4 / 35
004 PTメンバー募集
しおりを挟む
2日目が始まった。
今日は朝からギルドに出向いて狩りをする。
まずは肩慣らしで昨日と同じダンジョンへGO。
「1つ! 2つ! 3つぅ!」
順調にスライムを切り刻んでいく。
戦いを重ねるごとに恐怖が薄れていき、今や足が竦まなくなっていた。
スライムの液体攻撃も注視していれば回避することができる。
ゲームと同じで現実の魔物にも攻撃モーションが存在するのだ。
「ま、こんなものだろ」
スマホで時間を確認する。
12時になろうかというところだった。
切り上げるにはちょうどいい。
朝の2時間で倒した数は30匹。
こいつらの魔石は常に最低価格の500円。
それでも30匹なら1万5000円の稼ぎで、時給換算すると7500円だ。
「スライムハンターが後を絶たないわけだぜ」
冒険者の中にはスライムハンターと呼ばれる連中が存在する。
ひたすらにスライムだけを狩り続ける奴のことだ。
単価が安くとも、今回のように乱獲できれば問題ない。
下手にリスクを冒すよりも安全且つ効率的に稼げる。
「人が増えてきたし退散だな」
流石にテンプレエリアは人が多い。
俺はゲートをくぐってギルドに戻った。
◇
特区内の飯屋で昼食を済ませたら午後の活動を開始する。
午後の狩りからは配信を行う予定だ。
今朝のスライム狩りはカメラを回していなかった。
スライムを狩る動画は人気がないからだ。
それに配信を行うとバッテリーがえげつない速度で消費される。
いずれは過去の配信動画による広告収入だけで生活したい俺としては、動画の品質にもこだわっていきたい。
「さて、仲間を募るとするか」
冒険者の醍醐味はパーティーだ。
仲間がいることで実力以上の敵に挑戦できる。
それに、仲間がいれば緊急時の生存率が上がるってものだ。
ギルドの各コーナーの手前にあるテーブル席の数々。
そこの一つに腰を下ろし、俺はスマホを取り出した。
PTメンバーの募集はスマホの専用アプリを使うのが主流だ。
「これでよしっと」
情報を入力して確認画面を表示する。
==================
■募集要項
【場 所】奥多摩第1ギルド
【形 態】野良
【性 別】不問
【年 齢】不問
【ランク】不問
【タイプ】不問
【謝礼金】1000円
【分 配】均等
【説 明】
Fランクの狩場に行く予定
当方デビューしたての初心者
■PTメンバー
①金好 ユウト(21歳、男、F)
②なし
③なし
④なし
==================
場所は此処・奥多摩第1ギルドであっている。
PTの【形態】は今回限りの関係を想定しているので「野良」だ。
ここで「固定」を選択すると、末永いお付き合いを求めていることになる。
【性別】【年齢】【ランク】は選り好みできる立場にないから不問でOK。
【タイプ】はアタッカーやヒーラーなどの戦闘タイプのことだが、これも不問だ。
PTに入ってくれた者に支払う【謝礼金】は1000円。
本当は1円も払いたくないが、1秒でも早く応募して欲しいので支払う。
魔石やアイテムの【分配】については均等でいいだろう。
早い者勝ちの「任意」や話し合いで決める「相談」は面倒くさい。
皆で平等に山分けするのが一番だ。
あとは今回の募集に関する説明を入れて完了だ。
「おー、見てる見てる」
募集情報のページにはアクセスカウンターが設置されている。
投稿してからわずか1分で20人近い冒険者が読んでくれた。
その後もアクセス数は順調に増えていく。
……が、しかし。
「応募しろよこいつらよぉ! 頼むよほんとさぁ!」
どれだけ待っても応募者が現れない。
まぁ、どうしてそうなっているのかは見当がつく。
まず俺はデビューしたての初心者を公言しており、しかも男だ。
冒険者の世界でも他と同じで、初心者の男は世知辛い思いをする。
性別が女だったら、今頃は下心に満ちた男が群がっていただろう。
