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ファウルダース侯爵家結婚編
空の向こうの大好きな人たちへ
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お日様がぽかぽかと温かい。
ぽくりぽくりと蹄を鳴らす馬の足音を聞きながら馬上で揺られてると、耳元でくすりと笑う声がした。
「気持ちよさそうだね。寝ててもいいと言ってあげたいけど……目的地は由佳しか知らないからなぁ」
「さすがに馬の上では寝ないよ」
「そうかい?」
背後で私の体を支えてくれてるアンリが茶化すように笑った。
私もつられるようにして笑って、前を向く。
視線の先は山道になっていて、この先を進んでいくと伯爵家所有の湖がある。
そこでしかとれない野生の木の実があって、今日はそれを採りに来たんだけど……。
もう一つ、その道中に寄りたいところがあった。
木の実を取るだけならアンリがいない時にでも、と思ったけれど、アンリに見せたい場所があったから。
それはもちろん、件の湖―――というロマンティックなものでもなく。
「あ、ここ」
「ここ?」
「そう」
私が馬を止めるようにお願いすれば、アンリは馬を止めて私を下ろしてくれる。私はととと、とアンリから少し離れたところに立った。
「ちょうどここに倒れてたんだって、メイド長に教えてもらったの」
「ここが……」
アンリがゆっくりと周りを見渡す。
左側には切り立った崖があって、右側には木々がおおい茂る林が見える。
その、ちょうど真ん中ほどの土の上。
ここが、私の落ちてきた場所。
「私、その日は仕事の帰りだったんだ」
働き始めて一年目。ようやく後輩ができて、その後輩ちゃんがちょっとしたミスをして、その上プチ繁忙期でてんやわんやだった日々。
そんな日の帰りだった。
「私の世界にはね、馬車より早い車が道を走るの。で、道を横切るために、道の上に階段を作って橋をかけるんだけど、その階段を降りるときにね、靴のヒールが折れたんだ」
落ちる、と思った時には遅かった。
私の身体は宙に投げ出されて、たぶん、階段から転がるように落ちた。
「それで、気がついたら異世界。意識もなくて、怪我も酷かった私を、メイド長がお屋敷に運んでくれたの」
アンリは何も言わずに私の話を聞いてくれた。
私は、私が落ちてきたという場所から空を見上げる。
青い、青い、あの空の向こうから、私はやってきた。
「……アンリは空の向こうに何があるのか知ってる?」
「空の向こう?」
「そう」
「……神の世界だって言われてる。太陽と呼ばれる丸い炎と、月と呼ばれる大きな宝石、それから無数の神々の神殿があって、世界っていう泉を囲んでいるって伝わってる」
アンリの、いかにも創世神話のような話に私は笑う。
「空の向こうには宇宙があるんだよ。前に話したでしょ? 太陽と月と世界の関係。夜と昼が、季節が生まれる仕組み」
オルレットにいたときに、世界地図を見て話していたことを思い出しながら言えば、アンリは気まずそうに頬をかく。
「聞いたし、理屈も分かるけど……想像がつかないんだよ」
「そっか。こればっかりは科学が発展しないと難しいか」
アンリが想像できないという空の向こう。
私が知るのは、宇宙の星々だ。
「私の世界だとね、空の向こうには宇宙が広がってる」
「ウチュウ?」
「そう。星が浮かぶ、無限の海って言えばいいのかな」
アンリは不思議そうに首を傾けた。
「星が浮かぶ……?」
「うん。海にぷかぷかと浮かぶ泡のように、空の向こうには星が漂ってる。太陽も、月も、私達の世界も、見た目は違っても全部、星っていう大きな石なんだ。そしてその星のいくつかには、私達のように生き物が生きてる」
アンリが空を見上げた。それはまるで今は見えない星を探すような仕草。
私も空を見上げて、手を伸ばす。
「あの空の向こうにはきっと、私のいた星もあるはず。どうやって神様が果てしなく遠い場所にある星を繋いだのかは分からないけれど……私の故郷は間違いなくそこにある」
視界が陰る。
手を伸ばしていた正面から、アンリが私を抱きしめた。
私が腕をおろしてアンリの首に回すと、アンリの顔とぐっと近づく。
スミレ色の瞳が私をのぞきこむ。
「やっぱり帰りたい?」
「帰りたくないって言ったら嘘になる。でも、私はここにいるんだよ。アンリのそばにいる。だからアンリをここに連れてきた」
