37 / 95
第二章〜セカンドフィル〜
第三十五話「時若丸」
しおりを挟む
アントンが言う、名物ってなんだ? 名物なんて言葉、東京名物とかでしかあんまり馴染みがない。それに、付加効果。これも謎だ。
しかも、この名物と言うのは、彼らからしたら常識のようだ。常識を知らない俺を前にして戸惑っているのがその証拠だ。
そこへティナが、助け舟を出してくれた。
「ショウゴ、名物とはな。職人が作り上げた物に、神々が祝福を施した物のことを言うんだ」
「神々の祝福?」
「そうだ。精気と魔力の話はしたな?」
「うん」
「たとえば、私の愛剣は名物なんだ。その銘を、烈火の乙女という。この名は、職人が剣を完成させた時、青窓によって知ることができる。これを神の啓示と呼んでいる」
「青窓って何?」
「私は、物作りをした事がないから、よくは知らないのだが」
確かに、魔法剣士である彼女が詳しいわけはないか。ティナが、言葉に詰まっていると、アントンが代わりに説明してくれた。
「神の啓示を受けた事のあるワシが、ここからは説明しようかのう」
「お願いします」
「うむ。あれは、百年ほど前の事じゃ。その時ワシは、米酒造りに精を出していてのう、なんとかもっと上手い酒は造れぬものかと悩んでいた。そこで、米が取れるムルテウ地方に実際に足を運び、そこで造られた米酒を飲んだのじゃ。そしたらのう、ドワーフ王国で作っていた米酒の違和感の正体に気づいたのじゃ」
「違和感ですか?」
「そうじゃ、当時のドワーフ王国で造られていた米酒は人気がなくてのう。それもそのはずじゃ、米と仕込み水の相性が悪かった為に、出来上がったどぶろくはどこか水っぽく、糠臭かったのじゃ」
「なるほど、聞いた事があります。米酒、特にどぶろくは素材の味が強く出るために、その土地に流れる水で酒を造ることによって、酒の風味が渾然一体になると」
どぶろくは、清酒と違い、米、米麹、水を発酵させた後に一切漉さない。つまり、米や米麹といったドロドロしたものが、そのまま酒として売られるのだ。その為に、米や米麹といったそのものを直接味わう事ができる。
その為、自分が生まれ育った米や水以外で造られたどぶろくは、口に合わない事が多い。
「さすがじゃ、ショウゴの言う通り米が持つ精気とドワーフ王国の水の精気との相性が良くなかった。米の精気と麹菌の魔力の相性が良くとも、これでは、いい酒は造れない」
なるほど、ティナの言っていた精気と魔力の相性っていうのが、なんとなくわかってきた。酒を構成する、全ての原料に精気と魔力が存在していて、そのどれか一つでも相性が悪ければ、良いものはできない。
それは、酒の風味に大きく影響するんだ。なんてことだ……。もっと早くに、この事実を知っていれば、もっといい酒を造れたのに。
転移直前、神様からはそんな話は聞いていなかった。それもそのはずで、神様からは酒造りに関しては俺に任せると言っていた。前世の知識だけで、酒造りをしてきたが……郷に入れば郷に従え。俺は自分の異世界における無知さ加減に、頭を抱えた。
「ショウゴ、大丈夫か? 頭でも痛いんか」
アントンが、説明の途中の異変に気付き、声をかけてくれた。
「あ、あぁ、すみません。続きをお願いします」
「よし、つまりじゃな。精気と魔力の相性が悪いこともあれば、良いこともある。互いの潜在能力を、爆発的に引き上げることも可能なのじゃ。これを神のみぞ知る配合、神配合と呼んでおる」
「か、神配合」
なんてわかりやすいんだ!