さらに場所が奥多摩――これも最悪だ。
奥多摩は東京都に存在するけれど、アクセスは不便である。
というより、東京都に存在するからこそ不人気なのだ。
東京都であれば、新宿や渋谷のギルドへ行くのが普通である。
わざわざ奥多摩まで来る人間は少ない。
組んでやろうと思っても「奥多摩じゃあなぁ」となる。
「こら待つだけ無駄だな」
仕方ないので別の方法でメンバーを探すことにした。
その方法とは――ずばり、現地調達だ。
「その武器めっちゃカッコイイっすねー! ドロップすか?」
「お、あんちゃんコイツの良さが分かるか? 若いのにやるねェ!」
こんな感じで適当な人間に話しかける。
俺は元ニートだが、人と話すことにそれほどの抵抗はない。
だからガンガン話しかけて、まずは距離を詰める。
「ところでよかったら俺とPT組まないっすか?」
で、相手が気分をよくしたところで本題だ。
すると相手は「しゃーねーなー」と承諾する――はずだった。
「すまんな、それは無理だ」
あっさり拒否された。
命を張る仕事で新米と組みたくない、という気持ちは分かる。
俺は少し食い下がり、ダメそうなら引き下がった。
「よかったら」「俺と」「PT」「組まないすか?」
その後も色々な奴に声をかけてはPTに誘う。
しかし、どいつもこいつも返事は「すまんな」の一点張りだ。
そんな時、一人のおっさんが承諾してくれた。
「Fかー、僕にもそういう頃があったなぁ」
昔を懐かしむおっさん。
「狩場は君に任せるよ。それか僕のオススメにする?」
「どっちでもOKすよ! あっ、その前に配信始めますねー」
「えっ? 配信?」
ここで問題が生じた。
「はい! 俺、ヨーチューバーなんすよ!」
嫌な予感を抱きつつも元気よく返す俺。
だが、おっさんの表情は険しくなった。
「それじゃあ……一緒に組むことはできないな」
予感的中だ。
おっさんは一秒でも早くこの場から離れたそうにしている。
「な、なんでっすか?」
「だってほら、ヨーチューバーの冒険者って視聴者を沸かせる為に無茶するでしょ? そういうのって本人はいいかもしれないけど、カバーするほうからしたら最悪なんだよね」
「いや、自分はそんなことは……」
「それにさ、うっかりカメラの前でお気に入りのゲートワードを話しちゃったら大変だよ。翌日どころかその日には拡散されて、他の冒険者がやってくる。そういうのが嫌なんだ」
このセリフで思い知らされた。
配信者が人気なのはネット上に限った話なのだ、と。
現場からは鬱陶しい奴でしかないのだ。
「そっすか……」
「ごめんね」
「いえ」
おっさんはその場を去り、話は白紙に戻った。
「PTの戦いを配信するならやっぱ固定メンバーが必要だなぁ」
人気配信者でもない限り、野良のPT配信は難しそうだ。
――と、思いきや。
『PTの参加を希望している人がいます』
冒険者アプリが通知を出したのだ。
俺は慌ててアプリを確認する。
吉見カスミという19歳の女が参加を希望していた!
Fランクの妨害担当とのことだ。
「応募があっただけでなく女だ! ひゃっほい!」
アプリの情報は冒険者カードとリンクしているので偽れない。
つまりネカマの可能性がないので、これはもう手放しで喜べる。
やはり男よりも女、男よりも女なのだ!
俺は光の速さで申し込みを承認した。
すると吉見カスミからメッセージが届いた。
今から向かうので1時間ほど待ってくれ、とのことだ。
俺は二つ返事で快諾した。
――そして1時間後。
ギルドの扉が開き、女と思しき者が入ってきた。
170cm程の身長、脂ぎった顔面、ゴキブリみたいなテカテカの髪。
全身はパンパンに膨らんでおり、体重は150kgぐらいありそうだ。
そんな生物学的には女って感じの女が俺の向かいに座った。
「えっと……吉見カスミさん?」
恐る恐る尋ねる。
頼む、違うと言ってくれ! 頼む!
