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ファウルダース侯爵家結婚編
重ねた約束と重なる言葉1
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夜会から二日。
昨日は丸一日夜会の疲れでぐだぐださせてもらったから、今日はそれなりに元気。
朝食を食べて、今日は何をしようかと考えていると、アンリからダンスレッスンに誘われた。
「昨日は疲れてそうで誘えなかったからさ。僕の休みだって後三日もないんだから、わがままに付き合ってよ」
そんなことを言われたら断れないし。
そういうわけで、ベルさんにダンス用のコルセットをギュッと締めてもらい、足元の見えないドレスとピンヒールを装備して、いざアンリの待つレッスン室へ。
夜会の時も思ったけど、ピンヒールなんて人生でそうそう履いたことないから、歩くのがちょっと怖い。ドレスで足元が見えないから余計に歩くのが遅くなる。
レッスン室にようやくたどり着くと、アンリはとっくに中で待っていた。
夜会のときとは違って、いつものハーフアップにブルーグレーのシャツ、黒のスラックスという無難な格好。ちょっと意外なことに黒のサスペンダーをしてる。
そんなアンリはレッスン室のソファで本を読んでたらしく、私に気がつくと本を置いて笑顔で私を出迎えてくれた。
「可愛い格好してきたな」
「口が上手いんだから」
「可愛いのを可愛いって言って何が悪いのさ」
むぅ、手強い……。
恥ずかしさで頬が熱くなる。
可愛いを連呼しないでほしい。
私は咳払い一つして、誤魔化すようにドレスの裾をつまんだ。
背筋を伸ばして、腰を下ろすようにカーテシー。
「本日はよろしくお願いします」
「こちらこそ。お手をどうぞ、レディ」
作法に則って礼をすれば、アンリは眦を緩めて微笑を浮かべながら左手を差し出した。
私はその手に右手を重ねる。
アンリは私をエスコートして部屋の中央まで行くと、私の腰を抱いてダンスの構えをとった。
「僕が拍をとるから、合わせて」
「うん」
アンリはそう囁くと、一、二、三と三拍子を刻み始める。
私はそれに合わせて足を動かした。
いち、に、さん。
いち、に、さん。
アンリのステップに合わせて、基本のステップを思い出しながら足を動かしていく。
右、左、後ろ。
右、左、後ろ……。
「いてっ」
「ごめんっ」
次はターンだっけって思って右足を踏み出したら、まだだったみたい。
思いっきりアンリの足を踏みつけてしまった。
慌てて離れて謝れば。
「はい、罰な」
アンリが足をふまれたって言うのに、嬉しそうに笑った。
くぅ、この状況楽しんでるでしょ……!
もう何度目かしれない罰ゲームに、私は羞恥を耐え忍びながらアンリを睨みつけた。
そう、罰ゲーム。
あんまりにも私がアンリの足を踏むものだから、アンリが罰ゲームを設けたのです。
それも、誰得な感じの罰ゲーム。
アンリが喜んでるからアンリにはご褒美なんだけどさ!
そんなんだから私が抵抗とばかりにアンリを睨みつけたところで、彼が堪えるわけもなく。
「ん?」
意気揚々と私に左の頬を差し出してくる。
あぁ、もう!
私は頭突きをするくらいの勢いをつけた。
でも触れる瞬間だけ勢いを弱める。
ちゅっ、とアンリの頬にキスして。
すぐに離れた。
……恥ずかしい!
「もう少しじっくりしてくれてもよくないかい?」
「一回は一回だもの」
「これじゃあぶつかっただけじゃないか」
「知らない」
あんまりにも恥ずかしくてそっぽを向けば、アンリは笑いながら私を抱き上げる。
「う、わぁっ」
「恥ずかしがりやなユカも可愛いや!」
それなりにかさばってるドレスを着てるのに、アンリは私の身体を軽々持ち上げると、そのまま子供にするようにぐるぐると回りだした!
「ちょっと!」
「あはは、怒ったユカも可愛い」
アンリのネジが外れてる!
どういうことなの。ファウルダース家のお屋敷に来てから、アンリがおかしい。
なんというか、甘やかしがすぎるというか、理性を落っことしてきたというか。
終始顔がゆるっゆるっなのはどうかと思う!
「アンリ、おろしてよ」
「やだ。もう少し」
「やだじゃない」
上から頭突きしてやる。
あんまり勢いがつかなくて、こっつんって感じだったから、あんまり痛くもなかったけど。
というかそれすらもアンリは嬉しそうに笑うから。
私はもう白旗を振って降参した。
「もう、好きにして」
「やった」
ご機嫌なアンリは気の済むまで私の身体を抱き上げたまま、くるりくるりと回って踊る。
アンリの足は明確なステップを踏んでるみたいなのに、これじゃあちっとも私の練習にはならないし。
「アンリ、目がまわる……」
「おっと。ごめんよ」
さすがに地に足もつかないままぐるぐるされ続けると、目が回る。
ようやく下ろしてもらえたけど、たたらを踏んでしまった。
それさえもアンリは楽しそうに笑いながら、私の手を引く。
「ちょっと休憩しよう。座りな」
「うん」
休憩用のソファーに腰を下ろしてほっと一息。
それなりに長い時間練習していたからか、くたくただ。
遠慮なくソファに深く腰掛けると、アンリは私の前にひざまずく。
デジャブ。
「……アンリ?」
「ん?」
「なんで、そこ?」
「いや、ちょっと足を見ようかと」
「なんで」
「ふらついた時の重心がおかしかっただろ。右足への体重のかけ方がそれまでとも違ったから、左足かばってるのかと思って。違ったかい?」
至極当然にそんなことをのたまうアンリに、私は天井を仰いだ。
察しがいいとか通り越してる。どこからくるんだろう、このアンリの野生の勘みたいなやつ。
踏まれた時に「痛い」って反射的に思うだけじゃなくて、私の重心の置き方とかまで気がつくってちょっとおかしくない? これは異世界ギャップなの? それともアンリがおかしいの??
「アンリのその感覚ってどこからくるの」
「その感覚って?」
「私の重心に気がつくとか、普通無理でしょ」
「そうか? 体動かす奴ならわかると思うけど」
アンリの言い方ではいまいち普通かどうかは分からなかったので、とりあえずは異世界ギャップということで片づけておこう。
そんなことを考えていれば。
「ほらユカ。足見せて」
……追求を逃れていたわけではなかったみたいです。
私は渋々とドレスの裾を少しだけ引き上げると、左足を出した。
アンリが汚れるのにも構わず、その靴ごと左足をすくい上げて、靴を脱がせてくれる。
じくじくとした痛みに思わずしかめ面になれば、アンリも眉間にしわを寄せた。
「血が滲んでるな」
「えっ、うそ」
ぎょっとしてスカートをたくし上げて、自分でも見てみる。
目の前でアンリが苦笑しているけど、ごめん。膝上までたくし上げるわけじゃないから、はしたないなんて思ってなかったりする。
で、それで自分の左足の足首を見てみれば、白い靴下がじんわりと赤くなっていて。
私は真っ青になる。
「やっちゃった……! どうしよう、血、落ちるかな?」
「靴下より怪我の手当が先だろ。ちょっと待ってな」
アンリは立ち上がると、部屋の外に待機しているメイドさんに何事か言いつけた。
戻ってくると、私に断りを入れて、靴下を脱がせてくる。
「ユカ、痛いなら痛いって言いなよ」
「だって、歩けないくらいじゃなかったし……」
「我慢したら悪化するだけじゃないか」
ぐぅの音もございません。
アンリの言葉に肩を竦ませていれば、アンリもまたしょんぼりと肩を落とした。
「違うな。僕がもっと早くに気づけば良かったのか。ごめんよ、無理させた」
「アンリのせいじゃないよ。私が言わなかったのだし、アンリが気づくなんて普通思わないよ」
それに靴ずれなんて日常茶飯事……ってほどでないにしろ、ほどよく起こるものだから仕方ない。ダンス練習用のヒールが合わないなんて、まあまあ予測は出来てたことだし。
「ここでダンスの練習すると思ってなかったから。やっぱり間に合わせの靴じゃ合わないのは仕方ないよ。それに私、ヒール履くの苦手だから長時間履いてるとこうなるのはわかってたし」
「分かってたならなんで言わないんだよ」
アンリがむくれるものだから、私はついついそのつんっと尖った唇をふにっとつまんでみる。
アンリの目が丸くなった。
「言ったらダンスの練習やめちゃうでしょ。約束、守りたかったから」
言い返されないように早口でそう言ってやれば、アンリは丸くなってた目を、更に見開いてそれから変な顔をした。
困ったような、笑ったような、何かを噛みしめてるような、そんな顔。
アンリの唇をつまんでいた指をそっと外せば、アンリの腕が伸びて、そのまま私の手を掴んでしまう。
それからアンリは、私の手を額に推し抱いた。
「ユカにはかなわないや」
アンリがしみじみとそんなことを言うものだから、私は手を取り戻して言い返してやる。
「私だってアンリにかなうなんて思ったことないよ」
「僕のほうがよっぽどユカに負けてるし」
「何言ってるの、私のほうが」
だけどアンリも言い返してくるものだから、言い合いっこになっちゃって。
でもお互いに視線が合えば、自然と笑えてくるものだから、不思議と心地いい。
結局私はアンリに手当をされた後、ダンスの練習は新しく靴ずれしない靴が用意できてからと約束をして、その日は一日のんびりと過ごしたのだった。
昨日は丸一日夜会の疲れでぐだぐださせてもらったから、今日はそれなりに元気。
朝食を食べて、今日は何をしようかと考えていると、アンリからダンスレッスンに誘われた。
「昨日は疲れてそうで誘えなかったからさ。僕の休みだって後三日もないんだから、わがままに付き合ってよ」
そんなことを言われたら断れないし。
そういうわけで、ベルさんにダンス用のコルセットをギュッと締めてもらい、足元の見えないドレスとピンヒールを装備して、いざアンリの待つレッスン室へ。
夜会の時も思ったけど、ピンヒールなんて人生でそうそう履いたことないから、歩くのがちょっと怖い。ドレスで足元が見えないから余計に歩くのが遅くなる。
レッスン室にようやくたどり着くと、アンリはとっくに中で待っていた。
夜会のときとは違って、いつものハーフアップにブルーグレーのシャツ、黒のスラックスという無難な格好。ちょっと意外なことに黒のサスペンダーをしてる。
そんなアンリはレッスン室のソファで本を読んでたらしく、私に気がつくと本を置いて笑顔で私を出迎えてくれた。
「可愛い格好してきたな」
「口が上手いんだから」
「可愛いのを可愛いって言って何が悪いのさ」
むぅ、手強い……。
恥ずかしさで頬が熱くなる。
可愛いを連呼しないでほしい。
私は咳払い一つして、誤魔化すようにドレスの裾をつまんだ。
背筋を伸ばして、腰を下ろすようにカーテシー。
「本日はよろしくお願いします」
「こちらこそ。お手をどうぞ、レディ」
作法に則って礼をすれば、アンリは眦を緩めて微笑を浮かべながら左手を差し出した。
私はその手に右手を重ねる。
アンリは私をエスコートして部屋の中央まで行くと、私の腰を抱いてダンスの構えをとった。
「僕が拍をとるから、合わせて」
「うん」
アンリはそう囁くと、一、二、三と三拍子を刻み始める。
私はそれに合わせて足を動かした。
いち、に、さん。
いち、に、さん。
アンリのステップに合わせて、基本のステップを思い出しながら足を動かしていく。
右、左、後ろ。
右、左、後ろ……。
「いてっ」
「ごめんっ」
次はターンだっけって思って右足を踏み出したら、まだだったみたい。
思いっきりアンリの足を踏みつけてしまった。
慌てて離れて謝れば。
「はい、罰な」
アンリが足をふまれたって言うのに、嬉しそうに笑った。
くぅ、この状況楽しんでるでしょ……!
もう何度目かしれない罰ゲームに、私は羞恥を耐え忍びながらアンリを睨みつけた。
そう、罰ゲーム。
あんまりにも私がアンリの足を踏むものだから、アンリが罰ゲームを設けたのです。
それも、誰得な感じの罰ゲーム。
アンリが喜んでるからアンリにはご褒美なんだけどさ!
そんなんだから私が抵抗とばかりにアンリを睨みつけたところで、彼が堪えるわけもなく。
「ん?」
意気揚々と私に左の頬を差し出してくる。
あぁ、もう!
私は頭突きをするくらいの勢いをつけた。
でも触れる瞬間だけ勢いを弱める。
ちゅっ、とアンリの頬にキスして。
すぐに離れた。
……恥ずかしい!
「もう少しじっくりしてくれてもよくないかい?」
「一回は一回だもの」
「これじゃあぶつかっただけじゃないか」
「知らない」
あんまりにも恥ずかしくてそっぽを向けば、アンリは笑いながら私を抱き上げる。
「う、わぁっ」
「恥ずかしがりやなユカも可愛いや!」
それなりにかさばってるドレスを着てるのに、アンリは私の身体を軽々持ち上げると、そのまま子供にするようにぐるぐると回りだした!
「ちょっと!」
「あはは、怒ったユカも可愛い」
アンリのネジが外れてる!
どういうことなの。ファウルダース家のお屋敷に来てから、アンリがおかしい。
なんというか、甘やかしがすぎるというか、理性を落っことしてきたというか。
終始顔がゆるっゆるっなのはどうかと思う!
「アンリ、おろしてよ」
「やだ。もう少し」
「やだじゃない」
上から頭突きしてやる。
あんまり勢いがつかなくて、こっつんって感じだったから、あんまり痛くもなかったけど。
というかそれすらもアンリは嬉しそうに笑うから。
私はもう白旗を振って降参した。
「もう、好きにして」
「やった」
ご機嫌なアンリは気の済むまで私の身体を抱き上げたまま、くるりくるりと回って踊る。
アンリの足は明確なステップを踏んでるみたいなのに、これじゃあちっとも私の練習にはならないし。
「アンリ、目がまわる……」
「おっと。ごめんよ」
さすがに地に足もつかないままぐるぐるされ続けると、目が回る。
ようやく下ろしてもらえたけど、たたらを踏んでしまった。
それさえもアンリは楽しそうに笑いながら、私の手を引く。
「ちょっと休憩しよう。座りな」
「うん」
休憩用のソファーに腰を下ろしてほっと一息。
それなりに長い時間練習していたからか、くたくただ。
遠慮なくソファに深く腰掛けると、アンリは私の前にひざまずく。
デジャブ。
「……アンリ?」
「ん?」
「なんで、そこ?」
「いや、ちょっと足を見ようかと」
「なんで」
「ふらついた時の重心がおかしかっただろ。右足への体重のかけ方がそれまでとも違ったから、左足かばってるのかと思って。違ったかい?」
至極当然にそんなことをのたまうアンリに、私は天井を仰いだ。
察しがいいとか通り越してる。どこからくるんだろう、このアンリの野生の勘みたいなやつ。
踏まれた時に「痛い」って反射的に思うだけじゃなくて、私の重心の置き方とかまで気がつくってちょっとおかしくない? これは異世界ギャップなの? それともアンリがおかしいの??
「アンリのその感覚ってどこからくるの」
「その感覚って?」
「私の重心に気がつくとか、普通無理でしょ」
「そうか? 体動かす奴ならわかると思うけど」
アンリの言い方ではいまいち普通かどうかは分からなかったので、とりあえずは異世界ギャップということで片づけておこう。
そんなことを考えていれば。
「ほらユカ。足見せて」
……追求を逃れていたわけではなかったみたいです。
私は渋々とドレスの裾を少しだけ引き上げると、左足を出した。
アンリが汚れるのにも構わず、その靴ごと左足をすくい上げて、靴を脱がせてくれる。
じくじくとした痛みに思わずしかめ面になれば、アンリも眉間にしわを寄せた。
「血が滲んでるな」
「えっ、うそ」
ぎょっとしてスカートをたくし上げて、自分でも見てみる。
目の前でアンリが苦笑しているけど、ごめん。膝上までたくし上げるわけじゃないから、はしたないなんて思ってなかったりする。
で、それで自分の左足の足首を見てみれば、白い靴下がじんわりと赤くなっていて。
私は真っ青になる。
「やっちゃった……! どうしよう、血、落ちるかな?」
「靴下より怪我の手当が先だろ。ちょっと待ってな」
アンリは立ち上がると、部屋の外に待機しているメイドさんに何事か言いつけた。
戻ってくると、私に断りを入れて、靴下を脱がせてくる。
「ユカ、痛いなら痛いって言いなよ」
「だって、歩けないくらいじゃなかったし……」
「我慢したら悪化するだけじゃないか」
ぐぅの音もございません。
アンリの言葉に肩を竦ませていれば、アンリもまたしょんぼりと肩を落とした。
「違うな。僕がもっと早くに気づけば良かったのか。ごめんよ、無理させた」
「アンリのせいじゃないよ。私が言わなかったのだし、アンリが気づくなんて普通思わないよ」
それに靴ずれなんて日常茶飯事……ってほどでないにしろ、ほどよく起こるものだから仕方ない。ダンス練習用のヒールが合わないなんて、まあまあ予測は出来てたことだし。
「ここでダンスの練習すると思ってなかったから。やっぱり間に合わせの靴じゃ合わないのは仕方ないよ。それに私、ヒール履くの苦手だから長時間履いてるとこうなるのはわかってたし」
「分かってたならなんで言わないんだよ」
アンリがむくれるものだから、私はついついそのつんっと尖った唇をふにっとつまんでみる。
アンリの目が丸くなった。
「言ったらダンスの練習やめちゃうでしょ。約束、守りたかったから」
言い返されないように早口でそう言ってやれば、アンリは丸くなってた目を、更に見開いてそれから変な顔をした。
困ったような、笑ったような、何かを噛みしめてるような、そんな顔。
アンリの唇をつまんでいた指をそっと外せば、アンリの腕が伸びて、そのまま私の手を掴んでしまう。
それからアンリは、私の手を額に推し抱いた。
「ユカにはかなわないや」
アンリがしみじみとそんなことを言うものだから、私は手を取り戻して言い返してやる。
「私だってアンリにかなうなんて思ったことないよ」
「僕のほうがよっぽどユカに負けてるし」
「何言ってるの、私のほうが」
だけどアンリも言い返してくるものだから、言い合いっこになっちゃって。
でもお互いに視線が合えば、自然と笑えてくるものだから、不思議と心地いい。
結局私はアンリに手当をされた後、ダンスの練習は新しく靴ずれしない靴が用意できてからと約束をして、その日は一日のんびりと過ごしたのだった。
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