「わしは、それから神配合となる原料を探すべく、東奔西走した。そして、ついに十年の時をかけて、見つけたのだ。米、麹、水が三位一体となり、精気と魔力が金色に輝く神配合をな」
「おぉ! それが、先程の俺が酔ったどぶろくなんですね!」
「そうじゃ」
確かに、あの酒は俺が今まで飲んできたどぶろくの中でも、群を抜いて美味かった。どぶろく特有の、乳酸の匂いは全く気にならず、口当たりはまろやかで、とても円熟した甘さ、アルコール臭さなんて全く感じなかった。
そう、あの酒は万人に気に入られる、まさに王道の名酒。
「す、すごいです! 神配合!! これなら、現実では不可能なお酒を作れる可能性もあるんですね!」
「まぁ、待て。まだ話は、終わっておらん!」
「あっ、はいすみません。興奮しちゃって」
そうだ、焦るな。見切り発車は良くない、知識を自分のものにするまで俺はここから動かないぞ!!
「しかしのう、いくら神配合を見つけたところで、職人にそれを生かし切る腕がなければ、名物にはなり得ない」
それはそうだ、素材を生かすも殺すも、料理人次第だ。前世で俺は、若かりし頃は料理人を目指していた。そういえば、初めてできた彼女は、料理が致命的に下手で、初めての手料理は全て焦げていて、苦い味がしたなぁ。
「だがな! ワシはドワーフ王国の唯一の杜氏、腕が悪い訳はない。酒を完成させた時、酒神バッカスの祝言と共に酒の入った壺の前に、青い窓が現れたのじゃ。そこには、神々が考えたその酒の名前と、酒が持つ力について書いてあった」
おぉっと?! もしかして、青い窓っていうのは……
「アントンさん、青い窓っていうのはもしかして、これくらいの青い板に文字が書かれていることですか? その青い板に実体はなくて、触ろうとしても触れない」
俺は、前世でよく見かけたゲームに登場するブルーウィンドウを想像して、両手を使って身振り手振りで伝えた。
「そうじゃ! 何じゃ、やっぱり知っておったのか? おかしいと思ったのよ、あれだけの美味い酒を造っておきながら、神々に祝福されていないなどと」
「いや、本当に!! まだ!! 俺の酒は名酒になった事は、ただの一度もなく! 恥ずかし限りです!! しかぁし!! 漢、ショウゴ! 必ずや、世界中の人に愛されるお酒を造ります」
俺は、もう、最高潮のテンションだった。いつの間にか、俺も椅子に乗り上げ、机に足で乗り上がり、アントンの顔を覗き込んで鼻息を荒くしていた。その勢いに、気圧されたアントンは、引き気味に目をまんまるにして驚いていた。
「う、うむ。お前ならできる、応援しとるぞ」
「ありがとうございます!!」
ティナに、行儀が悪いと首根っこを掴まれ、俺は着席した。
「おっほん、最後にわしの名酒は、時若丸と言ってな、飲めば時を忘れ、若返るほど酔える酒と言われておる。名酒の効果は、酩酊じゃ。この酒を飲んで、酔わずにはいられない。そう、どんな大酒豪だろうともな! ブハハハハッ」
アントンは、自分の名酒を誇るように笑ってみせた。
「親父の名酒は、うちの国じゃたいそうな人気なんだぜ? ドワーフは、酒にめっぽう強いからな、必ず酔えて、すげぇ美味い時若丸はなくてはならない名酒なのよ」
そ、そうか! 神様から認められた、酒。授かる名前に、それに見合った神様の力が宿っているのか。だから、神様に神改造された俺の肝臓を持ってしても、酒に酔ってしまったのか。
酔いたくても、酔えない俺に救いの酒だな。
俺は、アントンからこの酒を買うことにした。いつか、酔いたくて仕方ない時に備えて。しかし、彼は金銭は受け付けず、支払いはウイスキーで飲み応じると言ってくれた。俺は、素直に嬉しかった。
アントンにとって、俺のウイスキーは、彼の名酒と同等の価値がある様に言ってくれたからだ。俺もいつの日か、神々に認められて、俺の名酒が世界中で愛されるように頑張ろうと心の中で誓った。
しかも、この名物と言うのは、彼らからしたら常識のようだ。常識を知らない俺を前にして戸惑っているのがその証拠だ。
