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014 巨大ダチョウ
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洞窟を東回りに迂回して丘の頂上を目指すことにした。
左手に丘を捉えた状態で歩けばいいので迷うことはない。
「お?」
歩くことしばらくして草原に着いた。
俺たちが最初に目を覚ました草原とはまた違う。
生い茂る雑草から生息する動物まで異なるので一目で分かった。
「ユウマが藁を作るのに使ったのってこの小麦畑?」
前方に広がる黄金の絶景を指しながらアキノが言った。
俺は「そうそう」と頷く。
「息を呑む美しさだよな」
話しながら広大な畑を横切ろうとする。
だが、俺たちの前に獰猛な獣が立ちはだかった。
「Fooo!」
バカっぽくもカッコイイ声で泣く獣。
その正体はダチョウだ。
俺たちの頭数に合わせたように5羽いる。
「デケェな」
通常のダチョウは体長250cmほど。
それでも大きいが、目の前の群れは倍近くあった。
胴体ですら俺たちの頭より上に位置している。
「Foooo……」
1羽のダチョウが俺の前に立ち、クルッとケツを向けた。
「ん?」
「Gya!」
「うおっ!」
突如、ダチョウが後ろ蹴りをかましてきた。
とても目では追いきれないスピードで、直撃したら致命傷は否めない。
奴がケツを向けている時に少しズレたおかげで奇跡的に回避できた。
「こいつら敵意があるぞ! 気をつけろ!」
一気に警戒感が高まる。
巨大ダチョウとの戦闘が始まった。
しかし――。
「こいつらさぁ……」
戦闘開始の数十秒後には呆れて笑っていた。
それは女性陣も同じだ。
「こんな攻撃当たるわけないじゃん! バッカだなぁ!」
普段お馬鹿とからかわれる側のサナエが言う。
「サナエよりバカだー!」とミズキ。
「あはは! 私よりバカな奴がいるなんてー! って、おい!」
「ダチョウの知能が低いことは有名だが、とはいえ、これは……」
ダチョウは現在進行系で必死に攻撃している。
しかし、その攻撃が俺たちに当たることは決してなかった。
その理由はダチョウの攻撃方法にある。
体の構造的な問題でもあるのか、奴等は正面に攻撃できないのだ。
かならず狙っている相手にケツを向けて、足を後ろに伸ばす。
つまり、攻撃までに2ステップを要するのだ。
1.プリッとケツを向ける
2.強烈な後ろ蹴りを繰り出す
問題は1のケツを向けるターンだ。
この時点で、奴は攻撃する場所を確定している。
だから俺たちが少しでも横に動くと――。
スカッ!
――と、見事に外れるわけだ。
「可哀想だから適当にあしらってやろう」
俺たちは武器を使わずに撃退することにした。
威力だけは一丁前の後ろ蹴りを避け、カウンターを胴体にぶち込む。
チョップしたり、パンチしたり、各々でゆるっと。
その結果、ダチョウは勝利を諦めた。
「Woo……」
そして、脚を畳んで俺たちの前で伏せた。
「お、降参したようだ」
「だまし討ちに警戒して進みましょ」とアキノ。
「だまし討ちするほど賢くないと思うよー」
コトハが笑う。
俺も「同感だ」と笑った。
そんな調子で俺、アキノ、コトハは進むのだが。
「乗ったらいいじゃん!」
「ほら! 乗せてくれたよー!」
ミズキとサナエはダチョウに乗り始めた。
ダチョウのほうもまんざらではない表情で受け入れている。
「危ないぞ」
「へーきへーき。首を掴んでも大丈夫みたい!」
サナエがダチョウの首を両手で掴む。
謎の大型化に伴い首も太くなっているので苦しくないようだ。
「そういうことなら俺も!」
遠慮無くダチョウの背中に座る。
俺に乗られたダチョウは体を起こした。
「ユウマ君!?」
「大丈夫?」
「大丈夫そうだぞ。二人も乗ったら?」
残る2羽のダチョウが「おいでよ」と言いたげに鳴く。
その声に導かれてアキノとコトハも恐る恐ると騎乗した。
「おおー! すごーい!」
「目線の位置が大型トラックみたいな高さだね」
「よし、このダチョウで一気に丘の頂上まで行こう!
俺は進路を指し、「GO!」と命令。
「Foooooooooooo!」
どうやら伝わったようでダチョウは走り出した。
「速ェ! さすが知能と引き換えにスピードを手に入れた生き物だ!」
「速すぎて目を開けるのが辛ーい!」とサナエ。
「ジェットコースターみたいでたーのしー!」
「私は怖いよ。このスピードでぶつかったら即死だよきっと」
「ちょっとアキノ、怖いこと言わないでよー」とコトハ。
笑い声と悲鳴を響かせながら俺たちは麦畑を駆け抜けた。
◇
丘の頂上までやってきた。
頂上は草木が生えておらず砂利道になっていた。
「思ったよりも崖が続いていたな」
「結局、北側まで迂回したんじゃない?」とアキノ。
「ダチョウがいなかったら厳しかったぜ」
ダチョウに乗ったまま崖に近づく。
「島の全容……とはいかないが、かなり解像度が上がった感じだな」
「ねぇみて、あっちに海があるよー」
サナエが指しているのは南側だ。
初期地点となる草原からさらに南へ向かうと海が見えた。
「草原で活動している生徒の数がだいぶ減っているな。俺たち以外にもグループから脱退した人たちがいるようだ」
「え、そこまで見えるの!? ユウマ」
「俺の視力は遊牧民並みだからな」
「すげー!」
その後も皆で周囲を見る。
丘の頂上に来たおかげで島の地形や海の場所など色々と分かった。
そして――。
「ユウマ君、あれって村じゃない?」
「「「――!」」」
コトハがとんでもない発見をした。
「どれだ?」
俺は彼女の傍に寄って状況を確認する。
「あそこ!」
コトハが指しているのはここよりさらに北だ。
草原や海とは正反対。
かなり遠くまで緑が広がっていて、徒歩で踏破するのは厳しそう。
「たしかに集落ぽいな」
そんな中に集落と思しきものが見えた。
森の一部が伐採されていて、そこに藁の家々が建てられている。
遠くて断言できないが、俺にはそのように見えた。
「でもスゲー距離があるな」
ここからだと徒歩で1時間はかかりそうだ。
「ダチョウがあるからすぐじゃない?」
アキノが隣に来る。
「それもそうだな」
俺は脳内でリスクとリターンを想定する。
「この島は明らかに文明から隔絶されている。だからあの集落に誰かいるとしたら、それは未接触部族に他ならない。高確率で攻撃的で、下手すりゃ命の危険もある。だから油断しないで行こう」
「それでも行くのね」とアキノが笑った。
「好奇心は抑えられない! 探検家志望としてはな!」
「大丈夫! 何かあったらこのミズキさんが守ってあげるさね!」
ミズキがダチョウに乗りながら弓を構えた。
俺は「期待しているぜ」と微笑んだ。
「よし出発だ! 集落と思しきところへ行くぞ!」
「「「おー!」」」
左手に丘を捉えた状態で歩けばいいので迷うことはない。
「お?」
歩くことしばらくして草原に着いた。
俺たちが最初に目を覚ました草原とはまた違う。
生い茂る雑草から生息する動物まで異なるので一目で分かった。
「ユウマが藁を作るのに使ったのってこの小麦畑?」
前方に広がる黄金の絶景を指しながらアキノが言った。
俺は「そうそう」と頷く。
「息を呑む美しさだよな」
話しながら広大な畑を横切ろうとする。
だが、俺たちの前に獰猛な獣が立ちはだかった。
「Fooo!」
バカっぽくもカッコイイ声で泣く獣。
その正体はダチョウだ。
俺たちの頭数に合わせたように5羽いる。
「デケェな」
通常のダチョウは体長250cmほど。
それでも大きいが、目の前の群れは倍近くあった。
胴体ですら俺たちの頭より上に位置している。
「Foooo……」
1羽のダチョウが俺の前に立ち、クルッとケツを向けた。
「ん?」
「Gya!」
「うおっ!」
突如、ダチョウが後ろ蹴りをかましてきた。
とても目では追いきれないスピードで、直撃したら致命傷は否めない。
奴がケツを向けている時に少しズレたおかげで奇跡的に回避できた。
「こいつら敵意があるぞ! 気をつけろ!」
一気に警戒感が高まる。
巨大ダチョウとの戦闘が始まった。
しかし――。
「こいつらさぁ……」
戦闘開始の数十秒後には呆れて笑っていた。
それは女性陣も同じだ。
「こんな攻撃当たるわけないじゃん! バッカだなぁ!」
普段お馬鹿とからかわれる側のサナエが言う。
「サナエよりバカだー!」とミズキ。
「あはは! 私よりバカな奴がいるなんてー! って、おい!」
「ダチョウの知能が低いことは有名だが、とはいえ、これは……」
ダチョウは現在進行系で必死に攻撃している。
しかし、その攻撃が俺たちに当たることは決してなかった。
その理由はダチョウの攻撃方法にある。
体の構造的な問題でもあるのか、奴等は正面に攻撃できないのだ。
かならず狙っている相手にケツを向けて、足を後ろに伸ばす。
つまり、攻撃までに2ステップを要するのだ。
1.プリッとケツを向ける
2.強烈な後ろ蹴りを繰り出す
問題は1のケツを向けるターンだ。
この時点で、奴は攻撃する場所を確定している。
だから俺たちが少しでも横に動くと――。
スカッ!
――と、見事に外れるわけだ。
「可哀想だから適当にあしらってやろう」
俺たちは武器を使わずに撃退することにした。
威力だけは一丁前の後ろ蹴りを避け、カウンターを胴体にぶち込む。
チョップしたり、パンチしたり、各々でゆるっと。
その結果、ダチョウは勝利を諦めた。
「Woo……」
そして、脚を畳んで俺たちの前で伏せた。
「お、降参したようだ」
「だまし討ちに警戒して進みましょ」とアキノ。
「だまし討ちするほど賢くないと思うよー」
コトハが笑う。
俺も「同感だ」と笑った。
そんな調子で俺、アキノ、コトハは進むのだが。
「乗ったらいいじゃん!」
「ほら! 乗せてくれたよー!」
ミズキとサナエはダチョウに乗り始めた。
ダチョウのほうもまんざらではない表情で受け入れている。
「危ないぞ」
「へーきへーき。首を掴んでも大丈夫みたい!」
サナエがダチョウの首を両手で掴む。
謎の大型化に伴い首も太くなっているので苦しくないようだ。
「そういうことなら俺も!」
遠慮無くダチョウの背中に座る。
俺に乗られたダチョウは体を起こした。
「ユウマ君!?」
「大丈夫?」
「大丈夫そうだぞ。二人も乗ったら?」
残る2羽のダチョウが「おいでよ」と言いたげに鳴く。
その声に導かれてアキノとコトハも恐る恐ると騎乗した。
「おおー! すごーい!」
「目線の位置が大型トラックみたいな高さだね」
「よし、このダチョウで一気に丘の頂上まで行こう!
俺は進路を指し、「GO!」と命令。
「Foooooooooooo!」
どうやら伝わったようでダチョウは走り出した。
「速ェ! さすが知能と引き換えにスピードを手に入れた生き物だ!」
「速すぎて目を開けるのが辛ーい!」とサナエ。
「ジェットコースターみたいでたーのしー!」
「私は怖いよ。このスピードでぶつかったら即死だよきっと」
「ちょっとアキノ、怖いこと言わないでよー」とコトハ。
笑い声と悲鳴を響かせながら俺たちは麦畑を駆け抜けた。
◇
丘の頂上までやってきた。
頂上は草木が生えておらず砂利道になっていた。
「思ったよりも崖が続いていたな」
「結局、北側まで迂回したんじゃない?」とアキノ。
「ダチョウがいなかったら厳しかったぜ」
ダチョウに乗ったまま崖に近づく。
「島の全容……とはいかないが、かなり解像度が上がった感じだな」
「ねぇみて、あっちに海があるよー」
サナエが指しているのは南側だ。
初期地点となる草原からさらに南へ向かうと海が見えた。
「草原で活動している生徒の数がだいぶ減っているな。俺たち以外にもグループから脱退した人たちがいるようだ」
「え、そこまで見えるの!? ユウマ」
「俺の視力は遊牧民並みだからな」
「すげー!」
その後も皆で周囲を見る。
丘の頂上に来たおかげで島の地形や海の場所など色々と分かった。
そして――。
「ユウマ君、あれって村じゃない?」
「「「――!」」」
コトハがとんでもない発見をした。
「どれだ?」
俺は彼女の傍に寄って状況を確認する。
「あそこ!」
コトハが指しているのはここよりさらに北だ。
草原や海とは正反対。
かなり遠くまで緑が広がっていて、徒歩で踏破するのは厳しそう。
「たしかに集落ぽいな」
そんな中に集落と思しきものが見えた。
森の一部が伐採されていて、そこに藁の家々が建てられている。
遠くて断言できないが、俺にはそのように見えた。
「でもスゲー距離があるな」
ここからだと徒歩で1時間はかかりそうだ。
「ダチョウがあるからすぐじゃない?」
アキノが隣に来る。
「それもそうだな」
俺は脳内でリスクとリターンを想定する。
「この島は明らかに文明から隔絶されている。だからあの集落に誰かいるとしたら、それは未接触部族に他ならない。高確率で攻撃的で、下手すりゃ命の危険もある。だから油断しないで行こう」
「それでも行くのね」とアキノが笑った。
「好奇心は抑えられない! 探検家志望としてはな!」
「大丈夫! 何かあったらこのミズキさんが守ってあげるさね!」
ミズキがダチョウに乗りながら弓を構えた。
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「よし出発だ! 集落と思しきところへ行くぞ!」
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