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6 放課後読書タイム
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火曜日
先輩に感想を伝えるため、何とか新しい本を読み切ろうと夜遅くまで頑張ったが、真ん中あたりで力尽きて寝てしまった。そのせいで朝から眠気との戦いを繰り広げることになり、勝ったり負けたりしながら放課後を迎えた。勝率は2割と言ったところか。
とは言え結局昨日も連絡先は聞けなかったし、次にくる日も聞けなかった。ダメ元で行ってみるのもありだろう。そう考えて、今日も文学部の部室を訪ねた。名簿を確認すると、やはりすでにいくつか印がついている。先輩の欄には……チェックがついていた。これは今日もいるのではないか。
「お疲れ様で~す。」
「あ、今日も来たんだ。」
「どうも。」
今日はソファに座って本を読んでいたようだった。妄想の中の姿と被ってドキリとする。
「ひょっとして昨日のもう読んじゃった?」
「いやいや、全然。まだ半分ぐらいっす。ここでちょっと読ませてもらおうかな~と思って。」
「いいね。ここ座りなよ。」
「あ、あざっす。」
先輩がソファの奥にズレてくれた。お言葉に甘えることにして、ソファの手前にバッグを置いて先輩の隣に腰を下ろす。
「次会えたら聞こうと思ってたんだけどさ、春日くんはここを出る時間は決まってるの?」
「はい、毎日16時半っす。」
「テニスしに?」
「そうっす!月曜日から火曜日は基本スクールで練習があるんで。」
「へ~すごいね。」
「あざっす!先輩は何で文学部なんすか?」
「ん~僕はねえ、塾があるから。」
「あ~先輩頭良さそうっすもんね。」
「そう?ありがとう。」
先輩は慣れた感じで首を傾げて、きっと言われ慣れてるんだろうなって感じだった。相変わらず表情はあまり変わらないが、特に不機嫌という感じもない。きっと元からこう言う感じの人なんだろう。そんなことより、近くで見ても先輩は綺麗だった。真っ白な肌の中の真っ赤な唇に無意識に目がいってしまう。横顔も俳優くらい整っている……気がする。あんまりテレビとか見ないので誰と言われてもパッとは出てこないが。
俺がぼんやりとした記憶の中からイケメン俳優の名前を引っ張り出そうとしている間に、先輩は何かに納得したみたいに頷いた。
「確かに、16時半じゃ入れるところはないよね。僕は17時過ぎなければって感じだけど、それでも無理だったもん。やっぱり見学とかいっぱい行った?」
「はい。マ~ジで大変でした。最後とかもうこのままじゃ退学させられるんじゃないかって必死で……。」
「ふ……確かに、あの校則だけペナルティが書いてないんだよね。何されるんだろうって、僕も担任に聞いちゃったよ。」
「そ、そうなんすよ!マジで怖くて!」
笑っ……た?
ただ息を吐いただけか?いや、思わず吹き出してしまった……ように見えなくも無かった気もしないでもない。ちょっと口角が上がったような気も……いや、気のせいか?
でも、何となくこっちを見る目が優しい気がした。同じ苦労をした先輩として懐かしいとこもあるんだろうか。
「でも入ってみたらびっくりしたよ。文学部なんて名ばかりって言われてたのに、こんなに本がいっぱいあるなんてね。せっかくだから全部読んでやろうと思って、今挑戦中なんだ。」
「え~これ全部っすか?」
俺は目の前の本棚を見上げて、ソファの右、そして後ろも確認した。天井までびっしりとまではいかないが、自販機ぐらいの高さまでの本棚に、7、8割は詰まっているように見える。後ろは窓を残しているせいで半分くらいは腰までしかないが、それでも100冊は軽く超えているだろう。これを全部読む。考えただけで気が遠くなる。
「一年かけて、ようやく半分ってとこかな。」
「え~でももう半分いってるんすか……。」
「春日君もどう?一緒に挑戦してみるのは。」
「いやいや、俺には絶対無理です。絶対。」
「そうかな?やってみたら案外いけるかもよ。僕もちょっとでも毎日ここで読むようにしてるから。積み重ねだよ。」
「え、先輩毎日来てるんすか?」
思いがけず聞きたかった情報を知ってしまった。ちょっと声がデカくなってしまったが、先輩は特に気にする様子はない。
「うん、特に用事がなければ。……春日君も来る?」
「良いんすか?なんかここの方が集中できる気がするんすよね~。」
「わかる。なんか図書館みたいで良いよね。多分他に誰も来ないから、基本的に僕と2人きりだけど、気まずくなければ。」
「全然だいじょぶっす!」
「そう?なら良いけど。」
先輩は読書に戻ってしまったので、俺もバッグから昨日借りた本を取り出す。
むしろ2人きりの方が嬉しいです、とは流石に言えなかった。なんか、変なこと考えてるみたいじゃん、その言い方だと。いや別に、何も考えてないけど。秘密基地を誰にも教えたくないみたいな、そう言うのと一緒だ。
しばらく、部室には本のページを捲る音だけが響いていた。先輩の本は俺のよりも小さめのサイズだったけど、それにしても先輩のスピードは早かった。俺が1ページ捲る間に、先輩は2ページも3ページも捲っている。音もなんか違う。俺のはペラッ……って感じだが、先輩はシュッ…シュッ…みたいな音が鳴る。きっとこうやって余計なこと考えたりもしないんだろう。すごいな~などと余計なことを考えながら読み進める。昨日返した本の続編で、主人公に新たなライバルが出現したり、かと思えば前からいるキャラがまた活躍したり、引き続き面白い話ばかりだ。夢中で読んでいると、右から「パンッ」と言う音が聞こえた。先輩が本を閉じたのだ。もう読み終わったのか、と何気なく目を向けると、先輩の口が開いた。
「そろそろ、時間じゃない?」
「え?そっすか?……ほんとだ。」
時計を見ると、16時28分。ちょうど良い時間だ。いよいよ主人公が探偵としてライバルに推理を告げる、良いシーンだったがしょうがない。続きは帰ってからの楽しみにしよう。
「ありがとうございます。多分明日も来ます。今日読み終わりそうなんで、また新しいの教えてください。」
「わかった、考えとくよ。」
本をしまって、バッグを背負う。
「じゃあ、お疲れっした。」
「うん、また明日ね。」
「はい!」
最後、ちょっと手をあげてくれた。
そう言えば昨日も先週も帰る時は大慌てで、こんなにゆっくり部室を出られるのは初めてだ。今日も先輩に教えてもらえなければ気づかずに読み続けていたかもしれない。明日以降はもうちょっと時間を気にするようにしよう。
部室棟を出て、校舎に戻って靴を履き替えて、昇降口を出て、自転車に乗ったところで、また連絡先を聞き忘れたことを思い出した。
ガラガラと音を立てて扉が閉まり、秋月は再び部室に1人になった。
大きくて元気な後輩は、読書中は意外と静かだった。こっそり盗み見た横顔はお喋りしている時のニコニコ顔とは打って変わって真剣で、中々にかっこよかった。結構面白いシーンのある本だったと思ったんだけどな。今度はもっとギャグシーンのある本を薦めてみようか。
彼はどうやらこれから毎日来てくれるつもりらしい。これはもう「初めて後輩ができた。」と言っても差し支えないだろう。一般的には同じ学校に通っていれば無条件に『後輩』と呼ぶが、中高生が「これ、ウチの後輩。」と言う場合には往々にして同じ部活か、あるいは何らかの理由で特別に仲の良い後輩を指す。中学は帰宅部、高校でも特殊な部活に入ってしまった時点で「ウチの後輩」についてはほとんど諦めていたが、ここに来て出現の予感に、秋月は内心かなり浮かれていた。先程も良いタイミングで「そろそろ、時間じゃない?」を発するために、25分くらいからチラチラと時計を確認することに忙しく、本にはあまり集中できていなかったし、本を閉じるのも勢い良くやり過ぎてしまった。あれでは少し威圧感があったかもしれない。ただでさえ笑わない秋月はあまり良い印象を与えないので、細かい点が不和の元になり得てしまう。明日以降はもう少し落ち着いて、何とか「顔は怖いが優しい先輩」にならなければならない。あわよくば「薦める本と話が面白い」になるために、明日までに数冊見繕っておこう。
ひとまず先程時間に気を取られて頭に入らなかった部分を読み返すため、手元の本をもう一度開き直した。
先輩に感想を伝えるため、何とか新しい本を読み切ろうと夜遅くまで頑張ったが、真ん中あたりで力尽きて寝てしまった。そのせいで朝から眠気との戦いを繰り広げることになり、勝ったり負けたりしながら放課後を迎えた。勝率は2割と言ったところか。
とは言え結局昨日も連絡先は聞けなかったし、次にくる日も聞けなかった。ダメ元で行ってみるのもありだろう。そう考えて、今日も文学部の部室を訪ねた。名簿を確認すると、やはりすでにいくつか印がついている。先輩の欄には……チェックがついていた。これは今日もいるのではないか。
「お疲れ様で~す。」
「あ、今日も来たんだ。」
「どうも。」
今日はソファに座って本を読んでいたようだった。妄想の中の姿と被ってドキリとする。
「ひょっとして昨日のもう読んじゃった?」
「いやいや、全然。まだ半分ぐらいっす。ここでちょっと読ませてもらおうかな~と思って。」
「いいね。ここ座りなよ。」
「あ、あざっす。」
先輩がソファの奥にズレてくれた。お言葉に甘えることにして、ソファの手前にバッグを置いて先輩の隣に腰を下ろす。
「次会えたら聞こうと思ってたんだけどさ、春日くんはここを出る時間は決まってるの?」
「はい、毎日16時半っす。」
「テニスしに?」
「そうっす!月曜日から火曜日は基本スクールで練習があるんで。」
「へ~すごいね。」
「あざっす!先輩は何で文学部なんすか?」
「ん~僕はねえ、塾があるから。」
「あ~先輩頭良さそうっすもんね。」
「そう?ありがとう。」
先輩は慣れた感じで首を傾げて、きっと言われ慣れてるんだろうなって感じだった。相変わらず表情はあまり変わらないが、特に不機嫌という感じもない。きっと元からこう言う感じの人なんだろう。そんなことより、近くで見ても先輩は綺麗だった。真っ白な肌の中の真っ赤な唇に無意識に目がいってしまう。横顔も俳優くらい整っている……気がする。あんまりテレビとか見ないので誰と言われてもパッとは出てこないが。
俺がぼんやりとした記憶の中からイケメン俳優の名前を引っ張り出そうとしている間に、先輩は何かに納得したみたいに頷いた。
「確かに、16時半じゃ入れるところはないよね。僕は17時過ぎなければって感じだけど、それでも無理だったもん。やっぱり見学とかいっぱい行った?」
「はい。マ~ジで大変でした。最後とかもうこのままじゃ退学させられるんじゃないかって必死で……。」
「ふ……確かに、あの校則だけペナルティが書いてないんだよね。何されるんだろうって、僕も担任に聞いちゃったよ。」
「そ、そうなんすよ!マジで怖くて!」
笑っ……た?
ただ息を吐いただけか?いや、思わず吹き出してしまった……ように見えなくも無かった気もしないでもない。ちょっと口角が上がったような気も……いや、気のせいか?
でも、何となくこっちを見る目が優しい気がした。同じ苦労をした先輩として懐かしいとこもあるんだろうか。
「でも入ってみたらびっくりしたよ。文学部なんて名ばかりって言われてたのに、こんなに本がいっぱいあるなんてね。せっかくだから全部読んでやろうと思って、今挑戦中なんだ。」
「え~これ全部っすか?」
俺は目の前の本棚を見上げて、ソファの右、そして後ろも確認した。天井までびっしりとまではいかないが、自販機ぐらいの高さまでの本棚に、7、8割は詰まっているように見える。後ろは窓を残しているせいで半分くらいは腰までしかないが、それでも100冊は軽く超えているだろう。これを全部読む。考えただけで気が遠くなる。
「一年かけて、ようやく半分ってとこかな。」
「え~でももう半分いってるんすか……。」
「春日君もどう?一緒に挑戦してみるのは。」
「いやいや、俺には絶対無理です。絶対。」
「そうかな?やってみたら案外いけるかもよ。僕もちょっとでも毎日ここで読むようにしてるから。積み重ねだよ。」
「え、先輩毎日来てるんすか?」
思いがけず聞きたかった情報を知ってしまった。ちょっと声がデカくなってしまったが、先輩は特に気にする様子はない。
「うん、特に用事がなければ。……春日君も来る?」
「良いんすか?なんかここの方が集中できる気がするんすよね~。」
「わかる。なんか図書館みたいで良いよね。多分他に誰も来ないから、基本的に僕と2人きりだけど、気まずくなければ。」
「全然だいじょぶっす!」
「そう?なら良いけど。」
先輩は読書に戻ってしまったので、俺もバッグから昨日借りた本を取り出す。
むしろ2人きりの方が嬉しいです、とは流石に言えなかった。なんか、変なこと考えてるみたいじゃん、その言い方だと。いや別に、何も考えてないけど。秘密基地を誰にも教えたくないみたいな、そう言うのと一緒だ。
しばらく、部室には本のページを捲る音だけが響いていた。先輩の本は俺のよりも小さめのサイズだったけど、それにしても先輩のスピードは早かった。俺が1ページ捲る間に、先輩は2ページも3ページも捲っている。音もなんか違う。俺のはペラッ……って感じだが、先輩はシュッ…シュッ…みたいな音が鳴る。きっとこうやって余計なこと考えたりもしないんだろう。すごいな~などと余計なことを考えながら読み進める。昨日返した本の続編で、主人公に新たなライバルが出現したり、かと思えば前からいるキャラがまた活躍したり、引き続き面白い話ばかりだ。夢中で読んでいると、右から「パンッ」と言う音が聞こえた。先輩が本を閉じたのだ。もう読み終わったのか、と何気なく目を向けると、先輩の口が開いた。
「そろそろ、時間じゃない?」
「え?そっすか?……ほんとだ。」
時計を見ると、16時28分。ちょうど良い時間だ。いよいよ主人公が探偵としてライバルに推理を告げる、良いシーンだったがしょうがない。続きは帰ってからの楽しみにしよう。
「ありがとうございます。多分明日も来ます。今日読み終わりそうなんで、また新しいの教えてください。」
「わかった、考えとくよ。」
本をしまって、バッグを背負う。
「じゃあ、お疲れっした。」
「うん、また明日ね。」
「はい!」
最後、ちょっと手をあげてくれた。
そう言えば昨日も先週も帰る時は大慌てで、こんなにゆっくり部室を出られるのは初めてだ。今日も先輩に教えてもらえなければ気づかずに読み続けていたかもしれない。明日以降はもうちょっと時間を気にするようにしよう。
部室棟を出て、校舎に戻って靴を履き替えて、昇降口を出て、自転車に乗ったところで、また連絡先を聞き忘れたことを思い出した。
ガラガラと音を立てて扉が閉まり、秋月は再び部室に1人になった。
大きくて元気な後輩は、読書中は意外と静かだった。こっそり盗み見た横顔はお喋りしている時のニコニコ顔とは打って変わって真剣で、中々にかっこよかった。結構面白いシーンのある本だったと思ったんだけどな。今度はもっとギャグシーンのある本を薦めてみようか。
彼はどうやらこれから毎日来てくれるつもりらしい。これはもう「初めて後輩ができた。」と言っても差し支えないだろう。一般的には同じ学校に通っていれば無条件に『後輩』と呼ぶが、中高生が「これ、ウチの後輩。」と言う場合には往々にして同じ部活か、あるいは何らかの理由で特別に仲の良い後輩を指す。中学は帰宅部、高校でも特殊な部活に入ってしまった時点で「ウチの後輩」についてはほとんど諦めていたが、ここに来て出現の予感に、秋月は内心かなり浮かれていた。先程も良いタイミングで「そろそろ、時間じゃない?」を発するために、25分くらいからチラチラと時計を確認することに忙しく、本にはあまり集中できていなかったし、本を閉じるのも勢い良くやり過ぎてしまった。あれでは少し威圧感があったかもしれない。ただでさえ笑わない秋月はあまり良い印象を与えないので、細かい点が不和の元になり得てしまう。明日以降はもう少し落ち着いて、何とか「顔は怖いが優しい先輩」にならなければならない。あわよくば「薦める本と話が面白い」になるために、明日までに数冊見繕っておこう。
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