そこへティナが、助け舟を出してくれた。
「ショウゴ、名物とはな。職人が作り上げた物に、神々が祝福を施した物のことを言うんだ」
「神々の祝福?」
「そうだ。精気と魔力の話はしたな?」
「うん」
「たとえば、私の愛剣は名物なんだ。その銘を、烈火の乙女という。この名は、職人が剣を完成させた時、青窓によって知ることができる。これを神の啓示と呼んでいる」
「青窓って何?」
「私は、物作りをした事がないから、よくは知らないのだが」
確かに、魔法剣士である彼女が詳しいわけはないか。ティナが、言葉に詰まっていると、アントンが代わりに説明してくれた。
「神の啓示を受けた事のあるワシが、ここからは説明しようかのう」
「お願いします」
「うむ。あれは、百年ほど前の事じゃ。その時ワシは、米酒造りに精を出していてのう、なんとかもっと上手い酒は造れぬものかと悩んでいた。そこで、米が取れるムルテウ地方に実際に足を運び、そこで造られた米酒を飲んだのじゃ。そしたらのう、ドワーフ王国で作っていた米酒の違和感の正体に気づいたのじゃ」
「違和感ですか?」
「そうじゃ、当時のドワーフ王国で造られていた米酒は人気がなくてのう。それもそのはずじゃ、米と仕込み水の相性が悪かった為に、出来上がったどぶろくはどこか水っぽく、糠臭かったのじゃ」
「なるほど、聞いた事があります。米酒、特にどぶろくは素材の味が強く出るために、その土地に流れる水で酒を造ることによって、酒の風味が渾然一体になると」
どぶろくは、清酒と違い、米、米麹、水を発酵させた後に一切漉さない。つまり、米や米麹といったドロドロしたものが、そのまま酒として売られるのだ。その為に、米や米麹といったそのものを直接味わう事ができる。
その為、自分が生まれ育った米や水以外で造られたどぶろくは、口に合わない事が多い。
「さすがじゃ、ショウゴの言う通り米が持つ精気とドワーフ王国の水の精気との相性が良くなかった。米の精気と麹菌の魔力の相性が良くとも、これでは、いい酒は造れない」
なるほど、ティナの言っていた精気と魔力の相性っていうのが、なんとなくわかってきた。酒を構成する、全ての原料に精気と魔力が存在していて、そのどれか一つでも相性が悪ければ、良いものはできない。
それは、酒の風味に大きく影響するんだ。なんてことだ……。もっと早くに、この事実を知っていれば、もっといい酒を造れたのに。
転移直前、神様からはそんな話は聞いていなかった。それもそのはずで、神様からは酒造りに関しては俺に任せると言っていた。前世の知識だけで、酒造りをしてきたが……郷に入れば郷に従え。俺は自分の異世界における無知さ加減に、頭を抱えた。
「ショウゴ、大丈夫か? 頭でも痛いんか」
アントンが、説明の途中の異変に気付き、声をかけてくれた。
「あ、あぁ、すみません。続きをお願いします」
「よし、つまりじゃな。精気と魔力の相性が悪いこともあれば、良いこともある。互いの潜在能力を、爆発的に引き上げることも可能なのじゃ。これを神のみぞ知る配合、神配合と呼んでおる」
「か、神配合」
なんてわかりやすいんだ!
「わしは、それから神配合となる原料を探すべく、東奔西走した。そして、ついに十年の時をかけて、見つけたのだ。米、麹、水が三位一体となり、精気と魔力が金色に輝く神配合をな」
「おぉ! それが、先程の俺が酔ったどぶろくなんですね!」
「そうじゃ」
確かに、あの酒は俺が今まで飲んできたどぶろくの中でも、群を抜いて美味かった。どぶろく特有の、乳酸の匂いは全く気にならず、口当たりはまろやかで、とても円熟した甘さ、アルコール臭さなんて全く感じなかった。
そう、あの酒は万人に気に入られる、まさに王道の名酒。
「す、すごいです! 神配合!! これなら、現実では不可能なお酒を作れる可能性もあるんですね!」
「まぁ、待て。まだ話は、終わっておらん!」
「あっ、はいすみません。興奮しちゃって」
そうだ、焦るな。見切り発車は良くない、知識を自分のものにするまで俺はここから動かないぞ!!
