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紙袋
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少年は手に紙袋を持ち、草薙食堂の出入り口が開いたら中から見える位置に立っている。飲食店の前ではあまり見ない光景ではある。
「あの人ってあそこで何してるの?用事があるならお店に入ればいいじゃん」
二人で楽しく話していた時とは違い、遥乃の言葉は角が立ちすぎていて、棘よりも尖っている。
「あの人なんて言わないの」
「ハルちゃんはさっき『あいつ』呼ばわりしてたじゃん」
「私は良いのよ」
鈴香は遥乃を、じとーっと見つめる。
「何なら遠回りする?」
遥乃は問いかけるが、鈴香は首を横に振る。
「どうして私が遠回りしなきゃいけないの?なんで私があんなヤツのせいで遠回りしなくちゃいけないの?なんで?なんでなの?それより誰なのあれ?ハルちゃんの知ってる人?私は知らない人だから、あんなヤツ無視してそのままお家に入る」
口調が早くなり始めたことにより鈴香の気持ちが昂りつつあることを感じた遥乃は、これ以上は何を言っても無駄なことを悟って肩をすくめる。
「あー、もう。せっかくハルちゃんと楽しく帰ってきたのに、全てが台無し」
「だからー、そんなこと言わないの」
鈴香はぷくーっと頬を膨らませる。
こんな気分になったのは、ハルちゃんがさっき変なことを言ったせいでもあるのよ。
「それならもう少しここで様子を見よっか?」
優しく語りかける遥乃のことを、鈴香は立ち止まって見つめる。
「スズちゃんは知らなくてもあっちから話しかけてくるだろうし、どうする?」
いつもの可愛らしさは無く、遥乃は母親のように微笑む。
「味方の振りしてるでしょ?」
予期せぬその言葉に、誰が見ても分かるおとぼけ顔を遥乃は浮かべる。
「それは時間稼ぎって訳じゃないよね?」
「そ、そ、そ、そんなことないって」
「動揺! 隠す気なんてないでしょ?」
遥乃はペロッと舌を出して、視線を逸らす。
「だから、パパが帰ってくるのは遅い時間って言ったでしょ」
「ぎっっくーーー」
今度はわざとらしく、滑稽な表情と共に少し大きめな声を出す。
「心の声がダダ漏れ! 私の心配をしている振りしながら、よからぬことを考えてるんでしょ?」
「ドッキーーン」
「ほら、やっぱり。でもそれって、マンガなんかでときめいてハートが飛び出す時に使われるやつ」
「ズキュウウゥン」
「えっと……、何それ?」
「えっ?知らない?」
「うん」
「あっ、ごめん。ネタが古すぎたね」
ハルちゃん楽しそう。絶対に、この状況を楽しんでるが分かる。
「ただの聖地巡礼だったのに、楽しみが増えて良かったね」
ハルちゃんは私ん家のことを聖地と呼んでいる。
最近ではあまりしなくなったけれど、推しの住む聖地に、合法的に遊びに行けるなんてこんな幸せなことはない。とか、母子家庭の私にとって、ダーリンのお店に食べに行くのはそんなにできないし、ママは色々と忙しくて時間が足りないって連れていってくれないし、会えないとしても、何時間前に通っただけの空気でさえ、浄化作用によって心が洗われる。的なことを言ったりしていた。
「楽しみってなにー?もしかしてー」
その先の言葉を言わせないために鈴香は、怒っているのか嫌悪感を表しているのか分からない何とも言えない顔で、遥乃に圧を掛ける。
「キャーー」
遥乃はお構いなしに、鈴香と店前に立っている男子高校生を交互に指差す。
鈴香は一度だけ、アスファルトを強く踏み締める。あまりの勢いに「今の平気?」と、鈴香の足の心配をしないで、遥乃は道にへこみがないか探す。
堪らず鈴香は、遥乃の肩をバシッ!っと叩く。
「いったーい」
遥乃は笑いながら肩を押さえる。
「さっきみたいに可愛く『いってぇー』とかやればいいのよ。なぜやらないの?パパのお家はすぐそこよ。偶然見られちゃうかもしれないのよ。そんなんで大丈夫?パパは唯一の推しなんでしょ?そんな姿を見られたら今までの苦労はどうなるの?ねえ?ねえってば、どうなの?どうなのよ、ハルちゃん教えて?」
「スズちゃん。はやい、はやい、はやい」
鈴香の口調が早くなったことで、堪忍袋の緒が軋みだしたのを感じ、遥乃は慌てる。
そして、ゆっくりと体を近付ける。
「ごめんね、私の可愛い坊や。明日にはきっと美味しいミルクが届くからね」
「いらない」
鈴香は、頭の上にある遥乃の手を払いのける。
「飴玉の方が良かった?」
「い……」
鈴香は鼻から息をフゥーッと吐き出して、手の平を遥乃に見せる。
遥乃はカバンから飴玉を取り出すと鈴香に手渡す。鈴香は袋から飴を取り出すと素早く口に入れる。
ゴリゴリと飴玉を噛み砕く音が聞こえる。
「え!?うそ?えっとぉ……、もうひとついる?」
鈴香は首を横に振ってから、ゴクリと一気に飲み込む。
それを見て遥乃は笑う。
その笑い声に気が付いた私服の男子は、かしましい二人に顔を向ける。遥乃を見つけて「しまった」という顔をした後に、横に遥乃がいることに気が付き、さらに嫌そうな顔をして面倒臭そうに頭を掻く。それから何やら考え事を始める。紙袋の取っ手を広げて中のものを確認すると、「しょうがねぇな」と天を仰いで、気怠そうにその場にとどまった。
「敵はこちらに気が付いたみたいよ」
「そうみたいだねー。それより、あいつは敵なのね」
二人は草薙食堂に向かって歩き出す。
「なんでお前がここにいんだよ?」
「あら随分ね。スズちゃんと一緒に帰っているだけよ。反対方向ってわけでもないし、少し遠回りするぐらいだから、校則的にも問題無いはずよ」
「相変わらず可愛くねえ喋り方」
「あんたに可愛いなんて、これぽっちも思われたくないもん」
輪のようにピッタリとくっつけられた遥乃の親指と人差し指を見て、これ以上話を続けても無駄だと悟ったのか、少年は再び天を仰ぐ。
「入り口に立って詠月さんに見つけてもらおうとしてたんでしょ?それで待ってたら、スズちゃんが帰ってきちゃった。しかも私と一緒に」
若者は聞きたくない話だったのか、会話の途中でぶっきらぼうに手に持っている紙袋を遥乃に差し出す。
「んっ」
なによ、んって。
鈴香は警戒心むき出しの顔で身構える。
「んっ」
「なんなのよ、んって」
自分の意図することが伝わらないため、男子は嘆息をもらす。
「……、んっ」
さらに紙袋を突き出す。
「だからなんなのよ、んって」
遥乃は、鼻息の荒い鈴香の肩を指先でチョンチョンとつついてから紙袋を指差し、それを受け取るように促す。
怒りで我を失っていた鈴香は、それでやっと気が付く。
「初めからそう言いなさいよね。渡した後に、私ん家を『お化け屋敷』とでも言うつもりだったの?」
学生帽など被っていない男子は、顔に『ハテナ』を浮かべる。
「スズちゃん、この人ジブリとか観ないから」
「えっ?」
鈴香の顔が、怒りと違う赤味を帯びる。
「あんたがしっかりと伝えていれば、こんなことにならなかったのに」
男子生徒は理不尽な八つ当たりに、げんなりだと顔で訴える。
気を取り直して、目の前の紙袋を受け取ろうとする鈴香が取っ手に手をかける寸前に相手は手を離す。落下し始めた紙袋を鈴香は慌てて掴む。
「もう、ちゃんと渡してよね」
その言葉に不躾者は何の反応も示さない。
いつもなら一言、二言返してくるのにそれをしないということは、紙袋が落ちそうになったことに対して、少なからず罪悪感というものを感じているのかもしれない。
「聞いてる?」
「確かに渡したからな」
無作法者は伏し目がちにボソボソと言うと、ポケットに手を突っ込んだ。
「これって渡したっていう?」
鈴香の視線に気が付いているが、無頼漢は視線を合わせようとしない。
人としてどうなの、その態度。
結果として落ちなかった、というか私が落とさなかっただけじゃない。その事について何か言ってやろうと思ったけれど、これ以上言ったところではぐらかされるか別の話になるかだから、精神衛生上やめておいた。
「食い意地の張ってるお前なら落とすはずねえから、そんなの気にしねえよ」
何なのその言い方。全然反省してないじゃない。
鈴香の身体中を一気に怒りが駆け巡り、怒髪、天を衝き、鬼の形相に変わる。
いつもならここで、鈴香を宥めるために遥乃が飴を出したりするのだが、今回はチョンチョンと肩をつっつくだけだった。
「何?」
ハルちゃん何なのよ、突然。今からこいつを取っちめてやるんだから。
赤鬼のような顔をした鈴香に向かって、紙袋を確認してと、遥乃は小さく顎をしゃくる。
紙袋?
「わぁーーーーーーー!」
鈴香の顔がキラキラと輝く。
「あの人ってあそこで何してるの?用事があるならお店に入ればいいじゃん」
二人で楽しく話していた時とは違い、遥乃の言葉は角が立ちすぎていて、棘よりも尖っている。
「あの人なんて言わないの」
「ハルちゃんはさっき『あいつ』呼ばわりしてたじゃん」
「私は良いのよ」
鈴香は遥乃を、じとーっと見つめる。
「何なら遠回りする?」
遥乃は問いかけるが、鈴香は首を横に振る。
「どうして私が遠回りしなきゃいけないの?なんで私があんなヤツのせいで遠回りしなくちゃいけないの?なんで?なんでなの?それより誰なのあれ?ハルちゃんの知ってる人?私は知らない人だから、あんなヤツ無視してそのままお家に入る」
口調が早くなり始めたことにより鈴香の気持ちが昂りつつあることを感じた遥乃は、これ以上は何を言っても無駄なことを悟って肩をすくめる。
「あー、もう。せっかくハルちゃんと楽しく帰ってきたのに、全てが台無し」
「だからー、そんなこと言わないの」
鈴香はぷくーっと頬を膨らませる。
こんな気分になったのは、ハルちゃんがさっき変なことを言ったせいでもあるのよ。
「それならもう少しここで様子を見よっか?」
優しく語りかける遥乃のことを、鈴香は立ち止まって見つめる。
「スズちゃんは知らなくてもあっちから話しかけてくるだろうし、どうする?」
いつもの可愛らしさは無く、遥乃は母親のように微笑む。
「味方の振りしてるでしょ?」
予期せぬその言葉に、誰が見ても分かるおとぼけ顔を遥乃は浮かべる。
「それは時間稼ぎって訳じゃないよね?」
「そ、そ、そ、そんなことないって」
「動揺! 隠す気なんてないでしょ?」
遥乃はペロッと舌を出して、視線を逸らす。
「だから、パパが帰ってくるのは遅い時間って言ったでしょ」
「ぎっっくーーー」
今度はわざとらしく、滑稽な表情と共に少し大きめな声を出す。
「心の声がダダ漏れ! 私の心配をしている振りしながら、よからぬことを考えてるんでしょ?」
「ドッキーーン」
「ほら、やっぱり。でもそれって、マンガなんかでときめいてハートが飛び出す時に使われるやつ」
「ズキュウウゥン」
「えっと……、何それ?」
「えっ?知らない?」
「うん」
「あっ、ごめん。ネタが古すぎたね」
ハルちゃん楽しそう。絶対に、この状況を楽しんでるが分かる。
「ただの聖地巡礼だったのに、楽しみが増えて良かったね」
ハルちゃんは私ん家のことを聖地と呼んでいる。
最近ではあまりしなくなったけれど、推しの住む聖地に、合法的に遊びに行けるなんてこんな幸せなことはない。とか、母子家庭の私にとって、ダーリンのお店に食べに行くのはそんなにできないし、ママは色々と忙しくて時間が足りないって連れていってくれないし、会えないとしても、何時間前に通っただけの空気でさえ、浄化作用によって心が洗われる。的なことを言ったりしていた。
「楽しみってなにー?もしかしてー」
その先の言葉を言わせないために鈴香は、怒っているのか嫌悪感を表しているのか分からない何とも言えない顔で、遥乃に圧を掛ける。
「キャーー」
遥乃はお構いなしに、鈴香と店前に立っている男子高校生を交互に指差す。
鈴香は一度だけ、アスファルトを強く踏み締める。あまりの勢いに「今の平気?」と、鈴香の足の心配をしないで、遥乃は道にへこみがないか探す。
堪らず鈴香は、遥乃の肩をバシッ!っと叩く。
「いったーい」
遥乃は笑いながら肩を押さえる。
「さっきみたいに可愛く『いってぇー』とかやればいいのよ。なぜやらないの?パパのお家はすぐそこよ。偶然見られちゃうかもしれないのよ。そんなんで大丈夫?パパは唯一の推しなんでしょ?そんな姿を見られたら今までの苦労はどうなるの?ねえ?ねえってば、どうなの?どうなのよ、ハルちゃん教えて?」
「スズちゃん。はやい、はやい、はやい」
鈴香の口調が早くなったことで、堪忍袋の緒が軋みだしたのを感じ、遥乃は慌てる。
そして、ゆっくりと体を近付ける。
「ごめんね、私の可愛い坊や。明日にはきっと美味しいミルクが届くからね」
「いらない」
鈴香は、頭の上にある遥乃の手を払いのける。
「飴玉の方が良かった?」
「い……」
鈴香は鼻から息をフゥーッと吐き出して、手の平を遥乃に見せる。
遥乃はカバンから飴玉を取り出すと鈴香に手渡す。鈴香は袋から飴を取り出すと素早く口に入れる。
ゴリゴリと飴玉を噛み砕く音が聞こえる。
「え!?うそ?えっとぉ……、もうひとついる?」
鈴香は首を横に振ってから、ゴクリと一気に飲み込む。
それを見て遥乃は笑う。
その笑い声に気が付いた私服の男子は、かしましい二人に顔を向ける。遥乃を見つけて「しまった」という顔をした後に、横に遥乃がいることに気が付き、さらに嫌そうな顔をして面倒臭そうに頭を掻く。それから何やら考え事を始める。紙袋の取っ手を広げて中のものを確認すると、「しょうがねぇな」と天を仰いで、気怠そうにその場にとどまった。
「敵はこちらに気が付いたみたいよ」
「そうみたいだねー。それより、あいつは敵なのね」
二人は草薙食堂に向かって歩き出す。
「なんでお前がここにいんだよ?」
「あら随分ね。スズちゃんと一緒に帰っているだけよ。反対方向ってわけでもないし、少し遠回りするぐらいだから、校則的にも問題無いはずよ」
「相変わらず可愛くねえ喋り方」
「あんたに可愛いなんて、これぽっちも思われたくないもん」
輪のようにピッタリとくっつけられた遥乃の親指と人差し指を見て、これ以上話を続けても無駄だと悟ったのか、少年は再び天を仰ぐ。
「入り口に立って詠月さんに見つけてもらおうとしてたんでしょ?それで待ってたら、スズちゃんが帰ってきちゃった。しかも私と一緒に」
若者は聞きたくない話だったのか、会話の途中でぶっきらぼうに手に持っている紙袋を遥乃に差し出す。
「んっ」
なによ、んって。
鈴香は警戒心むき出しの顔で身構える。
「んっ」
「なんなのよ、んって」
自分の意図することが伝わらないため、男子は嘆息をもらす。
「……、んっ」
さらに紙袋を突き出す。
「だからなんなのよ、んって」
遥乃は、鼻息の荒い鈴香の肩を指先でチョンチョンとつついてから紙袋を指差し、それを受け取るように促す。
怒りで我を失っていた鈴香は、それでやっと気が付く。
「初めからそう言いなさいよね。渡した後に、私ん家を『お化け屋敷』とでも言うつもりだったの?」
学生帽など被っていない男子は、顔に『ハテナ』を浮かべる。
「スズちゃん、この人ジブリとか観ないから」
「えっ?」
鈴香の顔が、怒りと違う赤味を帯びる。
「あんたがしっかりと伝えていれば、こんなことにならなかったのに」
男子生徒は理不尽な八つ当たりに、げんなりだと顔で訴える。
気を取り直して、目の前の紙袋を受け取ろうとする鈴香が取っ手に手をかける寸前に相手は手を離す。落下し始めた紙袋を鈴香は慌てて掴む。
「もう、ちゃんと渡してよね」
その言葉に不躾者は何の反応も示さない。
いつもなら一言、二言返してくるのにそれをしないということは、紙袋が落ちそうになったことに対して、少なからず罪悪感というものを感じているのかもしれない。
「聞いてる?」
「確かに渡したからな」
無作法者は伏し目がちにボソボソと言うと、ポケットに手を突っ込んだ。
「これって渡したっていう?」
鈴香の視線に気が付いているが、無頼漢は視線を合わせようとしない。
人としてどうなの、その態度。
結果として落ちなかった、というか私が落とさなかっただけじゃない。その事について何か言ってやろうと思ったけれど、これ以上言ったところではぐらかされるか別の話になるかだから、精神衛生上やめておいた。
「食い意地の張ってるお前なら落とすはずねえから、そんなの気にしねえよ」
何なのその言い方。全然反省してないじゃない。
鈴香の身体中を一気に怒りが駆け巡り、怒髪、天を衝き、鬼の形相に変わる。
いつもならここで、鈴香を宥めるために遥乃が飴を出したりするのだが、今回はチョンチョンと肩をつっつくだけだった。
「何?」
ハルちゃん何なのよ、突然。今からこいつを取っちめてやるんだから。
赤鬼のような顔をした鈴香に向かって、紙袋を確認してと、遥乃は小さく顎をしゃくる。
紙袋?
「わぁーーーーーーー!」
鈴香の顔がキラキラと輝く。
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