心からそう願った。
俺の願いに対する運命の回答、巨体女の返事は――。
今日は朝からギルドに出向いて狩りをする。
まずは肩慣らしで昨日と同じダンジョンへGO。
「1つ! 2つ! 3つぅ!」
順調にスライムを切り刻んでいく。
戦いを重ねるごとに恐怖が薄れていき、今や足が竦まなくなっていた。
スライムの液体攻撃も注視していれば回避することができる。
ゲームと同じで現実の魔物にも攻撃モーションが存在するのだ。
「ま、こんなものだろ」
スマホで時間を確認する。
12時になろうかというところだった。
切り上げるにはちょうどいい。
朝の2時間で倒した数は30匹。
こいつらの魔石は常に最低価格の500円。
それでも30匹なら1万5000円の稼ぎで、時給換算すると7500円だ。
「スライムハンターが後を絶たないわけだぜ」
冒険者の中にはスライムハンターと呼ばれる連中が存在する。
ひたすらにスライムだけを狩り続ける奴のことだ。
単価が安くとも、今回のように乱獲できれば問題ない。
下手にリスクを冒すよりも安全且つ効率的に稼げる。
「人が増えてきたし退散だな」
流石にテンプレエリアは人が多い。
俺はゲートをくぐってギルドに戻った。
◇
特区内の飯屋で昼食を済ませたら午後の活動を開始する。
午後の狩りからは配信を行う予定だ。
今朝のスライム狩りはカメラを回していなかった。
スライムを狩る動画は人気がないからだ。
それに配信を行うとバッテリーがえげつない速度で消費される。
いずれは過去の配信動画による広告収入だけで生活したい俺としては、動画の品質にもこだわっていきたい。
「さて、仲間を募るとするか」
冒険者の醍醐味はパーティーだ。
仲間がいることで実力以上の敵に挑戦できる。
それに、仲間がいれば緊急時の生存率が上がるってものだ。
ギルドの各コーナーの手前にあるテーブル席の数々。
そこの一つに腰を下ろし、俺はスマホを取り出した。
PTメンバーの募集はスマホの専用アプリを使うのが主流だ。
「これでよしっと」
情報を入力して確認画面を表示する。
==================
■募集要項
【場 所】奥多摩第1ギルド
【形 態】野良
【性 別】不問
【年 齢】不問
【ランク】不問
【タイプ】不問
【謝礼金】1000円
【分 配】均等
【説 明】
Fランクの狩場に行く予定
当方デビューしたての初心者
■PTメンバー
①金好 ユウト(21歳、男、F)
②なし
③なし
④なし
==================
場所は此処・奥多摩第1ギルドであっている。
PTの【形態】は今回限りの関係を想定しているので「野良」だ。
ここで「固定」を選択すると、末永いお付き合いを求めていることになる。
【性別】【年齢】【ランク】は選り好みできる立場にないから不問でOK。
【タイプ】はアタッカーやヒーラーなどの戦闘タイプのことだが、これも不問だ。
PTに入ってくれた者に支払う【謝礼金】は1000円。
本当は1円も払いたくないが、1秒でも早く応募して欲しいので支払う。
魔石やアイテムの【分配】については均等でいいだろう。
早い者勝ちの「任意」や話し合いで決める「相談」は面倒くさい。
皆で平等に山分けするのが一番だ。
あとは今回の募集に関する説明を入れて完了だ。
「おー、見てる見てる」
募集情報のページにはアクセスカウンターが設置されている。
投稿してからわずか1分で20人近い冒険者が読んでくれた。
その後もアクセス数は順調に増えていく。
……が、しかし。
「応募しろよこいつらよぉ! 頼むよほんとさぁ!」
どれだけ待っても応募者が現れない。
まぁ、どうしてそうなっているのかは見当がつく。
まず俺はデビューしたての初心者を公言しており、しかも男だ。
冒険者の世界でも他と同じで、初心者の男は世知辛い思いをする。
性別が女だったら、今頃は下心に満ちた男が群がっていただろう。
さらに場所が奥多摩――これも最悪だ。
奥多摩は東京都に存在するけれど、アクセスは不便である。
というより、東京都に存在するからこそ不人気なのだ。
東京都であれば、新宿や渋谷のギルドへ行くのが普通である。
わざわざ奥多摩まで来る人間は少ない。
組んでやろうと思っても「奥多摩じゃあなぁ」となる。
「こら待つだけ無駄だな」
仕方ないので別の方法でメンバーを探すことにした。
その方法とは――ずばり、現地調達だ。
「その武器めっちゃカッコイイっすねー! ドロップすか?」
「お、あんちゃんコイツの良さが分かるか? 若いのにやるねェ!」
こんな感じで適当な人間に話しかける。
俺は元ニートだが、人と話すことにそれほどの抵抗はない。
だからガンガン話しかけて、まずは距離を詰める。
「ところでよかったら俺とPT組まないっすか?」
で、相手が気分をよくしたところで本題だ。
すると相手は「しゃーねーなー」と承諾する――はずだった。
「すまんな、それは無理だ」
あっさり拒否された。
命を張る仕事で新米と組みたくない、という気持ちは分かる。
俺は少し食い下がり、ダメそうなら引き下がった。
「よかったら」「俺と」「PT」「組まないすか?」
その後も色々な奴に声をかけてはPTに誘う。
しかし、どいつもこいつも返事は「すまんな」の一点張りだ。
そんな時、一人のおっさんが承諾してくれた。
「Fかー、僕にもそういう頃があったなぁ」
昔を懐かしむおっさん。
「狩場は君に任せるよ。それか僕のオススメにする?」
「どっちでもOKすよ! あっ、その前に配信始めますねー」
「えっ? 配信?」
ここで問題が生じた。
「はい! 俺、ヨーチューバーなんすよ!」
嫌な予感を抱きつつも元気よく返す俺。
だが、おっさんの表情は険しくなった。
「それじゃあ……一緒に組むことはできないな」
予感的中だ。
おっさんは一秒でも早くこの場から離れたそうにしている。
「な、なんでっすか?」
「だってほら、ヨーチューバーの冒険者って視聴者を沸かせる為に無茶するでしょ? そういうのって本人はいいかもしれないけど、カバーするほうからしたら最悪なんだよね」
「いや、自分はそんなことは……」
「それにさ、うっかりカメラの前でお気に入りのゲートワードを話しちゃったら大変だよ。翌日どころかその日には拡散されて、他の冒険者がやってくる。そういうのが嫌なんだ」
このセリフで思い知らされた。
配信者が人気なのはネット上に限った話なのだ、と。
現場からは鬱陶しい奴でしかないのだ。
「そっすか……」
「ごめんね」
「いえ」
おっさんはその場を去り、話は白紙に戻った。
「PTの戦いを配信するならやっぱ固定メンバーが必要だなぁ」
人気配信者でもない限り、野良のPT配信は難しそうだ。
――と、思いきや。
『PTの参加を希望している人がいます』
冒険者アプリが通知を出したのだ。
俺は慌ててアプリを確認する。
吉見カスミという19歳の女が参加を希望していた!
Fランクの妨害担当とのことだ。
「応募があっただけでなく女だ! ひゃっほい!」
アプリの情報は冒険者カードとリンクしているので偽れない。
つまりネカマの可能性がないので、これはもう手放しで喜べる。
やはり男よりも女、男よりも女なのだ!
俺は光の速さで申し込みを承認した。
すると吉見カスミからメッセージが届いた。
今から向かうので1時間ほど待ってくれ、とのことだ。
俺は二つ返事で快諾した。
――そして1時間後。
ギルドの扉が開き、女と思しき者が入ってきた。
170cm程の身長、脂ぎった顔面、ゴキブリみたいなテカテカの髪。
全身はパンパンに膨らんでおり、体重は150kgぐらいありそうだ。
そんな生物学的には女って感じの女が俺の向かいに座った。
「えっと……吉見カスミさん?」
恐る恐る尋ねる。
頼む、違うと言ってくれ! 頼む!
心からそう願った。
俺の願いに対する運命の回答、巨体女の返事は――。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
コトレットさんの不思議なお仕事~こちら異世界管理局~
胡散臭いゴゴ
ファンタジー
【ネット小説大賞一次選考通過作品】
【HJネット小説大賞2019一次選考通過作品】
異世界管理局の監視人コトレットさんは、見目麗しい少女だけど、口が悪くてどうもいけない。王都カルーシアは異世界転移者が次々にやって来る、おかしな町。トラブルが起きれば東奔西走、叱りに行ったり助けに来たり、“不思議なお仕事”は忙しい。
この物語は転移者達がそれぞれの理由で、監視人コトレットさんに出会う群像劇。異世界生活の舞台裏、ちょっと覗いてみませんか?
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ドグラマ2 ―魔人会の五悪党―
小松菜
ファンタジー
※登場人物紹介を追加しました。
悪の秘密結社『ヤゴス』の三幹部は改造人間である。とある目的の為、冷凍睡眠により荒廃した未来の日本で目覚める事となる。
異世界と化した魔境日本で組織再興の為に活動を再開した三人は、今日もモンスターや勇者様一行と悲願達成の為に戦いを繰り広げるのだった。
*前作ドグラマの続編です。
毎日更新を目指しています。
ご指摘やご質問があればお気軽にどうぞ。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる