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魔女と王子様
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「何をキャーキャー言ってんの?」
みんなの王子様がこちらに歩いてきながら笑いかけてくる。二人があんな事を言ったからなんか変な感じ。
ハルちゃんは顔を私に向けつつ、吉澤君の方に体を少し捻る。ちょっと気になるのは悪い目をしている。
「スズちゃんが恋愛に目覚めて愛に飢えているみたいだから、樹なんてどうって勧めてたところ」
私は勢いよく机に両手を突いて腰を浮かせる。
「ハルちゃん、ちょっと変な事言わないでよ」
悪びれる様子もなくハルちゃんは首を傾げる。すると、「へー」という耳は心地良さを感じているのに、何とも言えない悔恨の念を私に抱かせる声が聞こえる。ハルちゃんはぺろっ舌を出して私から吉澤君の方に顔を向ける。
「変な事なんだ」
先ほどからその声は私の羞恥心を刺激する。そんな事を言われるとますます困ってしまう。
バンという音が思いの外教室に響いてしまった恥ずかしに追い打ちをかけられた私は、声が聞こえた方に顔を向けられずに静かに席に座って顔を赤らめる。
「変な事って思うのはどっちかな?愛に飢えてるって言われたら事?それとも俺が相手って事?俺の方だったら恋い慕う相手のいち候補として名前が上がって光栄なのにな」
ゆっくりと近づいて来た声はハルちゃんと私の間で優しく響く。
「わたくしは鈴香ちゃんのお眼鏡にはかないましたか?」
「それが全然ダメ。辛い未来しか思い浮かばないって」
「何それ?それは冗談抜きでめちゃくちゃショック」
チラリと二人を確認するとハルちゃんは肩をすくめていて、吉澤君眉毛を少し八の字にしていた。勝手にこっちがわーきゃー言ってたのに申し訳ない気がする。
「自分で言うのも変だけど、結構優良物件だと思うのになぁ」
「優良過ぎるが故の弊害ってところかしら」
「優良なのに弊害が起こるの?」
「樹から愛を手に入れるのにはそれ相応の犠牲を払わなければならなくなるのよ」
「それって寿命と引き換えに契約を迫る悪魔みたいだね」
「まあ、大体は合っているわね。自らその苦しみを望む者はそれ相応の人って事よ」
「俺って何キャラ?どちらかというと聖職者キャラじゃない?」
頭の中にいくつか言葉が浮かんできたけれど、どれを話せば良いか迷っているうちにどんどんと話は進んでいく。口下手ってほんとイヤ。
吉澤君は冗談混じりで会話を進めるところとか、相手に気を使わせないところも人気の一つだと思う。
それにしてもテンポ良く言葉を返すハルちゃんに憧れる。私なんて良い返しが浮かんだ時にはその会話は過去のものになっている。
「樹から得られる幸せばかりじゃないの。女子には男の友情みたいな綺麗な関係が成り立たない時があるのよ」
「あー、そういう事ね。その辺の事を詳しく聞くと本当にショックを受けそうだから聞かないようにするよ」
「それが賢明な判断だと思うわ」
遥乃はクスリと笑う。その顔を見た吉澤も笑い返しながら、話題を変える。
「でもさ、遥乃もこのクラスになれて良かったね」
「そう、いいでしょー」
「マジでいいよ。めちゃくちゃ楽しそうだし。俺もこのクラスに移りたい」
「理数科はクラス替えないもんね」
「そうなんだよ。三年間同じ顔ぶれ。こうやってクラス替えで新しい友達ができるってのも全然なし」
理数科の人達は私達普通科みたいに「高校生活エンジョイしてね」みたいな甘い事は言われない。有名大学に現役で合格する事が理数科の人達に課せられた使命、なんていわれている。この高校の偏差値と進学率を引き上げるために存在するクラス。そのエリート集団の中で彼は上位の成績を収めている。
「遥乃と亜里沙ちゃんてこのクラスで初めましてなんだね。とっくに仲良くなってると思ってたよ」
「お互い顔は知ってたんだけれど何となくタイミング?だと思う。ね?」
遥乃は亜里沙の顔を見る。
「そうだね。おスズを介して遥乃ちゃんの事は知ってたけれど、クラスも部活も違うし仲良くなるタイミングがなかっただけかな」
「そうなんだね。あっ、亜里沙ちゃん爪綺麗にしたんだ。ピカピカだね」
吉澤君はさらりとこんな事を言ってしまう。視野が広いというか、私と頭の作りが根本的に違うのではないかと驚いてしまう。
「あっ、うん。ありがと」
突然の事だったからかアリちゃんは少し戸惑っているみたい。アリちゃんが照れるのをみるのも珍しい。
その横で遥乃が髪をサッと払った。それに気が付いた吉澤はクスッと笑って遥乃の方を向いた。
「遥乃は今日も可愛いよ」
遥乃は軽く目を閉じた後に、先程と同じ顔で再び髪をサッと払った。
吉澤はまたクスリと笑う。
「いつもより髪が綺麗だなと思ったらコンディショナー変えた?」
「そうなの。最近人気のやつなんだけど、お試しで変えたんだよね」
「そうなんだ。使ってみてどう?」
「髪もサラサラだし人気もでるの分かるかなって感じかな」
「いい匂いするしいいと思うよ」
「………」
「まだ?」
遥乃はゆっくりと頷く。
「乙女は褒められて綺麗になるの。当然でしょ」
吉澤は楽しそうに遥乃を見つめ返す。
「何でこれにしたの?」
「ネットで私と髪質が似てる人が薦めてたから気になってたんだよね」
「流石のリサーチ力。人気が出るってのはそれなりの理由があるって事だね。それを選び抜くところが遥乃のセンスの良さだよね」
「ありがと」
「どういたしまして」
二人は顔を見合わせてクスリと笑いながら目配せを交わす。
「やっぱり遥乃は面白いよな」
「人を褒めるのが趣味なんて樹の方が面白いじゃない」
「趣味っていうのかなこれは?俺的には変化に気付きやすいだけだと思ってるんだけどね」
「間違い探しみたいなものでしょ?」
「そうかもね。なぜか目がいっちゃうんだよね、その人の良いところに」
「そんなのが得意な人は他にもいるだろうけれど、褒めなきゃ気が済まないってのが変なんだって」
「そうは言っても、そうすればその人は笑顔になるんだよ。勿体無いじゃん」
「何もかも持っている人は言う事が違うよね」
「違うよ、何も持っていないから褒めることしか出来ないんだよ」
「はい、その顔はウザい。返しも完璧で腹立たしいわ。あなたが闇堕ちするところを見てみたい」
「そんなの何度も見てるだろ?」
「あんなのが闇堕ちなんて言ったら臍で茶が湧いちゃうよ。あんなの私たちにとっては平常運転だよ。ねー亜里沙ちゃん」
「樹君のそんな姿見た事ないから何とも言い難いけれど、多分遥乃ちゃんの言ってる事は合ってると思うよ」
「えっ?」
「正確には樹が思っているのよりニ~三割増しだけどねー」
「そんなに?」
「まあ、少なく見積もっても、かな?」
「ねー」
二人は悪い顔をして笑い合っている。
「さあ、あなたも良心という錘を脱ぎ捨てれば身も心も軽くなるわよ」
「そうよ、こちらへいらっしゃって。歓迎いたしますわよ」
「ごめん、遠慮しておくよ」
「あらあら、坊やは臆病者ですこと」
「ですわね」
「くっくっくっ」
王子様は二人の魔女に弄ばれている。
みんなの王子様がこちらに歩いてきながら笑いかけてくる。二人があんな事を言ったからなんか変な感じ。
ハルちゃんは顔を私に向けつつ、吉澤君の方に体を少し捻る。ちょっと気になるのは悪い目をしている。
「スズちゃんが恋愛に目覚めて愛に飢えているみたいだから、樹なんてどうって勧めてたところ」
私は勢いよく机に両手を突いて腰を浮かせる。
「ハルちゃん、ちょっと変な事言わないでよ」
悪びれる様子もなくハルちゃんは首を傾げる。すると、「へー」という耳は心地良さを感じているのに、何とも言えない悔恨の念を私に抱かせる声が聞こえる。ハルちゃんはぺろっ舌を出して私から吉澤君の方に顔を向ける。
「変な事なんだ」
先ほどからその声は私の羞恥心を刺激する。そんな事を言われるとますます困ってしまう。
バンという音が思いの外教室に響いてしまった恥ずかしに追い打ちをかけられた私は、声が聞こえた方に顔を向けられずに静かに席に座って顔を赤らめる。
「変な事って思うのはどっちかな?愛に飢えてるって言われたら事?それとも俺が相手って事?俺の方だったら恋い慕う相手のいち候補として名前が上がって光栄なのにな」
ゆっくりと近づいて来た声はハルちゃんと私の間で優しく響く。
「わたくしは鈴香ちゃんのお眼鏡にはかないましたか?」
「それが全然ダメ。辛い未来しか思い浮かばないって」
「何それ?それは冗談抜きでめちゃくちゃショック」
チラリと二人を確認するとハルちゃんは肩をすくめていて、吉澤君眉毛を少し八の字にしていた。勝手にこっちがわーきゃー言ってたのに申し訳ない気がする。
「自分で言うのも変だけど、結構優良物件だと思うのになぁ」
「優良過ぎるが故の弊害ってところかしら」
「優良なのに弊害が起こるの?」
「樹から愛を手に入れるのにはそれ相応の犠牲を払わなければならなくなるのよ」
「それって寿命と引き換えに契約を迫る悪魔みたいだね」
「まあ、大体は合っているわね。自らその苦しみを望む者はそれ相応の人って事よ」
「俺って何キャラ?どちらかというと聖職者キャラじゃない?」
頭の中にいくつか言葉が浮かんできたけれど、どれを話せば良いか迷っているうちにどんどんと話は進んでいく。口下手ってほんとイヤ。
吉澤君は冗談混じりで会話を進めるところとか、相手に気を使わせないところも人気の一つだと思う。
それにしてもテンポ良く言葉を返すハルちゃんに憧れる。私なんて良い返しが浮かんだ時にはその会話は過去のものになっている。
「樹から得られる幸せばかりじゃないの。女子には男の友情みたいな綺麗な関係が成り立たない時があるのよ」
「あー、そういう事ね。その辺の事を詳しく聞くと本当にショックを受けそうだから聞かないようにするよ」
「それが賢明な判断だと思うわ」
遥乃はクスリと笑う。その顔を見た吉澤も笑い返しながら、話題を変える。
「でもさ、遥乃もこのクラスになれて良かったね」
「そう、いいでしょー」
「マジでいいよ。めちゃくちゃ楽しそうだし。俺もこのクラスに移りたい」
「理数科はクラス替えないもんね」
「そうなんだよ。三年間同じ顔ぶれ。こうやってクラス替えで新しい友達ができるってのも全然なし」
理数科の人達は私達普通科みたいに「高校生活エンジョイしてね」みたいな甘い事は言われない。有名大学に現役で合格する事が理数科の人達に課せられた使命、なんていわれている。この高校の偏差値と進学率を引き上げるために存在するクラス。そのエリート集団の中で彼は上位の成績を収めている。
「遥乃と亜里沙ちゃんてこのクラスで初めましてなんだね。とっくに仲良くなってると思ってたよ」
「お互い顔は知ってたんだけれど何となくタイミング?だと思う。ね?」
遥乃は亜里沙の顔を見る。
「そうだね。おスズを介して遥乃ちゃんの事は知ってたけれど、クラスも部活も違うし仲良くなるタイミングがなかっただけかな」
「そうなんだね。あっ、亜里沙ちゃん爪綺麗にしたんだ。ピカピカだね」
吉澤君はさらりとこんな事を言ってしまう。視野が広いというか、私と頭の作りが根本的に違うのではないかと驚いてしまう。
「あっ、うん。ありがと」
突然の事だったからかアリちゃんは少し戸惑っているみたい。アリちゃんが照れるのをみるのも珍しい。
その横で遥乃が髪をサッと払った。それに気が付いた吉澤はクスッと笑って遥乃の方を向いた。
「遥乃は今日も可愛いよ」
遥乃は軽く目を閉じた後に、先程と同じ顔で再び髪をサッと払った。
吉澤はまたクスリと笑う。
「いつもより髪が綺麗だなと思ったらコンディショナー変えた?」
「そうなの。最近人気のやつなんだけど、お試しで変えたんだよね」
「そうなんだ。使ってみてどう?」
「髪もサラサラだし人気もでるの分かるかなって感じかな」
「いい匂いするしいいと思うよ」
「………」
「まだ?」
遥乃はゆっくりと頷く。
「乙女は褒められて綺麗になるの。当然でしょ」
吉澤は楽しそうに遥乃を見つめ返す。
「何でこれにしたの?」
「ネットで私と髪質が似てる人が薦めてたから気になってたんだよね」
「流石のリサーチ力。人気が出るってのはそれなりの理由があるって事だね。それを選び抜くところが遥乃のセンスの良さだよね」
「ありがと」
「どういたしまして」
二人は顔を見合わせてクスリと笑いながら目配せを交わす。
「やっぱり遥乃は面白いよな」
「人を褒めるのが趣味なんて樹の方が面白いじゃない」
「趣味っていうのかなこれは?俺的には変化に気付きやすいだけだと思ってるんだけどね」
「間違い探しみたいなものでしょ?」
「そうかもね。なぜか目がいっちゃうんだよね、その人の良いところに」
「そんなのが得意な人は他にもいるだろうけれど、褒めなきゃ気が済まないってのが変なんだって」
「そうは言っても、そうすればその人は笑顔になるんだよ。勿体無いじゃん」
「何もかも持っている人は言う事が違うよね」
「違うよ、何も持っていないから褒めることしか出来ないんだよ」
「はい、その顔はウザい。返しも完璧で腹立たしいわ。あなたが闇堕ちするところを見てみたい」
「そんなの何度も見てるだろ?」
「あんなのが闇堕ちなんて言ったら臍で茶が湧いちゃうよ。あんなの私たちにとっては平常運転だよ。ねー亜里沙ちゃん」
「樹君のそんな姿見た事ないから何とも言い難いけれど、多分遥乃ちゃんの言ってる事は合ってると思うよ」
「えっ?」
「正確には樹が思っているのよりニ~三割増しだけどねー」
「そんなに?」
「まあ、少なく見積もっても、かな?」
「ねー」
二人は悪い顔をして笑い合っている。
「さあ、あなたも良心という錘を脱ぎ捨てれば身も心も軽くなるわよ」
「そうよ、こちらへいらっしゃって。歓迎いたしますわよ」
「ごめん、遠慮しておくよ」
「あらあら、坊やは臆病者ですこと」
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「くっくっくっ」
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