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鑑みる
見えない隔壁
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俺は他の人と違う。
それは、過度な自己肯定や特異性の主張ではない。
小学生の頃、俺は自閉症だと親から聞かされた。
その頃は自閉症が何なのか全く分からず、ただ"症"の漢字が使われているのを見るに、あまり良い事ではない事だけは分かった。
小学校に入学した時、周りとの違いが分かった。
俺は特別支援学級で小学校の6年を過ごした。
だが、周りの子とは意志疎通がとれないか、あるいは理不尽で凶暴。俺はそこにいるのが嫌で、支援学級ではあるが普通のクラスに行くことにした。
普通クラスの誰とも関わっていない訳ではない。最初はみんな優しかった。ただ、やはり距離を置かれているのは感覚で分かった。
「学級委員、やりたい子はいる?」
俺は手を上げて、学級委員に立候補した。
目立ちたい訳ではない。ただ、誰かの役に立ちたい。そんな気がするだけだ。
ただ、俺以外にも立候補者がいた。その子はクラスの人気者で、陽気な性格だ。俺は譲ろうか一瞬迷ったが、もう後戻りは出来ない。
「二人か、じゃあじゃんけんで決めよう。」
最初はグー
じゃんけんポン
「よっしゃー!勝った!」
「じゃあ学級委員は内田君で決まり!」
そう先生が言うと、クラスは拍手に包まれる。
俺も拍手を送るが、この拍手がただの称賛ではなく、俺がならなかった事に対する賛意のように思ってしまう。
そんなひねくれた自分が嫌いだ。
俺は悪いことをしていない。しかしこの障害者という特性は、"個性"の綺麗事では済まされない程に俺の心を侵食した。
学校でのみんなは、俺を友人というよりも、そこに存在しているから相手をしているだけのように接している。そんな扱いな気がする。
遊びには誘われず、目の前で話している友人が、別の人と遊ぶ約束をしているのを見る度に、やるせない気分になった。
テストでクラス一番の点数を取っても、俺はあまり触れられず、先生の口から出る"クラス1位の子"に対しては称賛が送られる。
いつしか、特別支援学級に戻りたくなった。
戻ろうと思えばいつでも行ける。俺が勝手に普通クラスに行ってるだけだから。
ある日、試しに戻ってみた。
普通クラスとは全く違い、自由奔放で遊び放題の子が何人もいる。授業中とは思えないほど騒がしく感じる時もあった。
そんな中、俺は勉強とも言えないような、図書室で借りた人の心についてが書いてある本を読んでいた。
こういう特徴を持った人はこういう事を考えている。
こういう出来事があった人はこういう事を思っている。
こういう事を考えている人はこういう事をする。
色々な事が載っていて、かなり面白い。
普通クラスの人と本の内容を比べてみると、中々当たっていたりする。
明るい人は表では自信があるけど裏では落ち込んでいる。
悩み事のある人はため息をよく吐く。
血液型がAの人は几帳面。
これはあの人、こっちはあの人、と当てはめるだけで面白い。俺はその本にすっかり夢中になって、ずっと読んでいた。
「おい!何読んでんだよ」
突然、後ろで遊んでいた子に話しかけられる。
この子は…俺より年下で、少し生意気で凶暴な子だ。
悠斗「本だよ。読む?」
「いらねー!それよりこっち来いよ!遊ぼうぜ」
悠斗「嫌だよ、俺は本を読んでたい」
「ちぇっ、…ん?」
その子は俺の腕を離した代わりに、俺がさっきまで読んでいた本を手に取った。
悠斗「あっ、俺が借りた本だぞ」
「"イライラがたまっている人は太りやすい"」
「だって!これお前の母ちゃんだろ!」
悠斗「はぁ?」
「だって、太ってるだろ?お前の母ちゃん!俺見たことあるよ、お前と一緒に歩いてるとこ」
悠斗「お前な、言っちゃダメな事があるぞ」
「ほんとの事だもーん!デーブデーブ、お前の母ちゃんデブ!」
悠斗「…」
悠斗「分かったから、その本返せって」
「やだよーんだ!返してほしかったら俺を捕まえてみな!」
そう言ってそいつは走り出した。
めんどくさいから、とっとと捕まえよう。
「やーい!」
悠斗「おい」
俺はすぐに服を掴み、襟を掴み直してそいつを捕まえた。
そのままもう片手で手を伸ばした。
「んぐぐ…ペッ!」
そうしたら、あろうことかそいつは俺が伸ばした手に唾を吐きかけてきた。
悠斗「うわっ!」
「バーカ!本は返さねーよ!おら!」
そいつは本を投げた。
借り物だぞ。
「足早いな!母ちゃんデブの癖に!何でそんな…」
ゴチン。
固い音がした。
「…いったい、痛い~~!!!うぇぇぇん!」
俺の手が痛い。
こいつ、意外と頭が固いな。
「ちょっと!何してるの!?」
「先生ぇ~!こいつに殴られたぁ~!」
さっきの余裕そうな態度とはうって変わって、泣きじゃくりながら先生に訴えかけている。
「渡辺君!なんでそんなことしたの!?」
もう何人か先生が駆けつけてきて、俺に問いかける。
悠斗「本を取られて、母さんの悪口を言われました」
「だからって…殴ったらダメでしょ!?」
「もう5年生なのに、なんで3年生の子殴るの!」
先生が叱ってくる言葉なんてどうでもよくて、今はただただそいつが泣きじゃくりながら先生に介抱されてるの光景が惨めで、心底ざまぁと思った。
悠斗「先生、手洗ってきていいですか?」
「なんで、今はダメに決まってるでしょ」
悠斗「そいつに唾を吐きかけられたから」
「はぁ…いいよ、行ってきなさい。」
その後は、先生に長く叱られた。
俺が何を言っても言い訳としてあしらわれ、全部俺が悪いことになった。
家に帰ってから、親にも叱られた。
莉奈「悠斗、なんで殴っちゃったの?」
悠斗「母さんの悪口を言われたし、本も取られて、手に唾を吐かれたから。」
莉奈「そう…でも殴ったら、殴った方の負けになっちゃうよ」
悠斗「…」
莉奈「確かにムカつくと思うけど、我慢しなさい?」
悠斗「分かったよ」
学校の先生とは違って、母さんは優しかった。
大きな声で怒られるよりも、こうやって叱られる方がスッキリした気分で終われる。
それに比べて学校の先生なんて…
俺の話なんて聞かないで、一方的に俺だけが悪者みたいにしてきた。
はぁ…死んでしまえばいいのに。
それは、過度な自己肯定や特異性の主張ではない。
小学生の頃、俺は自閉症だと親から聞かされた。
その頃は自閉症が何なのか全く分からず、ただ"症"の漢字が使われているのを見るに、あまり良い事ではない事だけは分かった。
小学校に入学した時、周りとの違いが分かった。
俺は特別支援学級で小学校の6年を過ごした。
だが、周りの子とは意志疎通がとれないか、あるいは理不尽で凶暴。俺はそこにいるのが嫌で、支援学級ではあるが普通のクラスに行くことにした。
普通クラスの誰とも関わっていない訳ではない。最初はみんな優しかった。ただ、やはり距離を置かれているのは感覚で分かった。
「学級委員、やりたい子はいる?」
俺は手を上げて、学級委員に立候補した。
目立ちたい訳ではない。ただ、誰かの役に立ちたい。そんな気がするだけだ。
ただ、俺以外にも立候補者がいた。その子はクラスの人気者で、陽気な性格だ。俺は譲ろうか一瞬迷ったが、もう後戻りは出来ない。
「二人か、じゃあじゃんけんで決めよう。」
最初はグー
じゃんけんポン
「よっしゃー!勝った!」
「じゃあ学級委員は内田君で決まり!」
そう先生が言うと、クラスは拍手に包まれる。
俺も拍手を送るが、この拍手がただの称賛ではなく、俺がならなかった事に対する賛意のように思ってしまう。
そんなひねくれた自分が嫌いだ。
俺は悪いことをしていない。しかしこの障害者という特性は、"個性"の綺麗事では済まされない程に俺の心を侵食した。
学校でのみんなは、俺を友人というよりも、そこに存在しているから相手をしているだけのように接している。そんな扱いな気がする。
遊びには誘われず、目の前で話している友人が、別の人と遊ぶ約束をしているのを見る度に、やるせない気分になった。
テストでクラス一番の点数を取っても、俺はあまり触れられず、先生の口から出る"クラス1位の子"に対しては称賛が送られる。
いつしか、特別支援学級に戻りたくなった。
戻ろうと思えばいつでも行ける。俺が勝手に普通クラスに行ってるだけだから。
ある日、試しに戻ってみた。
普通クラスとは全く違い、自由奔放で遊び放題の子が何人もいる。授業中とは思えないほど騒がしく感じる時もあった。
そんな中、俺は勉強とも言えないような、図書室で借りた人の心についてが書いてある本を読んでいた。
こういう特徴を持った人はこういう事を考えている。
こういう出来事があった人はこういう事を思っている。
こういう事を考えている人はこういう事をする。
色々な事が載っていて、かなり面白い。
普通クラスの人と本の内容を比べてみると、中々当たっていたりする。
明るい人は表では自信があるけど裏では落ち込んでいる。
悩み事のある人はため息をよく吐く。
血液型がAの人は几帳面。
これはあの人、こっちはあの人、と当てはめるだけで面白い。俺はその本にすっかり夢中になって、ずっと読んでいた。
「おい!何読んでんだよ」
突然、後ろで遊んでいた子に話しかけられる。
この子は…俺より年下で、少し生意気で凶暴な子だ。
悠斗「本だよ。読む?」
「いらねー!それよりこっち来いよ!遊ぼうぜ」
悠斗「嫌だよ、俺は本を読んでたい」
「ちぇっ、…ん?」
その子は俺の腕を離した代わりに、俺がさっきまで読んでいた本を手に取った。
悠斗「あっ、俺が借りた本だぞ」
「"イライラがたまっている人は太りやすい"」
「だって!これお前の母ちゃんだろ!」
悠斗「はぁ?」
「だって、太ってるだろ?お前の母ちゃん!俺見たことあるよ、お前と一緒に歩いてるとこ」
悠斗「お前な、言っちゃダメな事があるぞ」
「ほんとの事だもーん!デーブデーブ、お前の母ちゃんデブ!」
悠斗「…」
悠斗「分かったから、その本返せって」
「やだよーんだ!返してほしかったら俺を捕まえてみな!」
そう言ってそいつは走り出した。
めんどくさいから、とっとと捕まえよう。
「やーい!」
悠斗「おい」
俺はすぐに服を掴み、襟を掴み直してそいつを捕まえた。
そのままもう片手で手を伸ばした。
「んぐぐ…ペッ!」
そうしたら、あろうことかそいつは俺が伸ばした手に唾を吐きかけてきた。
悠斗「うわっ!」
「バーカ!本は返さねーよ!おら!」
そいつは本を投げた。
借り物だぞ。
「足早いな!母ちゃんデブの癖に!何でそんな…」
ゴチン。
固い音がした。
「…いったい、痛い~~!!!うぇぇぇん!」
俺の手が痛い。
こいつ、意外と頭が固いな。
「ちょっと!何してるの!?」
「先生ぇ~!こいつに殴られたぁ~!」
さっきの余裕そうな態度とはうって変わって、泣きじゃくりながら先生に訴えかけている。
「渡辺君!なんでそんなことしたの!?」
もう何人か先生が駆けつけてきて、俺に問いかける。
悠斗「本を取られて、母さんの悪口を言われました」
「だからって…殴ったらダメでしょ!?」
「もう5年生なのに、なんで3年生の子殴るの!」
先生が叱ってくる言葉なんてどうでもよくて、今はただただそいつが泣きじゃくりながら先生に介抱されてるの光景が惨めで、心底ざまぁと思った。
悠斗「先生、手洗ってきていいですか?」
「なんで、今はダメに決まってるでしょ」
悠斗「そいつに唾を吐きかけられたから」
「はぁ…いいよ、行ってきなさい。」
その後は、先生に長く叱られた。
俺が何を言っても言い訳としてあしらわれ、全部俺が悪いことになった。
家に帰ってから、親にも叱られた。
莉奈「悠斗、なんで殴っちゃったの?」
悠斗「母さんの悪口を言われたし、本も取られて、手に唾を吐かれたから。」
莉奈「そう…でも殴ったら、殴った方の負けになっちゃうよ」
悠斗「…」
莉奈「確かにムカつくと思うけど、我慢しなさい?」
悠斗「分かったよ」
学校の先生とは違って、母さんは優しかった。
大きな声で怒られるよりも、こうやって叱られる方がスッキリした気分で終われる。
それに比べて学校の先生なんて…
俺の話なんて聞かないで、一方的に俺だけが悪者みたいにしてきた。
はぁ…死んでしまえばいいのに。
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