6 / 35
006 ダンジョン武器
しおりを挟む
ギルドはドームのような円形の建物で、四方に入口が存在する。
各入口の間――北東・北西・南東・南西がショップエリアだ。
そのエリアに、ヤスヒコは人生で初めてやってきた。
(思ったより色々な店があるんだな)
ショップエリアはさながらモールのようだった。
メーカーの専門店から全般を扱う総合店まで揃っている。
そのことにヤスヒコは驚いた。
「武器屋」「防具屋」みたいな分けられ方をイメージしていたのだ。
で、それらは各1店舗ずつしかないと思っていた。
(これじゃどこの店がいいのか迷うな)
全部の店を見て回るのは面倒だ。
そこで彼は持ち前の観察力を活かすことにした。
(入口に近い店ほど大きくてざっくりしている……大衆向けってことか)
正解だ。
各入口に近い店には総合店が多かった。
価格もリーズナブルで、いわゆる「コスパの良い」店だ。
アパレルで喩えるならユニクロである。
ヤスヒコの大好きなメーカーだ。
(覗いてみよう)
まずは入口に隣接する総合店に入った。
武器だけでなく防具まで販売している。
(うげー、思ったより高いじゃん)
ダンジョン用の武具は通常の物より一回り高い。
一番安い剣ですら15万円もする。
ヤスヒコが道東の猟師から貰った鉈よりも高かった。
「何かお探しでしょうか?」
店員のお姉さんがヤスヒコに近づいてきた。
コロンの甘い香りを放つ美人だ。
「切れ味のいい武器が欲しい」
「切れ味ですか?」
お姉さんは首を傾げた。
ヤスヒコのオーダーが珍しかったからだ。
「試し斬りとかさせてもらえたらありがたいんだけど無理かな?」
「試し斬り……?」
これまた意味不明な発言だった。
もちろんヤスヒコは何がおかしいのか分かっていない。
ただ、お姉さんが困惑していることは彼にも読み取れた。
「もしかして俺、何かおかしなことを言っている?」
普通なら「そんなことございません」と否定するだろう。
しかし、お姉さんは申し訳なさそうに頷いた。
それほどおかしかったのだ。
「当店で販売しているのはダンジョン用の武器ですので、通常であれば【ランク】や【タイプ】、【魔力】や【属性】などの希望をお伺いするのですが……」
ヤスヒコにはお姉さんの言っていることが不明だった。
とはいえ、彼は一般的な人間なので状況から察することができる。
そんなわけで、15万円の剣にぶら下がっている性能表を一瞥した。
=========
【名前】ビギナーズブレード
【ランク】F
【タイプ】攻撃
【魔力】50
【属性】火
=========
お姉さんの言う【ランク】やら【タイプ】やらが書いてある。
通常の冒険者はそれらの性能と価格を見て購入を検討するのだろう。
ヤスヒコは一瞬でそこまで考えた。
「ごめん、俺、何も知らなくて。よかったら簡単に教えてもらってもいいっすか?」
ところが、ヤスヒコは全く分かっていないフリをした。
曖昧な知識では後々面倒なので、ここで勉強していこうと考えたのだ。
「もちろんですとも!」
お姉さんは満面の笑みを浮かべた。
ヤスヒコから購入意欲を感じるからだ。
上手く接客して販売に繋げたい。
歩合制の仕事なので気合が入っていた。
「魔力についてはご存じですか?」
「少しだけ。ダンジョンにある特殊なエネルギーで、それを火や雷に変換して戦えるとか?」
「さようでございます! ダンジョンで保有できる魔力は年齢や性別、体格などに関係なく100と決まっていまして、冒険者は100の魔力をやりくりして魔物と戦います」
「保有はどうするの?」
「えーっと……」
どう説明しようか悩んだあと、お姉さんは笑顔で言った。
「自然と身にまとわりついているんです! ですのでダンジョンに入った時点で保有していることになります!」
「その魔力を消費して戦うわけか」
「消費というよりも、ダンジョン用の装備に付与するようなイメージです」
「付与?」
「例えばそこのビギナーズブレードは、ダンジョン内で振るうと剣先から炎を放ちます。しかし、一度炎を出したからといって保有している魔力が100から50に減るわけではありません。ダンジョンにいる限り何度でも使用できるのです」
「それで消費ではなく付与」
「はい! 冒険者が装備を選ぶ時は、魔力の合計値が100以下になるよう調整しなければなりません。超えてしまうと魔力不足によって性能が激減してしまいます」
「なるほど。性能表の『【魔力】50』はそういう意味だったんだ」
「そうですそうです」
ヤスヒコの物分かりがいいのでお姉さんも笑顔になる。
口調も徐々に親しみを感じるものへ移行していた。
「じゃあ【ランク】は?」
「ランクとは魔力の変換効率のようなもので、高いランクの武器ほど少ない魔力でも強力な効果を発揮します」
「同じ魔力50の武器があってもランクがAとFでは雲泥の差ということか」
「その通りです!」
