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第三章〜サードフィル〜
第七十話 「仕事終わりの一杯 Part2」
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リビングに取り付けられた呼び鈴をかき鳴らした。ミラちゃんはヒレの唐揚げサンドで汚れた手を拭くための綺麗な布を各席に配布してくれている。
「ご飯ですよぉ~!」
この呼び鈴はアントン作の物である。家が広いため声が行き届かない(ティナの大声は除く)為に設置されたものだ。高音の鐘の音が非常に心地よく聞いていると福引の一等に当たった気分になれる。
「飯かの! 勿論酒もあるんじゃろうなぁ~~?」
最初に二階から現れたのはアントンさんだった。この時間のアントンさんは風呂に入り終わっていて、自分の家や酒蔵の設計図を書き起こしていた。
「飯っすか! 食欲の沸く匂いっすねぇ~肉っすか?! 堪らねぇっす!」
「カイ! ヨダレ溢さないでね! もうワンちゃんじゃないんだから!」
「わ、わかってるよ。それに俺は犬じゃない!」
「だったらご飯を前にしてヨダレを溢さないで!」
「は、はい」
カイってミラちゃんの前では俺っていうよなぁ~。カッコつけちゃってまぁ。
カイは寝るその直前まで元気いっぱいだ。ミラちゃんの指摘通りワンコに似てるかもな。このままいけばカイも尻に敷かれるなぁ。はははっ。
「もうご飯出来たの? うーん髪乾かしたかったけど後にしよっ! もうお腹ペコペコ」
「私もそうしよう。腹が減っていると気が散ってどうしようも無いからな」
俺のマドンナ両名が風呂から上がってきた。あんなに最初は仲が悪かった二人だが、今では一緒にお風呂に入るほど打ち解けていた。この二人の関係性は俺としては歓迎すべきものだ。
それにしても風呂上がりの二人は、この所女日照りだった俺には堪らなかった。濡れて艶めく黒髪と銀髪、汚れひとつない素肌に熱気で火照る頬、すもものような少し甘い洗料の香り。そんな二人を見ていると、心なしか薄着一枚隔てたその先のパラダイスが見えてくる!
それと大仕事が終わったこの開放感が俺の中の獣を加速させる……。
「えい」
「はぁう! ユリア?!」
俺が邪な妄想をしているとユリアが俺の乳首をグリッとつねって来た。少しジンジンしてきた。やっぱり元プロのちょっかいの出し方はハンパないな! 俺が彼女の行動で咄嗟に両手で胸を隠すとユリアは呆れたように言ってきた。
「ショウゴ? もうバレバレだよ。カイとミラちゃんの前でそんな目で私たちを見ないでくれる?」
「全くショウゴ、お前という奴は呆れるほど隙だらけだな。そんな主人を守る身の気持ちにもなってくれ」
「御免なさい」
ここは素直に謝るほかなかった。カイの事を言えないぐらいこの二人の前で俺は無力のようだ。そんなやり取りに痺れを切らした少女の注意の声が聞こえた。
「もう皆さん! 早く食べないと唐揚げが冷めちゃいますよ! 早く座ってください!」
「は~い御免なさいミラちゃん」
「うむ」
「そうだね」
ミラちゃんの一声で俺の煩悩も消し飛んだ。もしかしてミラちゃんがこの家の影のボスなのか?! まぁそれはさておき晩飯を食べるのが先だ。これ以上カイを待たせるとヨダレで水溜りができそうだった。
「本日の晩飯はグレートボアのヒレを唐揚げにして挟んだサンドイッチです。肉はティナが切ってくれて、お野菜はミラちゃんが下拵えをしてくれました! 拍手!」
俺がそう言うとみんなが拍手をした。我が家ではご飯の準備は当番制だが手伝ってくれた人にはこうやって労を労うのである。
「それでは存分にお食べください! いただきます!」
「「「いただきます!」」」
そう宣言するや否や、カイがサンドイッチにむしゃぶりついたぁ!! 完全によし! って飼い主に言われた犬のスピードなんよそれは! まったく仕方のないやつだ。
「うっ、うめぇっす! こんな美味いもん食った事ないっす」
「カイ溢してるよ、誰も盗らないからゆっくり食べなさい」
「ちっ、違うんすよ姐さん、美味すぎてこの美味しさを止めたくねぇんです!」
「もぅ、わかったから食べながら喋らないの」
ユリアが自分の食事をそっちのけでカイの面倒を見ている。本当に二人は姉弟のように固い絆で結ばれてるんだなぁ。ちなみに、カイはいつもこんなに美味しいものを食べたことがないようなリアクションを取っている。
「これが唐揚げかトンカツと違って衣がしっとりしているんだな。うん、肉も中から肉の汁が溢れてきて良いエネルギーになりそうだ」
「ティナ少しは味わって食べてね」
「味わっているぞ? お前が作ってくれるものは全て覚えている」
「そ、そうですか」
さらっと重い、重いよティナ。俺なんか昨日の晩飯も思い出せないって言うのに……。いつものティナなら腹に入れば全部同じだと言わんばかりに食べ尽くすだけだが、俺が作ったものに関しては一口一口俺が施した工夫を確かめるようにゆっくり食べてくれる。
そんなティナがヒレの唐揚げサンドを口いっぱい頬張り、もぐもぐしてる姿はなんか良い……これが萌えと言う奴なのだろうか。調理師学校に通っていたときにいたオタクの鈴森君がよくマンガ飯を作って怒られてたなぁ。その鈴森君に誘われて一度アニメの映画を見たときは、隣で「萌え~」って言ってたなぁ。
「ガハハハッ、ヒレの唐揚げめちゃ美味いわい! これは酒が飲みたくなる味だわい! ショウゴ! 酒は無いのか!」
さて、みんなが美味しそうに食べているようだから俺の役目もひと段落したし。俺はお待ちかねの晩酌といきますかね! そういえば昔、親戚の子供から何の為に働くのか聞かれたことがあったな。その時はご飯の為~とかいろいろ言っていたが、酒を好きなだけ飲める今……。
そんなの決まっている! 食事における最高のスパイスは空腹! というが、ならば飲酒における最高のスパイスは、勤労に決まってるだろ!!
もう一度言おう、最高にうまい酒を飲む為に働いているに決まってるだろ! 当時俺は下戸だったが美味いもんは美味い!!
そして今となっては美味い酒をいくらでも飲める事に感謝している。俺はヒレの唐揚げをまだ食べていない。それには理由がある。空きっ腹に流し込みたい酒とこだわりの飲み方があるのだ!
この飲み方は他人にはおすすめはしない! お酒は腹に何か入れてからの方が健康的だ。とはいえ、酒へのこだわりは古今東西に渡り千差万別、星の数ほどあると言っていいだろう。
「さぁ仕事終わりの一杯を飲みましょうか」
俺がそう漏らすとユリアを皮切りにお酒のリクエストが飛び交った。
「はいはい! 私はシナモンウイスキー水割りの炭酸石入りで!」
「私はカルアミルクを貰おうか」
「わしは勿論ウイスキーをストレートじゃ! ジョッキでくれ! ガハハハッ!」
大人どもがここぞとばかりに俺に酒を作らせようとしてくる。くそっ、心の声が漏れちまったせいで面倒ごとが回ってきたぜ!
「あたしはコーヒーがいいです」
「ミラがコーヒーならあっしもコーヒーで」
「カイ? あなたは砂糖とミルクもいるでしょ?」
「い、いらねぇやい! 子供扱いすんな! 俺はお前より年上なんだぞ?」
なんかさらっと、子供からもパシられてて笑けるんだが!
ミラちゃんの前となると背伸びをするカイが実に微笑ましかった。仕方ない裏でこっそり蜂蜜を入れておいてあげようか。ミルクは入れるとバレちゃうから入れないけどな。
こうして俺はご要望通りの酒を作るのに必要な物をテーブルに並べていった。
「ご飯ですよぉ~!」
この呼び鈴はアントン作の物である。家が広いため声が行き届かない(ティナの大声は除く)為に設置されたものだ。高音の鐘の音が非常に心地よく聞いていると福引の一等に当たった気分になれる。
「飯かの! 勿論酒もあるんじゃろうなぁ~~?」
最初に二階から現れたのはアントンさんだった。この時間のアントンさんは風呂に入り終わっていて、自分の家や酒蔵の設計図を書き起こしていた。
「飯っすか! 食欲の沸く匂いっすねぇ~肉っすか?! 堪らねぇっす!」
「カイ! ヨダレ溢さないでね! もうワンちゃんじゃないんだから!」
「わ、わかってるよ。それに俺は犬じゃない!」
「だったらご飯を前にしてヨダレを溢さないで!」
「は、はい」
カイってミラちゃんの前では俺っていうよなぁ~。カッコつけちゃってまぁ。
カイは寝るその直前まで元気いっぱいだ。ミラちゃんの指摘通りワンコに似てるかもな。このままいけばカイも尻に敷かれるなぁ。はははっ。
「もうご飯出来たの? うーん髪乾かしたかったけど後にしよっ! もうお腹ペコペコ」
「私もそうしよう。腹が減っていると気が散ってどうしようも無いからな」
俺のマドンナ両名が風呂から上がってきた。あんなに最初は仲が悪かった二人だが、今では一緒にお風呂に入るほど打ち解けていた。この二人の関係性は俺としては歓迎すべきものだ。
それにしても風呂上がりの二人は、この所女日照りだった俺には堪らなかった。濡れて艶めく黒髪と銀髪、汚れひとつない素肌に熱気で火照る頬、すもものような少し甘い洗料の香り。そんな二人を見ていると、心なしか薄着一枚隔てたその先のパラダイスが見えてくる!
それと大仕事が終わったこの開放感が俺の中の獣を加速させる……。
「えい」
「はぁう! ユリア?!」
俺が邪な妄想をしているとユリアが俺の乳首をグリッとつねって来た。少しジンジンしてきた。やっぱり元プロのちょっかいの出し方はハンパないな! 俺が彼女の行動で咄嗟に両手で胸を隠すとユリアは呆れたように言ってきた。
「ショウゴ? もうバレバレだよ。カイとミラちゃんの前でそんな目で私たちを見ないでくれる?」
「全くショウゴ、お前という奴は呆れるほど隙だらけだな。そんな主人を守る身の気持ちにもなってくれ」
「御免なさい」
ここは素直に謝るほかなかった。カイの事を言えないぐらいこの二人の前で俺は無力のようだ。そんなやり取りに痺れを切らした少女の注意の声が聞こえた。
「もう皆さん! 早く食べないと唐揚げが冷めちゃいますよ! 早く座ってください!」
「は~い御免なさいミラちゃん」
「うむ」
「そうだね」
ミラちゃんの一声で俺の煩悩も消し飛んだ。もしかしてミラちゃんがこの家の影のボスなのか?! まぁそれはさておき晩飯を食べるのが先だ。これ以上カイを待たせるとヨダレで水溜りができそうだった。
「本日の晩飯はグレートボアのヒレを唐揚げにして挟んだサンドイッチです。肉はティナが切ってくれて、お野菜はミラちゃんが下拵えをしてくれました! 拍手!」
俺がそう言うとみんなが拍手をした。我が家ではご飯の準備は当番制だが手伝ってくれた人にはこうやって労を労うのである。
「それでは存分にお食べください! いただきます!」
「「「いただきます!」」」
そう宣言するや否や、カイがサンドイッチにむしゃぶりついたぁ!! 完全によし! って飼い主に言われた犬のスピードなんよそれは! まったく仕方のないやつだ。
「うっ、うめぇっす! こんな美味いもん食った事ないっす」
「カイ溢してるよ、誰も盗らないからゆっくり食べなさい」
「ちっ、違うんすよ姐さん、美味すぎてこの美味しさを止めたくねぇんです!」
「もぅ、わかったから食べながら喋らないの」
ユリアが自分の食事をそっちのけでカイの面倒を見ている。本当に二人は姉弟のように固い絆で結ばれてるんだなぁ。ちなみに、カイはいつもこんなに美味しいものを食べたことがないようなリアクションを取っている。
「これが唐揚げかトンカツと違って衣がしっとりしているんだな。うん、肉も中から肉の汁が溢れてきて良いエネルギーになりそうだ」
「ティナ少しは味わって食べてね」
「味わっているぞ? お前が作ってくれるものは全て覚えている」
「そ、そうですか」
さらっと重い、重いよティナ。俺なんか昨日の晩飯も思い出せないって言うのに……。いつものティナなら腹に入れば全部同じだと言わんばかりに食べ尽くすだけだが、俺が作ったものに関しては一口一口俺が施した工夫を確かめるようにゆっくり食べてくれる。
そんなティナがヒレの唐揚げサンドを口いっぱい頬張り、もぐもぐしてる姿はなんか良い……これが萌えと言う奴なのだろうか。調理師学校に通っていたときにいたオタクの鈴森君がよくマンガ飯を作って怒られてたなぁ。その鈴森君に誘われて一度アニメの映画を見たときは、隣で「萌え~」って言ってたなぁ。
「ガハハハッ、ヒレの唐揚げめちゃ美味いわい! これは酒が飲みたくなる味だわい! ショウゴ! 酒は無いのか!」
さて、みんなが美味しそうに食べているようだから俺の役目もひと段落したし。俺はお待ちかねの晩酌といきますかね! そういえば昔、親戚の子供から何の為に働くのか聞かれたことがあったな。その時はご飯の為~とかいろいろ言っていたが、酒を好きなだけ飲める今……。
そんなの決まっている! 食事における最高のスパイスは空腹! というが、ならば飲酒における最高のスパイスは、勤労に決まってるだろ!!
もう一度言おう、最高にうまい酒を飲む為に働いているに決まってるだろ! 当時俺は下戸だったが美味いもんは美味い!!
そして今となっては美味い酒をいくらでも飲める事に感謝している。俺はヒレの唐揚げをまだ食べていない。それには理由がある。空きっ腹に流し込みたい酒とこだわりの飲み方があるのだ!
この飲み方は他人にはおすすめはしない! お酒は腹に何か入れてからの方が健康的だ。とはいえ、酒へのこだわりは古今東西に渡り千差万別、星の数ほどあると言っていいだろう。
「さぁ仕事終わりの一杯を飲みましょうか」
俺がそう漏らすとユリアを皮切りにお酒のリクエストが飛び交った。
「はいはい! 私はシナモンウイスキー水割りの炭酸石入りで!」
「私はカルアミルクを貰おうか」
「わしは勿論ウイスキーをストレートじゃ! ジョッキでくれ! ガハハハッ!」
大人どもがここぞとばかりに俺に酒を作らせようとしてくる。くそっ、心の声が漏れちまったせいで面倒ごとが回ってきたぜ!
「あたしはコーヒーがいいです」
「ミラがコーヒーならあっしもコーヒーで」
「カイ? あなたは砂糖とミルクもいるでしょ?」
「い、いらねぇやい! 子供扱いすんな! 俺はお前より年上なんだぞ?」
なんかさらっと、子供からもパシられてて笑けるんだが!
ミラちゃんの前となると背伸びをするカイが実に微笑ましかった。仕方ない裏でこっそり蜂蜜を入れておいてあげようか。ミルクは入れるとバレちゃうから入れないけどな。
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