よく分からない、と言うようにアンリは眉をへにょりと下げる。その情けない表情が可愛らしくて、私はこつりとお互いの額を合わせた。
「ここには何もない。私がここに落ちてきたというのなら、私が帰る道もきっとこの場所にあるはずなの。でもアンリ、ここに私が遠くの星へと帰るような道はある?」
「……なさそうだ」
「うん。ない。それを確かめたかっただけなの。私だけじゃなくて、アンリと一緒に」
アンリは不安がってる。
私がいつか元の世界に帰ってしまうんじゃないかって。
だからこうして元の世界の話をするとき、不安そうな顔になる。
言葉と心を尽くしても、たぶん心の奥底じゃいつも不安がってる。
それは、結婚した今でも変わらないみたいだったから。
「私、ここにいるよ。アンリと一緒にいる。今度はずっと。どこにも行かない。行きたくない」
「由佳……」
「だから私を捕まえてて。離さないで」
そう伝えれば、私の年下の旦那さまはすり寄るように私と額を合わせる。ハーフアップの結び目からこぼれたらしい銀色の髪が私の顔をくすぐった。
「離さない。ずっと一緒だ」
「うん」
アンリの顔が少しだけ離れる。
せつなそうなスミレの瞳に、私は自然とまぶたを閉じる。
温かい温もりが、優しく私の唇を食んだ。
異世界にやってきた。
嫌なこともいっぱいあった。
だけど、優しい人との出会いも沢山あった。
人生は都合よく回らないものだけれど、この出会いだけは後悔なんてしていない。
沢山の出会いの中でも、目の前にいる大好きな人だけは特別だ。
銀の髪とスミレ色の瞳を持つ、私の大好きな人。
優しい人たちの中でも、とびきり優しくて。
年下のくせに、私のことを子供扱いするくらい生意気で。
一生懸命に私を探して、大好きだよって伝えてくれて。
男の人なのに、笑顔が大輪の向日葵のように素敵な騎士様。
そんな人に愛されて、私は十分幸せだ。
彼がいれば、私はどんな不安も困難も、きっと乗り越えられる。
たまに二人で一緒に転んでしまうかもしれないけれど、きっと彼はすぐに私の手を取って立ち上がってくれる。
私が立ち上がれなくなっても、きっと手を引いて、寄り添って、もう一度立つのを待ってくれる。
そんな人だから、私も安心できる。
拝啓、異世界にいる大好きな人たちへ。
由佳はここで生きる幸せを見つけることができました。
だから心配しないで。
遠い空の下、宇宙の向こうで、笑顔で暮らしています。
私の大好きな、お日様の笑顔と一緒に。
【異世界は都合よくまわらない! 完】
ぽくりぽくりと蹄を鳴らす馬の足音を聞きながら馬上で揺られてると、耳元でくすりと笑う声がした。
「気持ちよさそうだね。寝ててもいいと言ってあげたいけど……目的地は由佳しか知らないからなぁ」
「さすがに馬の上では寝ないよ」
「そうかい?」
背後で私の体を支えてくれてるアンリが茶化すように笑った。
私もつられるようにして笑って、前を向く。
視線の先は山道になっていて、この先を進んでいくと伯爵家所有の湖がある。
そこでしかとれない野生の木の実があって、今日はそれを採りに来たんだけど……。
もう一つ、その道中に寄りたいところがあった。
木の実を取るだけならアンリがいない時にでも、と思ったけれど、アンリに見せたい場所があったから。
それはもちろん、件の湖―――というロマンティックなものでもなく。
「あ、ここ」
「ここ?」
「そう」
私が馬を止めるようにお願いすれば、アンリは馬を止めて私を下ろしてくれる。私はととと、とアンリから少し離れたところに立った。
「ちょうどここに倒れてたんだって、メイド長に教えてもらったの」
「ここが……」
アンリがゆっくりと周りを見渡す。
左側には切り立った崖があって、右側には木々がおおい茂る林が見える。
その、ちょうど真ん中ほどの土の上。
ここが、私の落ちてきた場所。
「私、その日は仕事の帰りだったんだ」
働き始めて一年目。ようやく後輩ができて、その後輩ちゃんがちょっとしたミスをして、その上プチ繁忙期でてんやわんやだった日々。
そんな日の帰りだった。
「私の世界にはね、馬車より早い車が道を走るの。で、道を横切るために、道の上に階段を作って橋をかけるんだけど、その階段を降りるときにね、靴のヒールが折れたんだ」
落ちる、と思った時には遅かった。
私の身体は宙に投げ出されて、たぶん、階段から転がるように落ちた。
「それで、気がついたら異世界。意識もなくて、怪我も酷かった私を、メイド長がお屋敷に運んでくれたの」
アンリは何も言わずに私の話を聞いてくれた。
私は、私が落ちてきたという場所から空を見上げる。
青い、青い、あの空の向こうから、私はやってきた。
「……アンリは空の向こうに何があるのか知ってる?」
「空の向こう?」
「そう」
「……神の世界だって言われてる。太陽と呼ばれる丸い炎と、月と呼ばれる大きな宝石、それから無数の神々の神殿があって、世界っていう泉を囲んでいるって伝わってる」
アンリの、いかにも創世神話のような話に私は笑う。
「空の向こうには宇宙があるんだよ。前に話したでしょ? 太陽と月と世界の関係。夜と昼が、季節が生まれる仕組み」
オルレットにいたときに、世界地図を見て話していたことを思い出しながら言えば、アンリは気まずそうに頬をかく。
「聞いたし、理屈も分かるけど……想像がつかないんだよ」
「そっか。こればっかりは科学が発展しないと難しいか」
アンリが想像できないという空の向こう。
私が知るのは、宇宙の星々だ。
「私の世界だとね、空の向こうには宇宙が広がってる」
「ウチュウ?」
「そう。星が浮かぶ、無限の海って言えばいいのかな」
アンリは不思議そうに首を傾けた。
「星が浮かぶ……?」
「うん。海にぷかぷかと浮かぶ泡のように、空の向こうには星が漂ってる。太陽も、月も、私達の世界も、見た目は違っても全部、星っていう大きな石なんだ。そしてその星のいくつかには、私達のように生き物が生きてる」
アンリが空を見上げた。それはまるで今は見えない星を探すような仕草。
私も空を見上げて、手を伸ばす。
「あの空の向こうにはきっと、私のいた星もあるはず。どうやって神様が果てしなく遠い場所にある星を繋いだのかは分からないけれど……私の故郷は間違いなくそこにある」
視界が陰る。
手を伸ばしていた正面から、アンリが私を抱きしめた。
私が腕をおろしてアンリの首に回すと、アンリの顔とぐっと近づく。
スミレ色の瞳が私をのぞきこむ。
「やっぱり帰りたい?」
「帰りたくないって言ったら嘘になる。でも、私はここにいるんだよ。アンリのそばにいる。だからアンリをここに連れてきた」
よく分からない、と言うようにアンリは眉をへにょりと下げる。その情けない表情が可愛らしくて、私はこつりとお互いの額を合わせた。
「ここには何もない。私がここに落ちてきたというのなら、私が帰る道もきっとこの場所にあるはずなの。でもアンリ、ここに私が遠くの星へと帰るような道はある?」
「……なさそうだ」
「うん。ない。それを確かめたかっただけなの。私だけじゃなくて、アンリと一緒に」
アンリは不安がってる。
私がいつか元の世界に帰ってしまうんじゃないかって。
だからこうして元の世界の話をするとき、不安そうな顔になる。
言葉と心を尽くしても、たぶん心の奥底じゃいつも不安がってる。
それは、結婚した今でも変わらないみたいだったから。
「私、ここにいるよ。アンリと一緒にいる。今度はずっと。どこにも行かない。行きたくない」
「由佳……」
「だから私を捕まえてて。離さないで」
そう伝えれば、私の年下の旦那さまはすり寄るように私と額を合わせる。ハーフアップの結び目からこぼれたらしい銀色の髪が私の顔をくすぐった。
「離さない。ずっと一緒だ」
「うん」
アンリの顔が少しだけ離れる。
せつなそうなスミレの瞳に、私は自然とまぶたを閉じる。
温かい温もりが、優しく私の唇を食んだ。
異世界にやってきた。
嫌なこともいっぱいあった。
だけど、優しい人との出会いも沢山あった。
人生は都合よく回らないものだけれど、この出会いだけは後悔なんてしていない。
沢山の出会いの中でも、目の前にいる大好きな人だけは特別だ。
銀の髪とスミレ色の瞳を持つ、私の大好きな人。
優しい人たちの中でも、とびきり優しくて。
年下のくせに、私のことを子供扱いするくらい生意気で。
一生懸命に私を探して、大好きだよって伝えてくれて。
男の人なのに、笑顔が大輪の向日葵のように素敵な騎士様。
そんな人に愛されて、私は十分幸せだ。
彼がいれば、私はどんな不安も困難も、きっと乗り越えられる。
たまに二人で一緒に転んでしまうかもしれないけれど、きっと彼はすぐに私の手を取って立ち上がってくれる。
私が立ち上がれなくなっても、きっと手を引いて、寄り添って、もう一度立つのを待ってくれる。
そんな人だから、私も安心できる。
拝啓、異世界にいる大好きな人たちへ。
由佳はここで生きる幸せを見つけることができました。
だから心配しないで。
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