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第3章 水の研究者、勇者を還す
第74話 水魔法でクールダウン(※)
しおりを挟む温泉の付近でミーナと交わった。
相変わらず彼女の身体は気持ち良かった。
半径100メートル圏内にヒトも魔物もいないことを確認しているとはいえ、屋外でするのは羞恥心と開放感がヤバい。これは一度やってみるとやめられなくなる。
もともと外でしようと誘ってきたのはミーナだけど、いざ始めると彼女の方が恥ずかしがっていて興奮する。いじめたくなる。
それでミーナも気持ちよくなってるのだから、お互い変態だと思う。
こんな状態では、高校生たちと合流できた後のことが少し不安になった。
もし彼らと一緒に旅している最中、ミーナの発情期が来たら……。
いや、まぁ。俺は我慢してるんです。抑えきれてないのはミーナの方です。
「今日のトール、いつもより激しかったニャ。お外でするの、好きになってきたのかニャ?」
うん、前言撤回。
俺も我慢できてません。
ダメだね。
自制しないと。
「恥ずかしがってるミーナが可愛いから、ついね」
「むぅ……。さっきのは、さすがにダメにゃ」
「さっきのって?」
全裸のミーナを背中側から足が閉じられないようにして抱きかかえたやつかな。それとも彼女の両手を持って、バックから犯したやつ。もしくは──
「全部ニャ! なんであんな恥ずかしい体勢ばっかり思いつくのニャ!?」
「あれは俺が考案したわけじゃないよ」
AVで見たから、試してみただけ。
そう思うと日本人ってほんとにHENTAIだよなぁ。
「は、恥ずかしすぎて、頭がボーっとしちゃたニャ」
「それは恥ずかしさじゃなくて、のぼせたんじゃない? 先に温泉入って血行が良くなってたし。ちょっと身体を冷まそう」
水風呂でクールダウンしようとして、とあることを思いつく。
のぼせた時のために準備した水の塊。
今はその水塊を空中に浮かべているが、コレに入ったらどうなるだろう?
水に飛び込んで水塊の上に顔を出し、沈まないように泳ぎ続けたら、それだけで飛べるんじゃないだろうか?
すごく試してみたくなった。
でも俺は今、全裸だ。
水着なんてない。
それに着衣水泳できるほどの泳力もない。
困った……。
ん? 待てよ。
ミーナの身体を冷まそうとしてたんだから、彼女にやってもらうのはどうかな。
「そう言えばミーナって、泳げたりする?」
「泳げるニャ。2日間泳ぎ続けて、島から島に移動したことだってあるニャ」
「へ、へぇ。それは凄い」
「それがどうかしたのかニャ?」
「あそこに水の塊があるだろ。これに飛び込んで、ずっと泳いだら空に浮いていられるんじゃないかなって思って」
「えっ、めっちゃ面白そうニャ! やってみるニャ!!」
そう言ってミーナが水塊に飛び込んだ。
もちろん、全裸で。
「あ、できるニャ。これ、ひんやりしてて、気持ち良いニャ」
水塊の上部から頭を出したミーナが、沈まないように手足を動かす。
「お、おぉ……。おぉぉぉおおおお!」
想像以上だった。
思っていた以上にエロかった。
全裸のミーナが、空中に浮いた水の中で脚を開いたり閉じたり。沈まないように泳ぐのって全身運動なので、彼女の大きな胸もゆらゆらと。
艶っぽく情欲的で、官能的でセクシー。
俺の語彙力じゃ到底表現できない状況だった。
まさか、こんな光景を拝む日が来るとは。
俺は今日のために水魔法の適性を得たのかもしれない。
俺のトールがギンギンになっていた。
「……氷魔法を使って足場にすれば、俺もあそこにいけるんじゃないかな」
ミーナのそばに行く方法を思いつく。
「水の粒よ、止まれ」
氷に直接乗るのは足が冷たくなるので、氷の上に布を敷いた。
滞空できるようにしてあった水を氷にしたので、コレに乗れば空を飛べる。
「お邪魔しまーす」
ミーナが泳いでいる水塊に俺も入った。
「ぷはっ」
「あっ、トール!」
「ミーナ、足がつくよ」
「ほんとニャ。疲れてきたから、ちょうど良かったニャ……って、あの。なんかトールのここ、さっきまでよりおっきくないかニャ?」
「ミーナが全裸で泳いでるのを下から見てたから」
「し、下から──っ!!?」
気づいてなかったみたい。
全く気にせず空中遊泳を楽しんでいたんだろうな。
今後は一緒に楽しもう。
「ここで続きするの、どうかな?」
「こ、ここで!?」
「空中でするなんて、多分俺たち以外はできないよ。あと、水の中でヤるのも気持ち良さそうでしょ」
ミーナの返事は待たなかった。
というより待てなかった。
問答無用で彼女の口をキスで塞ぐ。
もう我慢できないので、俺は我慢しませーん!
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