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(8)サンタと青年
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子どもの心を失わない青年とサンタ見習いのはなし。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あるところにサンタ見習いがいました。
サンタの存在を信じている子どものもとにプレゼントを届けに行く。それが彼の仕事でした。
ある年のクリスマスの日のこと。
「よし、次で最後か」
まだまだサンタとして未熟な彼でしたが、何とか日付を跨ぐことなく最後の家まで辿りつきました。
「今年最後の子どもは一体どんな子だろうか」
彼はそっと忍び込み、ベッドへ行き、覗き込むと。
「あ、あれ。子どもじゃないや」
そこに眠っていたのは、自分と背丈が変わらないくらいの青年でした。
「噂で聞いたことがあったけど。本当に純粋なまま成長する人がいるんだ……!」
サンタのプレゼントを貰う資格があるのは、何も子どもだけではありません。子どもの心を忘れなければ、たとえどんなにおじいさんになろうともプレゼント先リストに載るのです。
しかし、そんなことは滅多になく、ベテランサンタでも会える人は一握りだと聞いたことがありました。
そんな人間が欲するプレゼントとは一体なんだろうか。サンタ見習いは勝手に想像しながら、自分の背負ってきた袋を探ります。
「ってあれ、プレゼントない……?!」
サンタ見習いはどこかで落としてきたのでは、と青ざめました。
「どうしよう……。プレゼントを失くしたなんて……!」
こんなことがバレたら、ますます正式なサンタとして認められる日が遠ざかる、とサンタ見習いは嘆きました。が。
「俺のプレゼント、サンタさんに会って話してみたいってお願いだったから、袋には入ってないよ」
「ひっ?!」
いきなり投げかけられた声に、サンタ見習いは思わず飛び上がりました。
「そんなにビビらなくても。俺はただ、プレゼントを待っていただけ。君に危害を加えるつもりなんてないよ」
そう言って青年が微笑むのを見て、サンタ見習いはようやく警戒を解きました。
「でも、びっくり。サンタさんってもっとおじいさんだと思ってた」
「ああ、それは僕がまだ生まれたばかりのサンタ見習いだから……」
途中まで言いかけて、サンタ見習いは、はっと息を飲みました。
「ごめん、君は本物のサンタと話したかったんだよね……」
青年の望んだ願いが自分では叶えられそうにないとわかると、サンタ見習いはしょんぼりと首を垂れました。
「待って、俺は君でも十分嬉しいよ。見習いだろうが、俺にとってはサンタに変わりないんだから」
「でも……」
自分の力が未熟だと分かっているサンタ見習いは、申し訳なさげに言い募ろうとしましたが。
「サンタさん寒そうだからさ。とりあえず、こっちおいでよ」
青年が毛布をめくり、自分の隣をぽんぽんと叩いて招きます。
「え?いや、うわっ」
断る暇もなく、サンタ見習いは腕を引っ張られると、そのふかふかな布団に倒れ込みます。
「ほら、暖かいでしょ?」
あっという間に隣に寝かされ、手を握られたサンタ見習いは、慌ててベッドを出ようとしましたが。
「あ~。あったか……い……」
その疲れ切った冷たい体にとって、人肌に温められた布団はまさに天国でした。
「少しは休んで行ってよ」
「うう、で、でも……」
理由をつけて断ろうとしましたが、その温かさは確実にサンタ見習いを眠りの波に誘って。
「~♪」
耳元で聞こえる青年の子守歌。それが、どんな歌詞かもわからないくらいに、眠りの泥を縫って。
だめだ……。もう、眠い……。
サンタ見習いは目を閉じました。赤子をあやすように背中を叩かれると、すっかり眠気の魔力に攫われて、深い底へと落ちてゆきました。
「う~ん、」
ああ、そうか。僕はプレゼントを配り終えて、眠りについたんだっけ。次に目を覚ますのは来年の12月。それまではこうしてまどろみの中にいなくっちゃあね。
寝るのもサンタの仕事なのだと、眠気を手放さないよう、サンタ見習いはそっと寝返りを打ちました。
「あ、起きちゃった?」
「んん?」
ぼんやりとする視界。その先の優し気な声の持ち主は、確か……。
「あっ!」
サンタ見習いは、自分が青年に抱き包まれたままベッドに寝ていることに気づき、小さく悲鳴を上げました。
「帰らなきゃ!」
すっかり目が覚めたサンタ見習いは、自分の失態に青ざめ、ベッドを飛び出し窓に手を掛けますが。
「ねえ、サンタさん。明日も来てよ、お願い」
青年がサンタ見習いの腕を掴んで、名残惜し気にそう言いました。
「ごめん、だけどそれは無理なんだ。サンタはクリスマスの日しかサンタの国から離れられない。そういう決まりがあるんだ」
「じゃあ、また来年も会える?」
「……君が子どもでいられたら、ね」
サンタ見習いの手を引くその青年の目は、やはりまだまだ純粋な子どものようでした。
だから、サンタ見習いは思いました。きっと来年も青年と会えるのだろうと。
そうしてサンタ見習いにとって、この青年との添い寝が毎年の恒例行事となりました。
本当に不思議な人だ、とサンタ見習いは常々思っていました。
何年経っても変わらず、無邪気に抱きついてくる青年の態度に、サンタ見習いも、変わらぬ安心感を貰っていたのです。
しかし、それは唐突に破られてしまいました。
青年は、ある年、サンタ見習いを愛してしまったのです。
その年、サンタ見習いは、眠りながらずっとそのことについて考えました。
どうして青年は自分にあんなことをしたのか。
サンタ見習いにはわかりませんでした。
わからないからこそ、もう一度青年に会って、話したいと思いました。
ああ。早くクリスマスにならないだろうか。
思えば、ここ数年ずうっと彼のことばかり考えてクリスマスを待ち望んでいました。
サンタ見習いも、本当はとっくに自分の気持ちに気づいていました。そして、青年の気持ちにも。
だから、サンタ見習いは待ち焦がれました。自分の役目も忘れてしまうぐらい、恋い焦がれました。
でも。
次の年のクリスマスの日に彼の願いはありませんでした。
「いったい、どうして……」
クリスマスも終わる頃、サンタ見習いは、いけないと思っていながら、こっそりと青年の様子を見に行きました。
毎年通いなれた家。そこには、机に向かって仕事をする青年の姿がありました。
ああ。彼は大人になったしまったんだ。クリスマスを忘れてしまったんだ。
サンタ見習いは、そう直感しました。
なんだ。僕はもういらなくなったんだ。
そう思うと、サンタ見習いは自分の心のきらきらした部分が死んだように感じました。
いや、あるいは彼に恋をしてしまった時点で既に失ってしまったのかもしれません。
それから数か月。
サンタ見習いは誰にも告げず、サンタの国を出ました。
どうしても彼に会いたい。その衝動を、ついに抑えることができなくなってしまったのです。
しかし、そんなサンタ見習いの目に飛び込んできたのは、女の人と遊ぶ彼の姿でした。
自分はなぜ人間じゃないのだろうか。
サンタ見習いは自分の体が軋むような気がしました。
はやく戻らなくては。
そう思うのに、彼から目が離せなくて。
はやく戻らなくては。子どもたちの夢のために。僕はきっとあと少しで正式なサンタになれるのだから。だから……。
サンタ見習いは、真っ当な理由を並び立てて、自分を奮い立たせようとしますが。
じゃあ、僕の夢は誰が叶えてくれるの?
ついに壊れてしまいました。
ああ。神さま。ごめんなさい。僕はきっともう穢れてしまった。彼が、あの女の人が憎いと思ってしまった。
夢を届ける者がどうしてこんな感情でいられようか。
サンタ見習いは重い足を引き摺って、海に出ました。
「ああ。ごめんなさい。僕はサンタになれなかった」
頬から際限なく湧き出る滴は、その美しい海に交じって、わからなくなりました。
その日、街には季節外れの雪が降りました。
懐かしい冷たさを感じて、青年は目を閉じ、彼のことを思い浮かべます。
最近は仕事も人付き合いも忙しく、すっかり心が穢れてしまったように自分でも思う。だけど、どうか、あと一回、もう一回だけでも。
「ああ、どうか神さま、今年は彼に会えますように」
青年は手のひらで雪を受け止めると、そのまま雪に口づけました。
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あるところにサンタ見習いがいました。
サンタの存在を信じている子どものもとにプレゼントを届けに行く。それが彼の仕事でした。
ある年のクリスマスの日のこと。
「よし、次で最後か」
まだまだサンタとして未熟な彼でしたが、何とか日付を跨ぐことなく最後の家まで辿りつきました。
「今年最後の子どもは一体どんな子だろうか」
彼はそっと忍び込み、ベッドへ行き、覗き込むと。
「あ、あれ。子どもじゃないや」
そこに眠っていたのは、自分と背丈が変わらないくらいの青年でした。
「噂で聞いたことがあったけど。本当に純粋なまま成長する人がいるんだ……!」
サンタのプレゼントを貰う資格があるのは、何も子どもだけではありません。子どもの心を忘れなければ、たとえどんなにおじいさんになろうともプレゼント先リストに載るのです。
しかし、そんなことは滅多になく、ベテランサンタでも会える人は一握りだと聞いたことがありました。
そんな人間が欲するプレゼントとは一体なんだろうか。サンタ見習いは勝手に想像しながら、自分の背負ってきた袋を探ります。
「ってあれ、プレゼントない……?!」
サンタ見習いはどこかで落としてきたのでは、と青ざめました。
「どうしよう……。プレゼントを失くしたなんて……!」
こんなことがバレたら、ますます正式なサンタとして認められる日が遠ざかる、とサンタ見習いは嘆きました。が。
「俺のプレゼント、サンタさんに会って話してみたいってお願いだったから、袋には入ってないよ」
「ひっ?!」
いきなり投げかけられた声に、サンタ見習いは思わず飛び上がりました。
「そんなにビビらなくても。俺はただ、プレゼントを待っていただけ。君に危害を加えるつもりなんてないよ」
そう言って青年が微笑むのを見て、サンタ見習いはようやく警戒を解きました。
「でも、びっくり。サンタさんってもっとおじいさんだと思ってた」
「ああ、それは僕がまだ生まれたばかりのサンタ見習いだから……」
途中まで言いかけて、サンタ見習いは、はっと息を飲みました。
「ごめん、君は本物のサンタと話したかったんだよね……」
青年の望んだ願いが自分では叶えられそうにないとわかると、サンタ見習いはしょんぼりと首を垂れました。
「待って、俺は君でも十分嬉しいよ。見習いだろうが、俺にとってはサンタに変わりないんだから」
「でも……」
自分の力が未熟だと分かっているサンタ見習いは、申し訳なさげに言い募ろうとしましたが。
「サンタさん寒そうだからさ。とりあえず、こっちおいでよ」
青年が毛布をめくり、自分の隣をぽんぽんと叩いて招きます。
「え?いや、うわっ」
断る暇もなく、サンタ見習いは腕を引っ張られると、そのふかふかな布団に倒れ込みます。
「ほら、暖かいでしょ?」
あっという間に隣に寝かされ、手を握られたサンタ見習いは、慌ててベッドを出ようとしましたが。
「あ~。あったか……い……」
その疲れ切った冷たい体にとって、人肌に温められた布団はまさに天国でした。
「少しは休んで行ってよ」
「うう、で、でも……」
理由をつけて断ろうとしましたが、その温かさは確実にサンタ見習いを眠りの波に誘って。
「~♪」
耳元で聞こえる青年の子守歌。それが、どんな歌詞かもわからないくらいに、眠りの泥を縫って。
だめだ……。もう、眠い……。
サンタ見習いは目を閉じました。赤子をあやすように背中を叩かれると、すっかり眠気の魔力に攫われて、深い底へと落ちてゆきました。
「う~ん、」
ああ、そうか。僕はプレゼントを配り終えて、眠りについたんだっけ。次に目を覚ますのは来年の12月。それまではこうしてまどろみの中にいなくっちゃあね。
寝るのもサンタの仕事なのだと、眠気を手放さないよう、サンタ見習いはそっと寝返りを打ちました。
「あ、起きちゃった?」
「んん?」
ぼんやりとする視界。その先の優し気な声の持ち主は、確か……。
「あっ!」
サンタ見習いは、自分が青年に抱き包まれたままベッドに寝ていることに気づき、小さく悲鳴を上げました。
「帰らなきゃ!」
すっかり目が覚めたサンタ見習いは、自分の失態に青ざめ、ベッドを飛び出し窓に手を掛けますが。
「ねえ、サンタさん。明日も来てよ、お願い」
青年がサンタ見習いの腕を掴んで、名残惜し気にそう言いました。
「ごめん、だけどそれは無理なんだ。サンタはクリスマスの日しかサンタの国から離れられない。そういう決まりがあるんだ」
「じゃあ、また来年も会える?」
「……君が子どもでいられたら、ね」
サンタ見習いの手を引くその青年の目は、やはりまだまだ純粋な子どものようでした。
だから、サンタ見習いは思いました。きっと来年も青年と会えるのだろうと。
そうしてサンタ見習いにとって、この青年との添い寝が毎年の恒例行事となりました。
本当に不思議な人だ、とサンタ見習いは常々思っていました。
何年経っても変わらず、無邪気に抱きついてくる青年の態度に、サンタ見習いも、変わらぬ安心感を貰っていたのです。
しかし、それは唐突に破られてしまいました。
青年は、ある年、サンタ見習いを愛してしまったのです。
その年、サンタ見習いは、眠りながらずっとそのことについて考えました。
どうして青年は自分にあんなことをしたのか。
サンタ見習いにはわかりませんでした。
わからないからこそ、もう一度青年に会って、話したいと思いました。
ああ。早くクリスマスにならないだろうか。
思えば、ここ数年ずうっと彼のことばかり考えてクリスマスを待ち望んでいました。
サンタ見習いも、本当はとっくに自分の気持ちに気づいていました。そして、青年の気持ちにも。
だから、サンタ見習いは待ち焦がれました。自分の役目も忘れてしまうぐらい、恋い焦がれました。
でも。
次の年のクリスマスの日に彼の願いはありませんでした。
「いったい、どうして……」
クリスマスも終わる頃、サンタ見習いは、いけないと思っていながら、こっそりと青年の様子を見に行きました。
毎年通いなれた家。そこには、机に向かって仕事をする青年の姿がありました。
ああ。彼は大人になったしまったんだ。クリスマスを忘れてしまったんだ。
サンタ見習いは、そう直感しました。
なんだ。僕はもういらなくなったんだ。
そう思うと、サンタ見習いは自分の心のきらきらした部分が死んだように感じました。
いや、あるいは彼に恋をしてしまった時点で既に失ってしまったのかもしれません。
それから数か月。
サンタ見習いは誰にも告げず、サンタの国を出ました。
どうしても彼に会いたい。その衝動を、ついに抑えることができなくなってしまったのです。
しかし、そんなサンタ見習いの目に飛び込んできたのは、女の人と遊ぶ彼の姿でした。
自分はなぜ人間じゃないのだろうか。
サンタ見習いは自分の体が軋むような気がしました。
はやく戻らなくては。
そう思うのに、彼から目が離せなくて。
はやく戻らなくては。子どもたちの夢のために。僕はきっとあと少しで正式なサンタになれるのだから。だから……。
サンタ見習いは、真っ当な理由を並び立てて、自分を奮い立たせようとしますが。
じゃあ、僕の夢は誰が叶えてくれるの?
ついに壊れてしまいました。
ああ。神さま。ごめんなさい。僕はきっともう穢れてしまった。彼が、あの女の人が憎いと思ってしまった。
夢を届ける者がどうしてこんな感情でいられようか。
サンタ見習いは重い足を引き摺って、海に出ました。
「ああ。ごめんなさい。僕はサンタになれなかった」
頬から際限なく湧き出る滴は、その美しい海に交じって、わからなくなりました。
その日、街には季節外れの雪が降りました。
懐かしい冷たさを感じて、青年は目を閉じ、彼のことを思い浮かべます。
最近は仕事も人付き合いも忙しく、すっかり心が穢れてしまったように自分でも思う。だけど、どうか、あと一回、もう一回だけでも。
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