
「おお、美味そうだ」
「見た目通り美味しいよー?」
サナは「ふふふ」と笑い、ヤスヒコの隣に腰を下ろす。
これまた今回のために買った一人がけのソファだ。
ヤスヒコの家には彼専用のソファしかなかった。
「名前まで書いてくれて気が利くな」
「気づいた?」
「そりゃこれだけ大きく書いていたらね」
オムライスにはケチャップで名前が書いてあった。
ヤスヒコのほうには小さなクマの絵もある。
サナの本気度が感じられた。
「「いただきます!」」
二人はスプーンを使ってオムライスを食べる。
一口食べてサナは確信した。
私のオムライスは文句なしに美味い、と。
「うん、美味い!」
ヤスヒコも大絶賛。
凄まじい速度で平らげてしまう。
「速すぎるよー、ヤスヒコ君!」
「いやぁ、すげー美味くて。センスあるね、サナ」
「えへへ、ありがとう!」
サナは料理全般が得意だ。
なかでもオムライスはプロ級の腕前だった。
「こうやって二人で並んで食べていると、カップルみたいだよね」
大した雑談をすることなくサナは切り出した。
ヤスヒコの性格上、待っていてもチャンスは来ないと判断したのだ。
正解である。
「たしかに。メグが見せてくれたドラマでもこういうシーンがあったな」
デリカシーのないヤスヒコは、当たり前のようにメグの名を出す。
ここで別の女について話すのは御法度だ。
しかし、サナは気にすることなく話を進めた。
「ヤスヒコ君は、その、私とこういうの、嫌……かな?」
「こういうのって、家で一緒にご飯を食べることか?」
「う、うん」
緊張で顔を真っ赤にしながら頷くサナ。
自分から積極的に攻めるのは人生で初めてのことだ。
「嫌じゃないよ。むしろ嬉しいくらいだ」
「ほんと!?」
「だってサナのオムライス、すごく美味かったから」
心の中でガッツポーズするサナ。
たしかな手応えとともに、彼女は思いきって切り出した。
「じゃあ、これからも、どうかな?」
「というと?」
「その、私と、恋人になるっていうのは……?」
鈍感なヤスヒコでもピンッときた。
「もしかして、俺に告白しているのか?」
「はい……そうです……」
恥ずかしさのあまり敬語に戻るサナ。
それに対し、ヤスヒコは――。
「悪いが付き合うことはできない。好きな人がいるんだ」
躊躇なく断った。
「それって、メグのこと……?」
「いいや、レイナだ」
「レイナって、あのレイナ?」
きょとんとするサナ。
「どのレイナかは分からないが、アイドルのレイナだ」
「え、ヤスヒコ君ってドルオタなの?」
サナは改めて部屋の中を見回した。
レイナに関するグッズが一つも置いていない。
「ドルオタが何か知らんが、俺はレイナに好きなんだ」
「でも相手はアイドルだよね?」
「おう」
「えっと……」
困惑するサナ。
無理もないことだ。
他に好きな人がいると言われても理解できる。
だが、その相手がアイドルとなれば理解できない。
サナにも好きな男優がいる。
しかし、その“好き”は恋愛とは別種のものだ。
付き合いたいとは思わないし、付き合えるとも思わない。
「俺、レイナに告白したことがあるんだ」
ヤスヒコが話し出す。
「告白? あのレイナに!?」
「それで分かったんだが、レイナは国内最強の日本人冒険者と付き合いたいそうだ」
「テレビで公言しているよね」
と言ったところで、サナはハッとした。
「もしかして、生放送中でレイナに告白した男子ってヤスヒコ君なの!?」
「そうだよ」
「あぁー、なるほど、それでレベル上げにこだわっていたんだ」
サナの理解が徐々に追いついてきた。
「どうして休みを設けることにしたか気になるよな。それは、てっきり世界トップのことだと思って必死だったんだけど、国内トップでいいらしいからなんだ」
「え? あ、そうなんだ……」
サナにとってヤスヒコは不思議な男だ。
気になることは星の数ほどたくさんある。
だが、今の情報は心の底からどうでもよかった。
(普通はレイナと付き合いたいからとか言われたら怒るところだけど、相手がヤスヒコ君じゃ本気だろうし、ここは作戦を変えないと……!)
サナは目を瞑って考えをまとめる。
深呼吸を何度かしてから口を開いた。
「じゃあ、恋人じゃなくて友達のままでいいから、これからもこうして二人きりの時間を作ってもらえないかな?」
「もちろん。サナがそれでいいなら全然OKだよ」
「私は大丈夫! ヤスヒコ君はレイナ以外考えられないと思うけど、私だってヤスヒコ君以外考えられないから。好きになってもらえるよう頑張る!」
「なんか申し訳ないな」
ヤスヒコは「すまん」と頭を下げる。
とにかく人間離れした男だが、それでも人の心を備えていた。
彼も一応は人間なのだ。
「こっちこそ急にごめんね。迷惑だったよね」
「迷惑ではない。嬉しかった」
「ほんと?」
「人に好かれるのは嬉しいものだと俺は思う。違うか?」
「違わないと思う……!」
「だから、ありがとう」
サナは満面の笑みで「うん!」と頷いた。
振られたショックで泣きたいが、いかんせん泣く気分になれない。
むしろ相手がレイナと分かって希望を見出していた。
(どうにかしてレイナのことを諦めさせられたら、ヤスヒコ君はきっと私を選んでくれる!)
少なくともヤスヒコに最も近いのは自分だ。
メグでも他の女でもなく自分なのだ。
サナの冷静且つ的確に分析した。
「あれ? でも、おかしくない?」
冷静過ぎて、サナは気づいてしまった。
「何がおかしい?」
「だってヤスヒコ君、レイナが好きなんでしょ?」
「そうだよ。一目惚れだ」
「でも、メグと、その……ヤッたんだよね?」
「ああ、ヤッた」
「矛盾してない? 好きな子がいるのに別の子となんて」
当然の疑問だ。
ヤスヒコはレイナと付き合いたいがためにサナを振った。
普通の人間であれば考えられないほどの一途だ。
だが、それだとメグとの情事に関する説明がつかない。
「別に矛盾していないさ――」
サナの疑問に対し、ヤスヒコは平然と答えた。
「――それはそれ、これはこれだ。俺にだって性欲はある。機会があれば飛びつくものだ」
「…………」
ポカーンと口を開けるサナ。
ヤスヒコの倫理観は、サナとは大きくかけ離れていた。
(でも、これなら……!)
サナは唾をごくりと飲み込んで勇気を出す。
「じゃ、じゃあさ、ヤスヒコ君。メグがいいなら私も……ダメかな?」
「もちろん大歓迎さ」
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