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(107.5)いつの間にか冬
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いつの間にか意識の二人の番外編。
パティシエ甘党時の鹿野くんと鴪間先生の話。鹿野くんが嫉妬する話。
なんだかんだ、ほのぼの仲良くしてる二人が好きです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真冬の空はあっという間に暗くなる。まあそれは当たり前のことなんだが、寒がりな俺にとっては冷たい夜を歩くことは億劫以外の何物でもない。だから、恨み言を言いたくもなる訳で……。
「先生と二人きりで下校なんて。噂になっちゃいますね」
隣を歩く鹿野がつまらなさそうに白い息を吐く。
「男同士でなるか阿呆」
答えてから、何となく気まずくてそっぽを向く。
数刻前、俺は浮気(ではない)がバレて絶体絶命のピンチを迎えた。
どうやら、偶然すれ違った桐谷の様子がおかしいことに気づいた鹿野が、瞬時に俺らの居場所を金で吐かせて、現行犯逮捕(?)に至ったらしい。……桐谷の奴、今度会ったら絶対に文句を言ってやる。
とまあそういう訳で、俺はてっきり嫉妬に狂った鹿野に酷い目に遭わされるんだろうと覚悟していた。が。
その後は約束通り、本当に勉強を鹿野に教えてやりつつ仕事をこなし。あっという間に退勤時間になり。こうして二人で下校する運びとなった。
正直、怖い。鹿野が静か過ぎて怖い。何を考えているのかわからん。
「どうしたんですか、先生」
「いや……」
俺は、心の中で鹿野を悪魔に仕立て上げすぎていたのだろうか……。そうだとしたら、申し訳ない。
「あ~。クソ寒い……」
冷たい風を顔面に受け、呟きが漏れる。
「まあ、すっかり冬ですもんね」
「なに、お前寒くないの?」
「寒いですよそりゃ。でもまだ若いですから」
「俺だって若いわ」
「手でも繋ぎましょうか?」
「いらねーよ」
「やせ我慢」
「手なんか繋がなくたって、このマスクが防寒してくれる」
「あ、それ気になってました。なんでマスク?」
「親知らず抜いて腫れた」
「そんなの聞いてませんよ」
「お前に言う必要ないし」
「ちゅーできないじゃないですか」
「その心配かよ」
「していいんですか?」
「駄目に決まってんだろ。菌が移る」
「痛いとかじゃなくて?」
「それもだけど。てかお前わざと痛くしそうだな」
「そんなエロいこと公道で」
「っだー、マセてないでちったぁ俺のことも心配しろっての」
「でも、ジゴージトクだし」
「あ?」
「先生が生徒に貰ったお菓子ばっか食べるからそうなるんですよ」
「虫歯じゃねえって。てか何で知ってんだよ、んなこと」
「バレてないとでも思ったんですか? 先生の浮気者」
「浮気って……」
絶対、桐谷が金の力に屈してベラベラ喋ったんだろうな……。
「いつもはお菓子、貰わないくせに……」
「っとあ~、それ、おしるこ? 渋いセンスしてんな!」
ぼそりと呟かれた言葉を打ち消すべく、鹿野が暖を取ってる缶に目を落とす。
「飲みます?」
「いや……、えっと」
「甘いの苦手ですもんね」
鹿野は不貞腐れたように下を向き、プルタブを押し上げる。
「あれ、言ったっけ」
「先生のことは何でも知ってますよ」
「お前が言うとガチっぽくて怖いな」
甘ったるい匂いのするそれを飲み始めた鹿野から目を逸らす。見ているだけで、胃もたれしそうだ。
「だから、余計に心配なんじゃないですか。甘いの苦手なのに、あの子からはお菓子受け取るから……」
「あ~」
なるほど、そういうことか。ただの理不尽な束縛かと思ってたけど……。コイツなりに思うところがあって不安になってたわけか……。
「心配する必要なんかねえよ。あれ、甘くないように作ってあるから俺でも食べれるんだよ。しかも、柔らかいクッキーだったから何とか食べれたってわけ」
「それで?」
「え、それで?」
鹿野の言葉の意味が分からず聞き返す。すると、鹿野が少し苛ついたように眉を顰める。
「だから、何でわざわざその子が先生の好みに合わせて菓子を作るのかってことですよ」
「そりゃ、パティシエ目指してるからだろ……?」
「……え、本当にそれだけ、ですか?」
あっさりと回答する俺に、鹿野が拍子の抜けた顔をする。
「お前が考えてるようなことはないっての」
珍しく可愛い反応をした鹿野の背中をばしりと叩く。
いつもは自信満々彼氏面王子様の癖に、馬鹿みたいな嫉妬しやがって。
「じゃあ、先生は僕が甘いの渡したら、受け取ってくれます?」
「は?」
鹿野が自分の唇を舐めながら、おしるこの缶を振る。
コイツ、絶対おしるこ口移すつもりだろ……。うん、やりそう。めちゃくちゃやりそう。
「僕が特別ってんなら……」
「ま、待て、やめろって!」
鹿野が俺の腕を掴み、顔を近づける。が。
「……やめた」
「えっ?」
掴んだ腕を放し、鹿野が一気におしるこを呷る。
「……無理強いしても意味ないし」
「馬鹿、んな寂しそうにすんなよ……」
鹿野の頭をぽんぽんと数回叩いた後、その手に触れる。
「先生?」
不思議そうに見つめる鹿野の手を掴み、ぎゅっと握りしめる。
「俺は寒い。お前の手は暖かい。だから、ちょっとこのまま掴ませろ」
「……はぁ~。ほんと、そういうとこ可愛いですよね」
「うっせー」
ぶんぶんと子どもみたいに手を振り回してやると、鹿野がくすりと隣で笑う。
「はは、そういうとこも可愛い」
「は~? どういうとこだよ?」
「ふふ、そういうとこですよ」
鹿野の手に力が込められる。愛おしげに細められたその瞳に、果たして俺はどんな風に映っているのだろうか。
「もういいから早くそれ飲め。甘ったるい匂いする」
「え~? でもこれ、結構キツイんですよ~」
振るわれた缶にはまだおしるこが残っているようで、ちゃぷちゃぷと軽い音がした。
「お前が買ったんだろ?」
「いや、それが。先生のクラスの不良くんが自販機で買ってんの見て、思わず「渋いね」って言ったら、くれたんですよ」
「なんだそれ」
「いや、何か「間違えて買ったから」とか何とかごにょごにょ言って逃げられちゃって……」
「お前な~。俺の生徒をいじめんなよ」
「いじめてませんし! しかも、俺の生徒って! 僕は先生の生徒に入ってないってんですか?!」
「実際、お前に授業したことないし」
「くっ、来年こそは」
「え~? お前に教えたくね~」
「何か悔しいんで、せめて今「俺の生徒」って言うだけ言ってみてくれません?」
「なんじゃそれ」
「たまには先生に独占欲発揮してほしいっていうか。だって先生ドライだし。歳のせいか」
「ちょいちょいおっさん扱いすんのやめろって。まだ二十代だかんな!」
「ね~、言ってくださいって」
「ったく。俺の鹿野くんは本当に馬鹿だな」
「え、「生徒の」が抜けてますけど?」
「わざとだ馬鹿」
「は、はあ?! 馬鹿は先生の方じゃないですか!」
「あ、珍しく照れてんのか?」
「先生だって照れてるでしょーが! てか、ちゅーできないんだったら、もうちょっと配慮してくださいよ!」
「何キレてんだよ思春期くん。そもそも、お前が過剰に嫉妬すんのが悪い」
「ふん! どーせ僕は心の狭い男ですよ!」
「はは。可愛い奴」
「歯ァ治ったら絶対泣かしてやりますからね!」
「はいはい。我慢してくれてありがとな」
繋がれたままの手を再び大きく振りながら歩く。人目がない道なので、出血大サービスの恋人繋ぎで、だ。
「……先生、歯大丈夫ですか?」
「ふ。今更心配すんのかよ」
「意地悪しないでくださいよ」
「大分マシになってきたとこだ。あと数日も経てば腫れも引くだろ」
「そうですか。よかった」
「あのさ、歯が治ったらお前の気が済むまで何本でもおしるこ飲んでやるよ」
「そんなことより、百万回ちゅーしてください」
「じゃあ間を取って、一緒に佐東のお菓子ご馳走になろうぜ?」
「なんでそうなるんですか」
「何だよ。また妬いたのかよ、王子様」
「そりゃあ、僕は先生のことが死ぬほど好きなので」
再び少しいじけた表情に戻った鹿野に、ため息を吐く。
「……あのな、お前の恐ろしい従妹のせいで俺らの関係、佐東にバレてんだからな?」
「え、そうなんですか?」
「そうなの。しかも、佐東には別に好きな奴がいるの。お前さ、あんなあからさまな態度取ったんだから、今度謝っとけよ?」
「え~? それ、早く言ってくださいよ!」
「勝手に勘違いしたお前が悪い」
「うう……。は~。僕、もしかしてカッコ悪いやつです?」
「さあな。俺にとっちゃ、お前は世界で一番カッコいいからな!」
「ッ~。はは……。はぁ~。なんか、寒くなくなっちゃいましたね」
「おかげさまでな」
お互い、手に力を込め合った後、笑い合う。そして。
いつの間にか、寒い冬の夜も悪くないかもしれないなと思えるようになっていた。
パティシエ甘党時の鹿野くんと鴪間先生の話。鹿野くんが嫉妬する話。
なんだかんだ、ほのぼの仲良くしてる二人が好きです!
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真冬の空はあっという間に暗くなる。まあそれは当たり前のことなんだが、寒がりな俺にとっては冷たい夜を歩くことは億劫以外の何物でもない。だから、恨み言を言いたくもなる訳で……。
「先生と二人きりで下校なんて。噂になっちゃいますね」
隣を歩く鹿野がつまらなさそうに白い息を吐く。
「男同士でなるか阿呆」
答えてから、何となく気まずくてそっぽを向く。
数刻前、俺は浮気(ではない)がバレて絶体絶命のピンチを迎えた。
どうやら、偶然すれ違った桐谷の様子がおかしいことに気づいた鹿野が、瞬時に俺らの居場所を金で吐かせて、現行犯逮捕(?)に至ったらしい。……桐谷の奴、今度会ったら絶対に文句を言ってやる。
とまあそういう訳で、俺はてっきり嫉妬に狂った鹿野に酷い目に遭わされるんだろうと覚悟していた。が。
その後は約束通り、本当に勉強を鹿野に教えてやりつつ仕事をこなし。あっという間に退勤時間になり。こうして二人で下校する運びとなった。
正直、怖い。鹿野が静か過ぎて怖い。何を考えているのかわからん。
「どうしたんですか、先生」
「いや……」
俺は、心の中で鹿野を悪魔に仕立て上げすぎていたのだろうか……。そうだとしたら、申し訳ない。
「あ~。クソ寒い……」
冷たい風を顔面に受け、呟きが漏れる。
「まあ、すっかり冬ですもんね」
「なに、お前寒くないの?」
「寒いですよそりゃ。でもまだ若いですから」
「俺だって若いわ」
「手でも繋ぎましょうか?」
「いらねーよ」
「やせ我慢」
「手なんか繋がなくたって、このマスクが防寒してくれる」
「あ、それ気になってました。なんでマスク?」
「親知らず抜いて腫れた」
「そんなの聞いてませんよ」
「お前に言う必要ないし」
「ちゅーできないじゃないですか」
「その心配かよ」
「していいんですか?」
「駄目に決まってんだろ。菌が移る」
「痛いとかじゃなくて?」
「それもだけど。てかお前わざと痛くしそうだな」
「そんなエロいこと公道で」
「っだー、マセてないでちったぁ俺のことも心配しろっての」
「でも、ジゴージトクだし」
「あ?」
「先生が生徒に貰ったお菓子ばっか食べるからそうなるんですよ」
「虫歯じゃねえって。てか何で知ってんだよ、んなこと」
「バレてないとでも思ったんですか? 先生の浮気者」
「浮気って……」
絶対、桐谷が金の力に屈してベラベラ喋ったんだろうな……。
「いつもはお菓子、貰わないくせに……」
「っとあ~、それ、おしるこ? 渋いセンスしてんな!」
ぼそりと呟かれた言葉を打ち消すべく、鹿野が暖を取ってる缶に目を落とす。
「飲みます?」
「いや……、えっと」
「甘いの苦手ですもんね」
鹿野は不貞腐れたように下を向き、プルタブを押し上げる。
「あれ、言ったっけ」
「先生のことは何でも知ってますよ」
「お前が言うとガチっぽくて怖いな」
甘ったるい匂いのするそれを飲み始めた鹿野から目を逸らす。見ているだけで、胃もたれしそうだ。
「だから、余計に心配なんじゃないですか。甘いの苦手なのに、あの子からはお菓子受け取るから……」
「あ~」
なるほど、そういうことか。ただの理不尽な束縛かと思ってたけど……。コイツなりに思うところがあって不安になってたわけか……。
「心配する必要なんかねえよ。あれ、甘くないように作ってあるから俺でも食べれるんだよ。しかも、柔らかいクッキーだったから何とか食べれたってわけ」
「それで?」
「え、それで?」
鹿野の言葉の意味が分からず聞き返す。すると、鹿野が少し苛ついたように眉を顰める。
「だから、何でわざわざその子が先生の好みに合わせて菓子を作るのかってことですよ」
「そりゃ、パティシエ目指してるからだろ……?」
「……え、本当にそれだけ、ですか?」
あっさりと回答する俺に、鹿野が拍子の抜けた顔をする。
「お前が考えてるようなことはないっての」
珍しく可愛い反応をした鹿野の背中をばしりと叩く。
いつもは自信満々彼氏面王子様の癖に、馬鹿みたいな嫉妬しやがって。
「じゃあ、先生は僕が甘いの渡したら、受け取ってくれます?」
「は?」
鹿野が自分の唇を舐めながら、おしるこの缶を振る。
コイツ、絶対おしるこ口移すつもりだろ……。うん、やりそう。めちゃくちゃやりそう。
「僕が特別ってんなら……」
「ま、待て、やめろって!」
鹿野が俺の腕を掴み、顔を近づける。が。
「……やめた」
「えっ?」
掴んだ腕を放し、鹿野が一気におしるこを呷る。
「……無理強いしても意味ないし」
「馬鹿、んな寂しそうにすんなよ……」
鹿野の頭をぽんぽんと数回叩いた後、その手に触れる。
「先生?」
不思議そうに見つめる鹿野の手を掴み、ぎゅっと握りしめる。
「俺は寒い。お前の手は暖かい。だから、ちょっとこのまま掴ませろ」
「……はぁ~。ほんと、そういうとこ可愛いですよね」
「うっせー」
ぶんぶんと子どもみたいに手を振り回してやると、鹿野がくすりと隣で笑う。
「はは、そういうとこも可愛い」
「は~? どういうとこだよ?」
「ふふ、そういうとこですよ」
鹿野の手に力が込められる。愛おしげに細められたその瞳に、果たして俺はどんな風に映っているのだろうか。
「もういいから早くそれ飲め。甘ったるい匂いする」
「え~? でもこれ、結構キツイんですよ~」
振るわれた缶にはまだおしるこが残っているようで、ちゃぷちゃぷと軽い音がした。
「お前が買ったんだろ?」
「いや、それが。先生のクラスの不良くんが自販機で買ってんの見て、思わず「渋いね」って言ったら、くれたんですよ」
「なんだそれ」
「いや、何か「間違えて買ったから」とか何とかごにょごにょ言って逃げられちゃって……」
「お前な~。俺の生徒をいじめんなよ」
「いじめてませんし! しかも、俺の生徒って! 僕は先生の生徒に入ってないってんですか?!」
「実際、お前に授業したことないし」
「くっ、来年こそは」
「え~? お前に教えたくね~」
「何か悔しいんで、せめて今「俺の生徒」って言うだけ言ってみてくれません?」
「なんじゃそれ」
「たまには先生に独占欲発揮してほしいっていうか。だって先生ドライだし。歳のせいか」
「ちょいちょいおっさん扱いすんのやめろって。まだ二十代だかんな!」
「ね~、言ってくださいって」
「ったく。俺の鹿野くんは本当に馬鹿だな」
「え、「生徒の」が抜けてますけど?」
「わざとだ馬鹿」
「は、はあ?! 馬鹿は先生の方じゃないですか!」
「あ、珍しく照れてんのか?」
「先生だって照れてるでしょーが! てか、ちゅーできないんだったら、もうちょっと配慮してくださいよ!」
「何キレてんだよ思春期くん。そもそも、お前が過剰に嫉妬すんのが悪い」
「ふん! どーせ僕は心の狭い男ですよ!」
「はは。可愛い奴」
「歯ァ治ったら絶対泣かしてやりますからね!」
「はいはい。我慢してくれてありがとな」
繋がれたままの手を再び大きく振りながら歩く。人目がない道なので、出血大サービスの恋人繋ぎで、だ。
「……先生、歯大丈夫ですか?」
「ふ。今更心配すんのかよ」
「意地悪しないでくださいよ」
「大分マシになってきたとこだ。あと数日も経てば腫れも引くだろ」
「そうですか。よかった」
「あのさ、歯が治ったらお前の気が済むまで何本でもおしるこ飲んでやるよ」
「そんなことより、百万回ちゅーしてください」
「じゃあ間を取って、一緒に佐東のお菓子ご馳走になろうぜ?」
「なんでそうなるんですか」
「何だよ。また妬いたのかよ、王子様」
「そりゃあ、僕は先生のことが死ぬほど好きなので」
再び少しいじけた表情に戻った鹿野に、ため息を吐く。
「……あのな、お前の恐ろしい従妹のせいで俺らの関係、佐東にバレてんだからな?」
「え、そうなんですか?」
「そうなの。しかも、佐東には別に好きな奴がいるの。お前さ、あんなあからさまな態度取ったんだから、今度謝っとけよ?」
「え~? それ、早く言ってくださいよ!」
「勝手に勘違いしたお前が悪い」
「うう……。は~。僕、もしかしてカッコ悪いやつです?」
「さあな。俺にとっちゃ、お前は世界で一番カッコいいからな!」
「ッ~。はは……。はぁ~。なんか、寒くなくなっちゃいましたね」
「おかげさまでな」
お互い、手に力を込め合った後、笑い合う。そして。
いつの間にか、寒い冬の夜も悪くないかもしれないなと思えるようになっていた。
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