「じゃあランクFの魔力100とランクDの魔力50だとどっちが強いの?」
ようやく冒険者らしい質問がやってきた。
「良い質問ですね! その場合だと強さは殆ど同じです!」
「そうなんだ」
「武器の強さは【魔力】×【ランク】で決まるのですが、【ランク】を数値化するとあちらのようになります!」
お姉さんは店内の至る所にある目安表に手を向けた。
=========
A:10倍
B:5倍
C:3倍
D:2倍
E:1.5倍
F:1倍
=========
「目安表を参考に計算すると、ランクFで魔力100の武器の強さは100となります。ランクDで魔力50の武器も50の2倍で100です」
「なるほどぉー!」
ヤスヒコはお姉さんの分かりやすい説明に感動した。
「同じ強さでもランクDで魔力50の武器のほうが明確に高いのは、保有できる魔力が100だからなんだね」
「そういうことです! 魔力50であれば、他の武器や防具と組み合わせることができますので!」
「よく分かったよ。【タイプ】や【属性】は見たままといった感じかな?」
「そうですね!」
ヤスヒコのダンジョン武器に関する疑問が概ね解消された。
まだ不明な点があるけれど、それらは実戦で確かめたほうがいい。
「よし、これを買おう!」
疑問が解けた瞬間、ヤスヒコは購入する武器を決めた。
目にも留まらぬ即決だったので、お姉さんも「早ッ」と驚く。
=========
【名前】アイスブレード
【ランク】F
【タイプ】攻撃
【魔力】100
【属性】氷
=========
ヤスヒコが選んだのはこの武器だ。
理由は魔力が100で、そのうえ、店で一番安かったからだ。
最も安いと思ったビギナーズブレードを下回っていた。
なんと10万円ポッキリで、さらにセールで2割引きの8万円だ。
「本当にそちらの武器でよろしいのですか?」
高い買い物なので、お姉さんは念のために確認する。
あと、できればもう少し高い武器にしてほしかった。
歩合制だから。
「うん、これにするよ」
「そうですか……」
「質問なんだけど、魔力90以上の武器が露骨に安くなるのは、魔力が高すぎて他の装備と併用するのが難しいから?」
「その通りです! 多くの冒険者は魔力70~80の武器を装備し、残りの魔力を防具にあてます。そうすることによって総合的な戦闘能力が――」
「よく分かったよ。じゃあ、これで」
お姉さんが防具コーナーへ誘導する前に、ヤスヒコは話を打ち切った。
各入口の間――北東・北西・南東・南西がショップエリアだ。
そのエリアに、ヤスヒコは人生で初めてやってきた。
(思ったより色々な店があるんだな)
ショップエリアはさながらモールのようだった。
メーカーの専門店から全般を扱う総合店まで揃っている。
そのことにヤスヒコは驚いた。
「武器屋」「防具屋」みたいな分けられ方をイメージしていたのだ。
で、それらは各1店舗ずつしかないと思っていた。
(これじゃどこの店がいいのか迷うな)
全部の店を見て回るのは面倒だ。
そこで彼は持ち前の観察力を活かすことにした。
(入口に近い店ほど大きくてざっくりしている……大衆向けってことか)
正解だ。
各入口に近い店には総合店が多かった。
価格もリーズナブルで、いわゆる「コスパの良い」店だ。
アパレルで喩えるならユニクロである。
ヤスヒコの大好きなメーカーだ。
(覗いてみよう)
まずは入口に隣接する総合店に入った。
武器だけでなく防具まで販売している。
(うげー、思ったより高いじゃん)
ダンジョン用の武具は通常の物より一回り高い。
一番安い剣ですら15万円もする。
ヤスヒコが道東の猟師から貰った鉈よりも高かった。
「何かお探しでしょうか?」
店員のお姉さんがヤスヒコに近づいてきた。
コロンの甘い香りを放つ美人だ。
「切れ味のいい武器が欲しい」
「切れ味ですか?」
お姉さんは首を傾げた。
ヤスヒコのオーダーが珍しかったからだ。
「試し斬りとかさせてもらえたらありがたいんだけど無理かな?」
「試し斬り……?」
これまた意味不明な発言だった。
もちろんヤスヒコは何がおかしいのか分かっていない。
ただ、お姉さんが困惑していることは彼にも読み取れた。
「もしかして俺、何かおかしなことを言っている?」
普通なら「そんなことございません」と否定するだろう。
しかし、お姉さんは申し訳なさそうに頷いた。
それほどおかしかったのだ。
「当店で販売しているのはダンジョン用の武器ですので、通常であれば【ランク】や【タイプ】、【魔力】や【属性】などの希望をお伺いするのですが……」
ヤスヒコにはお姉さんの言っていることが不明だった。
とはいえ、彼は一般的な人間なので状況から察することができる。
そんなわけで、15万円の剣にぶら下がっている性能表を一瞥した。
=========
【名前】ビギナーズブレード
【ランク】F
【タイプ】攻撃
【魔力】50
【属性】火
=========
お姉さんの言う【ランク】やら【タイプ】やらが書いてある。
通常の冒険者はそれらの性能と価格を見て購入を検討するのだろう。
ヤスヒコは一瞬でそこまで考えた。
「ごめん、俺、何も知らなくて。よかったら簡単に教えてもらってもいいっすか?」
ところが、ヤスヒコは全く分かっていないフリをした。
曖昧な知識では後々面倒なので、ここで勉強していこうと考えたのだ。
「もちろんですとも!」
お姉さんは満面の笑みを浮かべた。
ヤスヒコから購入意欲を感じるからだ。
上手く接客して販売に繋げたい。
歩合制の仕事なので気合が入っていた。
「魔力についてはご存じですか?」
「少しだけ。ダンジョンにある特殊なエネルギーで、それを火や雷に変換して戦えるとか?」
「さようでございます! ダンジョンで保有できる魔力は年齢や性別、体格などに関係なく100と決まっていまして、冒険者は100の魔力をやりくりして魔物と戦います」
「保有はどうするの?」
「えーっと……」
どう説明しようか悩んだあと、お姉さんは笑顔で言った。
「自然と身にまとわりついているんです! ですのでダンジョンに入った時点で保有していることになります!」
「その魔力を消費して戦うわけか」
「消費というよりも、ダンジョン用の装備に付与するようなイメージです」
「付与?」
「例えばそこのビギナーズブレードは、ダンジョン内で振るうと剣先から炎を放ちます。しかし、一度炎を出したからといって保有している魔力が100から50に減るわけではありません。ダンジョンにいる限り何度でも使用できるのです」
「それで消費ではなく付与」
「はい! 冒険者が装備を選ぶ時は、魔力の合計値が100以下になるよう調整しなければなりません。超えてしまうと魔力不足によって性能が激減してしまいます」
「なるほど。性能表の『【魔力】50』はそういう意味だったんだ」
「そうですそうです」
ヤスヒコの物分かりがいいのでお姉さんも笑顔になる。
口調も徐々に親しみを感じるものへ移行していた。
「じゃあ【ランク】は?」
「ランクとは魔力の変換効率のようなもので、高いランクの武器ほど少ない魔力でも強力な効果を発揮します」
「同じ魔力50の武器があってもランクがAとFでは雲泥の差ということか」
「その通りです!」
「じゃあランクFの魔力100とランクDの魔力50だとどっちが強いの?」
ようやく冒険者らしい質問がやってきた。
「良い質問ですね! その場合だと強さは殆ど同じです!」
「そうなんだ」
「武器の強さは【魔力】×【ランク】で決まるのですが、【ランク】を数値化するとあちらのようになります!」
お姉さんは店内の至る所にある目安表に手を向けた。
=========
A:10倍
B:5倍
C:3倍
D:2倍
E:1.5倍
F:1倍
=========
「目安表を参考に計算すると、ランクFで魔力100の武器の強さは100となります。ランクDで魔力50の武器も50の2倍で100です」
「なるほどぉー!」
ヤスヒコはお姉さんの分かりやすい説明に感動した。
「同じ強さでもランクDで魔力50の武器のほうが明確に高いのは、保有できる魔力が100だからなんだね」
「そういうことです! 魔力50であれば、他の武器や防具と組み合わせることができますので!」
「よく分かったよ。【タイプ】や【属性】は見たままといった感じかな?」
「そうですね!」
ヤスヒコのダンジョン武器に関する疑問が概ね解消された。
まだ不明な点があるけれど、それらは実戦で確かめたほうがいい。
「よし、これを買おう!」
疑問が解けた瞬間、ヤスヒコは購入する武器を決めた。
目にも留まらぬ即決だったので、お姉さんも「早ッ」と驚く。
=========
【名前】アイスブレード
【ランク】F
【タイプ】攻撃
【魔力】100
【属性】氷
=========
ヤスヒコが選んだのはこの武器だ。
理由は魔力が100で、そのうえ、店で一番安かったからだ。
最も安いと思ったビギナーズブレードを下回っていた。
なんと10万円ポッキリで、さらにセールで2割引きの8万円だ。
「本当にそちらの武器でよろしいのですか?」
高い買い物なので、お姉さんは念のために確認する。
あと、できればもう少し高い武器にしてほしかった。
歩合制だから。
「うん、これにするよ」
「そうですか……」
「質問なんだけど、魔力90以上の武器が露骨に安くなるのは、魔力が高すぎて他の装備と併用するのが難しいから?」
「その通りです! 多くの冒険者は魔力70~80の武器を装備し、残りの魔力を防具にあてます。そうすることによって総合的な戦闘能力が――」
「よく分かったよ。じゃあ、これで」
お姉さんが防具コーナーへ誘導する前に、ヤスヒコは話を打ち切った。
74
お気に入りに追加
221
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる