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第二章〜セカンドフィル〜
第四十四話「不測の事態」
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「どうしたものか……」
侯爵が、俺の店に訪ねて来たその翌日。俺は見事に、頭を抱えていた。原因は、もちろんアレス商国との会談が間近に迫ったからだ。そのせいで、本来予定していた計画が頓挫してしまい。それに代わるアイディアが出て来ない……。
「くそっ!」
「酒蔵で、汚い言葉はご法度じゃぞ」
地下の工場で腰をかけて、頭を抱えていたら、作業着姿のアントンさんが声をかけて来た。この時間は、家づくりの資材を切り出しているはずだったが……。
カッコ悪いところを見られちゃったな。
「アントンさん」
「どうしたんじゃ、慌てて出て行ったかと思えば、思い悩んだ顔をしとるのう」
「実は--」
俺は、彼に事情を説明した。
「なるほどのう、不足の事態に陥ったわけか。アレスとの会談に、ウイスキーをそのまま出せば良いではないか? お主のウイスキーは、この国でも知られていない秘蔵の品。それだけでも、十分にインパクトはあるのではないか?」
「俺も初めはそう思ったんですが、この王国が疲弊しているのは、アレスにバレてるんですよね。つまり、ブラフが効かないんですよ。相手は、ちょっとやそっとの衝撃では、譲歩はして来ないでしょう?」
「まぁ確かにの、交渉ごとでこちらのアキレスを掴まれていては、勝負にはならんなぁ」
「侯爵もそう思ってるから、武力での脅しではなくて食卓の彩りの豊かさで格を見せつけたいんだと思うんですよ。それには、こちらの慢心以上のパフォーマンスが必要だと思いますし、俺の酒はネタバレしている可能性がありますから……」
「ん、どういう事じゃ?」
「アントンさんが、ここにいるのが証拠ですよ。俺の酒が、すでに各地に広まってる可能性がありますから」
「あぁ、なるほどの。リンランディアのせいじゃな」
「えぇ、おかげさまで」
リンランディアさんは、全く悪くない。彼は行商人として、俺の酒を遠くの地まで運んでくれているわけだ。俺の野望の手助けにもなっているし、感謝しかない。感謝しかないのだが! 今だけは、そのせいで俺の首が絞められている。
「ふむ、こうなればお主のカルーアを出すのはどうじゃ? あれだけでも、十分に画期的な飲み物だと思うがの」
「ダメですね。確かに、相手の意表はつけるかもしれませんけど、それはただの驚き。相手に、畏怖も焦りも与えられません。そんなことを侯爵が望んでいるなら、わざわざ高額のワインを私の為に購入なんかしませんよ」
「おぉ、エージングセラーに山積みにしていたアレじゃな? 葡萄の良い香りがしたな。あれをいったいどうするつもりじゃったんじゃ?」
アントンが言っているのは、以前の侯爵との会談で発注していた。アレス商国が開発に成功した、酒精強化ワインだ。俺の予想では、前世でいうシェリー酒なのではないかと考えている。
もしシェリー酒なら、蒸留酒がアレスには存在している事になる。酒精強化ワインの特徴は、アルコール度数の高さだ。通常のワインの度数は十二度から十五度であり、これが酒精強化ワインとなると十五度から二十二度程となる。
「実は、あるウイスキーを開発しようとしていたんですが、件のせいで時間が足りそうもないんですよね。それに、まだあの酒樽の中身を味見していないので、お目当てのものかもわかりませんし」
「そうとなれば、味見あるのみじゃな?」
「ははは、そうですね。一緒に飲みますか?」
「お? 良いのか、悪いのぅ~」
よだれ、よだれ! 全く、この人もお酒となると、節操がないんだから。
そうして俺たちは、地下三階のエージングセラーへとやってきた。そこには幾つかの樽が置かれていて、この全てが酒精強化に成功したワインだ。
酒樽側面にある栓を抜いて、レードルによってワインを掬い、ワイングラスに注いでいく。
「おぉ、綺麗な黄金色じゃな! 白ワインがここまで色濃くなるとは、驚きじゃのう」
「えぇ、どうやら本当にシェリー酒のようですね」
「シェリー酒? なんじゃそれは、これは白ワインではないのか?」
「ふふっ、白ワインですよ。まずは、味見をしましょう。話はその後で、乾杯」
「よし、乾杯じゃ!」
俺たちはグラスを鳴らして、各々白ワインを、光に当てたり、グラスを揺らして匂いを嗅いだりと吟味してから味わった。
「口当たりが軽く、味がとても繊細なタイプですね」
「そうじゃな、それにこれまでのワインとは比べもにならない程に、葡萄そのもの存在を感じられる。そのおかげか、味わいと香りが実に豊かだ」
「えぇ、その通りです。このシェリー酒は、レモン色のような黄金色で、レモンやリンゴ、それにハーブやシャンパーニュのようなイーストのニュアンスがありますね」
「シェリー? シャンパーニュ? お主はたまに、よくわからぬ単語を口走るのう」
どうやら、このシェリーはまだまだ未完成だな。前世でいう、シェリー酒の熟成には、厳しい規定が存在していた。その方法が、確立していないせいかこのシェリーの味は雑すぎる。まるで、洗練された作り手の顔が思い浮かばない。完全に、手探りで作られたようだ。
が、ギリギリ不合格じゃないな。十分に使える。このシェリー酒は、まがりなりにもフィノにすごく似ている。こいつなら、すぐにウイスキーにも使えるだろう。
「ショウゴ!!」
「わっ!! びっくりしたなぁ、驚かさないでくださいよ」
「それはこっちのセリフじゃわい! 勝手に自分の世界に浸かりおって、お主の意味不明な話に付き合わされる、わしの身にもなれというのじゃ。酒を作って、二百余年の、このわしが人間の若造に振り回されるとは、世界は広いのう」
「あはははっ、すみません。それじゃぁ、先程の話をしましょうか」
「頼むぞい、本当に」
「このワインは、シェリー酒といって、と言ってもこちらの世界では仮の名前ですが。それはともかく、通常のワインと違って、酒精が強いのが特徴です」
「うむ、それはわしも思うとった事じゃ。普通のワインより、酒精を強く感じられたのう」
「はい、それがシェリー酒の特徴でして、ワインを醸造する際に、蒸留酒を加えているんです」
「何? 蒸留酒というとウイスキーなどのことじゃな? まさか、アレスではウイスキーをワインに混ぜておるのか?!」
「あはは、それはあり得ません」
「なぜじゃ」
「混ぜると言っても、蒸留酒の種類が違います」
「何?」
「葡萄酒を蒸留して、樽詰して熟成させるお酒……つまり、ブランデーなんですよ。シェリー酒に使われる蒸留酒は」
「ぶらんでー? ショウゴや、お主が喋るたびに疑問が解決するどころか、出口のないトンネルに入った気分になるわい。……やれやれ、この歳でも勉強不足とは、酒は奥が深いのぅ」
だが、気になるのは本当にブランデーがこの世界に生み出されたのか? という疑問だ。というのも、飲んだこのシェリー酒には、ブランデーの影を感じないからだ。
まさか、このシェリー酒もどきも精気とか魔力とかの類の産物じゃないだろうな?少しは、普通に酒造りをさせて欲しいよ全く。はぁ余計なことを、考えてる場合じゃないな。大事なのは、シェリー酒の風味が損なわれていない事、この一点だけだ。
ただ、時間がない。どうする、俺。
侯爵が、俺の店に訪ねて来たその翌日。俺は見事に、頭を抱えていた。原因は、もちろんアレス商国との会談が間近に迫ったからだ。そのせいで、本来予定していた計画が頓挫してしまい。それに代わるアイディアが出て来ない……。
「くそっ!」
「酒蔵で、汚い言葉はご法度じゃぞ」
地下の工場で腰をかけて、頭を抱えていたら、作業着姿のアントンさんが声をかけて来た。この時間は、家づくりの資材を切り出しているはずだったが……。
カッコ悪いところを見られちゃったな。
「アントンさん」
「どうしたんじゃ、慌てて出て行ったかと思えば、思い悩んだ顔をしとるのう」
「実は--」
俺は、彼に事情を説明した。
「なるほどのう、不足の事態に陥ったわけか。アレスとの会談に、ウイスキーをそのまま出せば良いではないか? お主のウイスキーは、この国でも知られていない秘蔵の品。それだけでも、十分にインパクトはあるのではないか?」
「俺も初めはそう思ったんですが、この王国が疲弊しているのは、アレスにバレてるんですよね。つまり、ブラフが効かないんですよ。相手は、ちょっとやそっとの衝撃では、譲歩はして来ないでしょう?」
「まぁ確かにの、交渉ごとでこちらのアキレスを掴まれていては、勝負にはならんなぁ」
「侯爵もそう思ってるから、武力での脅しではなくて食卓の彩りの豊かさで格を見せつけたいんだと思うんですよ。それには、こちらの慢心以上のパフォーマンスが必要だと思いますし、俺の酒はネタバレしている可能性がありますから……」
「ん、どういう事じゃ?」
「アントンさんが、ここにいるのが証拠ですよ。俺の酒が、すでに各地に広まってる可能性がありますから」
「あぁ、なるほどの。リンランディアのせいじゃな」
「えぇ、おかげさまで」
リンランディアさんは、全く悪くない。彼は行商人として、俺の酒を遠くの地まで運んでくれているわけだ。俺の野望の手助けにもなっているし、感謝しかない。感謝しかないのだが! 今だけは、そのせいで俺の首が絞められている。
「ふむ、こうなればお主のカルーアを出すのはどうじゃ? あれだけでも、十分に画期的な飲み物だと思うがの」
「ダメですね。確かに、相手の意表はつけるかもしれませんけど、それはただの驚き。相手に、畏怖も焦りも与えられません。そんなことを侯爵が望んでいるなら、わざわざ高額のワインを私の為に購入なんかしませんよ」
「おぉ、エージングセラーに山積みにしていたアレじゃな? 葡萄の良い香りがしたな。あれをいったいどうするつもりじゃったんじゃ?」
アントンが言っているのは、以前の侯爵との会談で発注していた。アレス商国が開発に成功した、酒精強化ワインだ。俺の予想では、前世でいうシェリー酒なのではないかと考えている。
もしシェリー酒なら、蒸留酒がアレスには存在している事になる。酒精強化ワインの特徴は、アルコール度数の高さだ。通常のワインの度数は十二度から十五度であり、これが酒精強化ワインとなると十五度から二十二度程となる。
「実は、あるウイスキーを開発しようとしていたんですが、件のせいで時間が足りそうもないんですよね。それに、まだあの酒樽の中身を味見していないので、お目当てのものかもわかりませんし」
「そうとなれば、味見あるのみじゃな?」
「ははは、そうですね。一緒に飲みますか?」
「お? 良いのか、悪いのぅ~」
よだれ、よだれ! 全く、この人もお酒となると、節操がないんだから。
そうして俺たちは、地下三階のエージングセラーへとやってきた。そこには幾つかの樽が置かれていて、この全てが酒精強化に成功したワインだ。
酒樽側面にある栓を抜いて、レードルによってワインを掬い、ワイングラスに注いでいく。
「おぉ、綺麗な黄金色じゃな! 白ワインがここまで色濃くなるとは、驚きじゃのう」
「えぇ、どうやら本当にシェリー酒のようですね」
「シェリー酒? なんじゃそれは、これは白ワインではないのか?」
「ふふっ、白ワインですよ。まずは、味見をしましょう。話はその後で、乾杯」
「よし、乾杯じゃ!」
俺たちはグラスを鳴らして、各々白ワインを、光に当てたり、グラスを揺らして匂いを嗅いだりと吟味してから味わった。
「口当たりが軽く、味がとても繊細なタイプですね」
「そうじゃな、それにこれまでのワインとは比べもにならない程に、葡萄そのもの存在を感じられる。そのおかげか、味わいと香りが実に豊かだ」
「えぇ、その通りです。このシェリー酒は、レモン色のような黄金色で、レモンやリンゴ、それにハーブやシャンパーニュのようなイーストのニュアンスがありますね」
「シェリー? シャンパーニュ? お主はたまに、よくわからぬ単語を口走るのう」
どうやら、このシェリーはまだまだ未完成だな。前世でいう、シェリー酒の熟成には、厳しい規定が存在していた。その方法が、確立していないせいかこのシェリーの味は雑すぎる。まるで、洗練された作り手の顔が思い浮かばない。完全に、手探りで作られたようだ。
が、ギリギリ不合格じゃないな。十分に使える。このシェリー酒は、まがりなりにもフィノにすごく似ている。こいつなら、すぐにウイスキーにも使えるだろう。
「ショウゴ!!」
「わっ!! びっくりしたなぁ、驚かさないでくださいよ」
「それはこっちのセリフじゃわい! 勝手に自分の世界に浸かりおって、お主の意味不明な話に付き合わされる、わしの身にもなれというのじゃ。酒を作って、二百余年の、このわしが人間の若造に振り回されるとは、世界は広いのう」
「あはははっ、すみません。それじゃぁ、先程の話をしましょうか」
「頼むぞい、本当に」
「このワインは、シェリー酒といって、と言ってもこちらの世界では仮の名前ですが。それはともかく、通常のワインと違って、酒精が強いのが特徴です」
「うむ、それはわしも思うとった事じゃ。普通のワインより、酒精を強く感じられたのう」
「はい、それがシェリー酒の特徴でして、ワインを醸造する際に、蒸留酒を加えているんです」
「何? 蒸留酒というとウイスキーなどのことじゃな? まさか、アレスではウイスキーをワインに混ぜておるのか?!」
「あはは、それはあり得ません」
「なぜじゃ」
「混ぜると言っても、蒸留酒の種類が違います」
「何?」
「葡萄酒を蒸留して、樽詰して熟成させるお酒……つまり、ブランデーなんですよ。シェリー酒に使われる蒸留酒は」
「ぶらんでー? ショウゴや、お主が喋るたびに疑問が解決するどころか、出口のないトンネルに入った気分になるわい。……やれやれ、この歳でも勉強不足とは、酒は奥が深いのぅ」
だが、気になるのは本当にブランデーがこの世界に生み出されたのか? という疑問だ。というのも、飲んだこのシェリー酒には、ブランデーの影を感じないからだ。
まさか、このシェリー酒もどきも精気とか魔力とかの類の産物じゃないだろうな?少しは、普通に酒造りをさせて欲しいよ全く。はぁ余計なことを、考えてる場合じゃないな。大事なのは、シェリー酒の風味が損なわれていない事、この一点だけだ。
ただ、時間がない。どうする、俺。
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