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ファウルダース侯爵家結婚編
重ねた約束と重なる言葉2
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貴族ってすごく忙しい。
社交シーズンの間、王都にいることになったアンリは王都にあるという黒宵騎士団の本庁に出勤することになった。つかの間の休暇を終えたアンリは、毎日朝早くから出勤していって、夜に帰ってくるという生活が始まった。
ファウルダース夫妻と長兄夫妻もそれぞれお茶会や各名家の晩餐会、小さな夜会にお呼ばれしていてお屋敷にいないことが多い。
そんな中、私だけがお屋敷で過ごしながら、社交のマナーの見直しとか、ドレスの調整とか、そういったことを繰り返していた。
一応、夜会から今日までの間に一度だけ王家主催の覧花のお茶会には参加したけど、緊張のしすぎでエディット様やリゼット様には笑われてしまった。ので、緊張してても身体が自動で動くくらいになれるよう、マナーのお勉強頑張ってます。
そうやってファウルダース家に居候しつつ、侯爵夫妻の好意で自分磨きに精を出していたある日のこと。
客室のソファで貴族名鑑とやらを読んでいた私に、一通のお手紙が届いたとベルさんが持ってきた。
「お嬢様、サンテール様よりお手紙でございます」
「サンテール?」
誰?
全く心当たりのない名前に首を傾げれば、ベルさんは差出人の名前を教えてくれた。
「エンゾ・サンテール様です。面識ございませんか?」
「あ、エンゾ様なんですね」
不思議な響きをした名前の人は知ってる。
この間の舞踏会で私に声をかけてきた人で、なかなかにインパクトのある人だった。
でも、所詮は一度しか会ってない人。
二度と合うことはないと思ってたし、なんならお互いに家名を名乗り合うこともしてなかったから、こうやって手紙が届くとも思ってなかった。
しかも私にちゃんと届くように手配することができたのはすごい。
私、一応家名を名乗るときはオージェ伯爵家の名を名乗ったから、もし手紙が行くとしてもダミエル様たちのお屋敷だと思ってたのに。
不思議に思いつつもベルさんから手紙を受け取って、読んでみる。
手紙は不躾にも私のことをビュスコー子爵から聞き出したこを謝ることから始まった。
社交シーズンが終われば国に帰ってしまうので、それまでに話がしたいという内容で、ごくごく個人的なお茶会のお誘いだった。
どうしよう、これは行ってもいいものなの?
「ベルさん。お茶会のお誘いみたいです。これ、どうすればいいですか?」
「お嬢様のお好きなようにすればいいと思いますよ」
「うぅん……」
好きなようにって言っても。
一人じゃ行く勇気もないし、他に誰がいるのか知らないし……。
困ってしまって唸っていると、ベルさんがアドバイスをくれた。
「もしお一人が不安でしたら、アンリ様をお連れして大丈夫ですよ。同性の方からのお茶会でしたらお一人でとなりますが、今回は男性の方からのお誘いですので婚約者がいる場合は同伴しても失礼にはなりません」
「そうなんですか?」
「はい」
そうなんだ。
それならアンリが帰ってきてから聞いてみよう。
オルレットの天降りの話は聞いてみたいから。
私はそう決めると、手紙をいったん机の上に置いて、勉強の続きを始めた。
夜、アンリが帰ってきたと聞いて、私はひょっこりと玄関に顔を出す。
「アンリ、おかえり」
「ユカ。ただいま」
私の姿を見つけた瞬間、嬉しそうに笑うアンリ。
前にシュロルムの診療所にいるイアン君を大型犬のような人だって思ったけど、最近のアンリもそれにちょっと似ているかも。飼い主にじゃれついてくる大型犬みたいな、人懐こい笑顔。
この笑顔を見れるだけで安心感が満たされていくから、昼中お屋敷で一人過ごす寂しさが切実だなぁとか思ってしまった。
外はもう日が沈みかけているとはいえ、季節は夏。
暑い中外から帰宅したばかりのアンリはじっとりと汗をかいていたので、用意しておいた濡れタオルを手渡した。
「ありがとう。気が利くじゃないか」
「お仕事で頑張ってくれる人は労らないとね」
アンリがますます嬉しそうな顔になる。
私もにっこりと笑って、汗をぬぐうアンリの様子を見ながら本題を切り出した。
「アンリ、お願いがあるんだけど」
「珍しいな、ユカがお願いだなんて。どんなわがままを言ってくれるんだい?」
嬉しそうなところ悪いけど、そんな楽しいお願いでもないからちょっと申し訳ないかも。
私は苦笑しながら、手紙を差し出す。
もちろん、エンゾ様の招待状。
「お茶会にお呼ばれしたの。前の夜会で知り合った、香の大家の人。行ってみたいけど、一人じゃ気が重くて。アンリが着いてきてくれると、心強い」
香の大家ってところで明らかにアンリの顔が渋くなる。
やっぱり、だめかな。
アンリがあんまり香の大家やオルレット国に対して良い印象を持ってなさそうなのは、薄々気づいていた。
でも、私としてはせっかくのお誘いだし、天降りについてもっと知れることがあるのなら、知りたい。
だって、他人事ではないから。
とはいっても、一人で行くような勇気は私にはなくて。
一度話したことがあるとはいえ、素面のまま、それほど知っているわけでもない人とマンツーマンとか、今の私にはハードルが高い気もする。
アンリがいれば心強いのは本当だし、もし私が天降りに関して知らない方が良かったと思う事実をエンゾ様から聞くことになったら、その傍にこそアンリがいてほしい。
だからアンリには一緒に行ってほしいのだけれど。
そのアンリがだめだというのなら、無理して行く必要もないかな、とも思う。
縁がなかった、知る必要がなかったと、見ないふりができる。
他人に決定権を握らせる真似はあんまり良くないと思っていても、そうすることでしか自分を動かせられない私は、アンリにやっぱり依存しちゃってて。
……これじゃ、だめだよね。
難しい顔をして黙ってしまったアンリに差し出した手紙を、私は後ろ手に隠した。
「ごめん。やっぱり行くのやめる。今の私じゃマナーも心配だし、もし何かやらかしちゃったりしたら、アンリにも迷惑かかるし」
「ユカ」
「今の、聞かなかったことにして。私は部屋戻るから、着替えてきなよ。汗まみれのままじゃ気持ち悪いだろうし」
「ユカ」
「それじゃ、また後で」
「待ちなって、ユカ」
言いたいだけ言って、踵を返そうとした私の腕をアンリが掴む。
驚いて顔をあげれば、アンリが困ったような顔で笑ってた。
「行きたいなら、行こう。ちゃんと招待状もらってるんだし、ユカもこの人の話を聞いてみたいんだろう?」
「でも……アンリ、嫌じゃない?」
「まぁ、思うところがないわけじゃないけど……でも、ユカがしたいことがあるのなら、僕はそれを邪魔しない。ユカの好きなようにしていいんだ」
アンリは屈託なく笑うと、私の頭をぽんぽんと撫でる。
「手紙の返事を書かないとな。後で行くから、部屋に戻ってな。着替えてくる」
「うん」
アンリはそう言って、私の隣をすり抜けるように歩き出した。
私はその背中に、もう一度だけ声をかける。
「アンリ」
「なんだい?」
「ありがとう」
私の言葉を拾い上げたアンリは、笑顔を返してくれる。
「どういたしまして」
その笑顔がまぶしくて、優しくて、私の胸をしめつける。
私の言葉を大事にしてくれる。そんなアンリだから、どうしようもないくらい好きだって思うんだ。
社交シーズンの間、王都にいることになったアンリは王都にあるという黒宵騎士団の本庁に出勤することになった。つかの間の休暇を終えたアンリは、毎日朝早くから出勤していって、夜に帰ってくるという生活が始まった。
ファウルダース夫妻と長兄夫妻もそれぞれお茶会や各名家の晩餐会、小さな夜会にお呼ばれしていてお屋敷にいないことが多い。
そんな中、私だけがお屋敷で過ごしながら、社交のマナーの見直しとか、ドレスの調整とか、そういったことを繰り返していた。
一応、夜会から今日までの間に一度だけ王家主催の覧花のお茶会には参加したけど、緊張のしすぎでエディット様やリゼット様には笑われてしまった。ので、緊張してても身体が自動で動くくらいになれるよう、マナーのお勉強頑張ってます。
そうやってファウルダース家に居候しつつ、侯爵夫妻の好意で自分磨きに精を出していたある日のこと。
客室のソファで貴族名鑑とやらを読んでいた私に、一通のお手紙が届いたとベルさんが持ってきた。
「お嬢様、サンテール様よりお手紙でございます」
「サンテール?」
誰?
全く心当たりのない名前に首を傾げれば、ベルさんは差出人の名前を教えてくれた。
「エンゾ・サンテール様です。面識ございませんか?」
「あ、エンゾ様なんですね」
不思議な響きをした名前の人は知ってる。
この間の舞踏会で私に声をかけてきた人で、なかなかにインパクトのある人だった。
でも、所詮は一度しか会ってない人。
二度と合うことはないと思ってたし、なんならお互いに家名を名乗り合うこともしてなかったから、こうやって手紙が届くとも思ってなかった。
しかも私にちゃんと届くように手配することができたのはすごい。
私、一応家名を名乗るときはオージェ伯爵家の名を名乗ったから、もし手紙が行くとしてもダミエル様たちのお屋敷だと思ってたのに。
不思議に思いつつもベルさんから手紙を受け取って、読んでみる。
手紙は不躾にも私のことをビュスコー子爵から聞き出したこを謝ることから始まった。
社交シーズンが終われば国に帰ってしまうので、それまでに話がしたいという内容で、ごくごく個人的なお茶会のお誘いだった。
どうしよう、これは行ってもいいものなの?
「ベルさん。お茶会のお誘いみたいです。これ、どうすればいいですか?」
「お嬢様のお好きなようにすればいいと思いますよ」
「うぅん……」
好きなようにって言っても。
一人じゃ行く勇気もないし、他に誰がいるのか知らないし……。
困ってしまって唸っていると、ベルさんがアドバイスをくれた。
「もしお一人が不安でしたら、アンリ様をお連れして大丈夫ですよ。同性の方からのお茶会でしたらお一人でとなりますが、今回は男性の方からのお誘いですので婚約者がいる場合は同伴しても失礼にはなりません」
「そうなんですか?」
「はい」
そうなんだ。
それならアンリが帰ってきてから聞いてみよう。
オルレットの天降りの話は聞いてみたいから。
私はそう決めると、手紙をいったん机の上に置いて、勉強の続きを始めた。
夜、アンリが帰ってきたと聞いて、私はひょっこりと玄関に顔を出す。
「アンリ、おかえり」
「ユカ。ただいま」
私の姿を見つけた瞬間、嬉しそうに笑うアンリ。
前にシュロルムの診療所にいるイアン君を大型犬のような人だって思ったけど、最近のアンリもそれにちょっと似ているかも。飼い主にじゃれついてくる大型犬みたいな、人懐こい笑顔。
この笑顔を見れるだけで安心感が満たされていくから、昼中お屋敷で一人過ごす寂しさが切実だなぁとか思ってしまった。
外はもう日が沈みかけているとはいえ、季節は夏。
暑い中外から帰宅したばかりのアンリはじっとりと汗をかいていたので、用意しておいた濡れタオルを手渡した。
「ありがとう。気が利くじゃないか」
「お仕事で頑張ってくれる人は労らないとね」
アンリがますます嬉しそうな顔になる。
私もにっこりと笑って、汗をぬぐうアンリの様子を見ながら本題を切り出した。
「アンリ、お願いがあるんだけど」
「珍しいな、ユカがお願いだなんて。どんなわがままを言ってくれるんだい?」
嬉しそうなところ悪いけど、そんな楽しいお願いでもないからちょっと申し訳ないかも。
私は苦笑しながら、手紙を差し出す。
もちろん、エンゾ様の招待状。
「お茶会にお呼ばれしたの。前の夜会で知り合った、香の大家の人。行ってみたいけど、一人じゃ気が重くて。アンリが着いてきてくれると、心強い」
香の大家ってところで明らかにアンリの顔が渋くなる。
やっぱり、だめかな。
アンリがあんまり香の大家やオルレット国に対して良い印象を持ってなさそうなのは、薄々気づいていた。
でも、私としてはせっかくのお誘いだし、天降りについてもっと知れることがあるのなら、知りたい。
だって、他人事ではないから。
とはいっても、一人で行くような勇気は私にはなくて。
一度話したことがあるとはいえ、素面のまま、それほど知っているわけでもない人とマンツーマンとか、今の私にはハードルが高い気もする。
アンリがいれば心強いのは本当だし、もし私が天降りに関して知らない方が良かったと思う事実をエンゾ様から聞くことになったら、その傍にこそアンリがいてほしい。
だからアンリには一緒に行ってほしいのだけれど。
そのアンリがだめだというのなら、無理して行く必要もないかな、とも思う。
縁がなかった、知る必要がなかったと、見ないふりができる。
他人に決定権を握らせる真似はあんまり良くないと思っていても、そうすることでしか自分を動かせられない私は、アンリにやっぱり依存しちゃってて。
……これじゃ、だめだよね。
難しい顔をして黙ってしまったアンリに差し出した手紙を、私は後ろ手に隠した。
「ごめん。やっぱり行くのやめる。今の私じゃマナーも心配だし、もし何かやらかしちゃったりしたら、アンリにも迷惑かかるし」
「ユカ」
「今の、聞かなかったことにして。私は部屋戻るから、着替えてきなよ。汗まみれのままじゃ気持ち悪いだろうし」
「ユカ」
「それじゃ、また後で」
「待ちなって、ユカ」
言いたいだけ言って、踵を返そうとした私の腕をアンリが掴む。
驚いて顔をあげれば、アンリが困ったような顔で笑ってた。
「行きたいなら、行こう。ちゃんと招待状もらってるんだし、ユカもこの人の話を聞いてみたいんだろう?」
「でも……アンリ、嫌じゃない?」
「まぁ、思うところがないわけじゃないけど……でも、ユカがしたいことがあるのなら、僕はそれを邪魔しない。ユカの好きなようにしていいんだ」
アンリは屈託なく笑うと、私の頭をぽんぽんと撫でる。
「手紙の返事を書かないとな。後で行くから、部屋に戻ってな。着替えてくる」
「うん」
アンリはそう言って、私の隣をすり抜けるように歩き出した。
私はその背中に、もう一度だけ声をかける。
「アンリ」
「なんだい?」
「ありがとう」
私の言葉を拾い上げたアンリは、笑顔を返してくれる。
「どういたしまして」
その笑顔がまぶしくて、優しくて、私の胸をしめつける。
私の言葉を大事にしてくれる。そんなアンリだから、どうしようもないくらい好きだって思うんだ。
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