「しかしのう、いくら神配合を見つけたところで、職人にそれを生かし切る腕がなければ、名物にはなり得ない」
それはそうだ、素材を生かすも殺すも、料理人次第だ。前世で俺は、若かりし頃は料理人を目指していた。そういえば、初めてできた彼女は、料理が致命的に下手で、初めての手料理は全て焦げていて、苦い味がしたなぁ。
「だがな! ワシはドワーフ王国の唯一の杜氏、腕が悪い訳はない。酒を完成させた時、酒神バッカスの祝言と共に酒の入った壺の前に、青い窓が現れたのじゃ。そこには、神々が考えたその酒の名前と、酒が持つ力について書いてあった」
おぉっと?! もしかして、青い窓っていうのは……
「アントンさん、青い窓っていうのはもしかして、これくらいの青い板に文字が書かれていることですか? その青い板に実体はなくて、触ろうとしても触れない」
俺は、前世でよく見かけたゲームに登場するブルーウィンドウを想像して、両手を使って身振り手振りで伝えた。
「そうじゃ! 何じゃ、やっぱり知っておったのか? おかしいと思ったのよ、あれだけの美味い酒を造っておきながら、神々に祝福されていないなどと」
「いや、本当に!! まだ!! 俺の酒は名酒になった事は、ただの一度もなく! 恥ずかし限りです!! しかぁし!! 漢、ショウゴ! 必ずや、世界中の人に愛されるお酒を造ります」
俺は、もう、最高潮のテンションだった。いつの間にか、俺も椅子に乗り上げ、机に足で乗り上がり、アントンの顔を覗き込んで鼻息を荒くしていた。その勢いに、気圧されたアントンは、引き気味に目をまんまるにして驚いていた。
「う、うむ。お前ならできる、応援しとるぞ」
「ありがとうございます!!」
ティナに、行儀が悪いと首根っこを掴まれ、俺は着席した。
「おっほん、最後にわしの名酒は、時若丸と言ってな、飲めば時を忘れ、若返るほど酔える酒と言われておる。名酒の効果は、酩酊じゃ。この酒を飲んで、酔わずにはいられない。そう、どんな大酒豪だろうともな! ブハハハハッ」
アントンは、自分の名酒を誇るように笑ってみせた。
「親父の名酒は、うちの国じゃたいそうな人気なんだぜ? ドワーフは、酒にめっぽう強いからな、必ず酔えて、すげぇ美味い時若丸はなくてはならない名酒なのよ」
そ、そうか! 神様から認められた、酒。授かる名前に、それに見合った神様の力が宿っているのか。だから、神様に神改造された俺の肝臓を持ってしても、酒に酔ってしまったのか。
酔いたくても、酔えない俺に救いの酒だな。
俺は、アントンからこの酒を買うことにした。いつか、酔いたくて仕方ない時に備えて。しかし、彼は金銭は受け付けず、支払いはウイスキーで飲み応じると言ってくれた。俺は、素直に嬉しかった。
アントンにとって、俺のウイスキーは、彼の名酒と同等の価値がある様に言ってくれたからだ。俺もいつの日か、神々に認められて、俺の名酒が世界中で愛されるように頑張ろうと心の中で誓った。
0
お気に入りに追加
1,255
あなたにおすすめの小説
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
貞操逆転世界の温泉で、三助やることに成りました
峯松めだか(旧かぐつち)
ファンタジー
貞操逆転で1/100な異世界に迷い込みました
不意に迷い込んだ貞操逆転世界、男女比は1/100、色々違うけど、それなりに楽しくやらせていただきます。
カクヨムで11万文字ほど書けたので、こちらにも置かせていただきます。
ストック切れるまでは毎日投稿予定です
ジャンルは割と謎、現実では無いから異世界だけど、剣と魔法では無いし、現代と言うにも若干微妙、恋愛と言うには雑音多め? デストピア文学ぽくも見えるしと言う感じに、ラブコメっぽいという事で良いですか?
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる